くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

見直すべき、働き手の国際感覚を引き出す工夫

  これからの日本の立ち位置として、人材スキルの国際化が課題となっているにも関わらず、国内のゴシップ的情報と海外の重要情報の、メディア報道の扱いのバランスの悪さは、最近看過し難く見えます。

 たまたま偏ったのかも知れませんが、単に危険を煽る国内メディアの報道の姿勢は、国外リスクへの対応知識やスキルが不足する私たちにとって、不安ばかりが募る悪循環となっている気がしてなりません。

 

 この危機感が、海外への富裕層の資産や優秀な人材の流出を誘導したり、それに乗じて海外資本が国内進出したりする、本来バランスの取れた判断に必要な情報話題が不足する事態は、国内メディア企業の国際感覚や情報の質を疑うものです。

 また政治面ではアジア地域の勢力を、中国とアメリカで争う動きについて、北朝鮮の核による海外制裁圧力からの抵抗は、日本を大きく巻き込んで海外全体の情勢を、見えにくくしており、政府人材の海外対応力の不足を、浮き彫りにさせています。

  

  企業面でも殴り込みをかけるテスラモーターズ、飼い犬に手を噛まれるトヨタ自動車の反撃ののろしとも取れる、スピードのある判断力の行使劇は、自動車市場の国際対応力の差を感じずにはおれません。

 この両者企業と関わりが無い企業で、立場や事情の程度はそれぞれ違うにしても、企業や従業員は日本で生き残る以上に世界でどう生き残るか、が求められる時代であり、それに向けての企業体質改善や人材開発が課題となっています。

 

トヨタ、テスラ株すべて売却 昨年末で資本提携を解消 | ロイター

jp.reuters.com

 

 たとえ優秀な人材にこだわらないとしても、明らかに働き手は激減していく傾向にあって、増えることはありません。

 今後どの企業においても、今ある人材の育成や強化を工夫するしかなく、加えてその方面の投資は避けられないでしょうから、いかに他社と差別化する際に、社内人材育成に力を入れているか否かは、企業風土そのものを醸し出す重要なファクターであり、その空気は優秀な人材確保に有効です。

 

 つまり、今までやってきた企業方針によっては、根本的に流れを変えて時代にそぐわない体質は、根っこから改善しなければ達成できない企業も出てくると思われ、中小零細企業には負担が大きいですが、それでも避けて通れません。

 この人材品質確保の難しさを軽んじて利益確保にあからさまに走る企業は、ますますブラック企業のレッテルを貼られ、負のスパイラルに陥る危険度は格段に上がっているという危うさを、どう捉え活かすかは企業側にとどまらず、働く側にとっても自分の人材力を見直す、チャンスにもなります。

 

 こうした時代への対策は、雇用側と非雇用側双方にとっても、お互いの認識と能力の評価について、見直して初めてこの問題は改善されるものであり、旧来の慣習の小手先だけの改良で肩付ける性質のものではありません。

 そして避けて通れないことは国内の事情に加えて、いかに国際的な視野確保と海外市場参加の流れを、社内でスピーディに咀嚼・再構成し乗り切れるかにかかっていて、それには企業・個人どちらも今以上の学びを避けられないことなのでしょう。