くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

レゴランドと堅実文化のタッグ、イベント化する地方創生③

 

 この夏はリオ・オリンピックなども含め、例年にない多くのイベントが開催され、それらを楽しむ時間が足らないほどでしたし、とてもいろんなことでアツくなれる、夏らしい夏ですね。

 この季節終わりを告げるのには先はありますが、熱中症や水辺の事故など十分気を付けて、この季節を心置きなく満喫しましょう。

 

 

 さて、夏休み企画最終第3回はレゴランド・ジャパン」に見る創生についてですが、この地域は前回からも書いているように、住民のや生活や福祉教育に関する改善については、高い関心があってその結果、全国でも住むには大変都合のいい地域とは言われているようです。

 その反面、観光などの外から来る人にとって、違和感や物足りなさが目についているようで、「見どころがない」とか「面白くない」という地元の人には不本意な評価が立っているようです。

 

 また、名古屋とばしと呼ばれる有名人のコンサートや娯楽などが名古屋で開園されないと言った現象も、話題になったのも不人気の伝説化に一役買っているかもしれませんが、どうしてそうなっているのか(未だ進行形なのが頭の痛いところ)が、河村名古屋市長のコメントにもあるように、ピンときていないようです。

 蒲郡市の「ラグーナテンボス」が旅行会社HISのノウハウで立て直しされて、少しづつ人気が出てきたり、刈谷パークウエイなどの高速道路SA・PAの来場者が増加したことで、そのきっかけをつか網としており、加えて来年4月開園の世界メジャーランドであるレゴランド・ジャパン」の日本初導入や、IKEA長久手着工などの動きが、不人気払拭の後押しになると、期待もされます。

 

 東海地域外への、こうしたアピールも進む中、名古屋駅を起点に観光客やビジネスパーソンへの受け入れ態勢を、スムース化・拡大しつつあるのは歓迎なのですが、一方でこの地域の倹約化気質は、内需拡大や参入企業の販路拡大にはマイナスに働くネックとなっています。

 地元住民にとって「倹約の何が悪いがね」と言う空気は、その保守的な印象とともにその他地域の人々にとって違和感のあるものであり、この地域こそいかにお金の流れをスムースにさせるかが大きな課題になると思われます。

 

 「お値打ち」という言葉が大好きと言われる名古屋周辺の人々にとって、見る目が肥えているという自負が、かえって東西の価値基準を限定してしまっているのが、いわゆる「名古屋とばし」現象に例えられる、特殊な商業圏のイメージに直結するようになっています。

 

 それでもこの地域周辺には、全国でも名だたる製品や文化がある以上、筆者はもっとたくさんの人に使ってもらったり、見てもらいたいと思っていて、それは住民の多くが望んでいることです。

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 来年4月にはレゴランド・ジャパン」が完成しますが、施設自体はとても素晴らしいところで、レゴファンでなくても、ワクワクできるレジャーランドになることでしょう。

 

 レゴランドは、皆さんご存知の教育玩具のブロックを使った世界的な娯楽施設で、娯楽だけでなくお子さんなどの知育や情操教育という独自要素が評価されている、レゴ社が世界で得たテーマパークのノウハウを、凝縮した施設です。

 この学んで遊ぶテーマパーク感性を前に、名古屋は多くの方にきてもらうためには何をすべきなんでしょうか。 

 

 メインの交通網になると思われる、あおなみ線の強化でしょうか? それとも市バスや名鉄バスの増便でしょうか? 確かに大事なことだとは思いますが、その前にまずは地元の住民にも愛してもらえる施設であることが重要です。

 単に交通機関の増便だけでは、人の流れは増やせても周辺の受け入れ態勢がd着ていなければ、人が増えたことで問題の方がクローズアップされかねないからです。

 

 大型のテーマパーク周辺では、こういった地域住民への理解と、地域の活性化が得られないと、本来のメリットがなくなりすし、長続きしないでしょう。

 施設の直接近隣には住宅地は無さそうなので、騒音や治安の問題は少ないかもしれませんが、玄関口の名古屋駅は確実に今以上の混雑をきたしますし、今でさえ駐車場や公共機関の不足が問題になっています。

