縦割行政の自治依存に要注意、市民自立の地方創生を見直そう
地方創生とは、紹介記事冒頭に記載の「市民の自立。行政でなく“市民”がまちのことを決める自治の先進地」に他なりませんが、日本の伝統であるタテ社会において、ようやく本来の民主的な創生が始まっているのかもしれません。
民主主義=自治である本来の活動は、私たちの国では成熟できていないようです、たとえば自治体にすむ市民が要望を役所へ求めることは一応出来ることになっています。
その意見をさらに政府に求めることはできますが、そのあとは国が実行しなければ決してその要望が実現することはありませんね。
本来の自治は、さまざまな要望を市民が自らまとめ実行するべきことで、縦社会ではその要望を自己解決するのではなくて、上へ持ち上げて解決を伺う仕組みになっています。
そのためか、要望や意見が不満や愚痴として様変わりして、ほとんど反映されなくなっている傾向があります。
そして今の自治で重要なのは、不満や愚痴ではなく要望や建設的意見を、住民同士で話し合って問題解決する具体的な場所を、実際に持っているかどうかということでしょう。
今回の紹介記事の自治体はその仕組みを持っていて、市民が生き生きと話し合う姿が描かれています。
その結果をみるより明らかに、そろそろ地方自治は本来の市民自主の自治が出来るような環境にまで、整ってきたのかもしれません。
私たちが必要以上に政府に依存する必要はないはずです、そのためにはそれなりのリスクも覚悟しなければならないでしょう。
しかし、そのリスクだけでなく自ら決めた結果で得られる、大きな収穫も自分たちで共有できる喜びを体験することは、これからの私たちにとても必要な気がするのです。
地方創生とは市民の自立。行政でなく“市民”がまちのことを決める自治の先進地、静岡県牧之原市に学ぶ、これからの地方自治体のあり方 | greenz.jp
http://greenz.jp/2015/09/08/makinohara/