安保と並べて考えたい「原子力ムラ」
日本国内の電力供給は、世界でも最も安定している仕組みの一つでしょう、ただその仕組みが国民のためにあるわけではないようですよ。
現在の国内電力供給の大半を賄う原子力発電所を、統括する民間企業をご存知でしょうか。
この日本原子力発電株式会社は、全国の電力会社が出資して運営されている、電力配給会社です。
原子力発電で生まれた電気を管理する会社になりますが、今問題になっている「原子力ムラ」の極めて関連性の高い会社と思われます。
この配給会社の存在は、原発廃止の動きにブレーキをかけています、株主はここへ「基本料」なる資金をプールしていて、原発が止まろうが関係なく売上が黒字になる仕組みだそうです。
むしろ原発が停止し、電力会社の売上が落ちその売上格差が顕著になると、怪しまれる位でしょう。
いずれにしてもこの会社は安泰なのですが、国民にとって特別必要の無い会社という事も言えるでしょう。
このような組織が限定された株主によって存在するのは、百害あって一理無しで、日本の正常な株式市場を極めてガラパゴス化する一因でしょう。
ようやく電力自由化の芽が葺きだそうとしている今、安倍総理も扱い難そうな電力完全自由化の実現の為にも、早い内に問題を表面化させるべきでしょう。
幾つかキーワードを紹介しましたので、ぜひみなさんも思い思いにググってみてください。
安保問題に隠れて、「原子力ムラ」が水面下で利権拡大に励んでいる | 古賀茂明「日本再生に挑む」 | 現代ビジネス [講談社]
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/44580