くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

中部の未来を担うトヨタのパートナーのミライ像

 

日産次世代電気自動車である新型リーフ、の航続距離が400kmという話題に興味を持ちました、と言うのは名古屋ー東京間がその距離に匹敵しますので、頑張れば充電なしで行ける距離になるかもしれない、ということです。

 これが実現すれば筆者的に言って、電気自動車の実用度は証明されたと言って過言では無いでしょうね。

 

ついに初公開!日産 新型リーフは航続距離400キロを実現“普通に使えるEV”に!|自動車ニュース【オートックワン】

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自動運転、犬猿の仲がタッグを組む! 高精度3次元地図で日独連携へ 世界標準化を目指す【自動運転 Vol.21】|自動車評論家コラム【オートックワン】

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 今回は、自動車産業の話題です。

 変化めまぐるしい自動車・関連インフラ産業、で業界の主導権を争う動きが活発で目が離せませんが、自動運転技術で不可欠な情報である地図情報に関する分野で、あり得ないと思われた技術提携の特ダネのニュースからです。

 

 さて、トヨタ自動車とAI技術の開発で提携したLINEとは、SNSでは国内シェアトップの知らない人がいない程のIT系の第一頭企業ですね。

 一時業績売上が下がって問題にもなりましたが、現経営陣のテコ入れでグイグイと立て直しを進めており、AIの分野に進出を宣言したのが、まだ記憶に新しいですが、6月にトヨタ自動車とそのAIの開発で提携、トヨタは米シリコンバレーにその開発拠点をおいていたり、米マイクロソフト社と提携するなど、トップグローバル企業であっても、業界の危機感を忘れず真正面から改革を進めています。

 

 

 トヨタの当面のライバルは、今春名古屋にディーラーを開店した米テスラモータースでしょうか、そのあとには米AppleGoogleなどの自動運転車にまつわるIT企業や、新興はなはだしい中国企業も含まれるでしょうか。

 

「2030年には株式相場と経済が2倍に」資産23億ドルの米著名投資家が予言 | ZUU online

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 テスラモータースについては、著名な資産家が上記事のような大胆な予測を立てているなど、強力なパトロンを得るであろう同社は、電気自動車市場では最右翼なだけに、あながち未達な未来でもないかもしれません。

 

LINE出澤社長「AI革命はスマホ以上の威力だ」 | インターネット | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

toyokeizai.net

 

 そのトヨタの新しいパートナーとなるLINEが、カンファレンスの中で打ち出した、同社の次の一手とは、どのようなものか気になりましたので、記事ります。

 

 

 名古屋市でも、守山区から北区で運用されている、ガイドウエイバスの自動運転化の実施に踏み切ったとのニュースも入りましたね。

 人材不足と安全なインフラ整備の課題に、一石を投じそうです。

ガイドウェイバスに自動運転導入を検討…名古屋ゆとりーとライン | レスポンス(Response.jp)

response.jp

 

こうして見てみると、日本企業に寄る自動車関連さん業は、一見可能性は有って次世代につないで行けそうに見えますが、すでにアメリカや中国は自国シェア大国の強みを武器に、業界のデザインを塗り替えようと凄みをきかせ始めています。

そのタイミングで日本自動車産業が、まともに戦える余地は確実に狭まっているようにしか感じられないのです。

 

その空気は、次回の東京モーターショーで明らかになるでしょうし、その機能はすでに海外勢から見れば「アウトオブ眼中」という厳しい現実を、国内メディアが自虐的報道を繰り返すことになるでしょう。

 日本が、勝てないまでも負けない体制を組めるとすれば、自動車企業連合として海外市場に臨む姿勢作りと、四季に恵まれた環境を活かしたインフラ環境実験場としてのアピールにあるかもしれません。

オトコとオンナのカンケイと未来

 

 妻が夫にキレる本当のワケ「ネガティブ記憶」の男女差としてNHKでも放映されていた身体的な男女差はかつて脳の差は無いとされ、不当な差別の原因にならないよう配慮されてきました。

 また、20年以上前でしょうか、話を聞かない男地図が読めない女という、脳の違いを表した画期的な本が出ましたが、言語能力と空間認識の面で左右の脳の使い方の違いがこうした特徴に出ている、とした内容だったと思いましたが、それ以来の画期的な研究成果でしょう。

 

 新しく判ったことは、脳の左右連携の頻度が多いのが女性、少ないのが男性という多くのサンプリング実験で明らかになったそうです。

 また逆に、左脳側扁桃(へんとう)体を使って経験を記憶する女性に対して、右脳のそれを使うのが男性で、これは過去の経験や出来事を、論理的により具体的に詳細に記憶するのと、漠然とイメージをランダムに覚えるという違いとして出て来るとされています。

 

 女性の方が、記憶と言葉が連携し易いため、男性は女性に対して口ゲンカでは勝てない事が多いのは、このためです。

 そのために、辛抱のできないオトコはついつい相手に手を出して不幸な結果を読んでしまうことも起こってしまいますし、最悪……は絶対に避けたいところですが、女性も感極まると衝動的にそうなる場合もありますので、お互いに注意が必要です。

