くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

景気上向きな時期に言うのも何だけど

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 バブル全盛期の時代を経験した方は、恩恵に預かったか否かはべつにして、当時の空気を思い出していただくとわかりやすいですが、最近当時の空気に似たようなゆとりの空気が出始めてきたように思います。

 当時は景気高揚感によって、企業が根拠の無い「イケイケ」感に踊らされ、盲目的な浪費習慣が蔓延していましたね、現在はそこまででもないにしても、この国はいったん弾みがつくと、盲目的に同じ方向に進んでしまう傾向があります。

 

 筆者は経営者ではありませんので、会社の決算のことはあまりわからないのですが、2月、3月は確定申告やら企業決算やらで、個人法人の経営者さんが右往左往する時期ですので、ちょっと関心をもってみると、気になる記事を見つけたので、記事ります。

 http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLASFD30H2H_Q7A130C1L91000/

愛知で働く外国人、過去最多11万人 全国2位、労働局調べ

 

2017/1/31 1:40 [有料会員限定]
地域ニュース
 

  愛知労働局が30日発表した「外国人雇用状況」によると、2016年10月末時点で愛知県内の外国人労働者数は前の年に比べ17.0%増の11万765人だった。外国人を雇用している事業所は同13.5%増の1万3893事業所で、いずれも外国人雇用の届け出が義務になった08年10月末の集計以降で最多だった。

 都道府県別では労働者数、事業所数ともに東京都に次いで2番目に多かった。労働者数は全国の10.2%を占・・・

 

 愛知県や岐阜県などは古くから紡績工場や、衣料の縫製工場が集まっている全国でも有数の地域ですが、ここ何十年かは業界自体下火で関連企業の経営不振や廃業が目立っています。

 この前某TV番組特集でも、収益低迷で、一頃勢いのあった外国人就労者が賃金未払いで会社を訴える事例を放送していました。

 

 要は業績低迷時の最もネックになるのは「人件費」ですが、最終手段で人件費カットのために従業員解雇せざるを得なくなるわけですが、この業界に限らず外国人労働者の雇用でさえ採算が取れなくなっています。 

 今年は国内景気が上向こうとする中で、一方で地方の零細企業からその実感を味わえない業種が現存する事実は、目を塞いではならないことです。

 

 日本は他国と比較的堅実な国で、なおかつ愛知県はさらに堅実な地域ですが、あえてこの地に住まう筆者としては、景気上向きな時期にこそ重要な戒めとして、今回の記事を紹介してみました。

 

「決算書を良く見せたい」が会社を赤字にするメカニズム|スピード経理で会社が儲かる|ダイヤモンド・オンライン

diamond.jp

 

 少しでも多くの方が、暖かい春を迎えるためにも、いろんな意味での日本の厳しい冬をあと一歩踏み越えて行く勇気と決意を、このこの専門家のうたう記事に、その思いを重ねた次第です。

 

 

 

 

創生のキモは、地域の思いを汲みとること

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 地域まちおこしをしている人にとって、忘れてはならないのは、その地域の核になる人はどのような住民なのかという話なんですが、そのまちおこしでもっとも意見の通る層というか、影響力やインパクトの出る人は誰なのか把握できているかは、けっこうプロジェクトの成否を分ける分岐点になっいます。

 

  地方創生の明るい話題や成功例の記事や特集を見てみると、必ずその成功の影に中心になってプロジェクトを引っ張る、核になる人物がいたりしますが、この手の話で早くから注目されていた、福井県鯖江市の事例では市役所に「JK課」なる高校生をキーマンとする企画部門からアイデアをひねり出したりしました。

 

地方創生成功のカギは「成果を求めないこと」!? 福井県鯖江市のJK課プロデューサー若新氏が明かす「新しいモノを生む発想法」 | キャリコネニュース

news.careerconnection.jp

 

 JK課で話題になった福井県鯖江市の試みは、若い層の意見を参考にしてインパクトを利用して、注目させる手法をとってきました。

 それでも、創生を成し遂げるには、まだまだ路半ばなのは、今さら言うまでもなくわかっていることで、それなりに時間のかかるのは、覚悟の上でコツコツと取り組んでいるのです。

