メイテツって……イヤ優良企業ですよー、ええ。
「メイテツって、どうなんですかねー」
「赤い車両の鉄道はカッコいいんですけど……ねぇ」
東京の西武や東急、大阪の阪急のように、地元愛知のテッパン鉄道会社と言えば、通称「メイテツ」名古屋鉄道ですが、筆者はじつはメイテツってなぜか嫌いなんですね。
長らく通勤でJR使っていた経緯もあって慣れてないだけなんでしょうけど、実際乗って1,2年通勤でも利用させてはもらったんですが、
「やたら揺れるわ」
「運賃高いわ」
改めてJRのクオリティを実感する羽目になったほどです。
こんな記事書いたら、マニア心をくすぐる独自性は魅力だし、鉄っちゃんに怒られそうなんですけども、それでもやっぱり戦後名古屋の焼け野原からほぼ一貫して独占してきた企業だけに、どっしりというか、図太いというか。
鉄道のみならず不動産事業から商業まで、地元のオイシイ事業はがっつり抑えて、ほぼ独占企業状態の殿様商売が鼻につくし、でもなんだかんだ安定した(のが根源かも)地元では良くも悪くも大御所起業なんですね。
で、上のような記事を見つけてしまうと不謹慎にも「ムフフ……」と思ってしまうわけなんですよ。
でもなんだかんだいっても、手堅い街名古屋を主導してきたしぶとさは、そう簡単にひっくり返ることなんかないのかなぁ、と思うことがあります。
そもそも、この地方が新規参入がむつかしい問題に、少なからずこの企業が影響しているのは否定できないんです。
決して陰謀論叩こうとしているわけではなくて、そのくらいこの企業の各業界の影響力が大きいということですが、こういうところが筆者は名古屋がなかなか一皮むけられない閉塞感に結びついている気がしてなりません。
おそらく地元では中日新聞と併せて、暗黙の了解的な「タブー」の領域なんでしょうが、これからはメディア産業やインフラ産業は、かつてない変貌を遂げていかなくてはならないんです、
そのかつてないICTの時代において、言い方悪いですけどこうした要産業を独占企業が未だ幅を利かせて、参入企業は「お伺いをたてる」図式になっているのは、いかがなものかと心配になります。
当然、こうした企業でも今後世代交代があるわけで、そのうちに空気は変わっていくのかもしれませんが、この地域が今後東西の横綱都市とそれなりに張り合っていくつもりがあるのなら、超えなければならない大きなハードルが残されています。
それは変化への「寛容さ」や「柔軟性」で、東京のような「日本人の坩堝」なら自然発生的に出来るかもしれませんが、愛知はそれほどの坩堝ではないので、そこまではいかないにしても、まだまだ「寛容さ」や「柔軟性」の点では、切磋琢磨するところは大きいように思います。
今回は久しぶりに毒を吐いてしまいましたが、これはひとえに「名古屋愛(汗)」のたまものであり、あえて厳し目の意見としてですので、ご容赦を。
でも、やっぱりひいき目に見ても、メイテツって守りに入りすぎてるって思っちゃうんですよね、全部自分のいいように進めちゃおうとするというか。
地元のリーダー的な立場ならば、もっと進化するのに、他社との競業とか連携を積極的に進めるくらいの度量を期待しちゃうんですね。
安定してるから、それはそれでいいんですけど、それに飼い慣らされてしまうのはどうも、違うような気がしてならないのです。