くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

地域との関わりを混濁するとわかりにくくなる諸問題

都市部に住むことで、地方に住むそれよりも多くの利便性や恩恵を受けられるメリットを、地方の活用や価値を上げる取り組みに費やす動きも見受けられるようになりました。

実は、都市部に感じられるメリットの多くは都市部内だけで実現しているわけでなく、地域との関わり合いによって発生する金や物の流れの結果であることを、私たちは忘れてはならないと感じています。 

 

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日本を知る、地域を考える〜特別...|テレビ東京の読んで見て感じるメディア テレ東プラス

 

都市部に住まうメリットを勝ち組だと誤解している風潮も問題がありますが、たしかに人が集積するメリットだけを先食いすればそうなるかもしれませんし、高い地価や物価などそれなりの対価を払って住むリスクを負っているのですから、当然かもしれません。

しかし今若年世代を中心に、その価値観は少しずつ見直されているようにも感じていて、国際化のなかで日本のその経済圏としての相対的な小ささをようやく認識し、狭い日本の中では、メリットもデメリットも大して差がないことに気づきだしているのではないでしょうか。

 

今後、日本は大きく経済成長しないことが証明されていますので、今ある資源をいかに効率よく回して、国際的な地位を維持していくかを真剣に考えていく時期にはいっていますので、それに対応するには俯瞰的な思考は当然出てきてしかるべきでしょう。

今後の課題は、語学力と移民への対応をどれだけ効率よく国内に馴染ませるかがキモになるでしょうが、政府の動きは対処的な国際対応に始終し、未だ総括的な国際対応への方針を打ち出せていないのは、心もとないところです。

 

国内には未だ都心部に住まうこと=ステータスだと、信じて疑わない風潮があって国際対応に向けて今すぐ動かなければなからい改善を阻んでいます。

日本人は場の空気感に忖度する文化があって、良いことも悪いこともいっしょに受けるのが潔いとされているなかで、変えようとする動きでも良いことと悪いことを分別なく蔑視する傾向が、国際化の課題ではもっとも難問なのかもしれません。

 

その風潮の原因の一つには、これだけ情報化社会にあって情報を得られやすい環境でも、大手メディアは世界に起こる重要なニュースに偏ったフィルターをかけて、見えにくくする傾向が大きいのは気にかかるところです。

全体を掌握しやすい唯一の政府さえ、その流れに同調してそれを前提に国の方針を決定する傾向にあるようですから、国内の事情だけ注視する余裕の無い生活をする人々には、その先の狭い選択肢が当たり前になるのも当然でしょう。

 

地方の事業や施策の成功には、都市部に無い情報収集が不可欠となる一方で、ネットやその他のメディアからでは、その身になる成果は容易に見込めないのは実感されているでしょうが、今も昔もリアルな現場調査を下地に、ネット情報で測る世相や傾向観測を地道に行う姿勢を徹底するしかありません。

 AIの多様で情報処理が加速する今後の社会で、情報収集力の合理化すべき面と、人との触れ合いや実感を重視すべき面の、上手な使い分けが成功の鍵を握っており、前者はすでに都市部中心に先食いが始まっており、地方活性化の成功には広告代理店のマーケティング手法で差別化はほぼ困難と言えるでしょう。

 

地域でしか無いものや地元民ならではの情報発掘にとどまらない、大人子供関係なく参加する仕組み作りと共同作業によって、地域住民の問題意識や地元愛を呼び起こす環境づくりが大切で、地方ならではの尖ったネタをネットでどう評価されるかのトライアンドエラーを繰り返すのが、結果を出すな早道になりそうです。