くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

「ガン」というワードがビジネスになる時代の日本の健康観

 

 某W○Sで、「日本の、2人に1人がガンにかかる時代」と表現されガンビジネスの報道していたのを見て「2人に1人???」と気になったのを記事ります。

 

 よくよく続きをみてみると、こいいうオチだったのですが。

 同番組が血液検査の現状取材して、これに応じたRサイエンスクリニック広尾を紹介する中で、検査方法に「ミアテスト」というガン検診テストを行っていました。

 健康嗜好の社会を受けて、ガン検診を受けるべきか否かに迷う場合に簡単にテスト出来る検査らしいです。

 で、この検査でA(良)~E(悪)ランクで、Cランク(中程度レベル)リスクがあるとし、ガンの精密検査を勧めているという内容の取材の中で、C以上に判定される確立が40~60%だと説明していました。

 つまり、C判定以上の結果の受検者の統計を受けて「2人に1人」と表現していると理解しました。

 

 それだったらまだ納得できますが、冒頭の話は単なるフリだったようですが、どう考えても日本人の半分が、ガンになっているなどという事実は統計を取るまでもなくおかしいですよね。
 最近の某W○Sさんの報道は、ちょっと言い回し際どくなってきてませんかね、筆者が釣られたと言われればそれまでなんですが。


 まあ、考えてみれば主旨は「経済(ビジネス)番組」であり、ビジネス(利潤)を持ち上げてナンボの番組ですから、NHKみたいに単に医療問題を深刻に取り上げる事は性格上ないでしょうから、当然かもしれません。

 その後も、進化した血液検査の現状と、それを扱う民間会社の高度技術への取り組みを紹介し、ガン検診の方向性がかわるかもしれない、と締めくくってていましたので、医療をビジネス化するに当たっては、積極的なのでしょう。

 

 

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 このように、ビジネス番組でも積極的に広めようとしている、ガンに対する高度技術のお披露目には日本人の半分と煽りながらも、日本の民間医療企業の世界と比較しても高度な実績を紹介し、検査から始まって治療や、予防に関わってくる医療関連企業の売り込み、いわゆる「医療関連ビジネス」の一例という事でしょう。

 

 裏を返せば、ガンはポピュラーな病気であり昨今の医療研究の結果、早期治療の段階なら完治しうるという「不治の病」では無くなりつつあることを受けた「医療の商業化」を進める日本の姿勢を現しています。

 

 因みに日本は、西洋国と比較して宗教的モラルが無い分だけ「生体肝移植」など、西洋的倫理を超える医療を行う事が問題視されている所もあるようです。(某N○K番組)

 また、日本の医療技術はかつてない、世界レベルでも最高のものと評価されるに至っており、国内メディアでも「スーパードクター」などと、医師のブランド化が始まっています。

 

 かつて、医療分野は聖域といわれた時代が続いていた一方で、実際裏では医療・政治・企業との汚職や既得権益の温床になっていたことは周知の事実ですが、いよいよ表向きにも医療は、本格的にマネービジネスの舞台に躍り出ることになりそうです。

 

 今後もガンに限らず、殊更に様々なメディアで健康な生活=マネーという形の報道が一般化されていくでしょう、消費者はその本質に注意しながら受け入れるだけでなく、こういった健康ビジネスの押し売りに、今後必要以上に私たちは晒され、余計な心配を余儀なくされる事態になるでしょうか。

 

 健康に過ごすために、心身ともにケアをする自己管理は大切なことですが、近い将来にメディアや医療関連企業が、よってかかって私たちがスマホを覗く度、通勤中に、買い物中に、食事中になどありとあらゆる機会に。

「最近、やつれていませんか?」

体脂肪率大丈夫?」

 などど、押し売り店員の様に付きまとう時代が来そうで、最近思う未来はちょっとばかりユウウツになりそうです。

 

……あ、もう始まってるか。(汗)