新都市伝説? 情報の不思議なシンクロと自分
世の中にはさまざまな「あるある」現象が私たちの記憶に残ることが増えてきましたね、原因には、メディアの多様化で情報の正否の曖昧さや、重複が起こるために情報がうまく整理できなくなっているのかもしれません。
その混乱のひとつに、不思議なシンクロを体験することが挙げられていますが、政治の世界でも起こっているのは、ある意味情報を発信する側と受信する側の間で、傾向の似たものを単にまとめるだけでは解決しない問題が、増えていることに注意しなければならない段階に、きてしまったということでしょうか。
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家計問題で叩かれていた安倍総理と、ロシア談合問題で叩かれるトランプ大統領の両名の相似した課題もそのひとつで、そんな大物達から私たちのような一般者まで
、「炎上」に恐れおののく時代がきたとお感じの方も多いと思います。
こうした現象を、チャンスと捉えるか危機と捉えるかで、AIが加わる情報処理の新しい可能性と社会問題は、一から考え直さないとならない新種のテーマでもあります。
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ちなみに今回取り上げたこれらの件は、共通点だけで捉えればまとめて整理することができます。
- ともに国のトップというスキャンダル性。
- 順風満帆な時期にまたはこれからが勝負時のタイミングで問題が起きている。
- 法的に問題ないがと言われているのに、目に仇にされている。
……など、最近のメディアは政治のような厳格で客観性の求められる案件であっても、彼らのスポンサーの意向には逆らえなくなっていたり、優秀なジャーナリストのノウハウが世代交代で薄れてくるなど、ポリシーや質が従来求められていた「専門家」「プロ」の質と乖離してきたのが大きいのでしょう。
加えて、筆者も含め生活の糧が基盤としない一般者のメディア参加によって、スクープや情報発信の速さに、足かせの多い専門家が追いつけない時代になっているのも、より課題を複雑化させているようです。
これを解決するのには、既存のルールを守るなら専門家のみを優遇するライセンス制度で規制をかけるか、いっそプロとアマの敷居を取り払って純粋に質と速さだけを基準にするか、極論に置き換えれば新しい取り扱い基準を求めるべきかもしれません。
ここで申し上げたいのは、次々と生まれては消えていく事実と架空をコントロールすることができるかどうかを、私たちの中で整理する時期にきているということです。
おそらく筆者も含め、多くの方ができないとお感じでしょうし、それゆえ戸惑いながら溢れる情報に戸惑いながら、その解決さえ日々の生活に追われて見過ごしていると思われます。
これは、ある意味仕方のないことと言える部分と、それでもなんとかしなければならない部分と両方含んでいるのですが、前者で済む話は良しとして後者の話がたまたま自分に差し当たった場合、避けて通れません。
あくまで、今の時代は大きな変化の過渡期であり、解決に正解を求めるのはこんなんでしょうが、少なくとも差し合ったった問題情報を、最低限は反乱情報からピックアップできるスキルは、お互いに確保しておく方が良いでしょう。
加えて気をつけたいのは、時々その整理ができていない筋からの情報を、事実と誤認しないようにしなければなりません。
特に年齢が上がってくると、経験値からくる「勘違い」が甚だしくなりますが、ここは素直に情報を受け入れる意識を忘れたくないですね。
「いかがなものか」「べき論」「忖度」は、それに準ずる言葉が自分の口からでてきたときには要注意で、筆者も往々にしてハッとさせられる機会がありますが、そんな時は子どもや初心者の自分に持っていたハズの、スポンジのような好奇心とひたむきさを思い返して、心を新たに……
「まだまだ、若いモンには負けんわ!」
と粋がるものの、それでも危険なグチがこぼれている自分に、言うは易し……の言動と行動の矛盾にため息が出てしまいます。
……はあ。