WP29高速道路の交通システムを賭けた日本の挑戦
日本が得意とするモノづくりの一つとして、自動車産業の急激な復興がありましたが、それがいつまで続くものか先が見えているこの産業のノウハウは、どのように生かされているのでしょうか、その一旦を垣間見る話題です。
自動運転のシステムは、車道路セキュリティ環境技術など高度なノウハウが要求されます
モータリゼーションの世界で更に中心的地位を目指すのであれば、例えかつて成功したのは日本と言っても、昨今は中国・インド・メキシコ・ ブラジルなどの新興国に生産においては既にその地位は無いと言っていい状態です。
こうした現状は、もう打つ手はないのでしょうか? ここで日本が目を付けたののは交通システムでの主導権確保へのうごきでした。
日本が様々提唱してきた、燃料システムの問題も含まれてくるのでしょうが、それを供給する仕組み、そしてさらには今後主要な仕組みとなるであろう「自動運転」の仕組みの標準化は、いま世界で最も注目度の高い分野となるでしょう。
日本は先の、仕組みづくりについて高度な技術を遺憾なくつぎ込んでは来ましたが、どれも各国との連携に思うような反応を得られず、十分なリターンを期待できのなまま、失速を余儀なくされています。
こういった新しい技術や流れを標準化するのは、単に日本がしたような「技術の売り込み」だけでは成立できない事を、思い知らされました。
今、WP29という世界初の共同組織で日本は主導権をにぎりつつあるようですが、今後どこまで標準となりうるのか未知数なところであり、これから本格的に介入するであろう、主役のアメリカ・ドイツの動き次第とも言えます。
ですから全く予断が許されませんが、交通システムでのサミットでもあるこの組織では、是非常任理事国になれるよう、交渉面での活動も力をいれていってもらいたいですね。
WP29、高速道路での自動操舵を認める基準策定を促進するガイダンス案で合
http://response.jp/article/2015/07/06/254987.html