  

 地域によっては、自治体を占める人工の年齢層が、入れ替わりの激しい地域とそうでない地域があると思われますが、過疎化の問題意識から、若い世代の増加が出てきている地域が話題になるのは、決して地域の人口流動には、明るい話題と捉えていいのでしょう。

 ただ、その一方で、明らかに今から自治体再統合を進めた方が、幸せになれそうな自治体があるのも事実ですし、そのために残された若い人材を活用して、体力のあるうちに、再編成への路を地域に浸透させていく準備が必要でしょう。

 大まかにそのどちらの選択をする選択を迫られる時期になっているのではないでしょうか。

 

 オリンピックをトリガーにした国内観光関心の高まりで、外国人や国内からの観光など、人の動きが柔軟なうちに、まちの覚悟を決めていかなければなりませんが、この重要な決断は、よもや国が決めてくれると他人任せしてはならないハズですよね。

  早めの決断とそしゃくと準備は、それだけ住民のモチベーションに繋がっていき、本当の意味での創生への準備に繋がっていくハズですから、自治体が、いかに地域の中心層を把握して、呼び掛け、まとめる道筋を誘導できるかが、カギになるでしょう。

 

 早いところは、先の鯖江市にあるように、始めているので、どれだけ時間がかかるか不透明だけに、様子見することなく、できることからすぐにでも進めて見ても良いのでは無いでしょうか。

 創生以前に、市民の生産性を高めることすら苦心する町村もあるわけですから、逆に規模の小さい自治体は、まず住民の声を丁寧に拾って、できる事から具体的にひとつでも実現することで、 一段づつ階段を上るように勧める行動が求められます。

 

美作市 人口減、地方創生に対策 17年度当初予算案 市民要望を反映: 山陽新聞デジタル|さんデジ

www.sanyonews.jp

 

 今までのように経済成長前うう民に提の地方予算を国に申請は今後、かつてのように見込めない可能性がありますので、今与えられた予算で、何をすべきか、地域の住民との同意をえな得ながら低成長時代の地域のあり方、を正しく伝えて、偽りなく事実を理解してもらえる姿勢を、住民に理解を求めます。

 今更な話にはなりますが、民主的な結論に基づく行政の実行は、失敗してきた自治体の改善すべきキモのキモになるでしょう。

 

 

  今市長選挙で、その市民の声の反映の是非を問われている、筆者の住む名古屋市も他人事ではありませんし、自主的に実施したアンケート評価で、市民が自分の住むまちに魅力を感じていないと感じているのは、自治体のみならず市民にも何かの変化を求められる事例です。

 同市の存在しる愛知県との連携も、ここ数年は独立独歩のような状態に見えますので、次期名古屋市長はより市民に声を丁寧に拾って、愛知県との共通点を洗い出し、共同しながら東海地方の連携へのきっかけにしてほしいものです。

 

 そんな名古屋市でも、観光・ビジネス面での充実化を大規模に進めています。

 日本初進出で話題となっている、レゴランドNAGOYAは注目はされてはいますが、未知数のところもありますし、オープン以来「食べる」事には食べ物の持ち込みができない事や、園内で販売しているメニューにも何かとご意見も出ていることなどから、大人も食の面でも楽しめる幅をつくる必要があります。

 

 そこでレゴランドと隣接するように計画・開発が進んでいるのが、食べるテーマパークとも言える「メイカーズ・ピア」になるでしょうか、あくまで観光面での街の魅力アップのための参考事例ですが、来場者側の選択肢を増やす高齢でしょう。

 JAあいち全農連が食のセレクトショップ風のイメージ店舗を出したり、COCO壱番屋などの馴染みのショップが軒を連ねる、グルメタウン「職の展示場」ともいえるスペースを併設するそうです。

 

