くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

一見レトロでも、新しい観光目線を育てる

私たち日本のインフラである鉄道インフラ、その主要区間である東京ー大阪間での利用者数は順調ですが、今後増えるインバウンド観光客の足を、地方にも広げていくには積極的な新しい視点が求められています。

東京オリンピックには、リニア東海道線完成は間に合いませんが、好調な東海道新幹線が、十分機能しない可能性も含めてその他の公共路線の充実は、機会損失を避けるためにも国が主導しながら地方自治体への整備強化は必要です。

 

その動きを期待しているわけでもないでしょうが、すでに自治体単位で地方のインフラ整備のさまざまな工夫が進んでいるようで、今回紹介する記事は注目する試みだと注目してみました。

ボンネットバスという一見レトロな乗り物を取り上げていますが、地方での人の足を動かすのに、公共機関特にバスの進化は目を見張るものがあって、ノンステップバスから始まり、小型化で細かい路線への柔軟な対応、更に高速バス事業で頭角を表すウィラーが繰り出す、高速バス移動の安全性や快適度の向上努力などの、バス車両の多様化やローカライズは、今後の地域活性に貢献して来そうです。

 

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市販車を「ボンネットバス」化する匠のスゴ技 | ローカル線・公共交通 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

 こうした地方には好ましい変化を背景に、バス需要は見直されるべきで、その多様性は新しい観光ニーズの発掘のきっかけとして、自治体にとって刺激になることを願ってやみません。

それに対して国の動きとして、地方の特色を打ち出す動きが積極的になってきている一方、首都観光化の投資は相変わらずで、地方観光への流動を後押ししているとは言い難い状態でとても残に思います。

 

中央と地方の競争によって刺激になる経済発展は望ましいとは言えるものの、その前に自助努力で活性化できる東京に対し、予算・人材面でバランスを欠いているちほうとのバランスを、国は調整していく必要はあるのではないかと考えます。

せっかく地方自治体・企業の観光経済の向上を果たそうとする機運が盛り上がっている中で、東京一極集中化がもたらすネガティブ要因が、日本全体でみて芳しくない流れにならないように、国は地方有権者の意見を積極的に汲み取り、反映させる活動をしっかり進めてほしいものです。 

移動インフラの「コスパ競争」地域活性の貢献度は?

昨年あたりから、移動インフラのコスパ競争が盛り上がっていて、2020年国内景気活性化の足がかりになっていますが、実際私たち国内の需要にはどの程度期待が持てるかを、これから暖かくなって景気上向きを期待する意味で、今回は考えてみたいと思います。

そのコスパ競争の主だったインフラというのは「旅客機」と「新幹線」の比較を指すのですが、大雑把に理解しておきたいのはそのコスパ分岐点は、移動時間が3、4時間以上か以下かで選択が変わってくるようです。

 

また、行き先については最も多いのがビジネスでは東京ー大阪間で、次いで東京ー福岡間が多いと予想できますし、観光面ではインバウンド需要も加味すれば東京ー大阪間は同様、東京ー札幌間も加えて良いのではないかと思います。

ビジネス・観光そのどちらも需要の高いテッパン路線に当たる東京ー大阪間は、今後も基軸になる区間ですし、この区間ではさらに高速バスも競争に加わることも考慮して、コスパを考えるには大事な要素になってきます。

 

そこで、まず地方からの視点で東京・大阪からの移動人員を各々の地方へと向けるにはどのような視点が必要かを主に考える必要がありますが、そのためにはまずそれぞれの起点からどの程度離れているかが、それぞれの地域活性化の課題解決のキモになってくるでしょう。

例えば、筆者の住む東海地方では中心となる愛知をはじめ、岐阜・三重、静岡西部が対象になってきて、そのハブに当たる名古屋駅の利便性向上が今急ピッチで進んでいるように、いかに中途半端な位置に立つこの地域に、人の足を止められるかが課題になっている状況です。

 

その中心となる名古屋市では、今当に街の魅力向上に盛り上がっていて、先行すべきビジネス面ではすでに名駅周辺の開発が完了しているし、続く商業・観光面でも名古屋城周辺の魅力度アップ、名駅に続いて栄に続く地域の商業施設のリニューアル計画がいよいよ始まるなど、この地域らしく堅実に進んでいて、今後も不動産価値の向上も期待できそうです。

