くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

シリーズ④名古屋城天守木造復元への道、タウンミーティング12月から

 

 シリーズで追っています、名古屋城天守木造復元について、前回集会(タウンミーティング)が実施されていると記事りましたが、実施済みの区でかなりツッコんだ討議がされているようです。

 

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 タウンミーティングは、既に熱田区を皮切りに、北区、港区から開催されており、肯定派より反対派の方が圧倒的のようです、まあ上で述べた話からも容易に想定できますし、残念な事に河村市長に勢いがなく押され気味なのと、準備不足の感が否めません。

 例えばPFIを導入する話が出たそうですが、そもそも名古屋城をいきなり渡されて運営できる民間企業・団体が直ぐにできるとはとても思えません。

 造りっぱなしで運営リスクを放り投げるのもどうかとは思いますが、ただしばらく名古屋市が運営しながら、運営ノウハウを蒲郡ラグーナの事例のように早期から協力を得れれば、それなりにPFIとしての運営ができていく可能性はあります。

 姫路城は、改修から運営まで従来の方法そのままで実施していますが、全く同じ史跡を管理する感覚では、間違いなく売上は伸び悩むでしょうね。

 なぜならば、利益を生み出す人員より、逆に食っていく人員の方が多くなるからで、建物自体は、オリジナルに復元されること自体は実施する以上、限りなく原型にこだわる意味は大きいですが、それをより良く見せて、それを如何に商用化するかも同等に重要な事で、この点は従来の「史跡で儲けようなんてとんでもない」「邪道だ」という概念は取り払わなければならないでしょう。

 大阪城の様に、城自体はそのままいじらずにライトアップの様な演出で、より魅力を発揮するなどの、クセ玉は何個あっても困らないし、周辺の店舗や通りが城のイメージを崩さないように合わせるという意味で、民間参入をはかるという変化球もアリでしょう。

 名古屋城木造化には、市政予算の使い方という、コストを克服する問題とは別に、作っておしまいでは済まされないだけに、その進行に合わせてどれだけ近隣の商業施設や、観光事業を巻き込めるかを、同時進行で提携を前提とした運営を進めることがキモだと思うのです。

 そこまでの意気込みと、ある種の覚悟が市民に要求されるだけに、しり込みする意見が出ても不思議ではありませんし、元来名古屋などの地域は手堅い事では定評がありますので、風土で考えても実利を取る傾向はやむなしなところはあります。

 

 早速、タウミの議事録的なサイトを見つけました、公平を期してリンク張ります、大変興味深いですね。

名古屋城 本丸御殿+木造天守閣問題特集

http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/

 

 10月発表の、名古屋城天守木造復元タウンミーティング関連記事では、日程が公開されていましたが、既に12月から静かに議論は始まっているようです。
 その他の区でも随時実施予定されています。

地域ニュース
   名古屋市は27日、名古屋城天守閣を木造復元する構想に関する市民向けのタウンミーティングを12月6日から開くと発表した。天守閣の現状や課題、木造復元による経済波及効果について市民らに説明。全ての会合に河村たかし名古屋市長が出席する予定という。東京五輪開催の2020年までに、完成させる意義を訴え、市民に木造復元の必要性に対する理解を深めてもらう。

  初回のタウンミーティングは同市熱田区で開き、1月17日まで市内各区で合計16回、開催する。名古屋市タウンミーティングを踏まえ、3月に市民による大規模アンケートを実施する。

 天守閣の木造復元は河村市長の目玉施策の一つで、名古屋市はすでに補正予算で調査費3500万円を計上している。木造復元の実現には巨額の予算が必要なため、市議会では慎重意見も少なくない。

名古屋城天守閣 木造に? /愛知
毎日新聞2015年12月5日 地方版

http://mainichi.jp/articles/20151205/ddl/k23/070/127000c

名古屋城天守
木造復元巡り説明会 あすから /愛知

毎日新聞2015年12月5日 地方版

愛知県
芸術・文化
カルチャー
 名古屋市は6日から、名古屋城天守閣の木造復元構想を巡る課題や経済波及効果などを市民に説明するタウンミーティングを始める。来春は実現の是非を問う市民2万人アンケートを予定、民意を取り込みたい河村たかし市長も出席する。

 日程は、6日の熱田区役所講堂を皮切りに、来年1月17日の天白区役所講堂まで全16区で1回ずつ。鉄筋コンクリート製の天守閣の劣化状況を示した上で、「耐震改修」と「早期の木造復元」を比較、検討した市の調査結果を説明する。市は観光客増加などに伴う経済効果は年間100億円になると試算する。

 申し込み不要で無料。問い合わせは
名古屋城総合事務所(052・231・1700)

 タウンミーティング日程

開催区     日時

熱田  12月 6日午前10時

港      12日午前10時

千種     13日午前10時

北      14日午後 6時半

ここまで終了

名東     16日午後 6時半

昭和     17日午後 6時半

西      18日午後 6時半

中村     19日午後 2時

東      22日午後 6時半

中      23日午後 2時

瑞穂   1月10日午後 2時

南      12日午後 6時半

中川     13日午後 6時半

緑      14日午後 6時半

守山     16日午前10時

天白     17日午後 2時

 会場は、事務所にお問い合わせください。

 サイトの情報では、はっきりと判らないのですが、ジャンルから言って男性市民の声が色濃く出ているきらいがあるようです、筆者も参加してみないと何とも言えません。

 女性の活発な意見をこれからの時代は注目したいのですが、おもてなし隊の活躍で歴史や史跡に関心を持たれている女性が増えたことも踏まえて、少しでも多くの市民の参加を、期待しています。