レゴランドは名古屋らしい先行投資だけど、活かせるの?
いよいよ名古屋で開園2か月を切った「レゴランド・ジャパン」ですが、先日敷地内の施設が一通り完成して、マスコミへのお披露目があって、コンパクトにまとめられた充実の施設やサービスへの期待感を高めてくれました。
名古屋市は何とかして三匹目のドジョウを狙っているようですが、以下のような冷静な分析をする方もいて、話題作りにはとても効果が期待できそうですが、筆者も東京……なんとかや、U……なんとかと勝負するのはちと苦しいとおもってます。
東海地方の盛り上げ方は、テーマパークだけでは終われない
ただ、今後期待出来そうなのは、レゴ・ジャパンやそのあとにできる「IKEA」などの進出が立て続けに予定されているので、いっそ堅実な点で相性のよさそうなヨーロッパ、特に北欧の企業との文化を含めたタイアップを強化して、東京や大ア阪とは異なったアプローチで臨んだ方が、シアワセになれそうな気がします。
名古屋と言えばコアな流行やこだわりが話題になるのが常ですが、流行と言えばファッションでも、名古屋らしいゴージャスなファッションやヘアスタイルは注目されました。
当時の名古屋の独自性は、「豪華な嫁入り」にも現れるカワイくゴージャスさに徹底した「名古屋嬢」スタイルでした。
今名古屋のゴージャスなイメージは残っているものの、メイエキの大きな変化にともなって流行やイメージを、少しずつ変えてきているように思います。
河村名古屋市長に代表されるような、今までの名古屋らしさを追求していく流れを支持する人がいる一方で、若者層や移住してきた新興層の人たちによる、名古屋イメージの脱皮の時期に差し掛かっているのでしょう。
この地域環境の大掛かりな変化が「進化」になるか「退化」になるかは、かつて東京が高度成長期に通過した変化と同様の、避けて通れない通過点なのでしょう。
名古屋が地理的には近い大阪より遠い東京の文化や流行を意識異常なまでに意識してきたのには、いくつかの理由はあったにしろ、リニア新幹線でより東京との距離が縮まろうとしている今、ようやく日本国内の大都市として世界にアピールできる土台が出来上がろうとしています。
その地の利のハンディが縮まることで、国内にとどまらない世界市場からの注目が高まると期待され、事実ようやく足踏みしていた名だたる企業も東海と言う空白のフロンティアに進出を始めたのです。
この市場成長の期待膨らむ空気の中で、地域の住民は堅実な住みよさだけでは満足しなくなっているのでしょう、市民アンケートでダメ出しされたように、この地域のポテンシャルを産業や住環境以外では、全く満たせていない自覚を持ったと言うことでしょう。
しかし一旦自覚すれば、何が必要なのかを自発的に追い求め、創り出すスタートラインに立てた事にもなるのです。
レゴ教育への先行投資はどうです?
折角ですので、レゴランド順調な仕上がりの最新記事を皮きりに、レゴランドの可能性について盛り上げたいと思います。
zasshi.news.yahoo.co.jp
レゴは、プマプンク遺跡というトピックに注目して商品化をしていますが、目の付け所がとてもユニークで、教育玩具メーカーならではの楽しい文化・歴史創造の可能性をとても秘めたメーカーです。
名古屋でも芸術・文化・歴史の話題は豊富で、今後この地方の何かを基に商品化されるといいなと夢も膨らみます。
レゴランドの成功は、今後名古屋市が名古屋駅や高速道路からの誘導を、どのように利便性を高められるかにかかっています、うまくレゴランドの魅力を引きだせれば、よりこの地域の文化性を世界にアピールできるのではないかと、楽しみにしています。
名古屋式、プロジェクション・マッピングの使い方
あわせて注目が高まっているプロジェクションマッピング、ようやく名古屋でのお披露目が実ったチームラボ、世界中で注目される新しい 「実験」は子どもたちの情操にどう関わって行くのでしょうか?
奇しくも この集団のプレゼンテーションは、レゴランドが軸にしている子どもの知育には、多くの点で共通しています。
事実、参加している子どもたちの表情が、それを証明しているのです。
問題は、独自の機軸で取り組んできたレゴ社が、このムーブメントを、どう解釈するかですが、上手くコラボレーションして名古屋レゴランドで、初の試みとなれば、名古屋レゴランド双方に大きなチャンスを運んでくるでしょう。
その他の切り口として、注目のプロジェクション・マッピングイベントがありますが、既存の施設でできるテーマにあった企画で利用するには最適なツールです。
名古屋周辺では、結構初期から活用をしていて、名古屋では科学館前の白川公園で、ブラザー工業がプロジェクトマッピングの催しを したり、抜き打ちでスターウォーズのマッピングイベントなどを開いていますし、三重県のなばなの里のイルミネーションガーデンはスケールが大きく、とても幻想的です。
テーマパークは中部地方でも、三重県長島のナガシマリゾートや愛知蒲郡のラグーナ、三重パルケエスパーニャでもアトラクションで利用している通り、この地方は積極的にプロジェクトマッピングを利用していますので、レゴランドでの利用にも当然導入されて然るべきでしょう。
ただし、レゴランドとしても、導入されるには、同社ならではのまっとうな理由が必要ですが、より子供向け特にエデュケーションに特化したマッピングイベントは、注目されそうですね。
東京のような何でも屋では面白みがありません、味噌煮込みに入れるピリリと辛い七味のようなスパイスが鍵になりますが、筆者が提案したいのは、子育てであり、カルチャーの想像と発信です。
東海地方は、堅実な生活環境が信条の土地であり、元来娯楽を謳歌するなど二の次三の次なくらいの生活の豊かさ重視の土地柄でしたので、ソコソコ楽しめればよかったのですが、この先人口減少の時代で「いかに人を引き入れるか」は重要なテーマになりますので、娯楽面をより豊かなものに変えていくには、大事なことだと考えます。