今後はこの開発に乗っかって、岐阜・三重が人の流れを引き込む観光的な魅力度を向上させる変化が期待され、その結果如何ではある意味その他地域でも、開発モデルとして活かせるだろうと考えています。

 

それに加え今後注目されるのは、東京以北と大阪以西のインフラ需要の伸びで、ビジネス面では中国アジアへのハブとして博多の需要が増大、観光面では主にインバウンドによる東北や北海道への関心が高まるなど、それぞれの地域で課題の絞り込み次第で、人の流れをどのように変えていくかの方向性は、各々特化されていくと考えられます。

それにしても、必ずしも東京ー大阪間のノウハウがそのまま応用できる訳でないにしても、今後も主要路線は日本人にも外国人にも注目されるのは変わらないでしょうから、人の流れに変化を期待する人々にとって、課題を整理していく重要な基礎としては、そのコスパ競争の行方は今後も注目されていくでしょう。

速度を落として気づく、見逃していた住まう街の良さ

筆者の好きな街は今住んでいる名古屋市はもちろんですが、海外では親日でも定評のある「台湾」の台北市がオシで、今回は街の良さを知るヒントについての記事を書きますね。

好きな街の理由はいくつかありますが、温暖で人もポジティブで活気があり、日本の環境に近いことが主なところで、共感いただける方は多いと思いますし、マニアックな理由では、古い建物を上手に活かしたおしゃれな建物や、アジア独特の裏路地の雑多感が好みなのや、自転車やバイクで移動できるインフラが整っていることがあげられます。

 

筆者は自転車に乗って名古屋市内を移動するのは大好きで、最寄りの公共機関が微妙に遠いのもあって、自転車は生活で良きパートナーになってます。

さてそんな筆者が今回注目したまちづくりトピックは、下の記事でした。

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池上線「大崎広小路」がおしゃれになったワケ | 駅・再開発 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

今、国内の交通インフラは主に自動車・トラックなどで、公共インフラの発展特に地方のローカルインフラの消滅の話題が目立っていますが、その主な原因は人工減少による大量運搬の機会が減ったことなのはご存知の通りです。

しかし、人は減るにしても住んでいる人は点在していて、それなりの規模で経済活性化は必要なわけで、その矛盾が顕著に観光業で大きな課題にもなっていて、来る2020年前後に期待される観光客需要をどうさばくかが、いよいよ現実味を帯びている時期ですね。

 

地域観光活性化と人材不足・インフラ枯渇の矛盾をクリアするのは、なかなかハードルの高い課題ですが、そのヒントや効果はそろそろあちこちで出てきていて、注意深くニュースを探していると、結構なヒントが散見されるようになりました。

今回筆者が注目したポイントは、先にもあげた大好きな街の取り組みに共通する、移動手段の話で、かつての観光モデルではバスや鉄道での大量移動によるマス観光ツアーが不可欠であったのに対し、これからは少人数(個人)観光客目線の商業まちづくりと、自転車などのエコインフラ整備に合わせた、コンパクトな見せ場づくりの成功が、トレンドだということです。

 

人工減少によって、核家族化・おひとりさまが当たり前になったことで、より細分化された好みやニーズが出てきていて、一見大変そうでもそれらはある程度グループ化できることが、最近の事象実験からも見えているために、そのグループ化や絞り込みに合わせたサービスを提供するのは、個人志向の強い外人観光客の増加からもハッキリしています。

そのためには、ネットを活用した観光客の意識を捉える活動は不可欠ですが、意外にその準備は進んでいないようで、地域の高齢化もあって若者によるその手の人材スキルが徐々に増えていても、地域側のアピールが足らないのも相まって、機会損失広がっているように見えます。

 

 今世の中がITインフラとその活用に課題を持っていて、その有効活用ができておらず、機会損失が発生しているだけなので、今後その問題を解決するキーマンになるコーディネーターが増えて、活躍されることが期待されます。

そのためには、若者と高齢者それぞれが今までの価値意識を見直し、安易な安定志向や都市集中への旧態依然のアナログな発想からの脱却は、大きな転換点となるでしょう。

 

その課題解決に内側から意識を変えていくことは、返せば外からのチャンスを引き寄せる、とても大きな可能性を秘めており、そのためにも個人ごとに自分のライフサイクルを何度も組み直す柔軟性は、とても大切なスキルです。