 

 オープンするからには、園内はレゴ社が最高のおもてなしをいてくれるでしょうが、あと1年で、そこまでに至る経路・同線の円滑化には、周到なおぜん立てと多くの人を運び込む役割を名古屋市が担っています。

 この両輪がうまくかみ合って、初めてレゴランドの名古屋への貢献度が最大限にはたせるわけですので、それを地域住民をも今から巻き込んで育て上げる準備ができていればよいのですが、その集権情報はあまり耳に届いていません。

 

 ようやくこの地域に舞い込んだ、地域メジャーかへのチャンスをどう生かすかを、愛知県を含む周辺地域の観光・商業にどう連携していくかを、周到に話し合って、膨らませていくべきでしょう。

 その部分では、一市民の不安要素として市長と県知事の不仲説もささやかれ、名古屋城木造化実現以前の課題であるような、気もしなくはないのです。

 

 それはさておき、堅実な県民性・教育の熱心さも定評のあるこの地域には、この新しいテーマパークによって、住民の評価も、そして周辺の地元で名だたる既存施設も、連携すれば、全国にも類を見ない、いい意味で独自性のあるレジャー地域として認知される可能性を、多いに秘めています。

 それだけに、この地域の独自性を地域との話し合いで共有し、それをどれだけうまく国内外に投げかけていくのかを、多いい楽しみにしています。

 

 そのためには、点を線で結ぶインフラの見直しと、地域観光の連携は不可欠で、それが逆に、周りからの偏見を払しょくするきっかけにもなる事を、学んでいかなければならないでしょう。

 もう一つのきっかけはUターンや海外在住経験者の招集によって、国内・海外から求められているものを、もっともっと吸収しながら、地域の独自性と照らし合わせて、残すものと変えるものの取捨選択を繰り返して、この地域の特徴をより際立たせる取り組みも大きな効果をもたらすでしょう。

 

 最後に、3回にわたる「イベント化する地方創生」について、まとめたいと思いますが、本来お祭り好きな私たち日本の人々は、みんなで楽しむことがとても大好きな人々だと言えるでしょう。

 なので、地方創生と聞いて古くからある祭りごとを連想して、モチベーションが上がった人たちも多いことと思います。

 

 その思いはとても大切なことで、自分たちが住む地域を盛り上げる「まつり」のように、皆で企画し手作り感覚で成し得た成果と言うのは、全国に花咲く盛大な祭りとなったときに、つまりイベント化されてより地域の理解を得られるものになっていきます。

 むしろ創生とは、市役所の会議室で作られるものではなくて、私たちの普段の生活するうえでの問題や、希望・願望を寄せ集めたところに、初めて浮かび上がってくるとても地域の特色に根差した変化と言えるでしょう。

 

 これからは、少子化で日本の絶対人口数は減っていく一方で、少なくなった分問題が明確になり、まとまりも早くなるかもしれません。

 私たちは、この変化を早くとらえて、今まで諦めかけていた課題解決をもっと積極的に身の周りから見つけ出して、解決に結びつけやすくなると思われるのです。

 

 人が減ることで、多数決と言ういびつな決定に異存ぜざるを得なかった時代は終わる間も知れないのです、その好機に私たちは生きていますから、今後、話し合いもしやすくなれば、より多くの人たちの希望がかなえられるチャンスともとらえられるということです。

 これからは特に、既存のルールに固執する必要はなくなります、これは世代の交代の変化からも言えますので、新しい話し合いの方法を積極的に出し合って、よりコンパクトな小回りの利く日本に変えていくのが、もっとも合理的な方向性でしょう。

 

 そのためにも、次の日本の姿を描きながら自由な発想で、新しい骨組みを創りあげる機会でありイベントとしての地域創生を、生活の一部として考えるのはとても有意義なことと思えてなりません。