令和3年の始まりは、中国の動きから目を離してはならない事情
今年新年号令和も3年目、改元号がされた当時には2年目以降は飛躍の年と、多くのアナリストが期待を込めて解説していたのを今も忘れませんが、さて実際の話はどうなのかというと、2021最初の株価は最大で400円台もの値下げで初日を迎え、これはウイルス対策の悪転で、政府が緊急事態宣言を発検討し始めたのと重なった事が要因でした。
一方、好転を織り込んでいた金融市場でも、今年は売り側にも動く懸念が出始めたことから、昨年から期待されてきた3万円台実現を心配しましたが、コロナの影響濃い企業が多い中で、日経株価は上昇し一時ついに大台達成をするなど好調な出だしです。
世界全般に景気が低迷する中で、金融市場は活況を呈しながら一部のアナリストにはハイパーインフレの警戒感も出されている、そのギャップに違和感を感じる人も多いのではないでしょうか、国内も株価ボードで好調を示すIT・医療関連銘柄が目立つ中で、緊急事態宣言が補償金の発行未決のまま期間限定発令されています。
景気悪化に反応して政府自治体の感染対策も遅ればせながら宣言されたわけですが、どうもタイミングが不自然な気がしてなりません、なぜ2月7日まで限定なのか?この時期そして今年のタイスケを考えれば、お隣中国の動きと今年ひかえる国内の最大イベントが見えてきます、今回は隣国の大国事情について考えましょう。
お隣中国でのコロナ感染者は数万人と公表されていますが実数は謎で、中国の人口規模で死亡者数も1万人超としか公表されていません、この乖離をオールドメディアは揃って中国の感染対策に改善が見られると報じていますが、誰一人信用していませんよね。
昨年から鉄鉱石輸入増加国内需要に充てるとしていますが、生産しても高い鉄の需要低く景気循環は悪化の予想も出、建設需要は悲惨な状況で軍需艦船製造に充てるとの声も、おかげで世界の鉄価格高騰が出るわ、ネット販売好調も食料原材料不足で国内景気悪化、国家予算も1京円の赤字の予想もあって、結構ヤバめなはずです。
この懐事情の中、中国政府は昨年からEUのトレンドEV自動車市場に積極的に参加、既にEV電池については世界一のサプライヤーになっています、さらにスーパーなど実舗店舗のIT化・自動化を強化、人件費をさらに圧縮し優位性を高めて乗り切るつもりでしょうか。
世界的な鉄鋼不足が、EV普及が加速される中で思わぬ鉄需要が起きているそうで、EV車は重い電池を支える頑丈なシャーシーが欠かせす、今後確実に鉄需要が爆増すると言われていて、こうした時代背景を見込んでいたとも見れます。
商空間のITオートメーション化やEV車需要トレンドへの対応は、流石国家レベルで即応できる中国の世界的価値を押し上げていますが、その反面国内はコロナ禍の感染対策や経済悪化の現実は国がデカいだけ、他国以上に切迫するという二面性は隠せません。
日本は実店舗ベースを脱する動きは鈍い一方、中国はオンラインベースを既に実現しており、不景気で失業者も多い中、大量の地方人材がAIに大量の情報を学習させる事業への需要に当てていますし、従来からオンライン販売配送のサポートに活用する柔軟さで乗り切る構えです、言わば国内が巨大な工場の様に機能し始めています。
さらに昨年DXの注目により、デジタル通貨の実装が本格化されると話題になりましたが、中国政府もデジタル人民元の実証実験に入っており一歩先に行っているだけでなく、すでに海外売り込み普及を始めているとも言われますし、中国が商売上手と言われる所以、大量の人余りの活用や人件費の安さが武器にでき、国内の内需供給体制の優位性を最大限活かせる強みは受け入れざるを得ません。
中国は世界最大の市場である以上、中国政府は確信犯でこのメリットを最大限活かそうと、ドロドロの国内事情を必死にひた隠し、輝ける未来を先導する姿だけを世界にアピールし、アメリカの自由社会が混乱弱体化する中で、世界の覇者へと上り詰める筋書でしょう。
その中国と日本の関係は、何度も触れている通り経済はもちろん、政治・教育にも及び、国内の推進派とも絡んで今年も中国忖度よりの動きを止めることはありませんが、このタイミングの緊急事態宣言においても、期間設定には明らかに中国の春節(中国暦の正月)と言われる、中国民の一大イベントが始まる時期に近いのが気になります。
調べると今年は2月11日だそうで、宣言の終了日7日が春節需要を意識しているのは明らかですよね、この見方は筆者だけでなく専門家・識者も指摘しており、ようやく外国人入国を制限する発表をした政府ですが、これも7日に合わせて解除でしょう。
うがった見方をすれば、そもそも外国人流入はビジネス目的に限ってみても、周節を睨んだ中日間の観光・販売を最大限活かすための商談のためとも見れるわけですし、国内不動産買収も気になります、事実入国者の国政は非公開の謎なども、感染に絡んだ日本での医療需要にも一役買っていると見るほうが自然ではないか。
経済提携も大企業にとっては、日中韓の連係は本来経済低迷の中では喜ばしい筈ですが、その連携の行き先は日本にとって優位性は無く、単に中国政府の思うまま日本側は徒労に終わる結果が待っていながら、それでも足抜け出来ない”大人の事情”が作用し、警戒されながらも流れは止まらない……きっと?たぶん?もしかして?。
追い打ちをかけるように、今年に入っても毎日のように公表される感染者数増加が止まらない状況や、医療関係者の入院対応ひっ迫として悲痛な叫びを連日報道もタイミングが良すぎで、政府も関連企業もさらにメディアもこれに乗っかりまくる始末。
このお祭り騒ぎで疲弊するのは、毎度のごとく国民そのものであるのはお約束で、コロナ陽性陰性関係なくどの道行っても行く先は……医療関係者でも、実行部隊の方々は限界でしょうが、それを机の前で顎で使う彼らは何をしているか?人気注目度最優先の小池都知事を筆頭に、支持率を気にして遅ればせながら宣言に群がる政治自治関係者は?
いずれにしても、私達日本人にとっての隣人中国政府の動向を、身の回りの生活レベルで厳しい目を緩められない大事な時期であるのは確かです。
私達は、感染防止義務を強要されながらこのまま中国共産党の世界戦略に飲み込まれていく定めは決められているのでしょうか?まだ多くの国民がこのリアルなサイレントウォーに巻き込まれている事の自覚が私達にはまだ足りないようです。
この窮地は、日本人が戦後享受してきた平和な社会で生活することが標準化されてしまったツケなのかもしれませんが、戦後から現在までリアル戦争の被災者や、既に始まっている見えない戦争が、1人また1人を社会的に抹殺される姿を見せつけられ続けるでしょう。
周りの行動を見てから行動をおこす、最初に流された情報を最もらしいと信する、これは原則正しいとは言え、情報経路や信ぴょう性は多岐にわたり不安定で、刻々と入れ替わっていくスピードに追いつけない人もいらっしゃるかもしれませんが、非常にも大事なのは他社情報を鵜呑みにせず、思い込み癖はまず止めることが求められます。
自分の判断を基に考え行動するのは日本人の多くが不慣れですが、その理由は自己責任のリスクを避ける習慣が抜けないためですし、皆で渡れば…の集団行動を止めれば、その分まとまった数が同時に被害者になることは避けられます。
ぞんざいな言い方でナンですが、結局そのリスクを採った方が救われるという、皮肉な結果も現実なのです。