そのスキルづくりのきっかけのひとつとして、健康管理も兼ねてジョギング散歩、自転車での市内や郊外へのクルージングはオススメで、 車や電車での移動で見落としガチな、身の回りに共存している街の可能性や良いところ悪いところが、移動スピードを落とすことで、シッカリ見えて来るから不思議で、まだ実施されていないみなさんにもオススメです。

キャラクターとストーリーのタッグ「忍者」ブランド化●

 忍者キャラクターは海外観光者にも受けがいいために、歴史的な根拠を持つ三重県伊賀市に限らず、各地で忍者キャラクターでまちおこしが盛んです。

ただ、単にゆるキャラだけでなく、忍者をどう使ってまちおこしをするかで、まだまだ新しい手法にできるという話です。

 

ninja-bear.com

インバウンド&地方創生事業のために開発された新たな忍者キャラクターに新展開 !「忍者ベアー」が2.5次元パフォーマンスにチャレンジ!:ドリームニュース - Miyanichi e-press

www.the-miyanichi.co.jp

 

mainichi.jp

観光アプリ:歴女わくわく猿飛佐助ゆかりの「ブラサスケ」 - 毎日新聞

 

 N忍者はある時から急に注目されてきて、いま外国人に目を向けさせる最もぽぴゅらーなキャラクターに成長したために、一時期目もくれなかった関東(箱根だったか?)でさえも何ら由来のない忍者観光を、始めたほど使いやすいネタ。

忍者はそもそも中部の伊賀が発祥とされている説が最もポピュラーなのだけど、今や一時期争った奈良県の「せんと君とまんと君」のような、利益がらみの論争になりかねない広がりを見せているのはびっくりします。

 

それでも忍者は日本独特の歴史と文化から生まれ、日本を代表とする「名キャラ」として海外からもリスペクトされる存在にまで昇華している限り、この先も良き日本文化のアンバサダーとして、活躍してくれるでしょう。

その前に、ウルトラマンドラえもんのように、そろそろ仕様の統一などの管理をした方がいいかもしれませんし、あえて自由な拡散を期待して、利用フリーにするのも方法かもしれません。

 

世界的に見ても、日本独自の文化はアジア全体の代表文化と取られやすく、まだまだ浅い認識がされていますので、アニメで「ナルト」や「ハットリ君」のような忍者キャラに悪いイメージがついたり誤解のある利用をされないような管理体制をハッキリさせた方が良いのではないでしょうか。

また、芸術の領域でも新進気鋭のアーティストを起用して、忍者アートのジャンルを起こすなどして、忍者ブランドの付加価値を高めたり、まだまだ知名度の弱い日本人アーティストの発掘にも、繋げていけるポテンシャルをもっていると筆者は思うので、知名度が上がってから動くとか他力的な扱いをするのでなく、日本のブランドとして育てる姿勢を期待するのです。

 

 

目線の違いで変わる、5Gインフラの恩恵と不利益

2020年の東京オリンピックに向けて、国内通信インフラは世界に先駆け強化の目処が立ってきたり、久しぶりにIT関連で日本にも明るい兆しが見えてきました。

通信基盤技術が5Gへとシフトすることは、来る未来の主要技術である「自動化」や「AI導入」にとって不可欠であり、大掛かりなインフラ整備の実現を意味し、日本にとって海外の情報共有をより有利にできる期待を高めるものです。

 

www.itmedia.co.jp

キャリアに縛られないビジネスを:IIJ、「フルMVNO」始動 通信ON・OFF自在のSIM発売 (1/2) - ITmedia ビジネスオンライン

 

その事自体は大歓迎ではありますが、私たちはその変化を受けいれるに当たっておこる、メリットとデメリットを理解しておかなければなりませんが、その上でポイントを整理しておきましょう。

 

WIFIの普及は小規模な設備投資で、地方にさまざまなメリットをあたえてきました。

海外旅行で、特に中国や韓国・台湾への旅行をされた方なら、実感されている通り、都市部を中心としてWIFIの整備は普通のことであり、逆に私たち日本人が驚くことが多いほど、ギャップは大きいです。

その設備投資は、建設などのインフラ事業と比べて少額で済むにもかかわらず、これほど普及が遅れているのは、むしろ違和感が湧いてくるほどですが、自治体単位で積極的に通信環境の拡張をすすめていくためにも、政府は通信関連の法整備の改善などを含め、早急に整備進めてほしいものですね。

 

