スーパーグローバル大学(SGU)創生支援事業
当ブログでも、今後も名古屋をいた、日本を背負っていく次世代の教育には、選挙問題と同様に関心が高く、何度か触れることがあると思いますが、昨今大学でトレンドに叫ばれているのが『グローバル人材の育成』ですが、個々の大学で実施されているなかで、本家文部科学省が掲げる大学教育の『グローバル戦略』についてです。
問われる大学の国際化、始まった改革の行方
(クローズアップ現代より)
文部科学省の『スーパーグローバル大学創生支援事業』を紹介。
その達成目標(ノルマ)は、
日本人学生の海外派遣
外国人教員・留学生の誘引
外国での授業
混住型の学生寮
入試改革
カリキュラムの変更
海外拠点の設置
人事評価制度
を日本の大学に対し、多様な国際問題の対応を要求、日常的に海外の学生と付き合っていることで自然とグローバル感覚を持てる人材育成を模索させるねらい。
実際に一部大学では、留学生を500人から2000人へ増加予定、受け入れのための寮の誘致や、外国人教師14%から20%まで増加し、英語での授業で効果を高めようとしています。
この支援事業で文科省は、国際競争に完全に出遅れている日本の大学教育の出遅れと、ただでさえ少子化により46%の私立大学が定員割れが現実で、この大学飽和状態にメスを入れ、健全な教育分野の競争原理を成立を期待していると思われます。
国際化において自分で壁を作って縛っている若者の考えを、大学で解放する機会をつくり、海外への進出プロセスで日本が変わっていくのでは?と期待しているようです。
まずは国内大学へ通達した所、公募で104大学応募、各校の改革案から審査の上で『スーパーグローバル大学』37校を指定。
さらに、指定校を目的別に2部に選別し、
『TypeA指定』13校:世界ランキングTOP100に入る役割
『TypeB指定』27校:日本大学のグローバル化を牽引する役割
とし、文部科学省はSGU指定校へ1000億円予算を投資、大学の具体的な活動を管理、厳格な評価基準とする方針のようです。
では、どう評価するかは、数値目標ノルマは提示せず、学校の雰囲気・傾向が国際化に向いてきたかどうかをもって評価すると言うが、この辺りは相変わらず日本式で、マスコミなどの第三者評価側には不透明な点を残しています。
SGU37校指定外での地方大学の生き残りへの苦悩はさらに深刻ですが、独自に動いている大学もあるようです。
高崎健康福祉大学の地方からの独自グローバル戦略・教育の試み。
生薬(ベトナム)、看護(インドネシア)、リハビリ(ドイツ)、介護(フィンランド)など先進国への留学交換派遣でのグローバル人材育成や、少人数制で国家資格の取得者を増やしてきた実績などで堅実に入学数を増やしており、他行の今後の追随を期待したいところです。
今後は、一頃の受験地獄などの国内競争はないものの、国際関係に晒されていく時代に既に入っており、見えない国際競争の中で日本が官民一体で協力し合って、立ち向かっていかなければならなくなるでしょう。
この国際間競争の遅れを今後取り戻していけるのか?
近隣諸国『お隣さん』と仲良くお付き合いできるかは、学生だけでなく一重に私達に本人の国際感覚にかかっているのです。