くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

特色が売りの地方産業が個性を活かしにくい時代へ

今年の大きな生活変化で、私達の生き方そのものがこれまでとは違った方向へ大きく傾きつつあるようですが、日本では比較的消極的だったIT環境対応が、生活の中心に迫った実感を持つ人が増えたのではないでしょうか。

その変化の片鱗は、筆者がブログを始めた頃にはもう始まっていて、当初地元東海地方の地方活性化を取り上げる趣旨で始めたのが、数年で世界の動向を中心に考えないとローカルの動向さえ、見誤る恐れがあるほど、ここ数年で感じる書くテーマの難しさを実感しています。

 

本来は、ローカル産業情報を発信したいものの、グローバルの情勢さえ目まぐるしく変わる現代で、ローカルだけに目線を注ぎにくくなっている感覚が、筆者ブログのテーマを変えていて、グローバル情報からローカル情報を追う必要性を強く感じています。

インターネットの普及に伴い、世界中の今が手軽にいつでも入る身近さが、局地的な情報の魅力や特色をスポイルしてしまうため、地方創生の在り方含めて改めて魅力を出す知恵により一層の工夫が要求されていきそうです。

 

地方創生がこれといって成功したという記憶が薄いのは、政策や規模の問題だけではなく、急遽コロナ禍の対策で世界中の生活意識が大きく変えさせられたことも大きいでしょうし、ニューノーマルという言葉通りに常識変化に対応できていないためです。

日本国内でもあれだけ祭り好きの日本人が、今年いっぱいほぼ祭りやイベントを断念せざるを得なかったように、生活や娯楽の在り方がこれから今までとは異次元の変化をしていく準備に追われているように見えます。

 

地域の経済が大混乱しているだけでなく、文化や習慣さえも変えざるを得なくなているこれからの社会で、大きな体制が整うまで地域の安定は、全て自己責任での試行錯誤となっている中で、まずはGo Toキャンペーンを小規模店舗レまで手厚いサポートをきっかけに立て直していくことに成ります。

コロナ禍での世界の被害が、日本はまだ小さい方であるにもかかわらず、台湾もそうですが他国がそれに追従出来ていないことで、思うような復興は人口の多い中国の方が内需拡大力が強く、立て直しが進んでいます。

 

既に初夏の頃には、店舗閉鎖も少なくは無かったものの、どの国より国内復興が早かった台湾の例でも、国民だけの観光や生活消費で見た目は原状復帰できたかに見えますが、マーケット自体が小さいために、大きな改善効果に繋がってきませんでした。

この度、菅総理は東南アジア友好国訪問を開始しておりますが、これから復興度の高い国々と経済連携を高めていく対策を始めたところですが、もともと中国製品の依存度が高く、むしろ中国経済への効果の方が大きくなっているようです。

 

以前に筆者は、日本の内需拡大と内製率を高める課題を指摘していますが、相変わらず儲かるからと大企業は、中国に生産拠点を依存したり、技術連携を強化する方針をなかなか転換しようとせず、安保政策を大きく転換する政府とのギャップも埋まりません。

それでいて、小規模経営や中小企業においては、その軋轢でその他海外国との生産拠点をさがす手間は馬鹿にならず、内製化でも人件費に見合う品質を保てるほどの開発費もままならない所が多い上に、コロナ禍対策が重荷になっています。

 

当面は、政府の経済成長戦略がある程度中国依存から拡散出来ていけば、目度も経つかもしれませんが、アメリカ大統領選の結果によっては、元の木阿弥になるリスクは避けられない現状では、資本力の小さい企業は相当の企画力と決断力がないと、思うような地域再生は難しい時期でもあります。

どの経済アナリストでも大枠は来年あたりから景気は上昇機運が上がるだろうと見ていますので、その間各社がどのリスクをとって、的を絞り込めるかが経営継続の大きな分かれ目になると見られます。

 

むしろ小規模経営の方が、この高リスク時代を比較的柔軟な方針を決定しやすいとも言えますので、どの程度守りに入り責めるかで、大化けするチャンスは大きいかもしれませんが、下請け産業はそれだけを継続しようとしても、じり貧になるのは見えていますので、独自商品開発や新規事業計画を並行して、時間の許す限り進めて成果を出していくしかないでしょう。

ニューノーマルとは、いったいどのような標準社会を目指していくのか、この流れを常に目を見張って追い続け、それに出来るだけ沿った経営体制や商品づくりを心掛ける習慣、これだけが未知の経済を探り当てる最も手堅い選択肢になるでしょう。

 

それに対応できるように、これまでの経営手法や生産方式を柔軟に変えるだけのきぎょい体制は整えておかなければなりませんが、この点が小規模経営の方が変えやすく、対応しやすい点を、最大限生かしながら企画力・市場調査をまめに進めたいです。

この先も、コロナ禍のようなよりIT化・DXに優位な混乱が、世界を徐々に誘っていく時代変化が頻発すると考えています、ネットワーク周りの業務環境や情報共有などに、今後も積極的に取り入れて、余計な業務雑務に人材や時間を取られない工夫を強化し、その余力を独自のアイデアやサービス創出に当てるべき。