東京が優先されなければならないメリットは無いと考えられますし、全国で公平な整備普及ができる土壌を作って欲しいものですが、むしろ国が積極的に行うことで、セキュリティの統一化や監視体制の法制化もしやすいと思います。

地方の議員も歪んだ忖度でお伺いをたてることなく、積極的にこうした国の景気向上にメリットの高い通信設備に関連する予算や法整備を進める様、進言を積極的に進めて欲しいです。

 

こうした動きがあまり面に出てこないのはなぜだろうと考えてみると、思い当たるのは自動運転のインフラ整備などの規格化と、足並みを揃える関係上止まっているのではないかということです。

ただ、残念なことに自動運転インフラの規格は、国内事情を多分に含む法整備とは異なって国際的なシェアがらみの事情が大きいために、今のところほぼその候補から蚊帳の外に立っている日本は、標準規格決定とそれに沿った準拠の目処が立つまでは決まることが無いでしょうから、独立して進めないと海外との差は広がるばかりです。

 

よってその普及の裁量は、都道府県各自治体に預けるなど、柔軟な対応を急がなければなりませんが、今のところそのような動きは気配さえ見えないのは残念ですが、それでも各自治体は少子化対策と並行して、それぞれの事情に特化した通信インフラの普及を、進めなくてはならない段階にまで差し迫っています。

ここしばらくは選挙などの大掛かりな行政体制の変化のない、安定した時期が続くために、自治体は次のその時期まで積極的な改革は行わないのかもしれません。

 

たしかに、波風立たせて下手打ちで予算を浪費するリスクを避けているとも言えますが、次の政変時には国単位で早急に予算編成すべき案件だと思われるので、私たちも福利厚生の充実は大事ではあるものの、間近にやってくる未来への投資に目を離せません。

電波法で守られるセキュリティの課題も上げられるようですが、既に先進国や途上国さえもその流れは実現している以上、通信インフラの規制緩和と普及の後押しは、2年後を待たずとも実行しなければ生き残れない課題であり、私たちにとって最も身近で現実的な希望でもあります。

「忖度文化」が利害につながる独特の社会

 精神論で問題解決ができるとは筆者は思っていませんが、話題の「忖度」が空気のように存在する我々日本人の性質は、今年も多くの問題解決に現れる精神論になるでしょう。

政界利権が絡む森友学園問題や、レスリング界のパワハラ疑惑、至ってはいじめ問題の裏には、空気を読まなければ生きられないという精神が根強く残っていて、日本人にはあまりに当たり前のために、問題解決の障害になる深刻さを目の当たりにしています

 

www.bloomberg.co.jp

安倍首相:「私も妻も関わっていない」-森友学園への国有地売却 - Bloomberg

 

これ以上は、なにかと政治臭が強くなるので踏み込みませんが、日本独特の本来すぐれているはずの慣習が歪みを生み出す背景には、このブログのテーマである街づくりに影を落としているので取り上げたのですが、何が問題なのかを考えて見たいと思います。

 今回はシャッター街化する地方の商店街を例にあげて、忖度文化に隠れた私たちにある依存する心理がハードルとなっていることを忘れてはなりません。

 

荒んだ風景が目立つことで、高齢化する住民の意識にも大いにマイナスになたらいている今は、私たち日本人の傾向としてある「依存性」に大きな原因があると思われますが、「政治と忖度」で話題になった忖度依存のメリットは無くなっていて、リスクをとった自発的な活動が求められる時代にはそぐわないものです。

では、依存から自発への転換が必要な時代に、一番必要なものは何でしょうか? それは若い世代の活躍ではなく、今主導権を握る高齢者世代の意識変化へのウェイトがとても大きく、若者の変革の力を上回るほどの影響力の方が深刻だったりします。

 

実は地域の街づくりには、人口比率の変形によって依存と改革のバランスが、変化しないことによって起こる問題を抱えていて、さらに若い力が生かされない現状が表面化しないのは、悪しき忖度問題より深刻なことです。

景気を上げてきた時代に生きてきた世代の、隠居による下の世代の生活水準の利食いと、それ以上の地域活性化を求める空気が、次の世代に課せられている現実を彼らはちゃんと知っていて、ネガティブな動きになっています。

 

それを解決していくには何が必要なのか、地域の街づくりには根っこにある依存性から自発性への転換がカギとなっていて、特に政治への依存が招いたさまざまな歪みを整理して、自発的に街づくりの考え方そのものを変えていかなければなりません。

