AIの社会貢献度を予測する時に見えるもの
私たちの生活に、期待されるAIの関わりはどのように関わってくるのか、少なからず関心は大きいのだろうと思いますし、筆者もとても関心度の高いテーマでもありますので、関連時事をきっかけにしてあるべき姿と現実をかんがえてみましょう。
下の記事は、そのAIと社会との関わりが比較的良好になるケースが紹介されていて、AIの得意とする厖大な実績データの処理能力を活かした、社会問題の統計から抽出した結果を参考に、人間関係の課題を客観的にかつうまく引き出した好例です。
職場のハラスメントや差別を、人工知能が察知する時代がやってくる|WIRED.jp
本格的に社会でのAI活用が始まる前に、こうした活用方法を策定しておくことが、今後も膨大なデーター処理の筋道をつける上でとても重要だという事が見えてきます。
今のところは、こうした統計情報の抽出・分析はデーターアナリストと言われる、プログラミングと情報分析を両立できるスキルの人々が求められていますが、どちらも高度なスキルのため、極度な人材不足に陥っている一方で、将来の注目の職種ともいわれています。
今後人に求められる職種は、データーアナリストのようさまざまな「分析」をスキルに持つことが期待されるようですが、その分析する前にとても大事な事は、それぞれの業界に独特に存在する「経験値」の貴重性で、むしろ今までに様々な経験を持っている方が本来有利になるはずです。
製造業では、AIに関心の高い大手企業を中心に、技術ノウハウのデーター化を進めているようで、一部企業のCMをご覧になった方もいらっしゃるでしょうが、その経験値を吸い上げられておしまいということも無いでしょう。
この点は、AIの脅威ばかりが先走りしすぎて心配されたり過度に警戒される人もいらっしゃるようですが、このAIの活用に限らず重要な事は、普段からの個人の仕事のスキルを、それぞれがどのように解釈し職場に活かしているか次第ですので、特別AIが導入されたから、仕事がなくなることには繋がらないはずです。
むしろ危険なのは「指示待ち姿勢での仕事」「ルールにこだわり過ぎた仕事」に頼ってきた姿勢で、今後はより「考えて自主的にする仕事」が明確に求められていくでしょうし、それさえできていればなんら問題は無いので、安心してください。
筆者はむしろ、AIのテクノロジーの進化が低リスクな模倣だけで進化できた中国による使い方が、今後どのようにされるのかからは目が離せません。
一党の合理性だけを根拠に、方針を左右させる中国式の未来創造の仕方は、これまで主流だった資本自由社会とは根っこから異なるだけに、むしろシェアの結果によっては、AI活用の正常性は保たれなくなってしまうかもしれないわけです。
もちろん中国側が訴えるように、統制された社会は安定した秩序と集中できる投資効果で、効率のいい社会的発展が見込まれる事は、同国によって証明されたのは事実ですが、その一方で様々な犠牲も起きたことからも、私たちはその選択に躊躇するのもうなずけます。
いっそ、こうした国や思想のしがらみや攻防もAIによって、合理的な指摘が導き出されるのかもしれませんが、その指摘をどう解釈していくかは結局のところ人がするのですから、その良好な判断を行うためにも私たちは普段見えないところから、行動や思考を見直し、その時期に備えておく必要がありそうですね。