2019年花開け。堀越二郎氏も夢見た?紙飛行機から始まった未来
2019年の航空機は、どんな未来が開けるでしょう?
昨年来、日本製の旅客機「MRJ」はようやくアメリカで実地飛行テストにこぎつけました。
そのなかでアメリカ企業は近未来に向けて、アメリカン・ドリームへの準備を進めているようです。
チューブのレーンの中を超高速で走る列車の次は……
マッハ2.2の空の旅が実現する? 戦闘機そっくりな超音速旅客機が開発中 - 産経ニュース
かつて、フランス製コンコルドが果たせなかった空の未来を、受け継ぐかのようなこのニュースはとても羨ましいかぎりで、MRJもこれにあやかりたいもの。
同じ航空機でもアメリカといえば、民間機のイメージと共に軍事大国の自責の念からか、軍用機の進化を優先させてきた側面も大きいので、ようやくというかこういう未来をも実現を目指すようになったのは、前向きに拍手を贈りたいですね。
日本の航空機事情を思うに、返せば不幸ながらも戦時中に花開いてしまった才能の話に及びますが、かつて日本人の中に空への平和利用に尽力を願った、航空機開発の天才が居たのは、みなさんもご存知の通りですよね。
ジブリ最新作主人公(ゼロ戦設計者・堀越二郎)「幻の名機 烈風」の設計図に込めた思い(フライデー) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
宮崎駿監督によってアニメ化もされ注目も浴びましたが、堀越二郎氏の才能が兵器として高性能な零戦を生んだ失意を、改めて思い巡らせてみます。
彼の本意は彼によって結果実現しなかったが、例えばこうした最速の航空機に才能を費やしたかったに違いないだろうし、その希望が別の形で実現する姿を見ると、少しは彼の夢みた未来が、形になっていくのを見て、
「経緯はともかく、結果として良かれ」
と、思うしかないのでしょうか。
その答えは、昨年の「HONDA JET」デビューでもわかる通り、日本人によって実現されていて、本田宗一郎氏を通して彼の思いは文字通り引き継がれ、その後継者の世代でついに花開いたことは、彼の才能が「一矢報いた」と考えれば、希望が残る話にも解釈できるかな、とも思うのです。
そのためにも、私たち中に居るであろう後世の担い手によって、より確実に事実化する努力を引き継いで欲しいし、戦争を決して無駄にしないことにもつながるのでしょう。
是非とも、この勢いで次は『MRJ』で中型旅客機でも成功してほしいし、
「紙飛行機から始まった、空への想い」
を、もっともっと叶えてほしいものですね。