東海地区初!JAあいち経済連×JA全農「みのりみのるプロジェクト」直営店舗「みのりみのる名古屋」、メイカーズピアにオープン! | リリース | プレス向け | 全農

www.zennoh.or.jp

 JAあいち経済連など、地産地消の飲食店 名古屋・金城ふ頭に 愛知県経済農業協同組合連合会(JAあいち経済連)とJA全農全国農業協同組合連合会)は30日、名古屋市の金城ふ頭に3月開業する商業施設に2つの直営飲食店を出すと発表した。

愛知、岐阜、三重各県を中心とした農産物や畜産物を使ったメニューを提供し、家族連れなどの需要を見込む。
 商業施設「メイカーズ・ピア」に出店するのは、「みのりカフェ」と「グリルみのる」で、地産地消がテーマ。

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLASFD30H1V_Q7A130C1L91000/ 

lljngomke.exblog.jp

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 これらの開催地である金城ふ頭は、展示施設の観光施設は従来からありましたが、グルメスポットそしては、盲点ではありました。

 レゴランドができるなどして、人の新しい流れを生み出そうとするうえで食べる楽しみも加味しないと、その魅力は十分に引き出せないでしょう。

 

 今回は観光面を中心に、名古屋市での動線を含めた比較的大規模な開発風景について記事をまとめてみましたが、地域創生の面で小規模な開発においても、同じことが言えるのではないでしょうか。

 国内需要については家族連れで楽しめる観光スポットを、海外需要については地域の特色をはっきりと打ち出し、さらに「食べる」選択肢を限定するのか、増やすのかまたは、自由持ち込みにするのかを明確にわかりやすくすることで、来場者に選択しやすいしくみを作ることが、信頼への近道なのでしょう。

 

外国人が増えた、と感じるときにどうしますか?②

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  外国人来訪者、いわゆるインバウンドの増加の期待される今、オリンピック開催地の東京のみならず、国内中で外国人観光客の招致対策に余念がありませんが、愛知県でもその準備は着々と進んでいます。

 4月23日には名古屋市長選も控えていて、名古屋城木造改築の是非を含むこれからの名古屋市の、観光予算の組み方にも大いに注目が集まっていますが、リニア開通で話題にもなった鉄道大手JR東海が、名古屋駅周辺開発に伴って、次の一手を打ち出しました。

 

愛知県議会、県産業貿易館本館売却案を可決 JR東海に36億円 | 愛知

blog.livedoor.jp

 

 東京新宿に続いて、ばらばらだった名駅や栄のバスターミナルの集約も始まっており、名古屋は市バス中心にバス路線が充実していましたが、これによってさらに利便性が高くなるでしょう。

 

栄バスターミナル、オアシス21周辺に集約 名古屋市:朝日新聞デジタル

www.asahi.com

 

 さて、こうした大型の観光客・ビジネス客を迎え入れる準備が、着々と進んでいく中で私たちは、これからますます他人事ではなくなっていくかもしれません。

 もちろん来訪する外国人はさまざまで、今最も多いのはお隣の中国が圧倒的で、つづいて韓国、台湾・東南アジアなど、アジア圏の人々が特に多いのですが、今まで結構遠方になる英語圏のアメリカや、オーストラリア・欧州も比率で言えば小さく見えますが、確実に増えており、アジア市場を狙う欧米企業がハブとして日本を利用する価値が、これからも増えてくると期待されているようです。

 

 愛知県でも、これらの需要を活性化させるために、米大統領がトランプ氏に代わった直後、 愛知県大村知事がトランプ氏に朝見謁見した記事が流されました。

 過激な新大統領の繰り出す政策の、どんでん返しのインパクトは、多くの方が実感したように、一大事と受けたのでしょう。

 まるでかつて古代日え、本が当時の大国中華に詣でた行為、今回の謁見は今に始まったことではないけれど、それだけインパクトがあったし、かつてのセオリーを度外視した彼の一言一動は、アメリカマーケットに依存する体質への課題にも見えます。

 

愛知知事、トランプ氏就任式出席へ トヨタ批判を考慮:朝日新聞デジタル

www.asahi.com

 

 こうした世界情勢の大きな変化は、さもすると国内に住む私達にも影響が大きくなっていることからも分かるように、時代の必要性から国際標準語とまで言われる英語を支えるようにと、外国語のスキルアップの関心を高める人も多いようです。

