くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

東京というダントツ優位な市場から学ぶ②

 f:id:kromaryu:20170322211248j:plain

 

わざわざ知らない町に行かなくてもいい。愛知県津島市をgreenz peopleのみんなで、歩いて感じて、見えてきたこと。 | greenz.jp | ほしい未来は、つくろう。

greenz.jp

 

 東京は言うまでもなく私たちの住まう国の首都であり、政治経済の唯一無二の実験的なマーケットでもあります。

 それゆえ他の都市とは決定的に違った「マーケット」の精査に不可欠なさまざまなビジネスモデルの実験場という性格を持った都市ですが、いままで東京で店を出して成功した店から、そのステイタス性も武器にして、各地方への事業展開するのが常道だったわけです。

 

 その性格からみて、日本で圧倒的な集客力と多種多様な嗜好の人々がひしめくだけに、どういった種類のビジネスモデルでも、ある一定のまとまったニーズを得られるメリットは、ビジネスを仕掛ける人にとっては見逃せないものです。

  こうした特殊性が標準化したことで、過去に政治や行政、経済や企業の分散化がされにくく、ひいては地方の弱体化と人口の過疎化を生んだことで、いまさら地方創生などと言う無駄なことをしなければならなくなりました。

 

 そもそも日本の国土面積は小さく同時に市場としても狭いモノだけに、東京にあらゆるものを集中させたのは、ある程度仕方のない選択だったかもしれないというあきらめはあります。

 しかし、一極集中といっても過言でない、市場性の極端な偏りは、いざ日本が国外の市場と闘っていくうえで、不利益が生じるという問題も生じたと考えています。

 

 これ以上の一局集中化は、いい加減ブレーキをかけないと今に止められなくなってしまうでしょうから、この危機感を地方の有志はすでに感じ取って、その回避に動いてはいるようですが、結局中央政府はそれを知ってか知らずか、未だに大手企業た有力者の目を気にして、旧大全の中央集権化にいそしんでいる有様です。

 

 では、それを食い止めるにはどうすればいいのかと言うと、弱体化をかろうじてま逃れている中堅都市が強いところを生かし、弱いところを補いつつある程度連携しながら、まずは東京以外の地域への市場の注目度を高める動きが必要です。

 世界の市場は、目の厳しい日本市場をうまく利用しようと目を光らせていますから、彼らに、東京都は異なる市場のメリットをアピールできれば、チャンスは来ると確信しています。

 

 ここで各都市が自己主張が強いと決して成功しませんし、あくまで目を向けさせるという一見あいまいですが最大の目的意識を、いかに共存してそれぞれが働くかに依ります。

 そのためには、より自分の都市、地域の性格と問題を細分化し意識付けできているかが重要で、今までのように日和見主義、風見鶏のような無責任な動きはむしろ障害にかなりません。

 

 この動きを成功に導くには、ある意味中央集権化した政治家の声は、障害にしかならないかもしれなく、ある程度地方の有力企業が中心になって、限りある地方予算を効率よく使っていける仕組みを造る必要があるでしょう。

 そのきっかけとして、人口の減少化はある意味意見の集約化の面では、チャンスになるかもしれませんが、そのためにも国の代表をきめる選挙などでは、有権者がより地方の自治力を高める政治選択を堅持する必要があるでしょう。

 

 海外移住のしやすさで、貯蓄や年金の安定した高齢者世代の移住が増えているとの話もあるように、それらをいかに地方移住者として取り込めるかも、一つの課題と言えるでしょうし、そのためには地方はもっとネットインフラの重要性と、海外の市場をITで透明化できる仕組みの研究・実用化を真剣に模索しなければなりません。

 日本の市場規模は、マーケットの実験場としては適当で見通しの良い市場だと思っていますので、中央に偏った都市部の市場とは異なった、地方の市場のモデル化に着手することこそ、地方の目指すべき選択肢だと筆者は考えています。

 

 能ある中央・地方政治家、資本家・起業家はすでにその準備を進めているはずですので、その流れを読んでいく私たちの判断力も試されているのでしょう。