日本も隣国も、ピンチがチャンス
いきなりですが、台湾の話から入ります、
蔡英文総統は中国からの防衛に対応しながら、台湾の知名度を向上すべく日本と同様の観光強化とインバウンド招致にも力を入れていることは、なかなか日本では知られることはないですが、私たちにも参考になります。
台湾は、地理的にアジア圏の中心に近く、距離的な優位性とバランスの良さを活かして、今ブームが起きている日本だけでなく、韓国や中国そして東南アジアからの観光客と、いい塩梅で訪台する数を増やしているようです。
蔡総統「文化は観光客誘致の重要な資産」/台湾 | 政治 | 中央社フォーカス台湾 MOBILE
何度もこのブログで台湾に触れ出して半年ほど経ちますが、観光先として近いだけでなく歴史的にも交流でも、ブームだった韓国と相当のつながりがある国なのはご存知の通りです。
例えば、戦時中に台湾現地の人々に讃えられた「飛虎将軍」の伝承をご存知でしょうか、一階の日本人であった飛行機の兵隊さんの戦死が、祀られ今でも現地の人々に尊敬を集めている例ですが、韓国にしたことと同様な行為が台湾では文字通りポジティブに受け継がれ、親日台湾たる所以になっていることからも、台湾旅行はとても心地良いもでしょう。
さて、こうした隣国の努力は日本においてはどう解釈したら良いのでしょうか、今まで懇意にしていた韓国や中国との軋轢が深まる中で、欧米人を除くインバウンドの期待は台湾やそれ以南の東南アジア諸国やインドに向けられるのは自然な流れです。
冒頭の記事はその国の総統……と言うとエラく堅物っぽいですが、女性の方で思慮深く発言力のある才女ですが、日本人3人が台湾に移って成功した台湾youtuberの三原ジャパンとコラボしたり、ご自身も積極的にSNSや動画で情報発信するフレンドリーな政治家です。
政治的に窮地に立たされる台湾を挙げたのは、観光の施策面で日本にとって参考になるからで、きな臭い中でも自国の良さを淡々とアピールする積極性と賢さは、今の地方の観光のあり方を考えるのに、そのポジティブさは支えになるかもしれません。
以下のように今でも地域のまちおこしは盛んに行われていますが、そもそも政府の景気政策と観光行政が連携しにくくなっている現在、市民の生活維持と地域の観光まちおこしを同時進行するための要は、国際連携に目を向け国内外全体に市場規模を広げなくてはままならなくなっています。
名古屋でもその他の地域でも、自慢の観光リソースの見直しとリニューアルをする行動に出てはいますが、先立つ物不足や中央の認可がおりないなどの課題を同様に抱えていて、思うようにインバウンド対策の目玉を作りにくいようです。
私たちは、一般には国内観光者として地方に貢献することができますが、加えて近隣国との国際間の交流を地域単位で深めることで、在住地の地域貢献に参加できるかもしれませんので、うまくいかない時ほどできることから、自身の行動の中で、できることからまちおこしに参加する意識は無くしたくないものです。
その意味でも海外旅行をし合うことでお互いに見合う有益な交流ができる国や、地域との相性を市民単位で体感し見極めることは、結果的に地域活性化に活かせる良い機会になり、間接的ではあってもゆくゆくはまちづくりへの知恵につながります。
これから日本は冬へと向かい寒くなっていくますが、温暖な東南アジアへの観光は理に叶いますし、是非海外で観光される時には生活事情とか街の利便性とか色々比較しながら、 住む地域の課題を外から見比べる体験も加えると、旅がより深く感じられるのではないでしょうか。
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