 この地方でも、セントレア中部国際空港)や、昨年開催された伊勢志摩サミットなど、外国人の訪れる観光地も含めこれらの場所で、ボランティアの観光案内や通訳が増加していることから、学生からリタイアした高齢者まで市民レベルでの外国人招致に、積極性も高まってきました。

 

 ここで、「うちは関係ないよ」とおっしゃる方もいるかもしれませんが、もっとも疎遠と思われる高齢者でも、きょうび第二の人生を楽しむ人も増え、語学学習や海外旅行にいそしむ傾向もあるようですし、子どもたちは言うまでもなく英語授業が普通に行われているように、不可欠のスキルになりつつあります。

 英語に限らず、もっとも多い来訪者を擁する中国語も需要はこれから、もっとも求められるものですが、どれでも関心のあるものからすこしづつ初めて見てもいいかもしれません。

 

 たとえば英語で見てみますと、最近企業を中心に英語スキルを必須とする動きもでており、面くらってTOEICテストを受けまくる大変なサラリーマンの話題も耳にしますが、闇雲にスクール通いしてもなかなか自分に落とし込めなかったり、挫折しかねません。

 そうならないためにも、語学は私たちが日本語(国語)を学んできたのと同じで、段階を経て学ぶ必要がありそうですので、まずは自分に一番必要なところから実用域にまで使えるように心がけていきたいものです。

 

話す必要がある

書く必要がある

聞く必要がある

読む必要がある

 

 学ぶ人によって、上4つのスキルの需要はさまざまあるはずで、それぞれ勉強の仕方が異なってくるようです。

 相手と会話をする必要のある人は、書くこと読むことはまず置いといて、言葉を音として聞き分ける練習と、その聞き分けた音を意味として理解しなければ話せませんし、音か声で意味を同時に聞いて知っておく練習が優先されます。

 また、マニュアル・文書作成などのスキルが優先する人は、辞書で調べたり書いて覚える方法の方が理にかなっています。

 

「英語の何が楽しいの?」その回答が深イイ:廣野まゆ子さん【ユーザーインタビュー#7】 | DMM英会話ブログ

eikaiwa.dmm.com

 

 スピーキングでもライティングでも、一般向者との間でするケースと、職種によっては専門用語が頻出するものがあって、前者なら一般の語学スクールでも可能ですが、後者なら、専門用語を覚える方に力点が置かれるでしょう。

 また、仕事以外で外国人と会話を楽しみたいなら、これは相手が日本人でも同じことが言えますが、話題の面白さや相手が興味を引くネタの充実に、重きを置いた方が良いでしょうし、人それぞれの必要性や立場によって、技術(語学スキル)の程度は様々なので、TOEIC900点レベルが必要な人から、片言でも十分な人どなただも、一様に外国人をお迎えできると言うことです。

 

 私たち全員が語学スキルがバラバラなのは全く問題ないと思うのです、外国人には日本独自の文化や地域性に関するネタを求めてくるので、地域の良さやアピールポイントを知っている事の方が、外国語を話せること以上に強味ではないでしょうか。

 語学を覚えられるのは、それはそれで大切なことではありますが、だからと言って語学レッスンにありきの流されずに、伝えたいことを持てること、そして彼らが訪問してきたときに、どれだけ気持ちがより添えるか、こうした心の準備は必要かもしれないと思いました。

 

外国人が増えた、と感じるときにどうしますか?①

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 中国人観光客で今度は、飛騨古川町が爆買に晒されているようです。

この現象は、先のデパート量販店での爆買ブームにあったような、市場の疲弊化を生まないかと気になる話です。

 

『君の名は。』聖地に“リア充”中国人集団が殺到中 | 文春オンライン

bunshun.jp

 

 日本の観光は、昨今の日本ブームに順調に乗っかってオリンピック開催のピークに向けて、順調のようですが、お隣中国からの観光客で賑わう姿は、一見好ましい姿に見えます。

 しかし、爆買いにあったデパート量販店がそうであったように、標準的な市場拡張を度外視するこの現象は、国際観光化にまだまだ未熟な国内観光業者にとって、柔軟性が保てない現実も抱えていそうです。