その課題を踏まえた日本全体の街づくり、追い風になったのは東京オリンピックであり、それに連動したインバウンド観光客の増加なのですが、ここで私たちが間違えてはいけないのは東京への集中化の流れが、その逆をすすむ流れでであることです。

 

www.atpress.ne.jp

世界へ知られる岐阜へ。日本一の問屋街・復興プロジェクト TonyaEXPO~gifu&take~ 第1弾・世界の陣を2月10日~11日に開催!|プレスリリース配信サービス【@Press:アットプレス】

www.sakigake.jp

社説:東京一極集中 地方創生は置き去りか|秋田魁新報電子版

 

これは、上にあげた世代の利食いを助長する流れであって、次世代の将来性にマイナスになりかねない流れだと思いますが、この利食いは地方の同世代には全く届いていない都市部限定の特別な条件です。

街づくりの大基には、東京の高機能化や国際化に偏りすぎた政策があると言わざるをえませんが、その是正は政治の専門家がやることで、私たちにできるのは確実にその現実の依存から離れることと、少しづつリスクを負って自発的に何が出来るかを、身をもって表すということでしょう。

 

時代の流れで仕方がないという見方は、あくまで過去時代を作り上げた世代の見方であって、これから日本に生活する人々においては、なんの役にもたたないことですが、一時代を築いた昭和時代の地域活性化を今後どのように引き継いでいくかに、とても関心が高まるのは未来にとって有益なことです。

現実的に、昭和生まれの人工比率が圧倒的な現在において昭和の風情は、リニューアルされ日本の原風景のモデルとして見直されていますが、人材不足の中でコスパの高いまちおこしの試みが、活発になりつつあるのは良い傾向でしょう。

 

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「川越」が活性化のため投入した起爆剤の正体 | 街・住まい | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

その活動のきっかけになり原動力となっているのは、海外からの訪問者が増大している「インバウンド」対策 での需要増大ですが、地域の予算規模に関係なく変えていかなくてはならない現実に押されたケースが、多いように思えます。

必然性に押されたのがきっかけとは言え、前向きに捉えられだした観光を軸にした街おこしは、準備をしてきた地域ではより具体化する段階に入っているようです。

 

ただ、未だに若い人材不足でその対策から始めないといけない地域においては、これからの話にとどまっていますが、これはこれで海外からの個人観光者が日本の原風景を求めて、日本人が見飽きた風景の残る地方へと向かっているのは、救いかもしれません。

かねてからNHKの朝ドラで試みられてきた、地域にフォーカスした街の魅力づくりの影響を期待してきた、地域の街おこしスタイルを一歩前進させて、地域自らが企画して自発的な街おこしが、これからの地域の未来を左右するだけに、今からでも遅くはないので小さいながらも街の魅力を見直して、新しいタネを巻く動きを継続してほしいと思います。

 

その担い手が若者であっても高齢者であっても、その熱意は変わるものではありませんから、誰かが動くのを待つのではなく、少しづつでも自発的に出来ることから始めることが重要であるという意識を継続することです。

高齢者しか居ない地域でもその現実を受け止め、その中でどう変えていくかをこうした変化の中に、自分の地域らしさを発見する創造的な活動を真剣に考えてほしいですし、決して若者だけの特権ではないといことに早く気づいて、前向きな街づくりに生かすのは、年齢に関係なく全ての人の生き方を変えてくれる大切なヒントです。

 

 

 

まちおこしで昭和感にこだわる理由

東京一極集中政策の中で、従来地域での商業中心をになってきた商店街が次々閉店され、シャッター街化する流れは、見慣れたもに映る今にあってその脱却への模索は続いています。

シャッターの目立つ商店街としては、地元の例で言えば岐阜市柳ヶ瀬商店街がありますが、繊維業で栄え近隣にも当時の流行を代表とする「パルコ」が出店するなど、話題性に事欠かなかった柳ヶ瀬商店街の風景の移り変わりは、全国のそれの代表のようなものです。

 

こうした風景が目立つことで、高齢化する住民の意識にも大いにマイナスになたらいている今は、私たち日本人の傾向としてある「依存性」に大きな原因があると思われますが、「政治の忖度問題」で話題になったように、今すでに依存するメリットがなくなっていて、リスクをとった自発的な活動が求められる時代が私たちの周りにすでに存在する事実は、意外と認知されていないように見えます。

