くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

世界は国境で分割されていない、血脈と国境の奥深さ

ウクライナに対してロシアが起こした国内への攻撃を、誰がここまで長引くと思ったでしょうか、当人のロシアやウクライナや同門ベラルーシは、どう考えたでしょう、この3国は元々から宗教・言語・歴史からしてロシアと同じ人種と言っても良い地域でした、範囲で言えばわずか70km四方の範囲で見れば、国境を除けば同族だった人たちが、戦争をする羽目になったのは、どのような顛末だったのでしょうか

細かい違いを除けば、ロシア語を使いルーツが共通、その一部だったウクライナはロシアが社会主義勢力に取り込まれたソ連時代には統合され、同じ歴史を歩んでいました、ソ連崩壊後ロシアと分裂後は、一国家として国境をもったものの、歴史上ではロシア帝国 オスマン帝国 トルコ帝国3つの影響下のある地域を国としました

 

その周囲の地域には西には欧州共同体、東にトルコロシアが在ったお陰で、第二次世界大戦以降早期からNATOの安全保障上の、きな臭い東西の紛争に巻き込まれていきます

その東西紛争を仕掛けたのは、米ソ冷戦時代から自由主義大勢を維持するための防衛ラインを、アメリカによって経済政治そして民族を分断化されてきました、ウクライナ現政権大統領ゼレンスキーは、西アジアを分断する要にできたウクライナを裏から統治するのに格好の人材でした。

そのゼレンスキーが東西その刺客として、先に開かれた世界経済フォーラムで、声高にロシア経済制裁を訴える姿は、彼らの事情を知らない私たちの心を打つのに十分な演技力でした

一国の平和を身を呈して守ろうと、あちこちで演説する彼の姿は、時代や立場が異なれどかつてのアドルフヒトラーのそれそのもです、違うとすればアメリカを含む連合国側の扱い方が、敵か味方かの違いでしかないことにお気づきでしょうか。

 

ロシアは世界に構築されたヤクザ勢力から自分の国を独立維持させたかっただけなのかもしれません、しかしプーチンのやり方は明らかに、敵を増やすやり方でしか無かったのが、悲劇の始まりだったと、多くの人は見ている以上、彼の主張が歴史的にまた民族的に正当性を持っていたとしても、それを認める人は居ないという状況に追い込まれてしまいました。

戦争を始めた当初は、まだ幾つかの識者がロシアの正当性と西洋側の狡猾な情報統制に憤る者もいましたが、半年も長引くと多くの人は疲れ果て、泥沼化して筋道などどうでも良く、ただただ今の立場を互いに正当化し合う状態に陥っています。

 

この状態を快く思えるのはどの国でしょうか、アメリカと中国ということになります、両国は互いに国内のエネルギー備蓄が間に合っており、持久戦に持ち込めば生き残れるからです、その両国で今度は消耗戦に入ろうとしています、そうアメリカは台湾問題を持ち出し、エネルギー供給で太平洋側からの供給を絶ち、産業的には台湾の精密機会産業の優位性を削ごうとし始めました。

日本はロシアと中国そのどちらの仮想敵に対しても、挟まれ持久力最低の国としては、最悪の立場に置かれ始めています、岸田政権はこのタイミングで組閣をし直しています、これは米下院議長ペロシ氏が訪日の際、中国が台湾侵攻を始めると脅されたからだと見ていましたが、その割には岸田総理の新組閣がまったりしすぎて居ないかと、多くの人が匙を投げている向きもあります。

 

安倍元総理が暗殺されたもっとも合理的な理由は、日本の政治は”血脈”で動いていないからという節があります、逆に言えばアメリカの大統領の継投は、血脈で繋がっているということであり、そうでない日本の政治は天皇制とは違って、軽んじられている傾向が強いということです、同じ日本でも天皇は最も古くから継承される王家として、今でも西洋王族や他の血脈からは一目置かれています。

第二次世界大戦で日本が負けても国民が奴隷化されなかったのは、その恩恵が大きかったと言えるでしょう、歴代の米大統領にはれっきとした血のつながりがあり、例外は数名だと言いますしその例外は、まともな実績を残せていません、この話をしても一般の国民や市民には何の得も損もないかのようですが、血脈によって世界の流れは決められてきたとなれば、あながち無関係でも無さそうです。

 

話が反れましたが、世界は地図上では国境で国や州や県として分けられていますが、政治経済文化歴史においては、今在る”境”を基準にしては物事は考えられない、と誰もが知っておくべきでしょう、タイムリーな所ではロシアウクライナ戦争や、中国台湾、イランイラクなど中東や、東南アジアで続く諍いがなぜ理解できないのか、国境を基準に考えている限り永久に理解できないということです。

欧州は陸続きのため、血脈と国境が何度も再編成されてきた歴史を持っています、その欧州から資本の自由を勝ち取るために大西洋を越えて作られたアメリカ合衆国、しかしながらここでも結局は連綿と繋がる歴代米大統領の血脈と系統、結局ロシアも社会主義という新しい思想を受け容れながらも、同族をモスクワに集えと強制しています、中国は民族そのものが全く異なるのに、北京を核に半共和国とさせられている。

 

そもそもアメリカは州単位で権限を約束されて独立採算性をとれる国ではあっても、アメリカ以外の国は県境・州境で独立できていないことが殆どです、日本は廃藩置県で再編成された結果、江戸幕府に対する年貢は無くなったが、日本の文化や血脈などの日本らしさは分断され、西洋化というヒエラルキーを受け容れてしまった結果、日本独自の優れた政治経済民生の制度が、それより劣っていた西洋方式に取って代わってしまったわけです。

稀に例外的に離れた地域同士でも諍いをおこしたり、逆に深いつながりができる事が、歴史の経過上起きることがあるので、なんとなく理解できている場合もありますが、旧約聖書的に言えば、かつて一か所から分かれていった結果、今の他民族多言語が存在しているなら、またひとつになることができると考えがちですが、本来一つで済ませられれば、ここまで複雑に分かれる必用は無かった筈です、”血を分かつ”ということは、それだけ背に腹を変えられない大きな事件が起きてそうなった、その仕組みを理解するのは困難ですが、避けて通れない現実です。