 

  不慣れな観光業者にとって、突然の他力本願的な客の増加は、販売態勢が目標と合致している企業にはウエルカムですが、そこまで成熟した会社が少ないと思われる国内のおいては、いささか「勘違い」が起こりやすい危険性をはらんでいます。

 しかも、零細の多い地方の販売店などでは、そもそも対応するだけで精いっぱいで、さきに起こるであろう問題に、先手を打つなどそれこそ手がまわらないでしょう。

 

 ことに、今回話題になっている、某アニメの聖地化によって、、予測を遥かに上回る反響となった今回の現象は、、今後日本国内で繰り返されるであろう、想定すべき大きな課題ですが、実際政府の態勢さえも追いついておらず、何かと組織化して対応してきた日本のやり方では、とても間に合わなくなるでしょう。

 実は、こういった対策には、マーケットノウハウを持った専門家が必要なのでしょうが、国内にはその専門家が決定的に不足しているばかりか、その不足を利用した詐欺的行為も予想されるなど、今後市場の想定以上の拡大に対して体制が追いつかなくなるのは必至です。

  

 予見できても対策を取れるキャパシティが無いのは、大変もったいない話ではあるのですが、短期的には間に合わないとしても、長期的には職業が減ると言われる中で、新しい職業を模索する人々にとって、最大のチャンスとなりうる話でもあります。 

 ただ、ここでまやかしの詐欺的行為を目指すのでは無くて、それなりに専門知識を学んで、海外でも経験を積む位の意気込みがほしいところですが、果たして今後の成長市場として、注目していきたい職種ですね。

 

  

 

 

映画・文化でまちおこし、なう

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 昨年秋に訪れた足助城、城跡の観光施設として香嵐渓のすぐ近くということもあって、一緒に楽しめる結構良くできた観光施設でした。

 城跡と言えば、ご当地で知らない人は居ない「織田信長」ゆかりの安土城跡が、滋賀県にありますが、規模と知名度は低いとは言え、この「足助城跡」も香嵐渓河岸から立ち上がる足助山の頂上に建てられた山城。

 

 元々山城なので、復元された建物も目を見張るものではないのですが、山の上にある城跡史跡としては、軽いハイキング気分で一回りできる、結構穴場的な観光スポットでした。(蛇足ですが、当ブログのタイトル帯の背景に使った画像が頂上から見下ろした写真を使用)

 周囲を見下ろせる足助山は、当に周囲を見張れた秀逸な山城建設にふさわしい所だったのでしょうね。

 

 

 そんな、新東名を活かした観光でいま注目されつつある三河(岡崎・新城)にある足助町も、この流れに乗って、観光まちおこしに余念がないようです。

 

愛知)足助に誕生「足まつり」 19日に大ぞうり行列も:朝日新聞デジタル

www.asahi.com

 

  こうしたかつてあった慣習を、改めてまちおこしに活用する動きは、国内で盛んになってきたことは、喜ばしいことで地域への住民の意識向上などの相乗効果も期待できます。

 一方で、地域独自の文化の掘り起こしによって、まちおこし観光を活性化させる方法の他にも、今注目されているまちおこしに「ロケ地観光」がありますが、この分野でも東海地方はがぜん注目されつつあります。

  

 北野武監督率いるオフィス北野が制作する映画のロケ地としての実績は、同オフィスが高い評価をするほど、自治体のロケ地としての誘致活動や実績は上がってきていて、地元作家や出身業界者による映画やアニメでのロケ地利用も、高い注目を浴びて認知度を上げています。

 元々愛知県は、「アイコ十六歳」など数十年前からロケ地として利用され、地に根ざした作品作りに積極的だった経緯もあって北野作品以外でも、当時低迷期だった邦画としてはヒットした「21世紀少年」や、最近ではドキュメンタリー映画「スクープ」ホラー映画「少女」など、邦画新興に貢献するなどのロケ地としての知名度を高めています。

