地域おこし協力隊、地域活性化に奮うバイタリティ
今回は「町おこし協力隊」と地方創生についてです。
総務省がスターターになって、地方創生の一環で始まってぶ当ブログ執筆時点で、既に44箇所の自治体が募集を終了、今でも8箇所で募集するという、筆者が創造していた以上の活況ぶりです。
紹介記事は、その中で地元愛知県新城市での協力隊員のエピソードなのですが、こうした試みが最近TVなどでも取り上げられる事が目立ってきましたね。
背景としてはやはり、市街に住まう人たちの中に「自然回帰」や、「都市生活の価値の再考」が在るのでしょう。
自然回帰の考えはかなり前からあったのですが、ここ最近顕著に都市部の利便性よりも、将来の自分のあるべき姿を考え直す人が増えているようです。
田舎生活は今までは定年退職した方たちが終の住処として実施するのが一般的でしたが、世代の大きな移り変わりによって、特に、若い世代に自然との共生に大きな価値を見直す動きが顕著に出ているようです。
日本を牽引してきた団塊世代の「イケイケどんどん」な時代から、その子・孫世代への時代になるに連れ、前世代では無視さえされていた「自然尊重」の考えが見直されたのかも知れません。
人口が減少していく事への、本能的な危機感は生じたのかも知れません、人工的なものへの憧れが限界に達し、当然のように自然回帰や共生意識に目覚めるのは、自然の理です。
さて、こういった背景の基で、敢えてUターン組やネイチャーピープルの活躍がいよいよ目立って来たわけですが、筆者としては大いなる進化だと感じています。
今までの偏った人口流動で、都市部に偏っていた様々な利便性は捨てがたいところもありますが、ITによる手続きや購買など生活に関わる多くの事が、自宅から出来る時代になったのは大きいでしょう。
この点に関しては、日本特有の地理的問題で、まだまだ多くの地域で存分に通信を利用出来ない現状を、国主導で改善する余地はありますが、既にある程度の地域は改善されて来ているせいか、または移住者にとっては、大きな要因でないのか余り問題とは聞きません。
移住を志す人々は、自然から得られるメリットに重きを置いているのが殆どのようで、子育てや人との触れ合いと言った、ここ顕著な都市部では得られなくなっている「人間らしい生活」を見直しているかのようです。
一度も田舎で生活した経験の無い人には、ハードルは高そうですが、そこは若さから来る勢いと、バイタリティでカバー出来ているのでしょう、住宅事情も結構条件の良い物件も、町おこしを始めた地域では情報を積極的に発信しており、良い意味でウィン・ウインの関係が出来つつあるようです。
志のある方は、可能であれば若い内に積極的に検討をしてみても良いと思います、現在は逆に 高齢化社会の時代に入り福祉面など、パンクしつつあっても、都市部から離れられない事情が出来てしまうからです。
一時期、首都機能の分散が検討された時期が在りましたが、それによって都市への依存度が高まりすぎて、危機管理は限界を超えてしまいました。
その面でも、人口の地方分散はその失敗をリカバリー出来るチャンスとなり得るムーブメントです。
地方自治体に自治権を分散し、首都の負担を軽減する事は、今までに無いメリットを有無可能性は高く、未来へと繋がる可能性の糊代を大きくしてくれるかもしれないのですから。
愛知)地域おこしにブログと発想力 元会社員が奮闘中 斎藤健一郎 2015年10月15日
http://www.asahi.com/articles/ASHBF7341HBFOIPE029.html