くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

産業革命と共に発展した?大きな誤解を招くシステムに囲まれた社会

本来、前向きに生きようとする人たちには、与えられる情報をいちいち疑ってかかっている暇もその気も起きないと思いますが、それは身の回りに起きることがいちいち前向きに生きようとするモチベーションを削がれているからなのですが、今の世の中はそれだけに限らずいちいち誤解を招くような情報まで入れてくれるので厄介です。

これは、AIによるシステムの中で生活・仕事をしていると、往々に感じられることがあります、例えば自分はよくよく考えてAという商品を買おうと決めたにもかかわらず、その直後から何度となく、BやCの選択肢へ誘導される機会が急に増えるという事例です、それで気が付けばBやCを買って、Aの事は気にならなくなっているといった具合です。

 

これは偶然でも気のせいでもなく、AI は人のあらゆる嗜好や行動パターンを、逐一記録し統計化し個人や集団の癖で”行動する人間”を理解しようとしています、よく情報漏洩の話題で名前や電話番号などの情報がやたらと警戒されますが、実際AIにとって重要なのは紐づけに値する傾向と対策に必要な情報であり、Aさんが山田であろうと鈴木であろうと、そこは大して重要ではありません。

AIが判断をする際に、最も確実な傾向を膨大な統計から探り出し、流れが確定できることが今のところ、もっとも重要視される情報となります、例えばAIがSさんにある状況のタイミングで「朝コーヒーいかが?」と情報を送った場合、Sさんがその通りに行動するか、それとも「いや、今日はパンだけでいいや」となびかなかったなら、その一連の選択プロセスが、紐づけされてセットで、行動パターンとして記録されるわけです。

 

これを積み重ねることで、Sさんの行動の傾向は概ね想定できることになります、これを仮にパターン1とすればMさんに対してもパターン1が流用できるかを試すだけです、さらにこれの繰り返しで、概ねの人の行動パーターンを把握したうえで、ある時からAIはそのパターン行動を他の人達にも適用し、その積み重ねが集団誘導に繋げられます。

その誘導パターンは、普段の生活サイクルにありふれたものでなくてはならず、悟られてしまっては予測がズレてきますから、人が細かすぎて気付かないようなパターンを見出して、それをパターン構成に組み込んでいくということです、こうした人間とは明らかに路線の異なる思考・判断プロセスを使うことで、人間とはまた違った進化ができるのが強みであり、これが人が幾ら警戒していても、AI予測から逃げきれななくなる所以です。

 

さて、独自の思考パターンを構築してしまえば、ほぼ人間がAIの裏をかくことは困難になりますね、この思考パターンをAI開発企業に、パトロンは莫大な投資を惜しまないわけです、この先人口が減っていくことはもう想定済みなので、これまで言われていた種の個人情報は、あまり大きな価値を持たなくなりますので、いくら名前や住所や犯罪歴を隠したとしても、AIにとってはどうでもいい事で行動から既に、それらの個性はバレバレなのです。

既にトレンドは、ある方向に人を誘導させるのに、どういうインフォメーションが最も効率が良いかにあるので、Aさんが男であろうと、30歳既婚者であろうと、佐賀県○○市出身であろうと…もうどうでもいい事なのです、それよりAさんの行動を統計化し、その行動を意図的な方向へ誘導させるのに必要な情報の方が何倍も価値が在るし、それらは既に売買されているのですが、一般的に言う個人情報ではないので、合法的かつほぼ無償で入手可能です。

 

そしてAIが欲する情報は、インフラのIT化でいつでも欲しい時に収拾できる社会が、ほぼ出来上がっています、タダで手に入るわけです、一部情報を取れない人々も居ます、お分かりだと思いますが、AIのパトロンたちですね、彼らは私たち以上に自分の事を探られるのを極端に嫌います、そして治外法権の場で好き放題のことをして楽しんでいるのです。

彼らが自主規制と言う足かせを付けない以上、人類は永久に監視の目無くしては真っ当な人間とは見られないのですから理不尽な世の中ですね、印象操作や情報誘導など特定の偏った考えに沿った、大量の情報を繰り返すことで、本来の事実や証拠は隠せないけれども、じわじわ薄められていき、気が付いたら自分自身さえ別人格扱いされている、かもしれないわけです。

 

つまり、世俗的な”常識”とか”真実”などの言葉は、単に自分を納得させる呪文に過ぎませんし、自分の核心に不安が大きくなればなるほど、そのひとはその手の言葉を口に出すことが多くなるのです、次に多いのが”仮説ですが”とか”一説には”のような接頭語を文脈の始めの方にいれて、単なる選択肢の一つに過ぎないことを、最後の方ではさも常識的・最終結論かのように誘導していく事例も、増えてきました。

例えば、先日たまたま見ていた「ミトコンドリア・イヴ」の説についての動画で、女性(母方)遺伝子によってしか前生の情報は辿れないと言っていました、そして男性遺伝子は引き継がないと言っているのです、それを文脈通り解釈すれば、一系遺伝子を継承するには母系遺伝子を優先すべしと言っているようなもので、一部事実を語ってはいますが事実をすこし誤魔化していて、男性遺伝子は前生遺伝情報を”引き継がない”のではなく、逆に唯一の遺伝系統情報を伝えるには、男性遺伝子を女性遺伝子に引き継いでもらう必要はあっても、女性遺伝子には交わった記録は残せても、系統の継承はユニークな男性遺伝子しか残せないという事実を言わず、まぎらわしい説明をしていました。

 

しかもこの「ミトコンドリア・イヴ」は”仮説”の中の一つに過ぎず、たまたま提唱者が幾つかの幸運にあって有名になり、誰かから多額の資金を提供されて現在”最も多く聞き多くに目にされている”に過ぎません、これはダーウィンの進化論が、仮説であり未だ実証されていないのと同様に、またコロナウイルスが数多ある通常ウイルスの一つでしかないのに、やおら経済を壊滅的に追い込んだり、世の中には仮説の域を出ない平凡な理屈が、なぜか突然檜舞台に降り立ち、人々の注目を浴びるといった奇蹟が、最近つとに増えている事実はなかなか興味深くありませんか?

冒頭にはAIが、膨大な統計情報収拾によって傾向を掴み、その傾向を広める事を説明しましたが、この作業はAI程ではなかったにしても、もともとマーケティングの手法として、人が流行トレンドを作り出すために、普通にしてきたことの延長に過ぎません、それが演算機の高速処理能力の向上によって、人のしてきたことをAIに丸投げできるようになって、低コスト・短期間で様々な誘導やトレンドを作り出すことが容易になったに過ぎないです、しかし私たちは”生かされているという現実”をまず受け容れなければ、こうした厄介な時代にあって、今後も誤解が誤解を生んで自らを迷走させていく元凶になりかねません。