 

岐阜)「ぎふアニメ聖地連合」が発足 8市町が連携:朝日新聞デジタル

www.asahi.com

 

 こうした実績を下地にさらに昨年末公開され、爆発的ヒットとなっているアニメ「君の名は。」によって、ロケ地モデルになった岐阜県高山市古川町)でのロケ地観光者増加は記憶に新しく、全国のロケ地観光化に関心を持つ地域に大きな関心を集めました。

 このブームの勢いを逃すまいと活動を始めたのが、高山市から南に下った所にある、古くから温泉保養地としても知名度が高い「下呂温泉下呂市)」での、地元を舞台にした地元のスタッフ制作の映画制作です。

 

小坂への愛、銀幕に 監督、主演も女子高生 − 岐阜新聞 Web

 

  かつて、先の高山市でもご当地にある高校生の伝統「白線流し」を題材にしたドラマが制作放映され、記憶に残っている方も多いと思いますが、今度は温泉街の街を舞台に今の地域青春像を映像化する動きは、改めて注目されます。

 グローバルや情報社会となった現代日本にあって、イマドキの若者は何に悩み、何を希望として地域で青春しているのか? エセ小説家(笑)の筆者としても、そのストーリーには関心のあるところです。

 

 最後に今回題材にした観光手法は、もっと全国各地でも盛んになるべき大きな課題でもあるでしょうし、元来東京でしか持てなかった史跡や映像文化と連携した観光化への取り組みは、いよいよ地域でもスタンダードになりつつあるという今を、感じ取っていただければ幸いです。

 冒頭に紹介した香嵐渓と足助城のような、周辺近隣の観光資産をいかに膨らませて、イマドキ風に極端に言えばIR(integrated Resort)としての観光集積化への取り組みは、地域のブランド化には不可欠な要素ですが、小難しく言わなくても地域文化や史跡の連携は、限られた地方予算の効率良い運用にも合理的であって、ブランド定着への早道として、地域活性化への運用方法としても早い落とし込みが大事ではないでしょうか。

 

レゴランドと、マインクラフトとの合体はマスト

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 ちょっと前ですが、大好きだった絵本作家、ディック・ブルーナ氏が亡くなられました、子どもたちの心の世界を、うさこちゃんを通して代弁できる、ステキなアーティストさんで、その才能を失ったのは残念ですが、

ご冥福を祈ります。

 

「ミッフィー」作者、ディック・ブルーナさん死去 世界で愛された『ちいさなうさこちゃん』

www.huffingtonpost.jp

 

 

 さて、今回は子どもの玩具としては、多くの人たちが触れて楽しんだ記憶のあるであろう「レゴブロック」をつくるレゴ社が、いよいよ名古屋に日本初のレゴランドをグランドオープンしたのを記念に、レゴ玩具のこれからを占ってみたいと思います。

 今までのレゴのおもちゃは、子どもの想像力を手を使って四角いブロックをくみ上げて、頭の中にある無限の創造力を養う「頭脳教育」の代表でしたし、手で作るところから、手を起用にさせて頭を刺激し、クラフトマンを育成する教材でもありました。

 

 インターネットやPC、スマホなどの情報インフラが身近になった中で、アナログだった教育玩具も、どんどん変化していますが、長く国内教育はデジタル化を良しとしてこなかったわけですが、いよいよ子どもたちの生活環境にもデジタル情報端末が普及してきて、無視できない時代にあって、いよいよタブレット用の教材も、良質のものが出始めているそうです。

 こういった背景の中での玩具も、ゲームが子どもたちの心を掴んで離さない中で、教区面では、出遅れた感が否めません。

 

「レゴランド」でものづくり プログラミングも学習 - 共同通信 47NEWS

this.kiji.is

 

 このレゴブロックの教育理念に近いデジタル教材としては、マインクラフトが知られていますが、非常にレゴブロックと世界観が似ていて、ゲーム感覚で創造性とインテリジェンスを養えるツールとして、子どもたちに人気があるそうですね。

