くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

日本のインフレ化、いよいよ。信じますか、信じませんか?

およそ35年以上前から日本の物価は下り、いくら景気が良くなろうが長期金利は下がり、海外がインフレになろうが、日本はデフレ状態を続けてきました、何かのCMで「1500円のコンビニ弁当をあなたは買いますか?」というコピーが流れていましたが、もちろん余程吐いて捨てる程の金があるか、その商品が高級素材でできていない限り、買う人は殆どいないでしょう。

なぜ買わないと言いきれるか、それがデフレの慢性化が続いてきた結果なのですが、不思議なことに国内の物価は一部を覗き、昔のように上がる気配を見せないのは、何故なんでしょうか、事実デフレの期間に給与平均は1万程度しか上がらず、モノの値段は品目別には、特段下ることは有っても上がることは殆どありません、その間100円ショップは随分と人気が出て、数も増えました。

 

その一方で飲食店や衣料品は単価を上げられないため、個性化や薄利多売で凌いていくのが当たり前になっていたし、お昼のランチもワンコイン500円を皮きりに、250円(ニゴマル)弁当まで出ていますし、吉野家を始めとする牛丼店も豚丼で単価を下げるなど、薄利が常習化していました。

銀行は、既に貯蓄では金利はゼロに等しく、タンス預金よりは安全だと、貯金箱の代用にされている状態、その銀行も利益が上げにくくなって、企業融資にも消極的となり、中小・零細企業は借り入れに難儀する始末で、そうしているうちにグループ会社化して統合まで始まってしまいました。

 

これまで、少なくとも日本国内で物価が上がることなく、いわゆる高コスパ商品が流通できたのはなぜかというと、隣国中国が世界の工場と言われる通り、世界最低水準の低人件費と大量生産によって、他国では勝負できない程の低コスト化で生産した製品が、需要以上に輸入できていたからです。

逆に言えば、この高コスパ製品が日本に入ってこなくなったら、極端な品薄になるのは目に見えていますので、供給が需要を下回る、つまりインフレ化すると考えられます、モノが入ってこなくなる…何か最近心当たりありませんか?そうです、コロナパンデミックを切っ掛けに、世界で労働人口は激減したことで多くの製造工場が操業停止に陥っていますね。

 

さらに、例え作った製品を海外の需要国に輸送しようと思っても、航空便・海運便はコロナの影響で、コンテナ船が動かなくなっているのです、さらにこれからは需要が加速度的に増加するであろう半導体チップ各種が、主要企業が生産を減産していたり、ガソリン・灯油などを作る石油も掘削が制限されています。

モノを製造するための原材料・人材不足に加えて、何とか作ったモノでさえ安い海外製品は、入りにくくなっているのですから、とんだ二重パンチですね、食料品も同じ理由で原材料が肉などを皮きりに、入りにくくなっています、

 

これだけ、モノなどの供給が流通しなくなってきて、私達が欲しいと思っても換えなくなっているのが、今の状態でありインフレは、モノの値段が正当に高くなっても起きますが、需要を満たせなくなっても起きる現象です、今のところ政府は以前からデフレだとあまり強調もしてこなかったので、インフレになってもメディアでも、報道されないかもしれません。

これは以前からオールドメディアと揶揄している通り、かなり前から世界の主要メディアの多くが、利益至上主義に偏るあまり、スポンサーに不利益になる報道は、しないか最小限にしか報道しなくなっているからで、今のところアメリカでの強インフレ状態の報道はしますが、国内で起きてもこれまでデフレだったため、暫くは大きな変化は感じないでしょうし、このままモノ不足が加速すれば、日本でも深刻化してくる余地が有るということです。