くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

アイデンティティとアドミッション、お郷の役所がトンデモない……地元愛?

 

 愛知県起こった毎年の伝統行事のなか、火縄銃の暴発事故で行事は中断されました。

けがをされた方はお気の毒ですが、行事は今後も続けてほしいものです。

 

 こうした伝統行事は地元愛を表す一つの形ではありますが、名古屋市の不人気さがあちこちであがると、筆者の身の回りでもそれを否定しない空気が漂っているのは残念なことです。

 河村名古屋市長は、このアウェイな空気に過剰に反応して、東京や関西に噛みつく始末で、むしろ愛知県知事の方が冷静な気もするほど、堅実に地域活性を進めている印象なのは、名古屋市民としてはもう少し協調して欲しいところです。

  名古屋の地元ギライがココまで来ている以上、捨ててはおけないというコメントは多いようで、筆者のような奇特なブロガーはむしろ「恥ずかしいから止めてくれ」と言われそうですが、やめません。

 東京や京都へのコンプレックスは、どうしてここまで進行してしまったのでしょうか、おそらく地元生活者優先した結果、観光(インバウンド)に対してのウエルカム意識の表現が乏しいのかもしれません。

 

 ところで名古屋市は、かねてより集計していた名古屋城木造改築事業のアンケートの結果が公開されましたので、早速内用を確かめました。

 今年初めに同工事の各区での説明会に参加したさいと、同じ印象を受けました。と言うのは、年齢層によって温度差は異なっていて、高齢ほど地域の思いが強いせいか着工に前向きなのに対して、若年層ではどちらかと言えば、別の目的に予算を使うのを希望するようでした。

 全体では時期は定めない事を含めると、改築に賛成が余裕で過半数を越えますが、天守閣以外の周囲への充実を望む意見も多くて、観光商業に積極的には感じるのですが、天守閣そのものは、全国でも城跡しか無い地域も多いのに、一応鉄筋コンクリート製ですが見た目は立派な天守閣はあるため、耐震補強で間に合うのでは?と言う事なのでしょうか。

 紆余曲折は今も続いていますが、おそらく建て替えはあるでしょうね。完成時期を誤らなければ、名古屋活性化におおきく貢献するでしょう……たぶん。

 

 問題は、易さ人口が確実に減少する時代の活性化によって、人の流入が増えるかどうかではあるでしょうね。

 

地域観光の連携を進めよう。

名古屋の東部丘陵地域一帯は、最近住みやすい街として注目度が上がっているようですが、こうした住みやすさと人の増加は相反するものがあります(少なすぎても困りますが)。

 また、住む人が増えるのと来る人が増えるのとでも、同じ増えても話が異なりますが、名古屋周辺は自動車社会で公共機関の充実をあまり期待しない傾向がありました。

 このために、公共機関はあまり網の目のように発達しなかった経緯がありますが、住む人は慣れているので、車があればなんとかなりますが、観光者・訪問者は土地勘がないため、公共機関が充実していないと来なくなってしまいます。

 おそらくこの状態が続いたために、外からの流出が避けられてきた可能性がたかいのではないでしょうか。

 住みやすい街にはなっているので、今度は観光者を増やすことと、過疎地と都市部をつなぐ公共運搬方法の工夫が課題になるかもしれません。
 地元にある在来鉄道→バス→コミュニティ(タクシーまたはハイヤー)の連携で、外人観光客でもわかりやすい、加えて自家用車を持たない住民の移動を促して購買する機会を向上するのは、自治体の誘導施策として活性化のカギになるでしょう。

 

インバウンド効果を高めるには?

 地域住民の移動上の利便性が高まれば、外からの人の流れを増やす施策を加えて、公共機関の利用増加施策を企てられます。

 たとえば連結した複数地域で、協同で公共機関を利用した周遊チケットを販売して、地域のインバウンド・マーケットに合わせた観光プランを提案していく事ができるようになります。

 

 日本人向けのツアープランは、外国人の嗜好とは異なることが多いことは、今までにもさんざん言われていて、一からのインバウンド・マーケティングが必要。

 

地元へのアドミッションを向上するために。 

 筆者が御幼少の時期をすごした岐阜県東南部のとある町に、久しぶりに訪れた際にその変わりように目が点になりました。

 町役場があった場所は、隣の市に合併したあと役所の主要機能が移転していて、いずれ壊されるんだろうと思っていましたら……。

 

右から左へ、パン………………まもなく左に役所が…………え? 何じゃこりゃ!

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町役所が……や、山!!! カメラを左画像に戻す。

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モザイクタイル・ミュージアムって……。

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 最初、UFOかなんかが着陸してるのかと思いましたが、なんと町役場が地場産業ミュージアムに大変身してますね、よく見ると植栽が輪郭に沿って点々と並んでいます。

 

 巨大なコーヒーロールケーキみたいな、なかなかかわいらしいですね。

 茶色い外壁全体この町ご自慢の陶板?らしきもので覆われてます、スゲェ。

 なかなか、アートしてますねぇ、ビエンナーレに参加できそうなレベル。

 

 これ正面からだとわかりにくいのですが、ちょうど半円錐型のロールケダイナーキを輪切りにしたような立体の建物で、よく見ると部分的に窓らしきものもあります。

 慌ててググってみると、立派なサイトまで。

 やるじゃねぇか……名古屋に勝るとも劣らない、このアート感。

 どうやら記事を探したのですが、筆者訪れたのは平日の朝方なので、広い駐車場もサッパリしてますが、ふらっと訪れる人がいるらしい……ここのご近所出身では、中部電力カテエネ」のCMでご活躍の鈴木ちなみさんのご実家もあるとかないとかで、久ぶりの地元は地味に盛り上がっていました。

 

 さて、意味もなく紹介したわけではありません。

ここで書きたかったのは、こんなガンガン人口が減っている片田舎の街でも、かつて栄えた(誤解のないようにしたいのはタイルそのもののシェアは今でもここがトップクラスですと)モザイクタイルの生産地はまだまだ元気で、こんな思い切った活性化もあれば、ローカルバスが廃止に追い込まれずに済むかもしれないということです。

 高齢化する街の一例として紹介しましたが、全国にもこの町のよな課題を抱えている地域は沢山あるはずですが、複数のイベントは予算的に困難だとしても、住民と考えて観光に結び付けられる生活空間を創造できるんではないかと、応援の気持ちを込めて紹介してみました。

 この町を訪れる機会があったら、釜区にある(写真の場所から5から10分くらい)喫茶「釜」にも立ち寄ってねー。