ハワイ観光にみる災害への認識と、石にかじりついても為すべきこと
昨今、国内で多発すると報道される自然災害によって、実害だけでなく風評などで当該地域の観光やまちおこしに深刻な影響が心配されています。
このなかで、気になる記事をみつけたのでシェアします。
CNN.co.jp : 米ハワイの観光業、今夏も好調 噴火にも洪水にも負けず
日本にとって、いや世界的に見ても観光先でダントツ人気のハワイ。
「ワイハー」とか「アロハオエ」とか、ハワイの現状を知りもせず、浮かれている観光客のなんと多いことか。
すみません、この口調は筆者の大好きな某国営放送の「チコちゃんに叱られる」のお約束ナレーションになぞらえたもので、ピンときた人もいらっしゃるのではないでしょうか。
あまりにも深刻な現状があるので一瞬茶化してすみません、話を戻すと、記事にもある通り、火山噴火が未だ治らない観光名所のハワイですが、日本のそれと同様にさぞかし風評被害で客足が遠のいていると思えば、さもあらずの様子なのです。
記事中のシゲティ氏は今後も好調ではないとし、その原因について語っていないようですが、大きいのはハワイブランドの知名度はあるでしょうね。
ここで終わったら意味がないので続けますが、筆者が思うにその要因だけではないように思えたのです。
国民性というか、観光地の気質のおかげというか、災害さえも楽しむ・ポジティブに思わせる底力というか、こういうものはノウハウとして単純に真似できるものではないのですが、日本風にいえば「場の空気感」とでも言えば良いのでしょうか?
陽気な土地柄のハワイの空気そのものが、地場の深刻な問題を環境客に伝えない空気が、訪れるものに安心感を与えていることは、ハワイでなければできないものなのでしょうか?
それは否と断言するには尚早のように思いますので、まだ追求する余地があると考えます。
他の海外での同様な課題が、観光客にどう響いているか筆者には分かっていませんが、少なからず影響はあるでしょう、でもサービス業である以上その悲壮感は、伝わらないように努力すればするほど、暗に相手に伝わってしまっていることは十分に考えられます。
これは、メディアの報道姿勢にも課題はあるでしょうが、受け側がどれだけ気を使って気の毒がって観光しても、それは限界があります。
当事者になってその現実を知らない筆者がのいうことがどれほど伝わるか知れていますが、特に日本のような繊細に場の空気を読んでしまう観光者に「頑張ってます」感を訴えるのは、もしかしたら風評被害の要因に少なからず反映していると思われますので、傷に泥を塗るようで恐縮ですが、地元の方々の精神復帰の姿を見せるのが、根本的課題なのでしょう。
観光業を生業とする以上、私ごとはタブーという現実に対して、どこまでそれを成し遂げられるかは、絶対さけられない業のようなものです。
この時に、どれだけ被害意識という自分とたたかい、仲間とたたかいそれを他人には見せない姿勢は、死ぬより苦しい試練です。
負けた者への報いは、結果としてはっきりと出てしまうのですから、全く応援にならなくて申し訳ないのですが、一歩でも先に、1ミリでも心を前向きに、こればっかりは当人でなくてはできない絶対領域を、自分自身を変えていくし解決しない。
ただし、そのたたかいに勝利した暁には、何者にも変えがたい未来と財産を得ることができるような気がするのは、希望につながるとても前向きな話ではないでしょうか?
せつに、被災地の復興と観光の発展を、ささやかながらこのブログで応援するものとして、あえて書かさせていただきました。
すこしでも早く、癒され立ち直られることを願っています。