 かねてから、レゴとマインクラフトが合体したら、どうなるか興味がありましたが、やっぱりあるんですね、今はただレゴブロック組み立てを仮想上で再現するだけですが、昔あった「電子ブロック」みたいな発想の、プログラミング玩具ができると、面白そうです。

 

【Minecraft】30万個のレゴブロックを使ってマイクラの世界を再現してみた(大嘘) - レゴリソースパックの紹介 | ナポアンのマイクラ

napoan.com

 

 また、レゴにはすでに「マインドストーム」なる製品があって、バッティングしそうですけど、いずれにしても方向性は見事なコラボと言うか、フュージョンを果たしてくれそうで、こういった手法は将来性に期待できるという点でも楽しみです。

 ■プログラミング学習が売りになるかも

 レゴは「マインドストーム」という商品シリーズを展開している。レゴパーツとともにモーターやセンサー、さらにプログラミングのできる基盤ブロックを組み合わせてつくるロボットだ。

 今はモバイルアプリを使って、スマホタブレットからも操縦ができる。その操作やプログラミングを習える場はレゴ社の公式教室「レゴスクール」などがあるが、レゴランド内の施設が「ロボティック・プレイセンター」というアトラクションにできるのだという。

 この施設、実は今回の内覧会でまだ内部が公開されなかった。極秘…というわけではなさそうだが、ある意味で「カギ」になるとも感じた。名古屋で力の入れられているロボット研究、ロボット工学との連携という面もあるし、対象年齢が公表されているターゲット層の「2~12歳」よりもさらに上、「少なくとも中学生ぐらいまで」(運営関係者)は広がるというからだ。海外ではその改造やプログラミングの腕を競って、大人にも熱が広がっているらしい。

 となると、筆者の11歳の息子も、もう少し反応するのではないか。しかし、このマインドストーム、価格を見ると5万円、6万円! ちょっとハードルが高い用にも感じられた。

 はたして、レゴランドは失敗の歴史だった名古屋港の再開発の歴史を変えることになるのだろうか。

 

 親御さんも、レゴランドの来訪に期待を大きくしている人は多いと思いますが、このアトラクションを、東のディズニーランドや西のユニバーサルスタジオと同率に考えると、どうしても商業的な発想になって「やっぱり物足りない」で終わってしまいそうですよね。

レゴランドの「物足りなさ」は計算づくだった (東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース

headlines.yahoo.co.jp

 

 言いたかったのは、レゴランドは単なる非現実を体感するだけの、異世界ではなくて、子どもが非現実の中で多くの学びと体験を創り出す、きっかけの場所として在るべき、むしろ創造を現実化できる非現実世界、なのではないかと思えます。

 レゴランドには、あえてリアルな異世界を見せるのではなく、明らかにリアルなブロックで創造してあるところに、空想の世界を子どもでも自分自身でつくることができる、というリアリティを実感させてくれる世界だからこそ、存在価値があるのではないでしょうか。

 

 かつて、つたないながらも筆者もご幼少のころ、レゴブロックで創造性をやしなっていた時代があったのですが、きっと今人の親の激務にいそしむ親御さんのながで、レゴランドに未来を見ている人たちは、少なくないと思います。

 ブロックで創造すれば届く、半現実的な空想の世界を築ける、その期待とワクワク感が、子どもたちの可能性と未来へのモチベーションを、程よく刺激する世界であって、入園するのには、たくさんの想像力を働かせる力が問われるのかもしれません。

 

 そんな能力開発型レジャーランドに、ディズニーランドに引けを取らない入園料を払うのか、という自問自答もありながら、マインクラフトよろしく考えて楽しむ創造性を体験できれば、大成功でしょう。

 

 それが、レゴランドにいって、見つけられる最大の「トレジャーハンティング」になっているのではないでしょうか。

 

レゴランド:周辺3カ所からバスで…国交省認可 - 毎日新聞

mainichi.jp

名古屋・あおなみ線:走る走る「レゴランド・トレイン」 - 毎日新聞

mainichi.jp

マインクラフト世界で遊べる非公式ポケモン「Cobalt and Amethyst」が無料配布。トレーナーバトルも再現 - Engadget 日本版

japanese.engadget.com

 

