外国人が増えた、と感じるときにどうしますか?②
外国人来訪者、いわゆるインバウンドの増加の期待される今、オリンピック開催地の東京のみならず、国内中で外国人観光客の招致対策に余念がありませんが、愛知県でもその準備は着々と進んでいます。
4月23日には名古屋市長選も控えていて、名古屋城木造改築の是非を含むこれからの名古屋市の、観光予算の組み方にも大いに注目が集まっていますが、リニア開通で話題にもなった鉄道大手JR東海が、名古屋駅周辺開発に伴って、次の一手を打ち出しました。
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東京新宿に続いて、ばらばらだった名駅や栄のバスターミナルの集約も始まっており、名古屋は市バス中心にバス路線が充実していましたが、これによってさらに利便性が高くなるでしょう。
栄バスターミナル、オアシス21周辺に集約 名古屋市:朝日新聞デジタル
さて、こうした大型の観光客・ビジネス客を迎え入れる準備が、着々と進んでいく中で私たちは、これからますます他人事ではなくなっていくかもしれません。
もちろん来訪する外国人はさまざまで、今最も多いのはお隣の中国が圧倒的で、つづいて韓国、台湾・東南アジアなど、アジア圏の人々が特に多いのですが、今まで結構遠方になる英語圏のアメリカや、オーストラリア・欧州も比率で言えば小さく見えますが、確実に増えており、アジア市場を狙う欧米企業がハブとして日本を利用する価値が、これからも増えてくると期待されているようです。
愛知県でも、これらの需要を活性化させるために、米大統領がトランプ氏に代わった直後、 愛知県大村知事がトランプ氏に朝見謁見した記事が流されました。
過激な新大統領の繰り出す政策の、どんでん返しのインパクトは、多くの方が実感したように、一大事と受けたのでしょう。
まるでかつて古代日え、本が当時の大国中華に詣でた行為、今回の謁見は今に始まったことではないけれど、それだけインパクトがあったし、かつてのセオリーを度外視した彼の一言一動は、アメリカマーケットに依存する体質への課題にも見えます。
愛知知事、トランプ氏就任式出席へ トヨタ批判を考慮:朝日新聞デジタル
こうした世界情勢の大きな変化は、さもすると国内に住む私達にも影響が大きくなっていることからも分かるように、時代の必要性から国際標準語とまで言われる英語を支えるようにと、外国語のスキルアップの関心を高める人も多いようです。
この地方でも、セントレア(中部国際空港)や、昨年開催された伊勢志摩サミットなど、外国人の訪れる観光地も含めこれらの場所で、ボランティアの観光案内や通訳が増加していることから、学生からリタイアした高齢者まで市民レベルでの外国人招致に、積極性も高まってきました。
ここで、「うちは関係ないよ」とおっしゃる方もいるかもしれませんが、もっとも疎遠と思われる高齢者でも、きょうび第二の人生を楽しむ人も増え、語学学習や海外旅行にいそしむ傾向もあるようですし、子どもたちは言うまでもなく英語授業が普通に行われているように、不可欠のスキルになりつつあります。
英語に限らず、もっとも多い来訪者を擁する中国語も需要はこれから、もっとも求められるものですが、どれでも関心のあるものからすこしづつ初めて見てもいいかもしれません。
たとえば英語で見てみますと、最近企業を中心に英語スキルを必須とする動きもでており、面くらってTOEICテストを受けまくる大変なサラリーマンの話題も耳にしますが、闇雲にスクール通いしてもなかなか自分に落とし込めなかったり、挫折しかねません。
そうならないためにも、語学は私たちが日本語(国語)を学んできたのと同じで、段階を経て学ぶ必要がありそうですので、まずは自分に一番必要なところから実用域にまで使えるように心がけていきたいものです。
話す必要がある
書く必要がある
聞く必要がある
読む必要がある
学ぶ人によって、上4つのスキルの需要はさまざまあるはずで、それぞれ勉強の仕方が異なってくるようです。
相手と会話をする必要のある人は、書くこと読むことはまず置いといて、言葉を音として聞き分ける練習と、その聞き分けた音を意味として理解しなければ話せませんし、音か声で意味を同時に聞いて知っておく練習が優先されます。
また、マニュアル・文書作成などのスキルが優先する人は、辞書で調べたり書いて覚える方法の方が理にかなっています。
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スピーキングでもライティングでも、一般向者との間でするケースと、職種によっては専門用語が頻出するものがあって、前者なら一般の語学スクールでも可能ですが、後者なら、専門用語を覚える方に力点が置かれるでしょう。
また、仕事以外で外国人と会話を楽しみたいなら、これは相手が日本人でも同じことが言えますが、話題の面白さや相手が興味を引くネタの充実に、重きを置いた方が良いでしょうし、人それぞれの必要性や立場によって、技術(語学スキル)の程度は様々なので、TOEIC900点レベルが必要な人から、片言でも十分な人どなただも、一様に外国人をお迎えできると言うことです。
私たち全員が語学スキルがバラバラなのは全く問題ないと思うのです、外国人には日本独自の文化や地域性に関するネタを求めてくるので、地域の良さやアピールポイントを知っている事の方が、外国語を話せること以上に強味ではないでしょうか。
語学を覚えられるのは、それはそれで大切なことではありますが、だからと言って語学レッスンにありきの流されずに、伝えたいことを持てること、そして彼らが訪問してきたときに、どれだけ気持ちがより添えるか、こうした心の準備は必要かもしれないと思いました。