では、依存から自発への転換が必要な時代に、一番必要なものは何でしょうか? それは若い世代の活躍ではなく、今主導権を握る高齢者世代の意識変化へのウェイトがとても大きく、若者の変革の力を上回るほどの影響力の方が深刻だったりします。

 

実は地域の街づくりには、人口比率の変形によって依存と改革のバランスが、変化しないことによって起こる問題を抱えていて、さらに若い力が生かされない現状が表面化しないのは、悪しき忖度問題より深刻なことです。

景気を上げてきた時代に生きてきた世代の、隠居による下の世代の生活水準の利食いと、それ以上の地域活性化を求める空気が、次の世代に課せられている現実を彼らはちゃんと知っていて、ネガティブな動きになっています。

 

それを解決していくには何が必要なのか、地域の街づくりには根っこにある依存性から自発性への転換がカギとなっていて、特に政治への依存が招いたさまざまな歪みを整理して、自発的に街づくりの考え方そのものを変えていかなければなりません。

その課題を踏まえた日本全体の街づくり、追い風になったのは東京オリンピックであり、それに連動したインバウンド観光客の増加なのですが、ここで私たちが間違えてはいけないのは東京への集中化の流れが、その逆をすすむ流れでであることです。

 

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世界へ知られる岐阜へ。日本一の問屋街・復興プロジェクト TonyaEXPO~gifu&take~ 第1弾・世界の陣を2月10日~11日に開催!|プレスリリース配信サービス【@Press:アットプレス】

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社説:東京一極集中 地方創生は置き去りか|秋田魁新報電子版

 

これは、上にあげた世代の利食いを助長する流れであって、次世代の将来性にマイナスになりかねない流れだと思いますが、この利食いは地方の同世代には全く届いていない都市部限定の特別な条件です。

街づくりの大基には、東京の高機能化や国際化に偏りすぎた政策があると言わざるをえませんが、その是正は政治の専門家がやることで、私たちにできるのは確実にその現実の依存から離れることと、少しづつリスクを負って自発的に何が出来るかを、身をもって表すということでしょう。

 

時代の流れで仕方がないという見方は、あくまで過去時代を作り上げた世代の見方であって、これから日本に生活する人々においては、なんの役にもたたないことですが、一時代を築いた昭和時代の地域活性化を今後どのように引き継いでいくかに、とても関心が高まるのは未来にとって有益なことです。

現実的に、昭和生まれの人工比率が圧倒的な現在において昭和の風情は、リニューアルされ日本の原風景のモデルとして見直されていますが、人材不足の中でコスパの高いまちおこしの試みが、活発になりつつあるのは良い傾向でしょう。

 

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「川越」が活性化のため投入した起爆剤の正体 | 街・住まい | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

その活動のきっかけになり原動力となっているのは、海外からの訪問者が増大している「インバウンド」対策 での需要増大ですが、地域の予算規模に関係なく変えていかなくてはならない現実に押されたケースが、多いように思えます。

必然性に押されたのがきっかけとは言え、前向きに捉えられだした観光を軸にした街おこしは、準備をしてきた地域ではより具体化する段階に入っているようです。

 

ただ、未だに若い人材不足でその対策から始めないといけない地域においては、これからの話にとどまっていますが、これはこれで海外からの個人観光者が日本の原風景を求めて、日本人が見飽きた風景の残る地方へと向かっているのは、救いかもしれません。

かねてからNHKの朝ドラで試みられてきた、地域にフォーカスした街の魅力づくりの影響を期待してきた、地域の街おこしスタイルを一歩前進させて、地域自らが企画して自発的な街おこしが、これからの地域の未来を左右するだけに、今からでも遅くはないので小さいながらも街の魅力を見直して、新しいタネを巻く動きを継続してほしいと思います。

 

その担い手が若者であっても高齢者であっても、その熱意は変わるものではありませんから、誰かが動くのを待つのではなく、少しづつでも自発的に出来ることから始めることが重要であるという意識を継続することです。

高齢者しか居ない地域でもその現実を受け止め、その中でどう変えていくかをこうした変化の中に、自分の地域らしさを発見する創造的な活動を真剣に考えてほしいですし、決して若者だけの特権ではないといことに早く気づいて、前向きな街づくりに生かすのは、年齢に関係なく全ての人の生き方を変えてくれる大切なヒントです。