くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

銀行が単に金庫になる日は、人よりシステムが優先される日

 中央の大手銀行やネットバンクが仮想通過や同機能を応用した金融システムを開発していることは、ここ数年のニュースで話題にされ、収益化が先すぼみする地銀との提携が進んでいますが、目的は人件費の大幅カット・人とのトラブルの大幅削減だと言われ、企業にとって最大の利点でもあります。

郵便局など拠点を保有するゆうちょ銀行は、郵便・金融機能だけでなく交流や安否確認の機能もあったと思いますが、他の民間銀行もふくめ名目上提携ながら実質上の統廃合が止まらなくなっていて、この流れが私達の生活にとっての機能が奪われようとしています。

 

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アメリカから入り込む商業などのシステム合理化の波は、日本の文化慣習の多くを変化させてきましたが、お金にしても現金の利便性を失くしてきていて、現金流通度の高い大阪などでは、もはや電子決済の対応が極めて困難な商店から、諦めムードさえ出ています。

大阪に限らず、中央と経済連携度の薄い地域でも、唐突な電子決済の導入か完全な拒否かの選択に戸惑い、一方政府の観光客への思惑は地方のそれとの乖離も大きく、東京オリンピックに合わせたい思惑とのズレが出るなど、観光客の流れに偏りや影響が出しているようです。

 

国内の生活でも現金の流通は、電子決済化において政府や経団連の思惑が必ずしも順調でなく、数年は紙幣硬貨によるお金の動きは無くなることはないでしょうが、外資流入を積極化や消費増税で国内での現金の消費が冷え込ませる先には、現金を減らしより電子マネーのメリットが強調されて行くことは決まっています。

私たちの保有するお金は、電子化されることで数字としか見ることができなくなるわけですが、ボトルやブタ貯金箱を愛する一部の貯金好きの人には、リアルなお金の重みを楽しむ機会は減ってしまうのは残念かもしれません。

 

MMTなどのお金の仕組みへの関心が高まったことで、今まで曖昧だったお金の意味については、一方前進しながらもまだまだ本質への理解には、抵抗感を感じられる方が多いように思います。

銀行の役割は、金利で資産を増やせなくなった今、私たちにとってはセキュリティが保証された貯金箱として機能することになったり、電子マネーや給与のプール先でしか無くなるでしょう。

 

ある人にとっては、コミュニケーションを取る貴重な施設になっていましたが、こうした日本らしい慣習も減って行くかもしれず、高齢層を中心に若年層にとっても金融に触れたり人との交流で学ぶ場でもあり、単なるお金以上の意味をもっていました。

お金の仕組みを合理化するメリットは、お金に依存したい人々には大きいでしょうが、可能な限りお金に依存したくない人からすれば、学びやふれあいを求める人も多かったと思います。

 

お金の流通の合理化で、対面サービスや対面販売が減り、対人交流の分断が強まっている社会になって、その傾向を歓迎する個人化志向の消費者以外の人々は、無人サービスに振り回されわかりにくさに時間浪費させられるシーンも増えてます。

今、あらゆる店舗が自動化・無人化され支払いがキャッシュレス化されるように進んでいますが、人らしい暮らしと環境を忙しさや孤独で失いがちな今、社会と接点を持つ場としての役割は消え失せ、金融機関でもATMと変わらない無人の貯金箱になるのは、一見便利に見えますが、人に寄り添ったシステムとは言い難いものも増えているのも事実ですね。