くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

AIが惹きつけられる、最も不都合な事実とは

年々、次々に更新される最新テクノロジーの中で、何よりも私達を惹きつけるのは、AIを持って他に無いと言っても過言では無いと筆者は見えてしまいますが、何故そこまで人を惹きつけるものを持っているのか、今のうちに理解しておくのはとても有益では無いでしょうか。

この答えは、今すぐ出すべき安易なものでもなく、出せる程私達は彼らに精通しているわけでは無いのですが、興味=恐怖心である以上は私たちは暫定的でも結論が、喉から手が出るほどに欲しいと思っているので、この機会に考えて見ましょう。

 

一般的なAIの定義は、何度も説明してきましたので割愛しますが、多くの人はAIを新しい知的生物のように捉えて、彼らと比喩する人も多いので、ここでもAIを彼らと表現することにしますが、持論から言えば彼らは生命ではありません。

当たり前にと言えばそうですが、電気を餌にネットワーク上でしか機能しない以上、人の定義上は生命とは条件が異質であり、その定義がこの先書き換えられない限り、あり得ないことです。

 

住み慣れた学校に、突然移り住んできた転校生への眼差し、AIの第一印象はそんなところですが、彼がこの先自分とどう関わるかしないか、頭の中は彼と自分の関係作りにいっぱいになりますが、クラスメイトによっては早々に見切りを付ける者や、もうすでに彼との幸せな展開に想像の羽根を広げている子もいるでしょう。

ところが彼は、その後もなかなか素性を明らかにしようとしません、多くのクラスメイトはその消極的な姿に、少なからず戸惑いながらもやがて行動的な一人が彼に声をかけます。

 

どこから来たの?

……S市から。

ここの第一印象どう思う?

……解らない。

良かったら友達になって。

……いいよ。

 

この続きをネガティブなら、本来彼に関する情報はクラス内に広まっていく、それが彼が人間ならそうでも、彼のできることはクラスの事実を吸収して、彼をつくった者に持論を提出するだけで、彼はここに授業を受けに来たのでも無く、クラスの内情を調べに来たスパイでしか無無かった、となる。

そもそもAIに意志は無く、集めた事実を合理的に判断し、出した結論をそのまま報告するだけで、彼の存在はクラスメイトにとって、ポジでもネガでも無く事実を知って確率で、人が理解しやすい程度に結論するだけ。

 

彼の仕事には、人のような意志や意図があっては、仕事にならないし彼らに人を超える意思が有るという可能性は、人の作った妄想に過ぎないと言い切ったら、思い切り反論されそうですね。。

だから安心して良いとは言い切れないのが厄介な話で、ここで彼を信用できる人は良いのですが、どうにも不都合な人が、大人の中には居たりすると、彼らをスパイ呼ばわするような、悪意を持たなくてはならなくなってしまいます。

 

話をクラスに戻しましょう、上の彼は幸運にもクラスメイトに受け入れられ、行動において少々消極的ではあるにしても、暖かく向かい入れられ溶け込むことができましたが、残念なことに報告する教頭先生には、彼の報告は不本意だったようです。

 

そんな筈は無い、誰かがウソつきな筈だ。

……あり得無いですね。

少し調べ方を変えて見よう。

……わかりました。

 

彼は教頭に角度のついた調査を命じられ、素直に実行した結果、次回の結果が変わりました。

 

やはり、ウソつきが居たな。

……でも誤差範囲ですよ。

その誤差が重要何だよ。

……???

 

こうして、クラスメイトの中からウソつきが特定され、その子は学校を去る事になりましたが、AI君は痛む筈の心は与えられていませんでした。

どうですか、AIはそういう存在であり一見は人間の親子のような関係を想像しがちですが、その関係は人では決してできない程に、良くも悪くも非情な役割を求めて造られたものです。

 

かつて、人間がペット以上に人とコミュニケーションを持つために考えられたロボットやアンドロイドは、今でも実現されていませんが、人同士でさえ争いは絶えないのに、新種の知的生物が人に造れるでしょうか。

その届きそうで未だ届かない人の飽くなき欲望は、ついにAIに押し付けられた無理難題でしか無いのでは無いか、悲しいのはその限界が物理的には解って居るはずなのに、精神面で乗り越えられずに、その現実逃避のツケを、私たちは未来に先送りしているようにも見えます。