東京というダントツ優位な市場から学ぶ②

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わざわざ知らない町に行かなくてもいい。愛知県津島市をgreenz peopleのみんなで、歩いて感じて、見えてきたこと。 | greenz.jp | ほしい未来は、つくろう。

greenz.jp

 

 東京は言うまでもなく私たちの住まう国の首都であり、政治経済の唯一無二の実験的なマーケットでもあります。

 それゆえ他の都市とは決定的に違った「マーケット」の精査に不可欠なさまざまなビジネスモデルの実験場という性格を持った都市ですが、いままで東京で店を出して成功した店から、そのステイタス性も武器にして、各地方への事業展開するのが常道だったわけです。

 

 その性格からみて、日本で圧倒的な集客力と多種多様な嗜好の人々がひしめくだけに、どういった種類のビジネスモデルでも、ある一定のまとまったニーズを得られるメリットは、ビジネスを仕掛ける人にとっては見逃せないものです。

  こうした特殊性が標準化したことで、過去に政治や行政、経済や企業の分散化がされにくく、ひいては地方の弱体化と人口の過疎化を生んだことで、いまさら地方創生などと言う無駄なことをしなければならなくなりました。

 

 そもそも日本の国土面積は小さく同時に市場としても狭いモノだけに、東京にあらゆるものを集中させたのは、ある程度仕方のない選択だったかもしれないというあきらめはあります。

 しかし、一極集中といっても過言でない、市場性の極端な偏りは、いざ日本が国外の市場と闘っていくうえで、不利益が生じるという問題も生じたと考えています。

 

 これ以上の一局集中化は、いい加減ブレーキをかけないと今に止められなくなってしまうでしょうから、この危機感を地方の有志はすでに感じ取って、その回避に動いてはいるようですが、結局中央政府はそれを知ってか知らずか、未だに大手企業た有力者の目を気にして、旧大全の中央集権化にいそしんでいる有様です。

 

 では、それを食い止めるにはどうすればいいのかと言うと、弱体化をかろうじてま逃れている中堅都市が強いところを生かし、弱いところを補いつつある程度連携しながら、まずは東京以外の地域への市場の注目度を高める動きが必要です。

 世界の市場は、目の厳しい日本市場をうまく利用しようと目を光らせていますから、彼らに、東京都は異なる市場のメリットをアピールできれば、チャンスは来ると確信しています。

 

 ここで各都市が自己主張が強いと決して成功しませんし、あくまで目を向けさせるという一見あいまいですが最大の目的意識を、いかに共存してそれぞれが働くかに依ります。

 そのためには、より自分の都市、地域の性格と問題を細分化し意識付けできているかが重要で、今までのように日和見主義、風見鶏のような無責任な動きはむしろ障害にかなりません。

 

 この動きを成功に導くには、ある意味中央集権化した政治家の声は、障害にしかならないかもしれなく、ある程度地方の有力企業が中心になって、限りある地方予算を効率よく使っていける仕組みを造る必要があるでしょう。

 そのきっかけとして、人口の減少化はある意味意見の集約化の面では、チャンスになるかもしれませんが、そのためにも国の代表をきめる選挙などでは、有権者がより地方の自治力を高める政治選択を堅持する必要があるでしょう。

 

 海外移住のしやすさで、貯蓄や年金の安定した高齢者世代の移住が増えているとの話もあるように、それらをいかに地方移住者として取り込めるかも、一つの課題と言えるでしょうし、そのためには地方はもっとネットインフラの重要性と、海外の市場をITで透明化できる仕組みの研究・実用化を真剣に模索しなければなりません。

 日本の市場規模は、マーケットの実験場としては適当で見通しの良い市場だと思っていますので、中央に偏った都市部の市場とは異なった、地方の市場のモデル化に着手することこそ、地方の目指すべき選択肢だと筆者は考えています。

 

 能ある中央・地方政治家、資本家・起業家はすでにその準備を進めているはずですので、その流れを読んでいく私たちの判断力も試されているのでしょう。