 

 また本来男女の役割を担う気質のコントロールに分泌される、オキシトシンとテストステロンの男女でのバランスの逆転現象は、これからの男女の関係やす役割が、変わっていくかもしれません。

 いわゆる男らしいオンナ、女らしい男がホルモンの分泌度合いで変わってくるという事実が、事実として起こりうると証明されてしまったのですから、更に男女の違いの定義は難しくなってきそうですね。

 

 番組ではオキシトシンの共感性を高く評価して、男女ともオキシトシン分泌をコントロールして、お互いをいたわるように促していましたが、この研究成果は別の角度から見れば、男女の枠を超えた新しい人間関係の可能性にまで及んでくる可能性を秘めています。

 それ故に、最近注目されるもう一つの医学的成果であるES細胞の応用や、ゲノム編集による長寿化の可能性と合わせて、男女のあり方と人そのもののあり方の多様性までもが、要因として関連してくるでしょう。

 

 これからはオトコらしいとかオンナらしいと言うのは意味をなさないようになるかもしれませんし、遺伝子染色体以外は違いが認めにくく、それぞれの脳の働き方やホルモン分泌のバランス次第で、それぞれの特徴さえ共有できるようになるかもしれません。

 この姿が人類にとって幸か不幸かはわかりませんが、これからは第三の性?になるかもしれないAIの進化が、大きく影響してくるような気もしますし、性差のらしさと言うのは、一種のファッションのようになるかもしれません。

 

 

自転車の市民権拡張に、乗るか反るか?

  筆者も自転車を一台持っていて自動車と使い分けている立場ですが、筆者の周りで最近耳にするのは、自動車社会と言われた日本で、自家用車を手放し自転車や公共の交通機関にシフトする、と言う話題を多く聞くようになりました。

 その兆候は、名古屋のような道路の広い都市は基より、人口の多少に関係なく自転車専用レーンを設ける自治体の増加に見られます。

 

自転車好きの歴史学者、忘れられた「自転車専用道路」復活ののろしを上げる|WIRED.jp

wired.jp

 

 紹介記事のような自転車を愛好する方に偏らず、主婦や高齢者を中心に日本の優秀なママチャリによって、道路における自転車の占有率は向上しているのでしょう。

 更にこの先勢いを増すあと押しなっているのが、電動補助サイクルの低価格化と普及拡大ですが、電動バイクも加えて電動自転車そのものが、オシャレなデザインのに注目度が上がっているのも、いい傾向ですね。

 

 因みに、世界目線で自転車の利用事情を伺うと、やはり中国の自転車通勤シーンの映像が思い浮かぶほどですが、実際今でも彼らにとって自転車はマストな移動手段みたいで、最近のニュースでも上海の自転車利用事情を報じていました。

 

中国のシェア自転車が街のゴミと化した本当の理由 罰金制度を導入しても根本的な解決にはならない | JBpress(日本ビジネスプレス)

jbpress.ismedia.jp

  このニュースで私たちは、中国人のマス行動に注目する前に、自転車利用の普遍的な課題や心理に注目すべきかもしれません。

 名古屋市でも何度も実証実験で、自転車ライドシェアを実施して様々な課題を浮き彫りにしましたが、上海の事情は数の上でとても参考になるように、こうした2つの事例を取り上げただけでも、単に便利・エコだからとか安易に普及するのは、既得権益の温床となれば本末転倒です。

 

 また現状でも残念なこともあって、と言うのは先月普通自動車免許証の更新をしてきたのですが、その講習で目新しかったのは、自転車運転のマナーでなくルール(法規)の現状でした。

 ここ数年前から名古屋市では、自転車の交通ルールの周知化を実証実験しておりましたが、遵守の徹底は困難を極めているようです。

 

 そもそも自転車において国内のルールは、自動車のそれに比べて特別過ぎる程甘いものでしたが、その遅れも影響してか最近の自転車市場の拡大に、いよいよ追いつかなくなっており、かと言って急に「守れ」と言われてもできない相談なワケで、ルールの徹底が発展途上国並に遅れています。

 その結果、道路全体における自転車の位置づけには、あまりにもグレーゾーンを必要とする曖昧なものとなっていて、最近シビアになっている飲酒運転においてさえ、表面化しなければお裁き無しの無法地帯であります。

 

 使う側としてはあわよくば「固いことは言いっこなし」となるでしょうし、ルールをつくる側でもグレーゾーン多すぎるこの課題にメスを入れるのに躊躇している空気が伺えます。

 理想は利用者の良心に任せたいところでしょうが、現実は自動車でさえ守らない人があとを立たない程、ドライバーの良心はあてにされていませんので、自転車であっても推して知るべしでしょう。

 

 こうした法遵守の厳格化の周知徹底は、今後の法を出す側受ける側双方の努力に期待するところですが、その過渡期の今に道路の絶対的拡張が困難な状態での、自動車と自転車と歩行者との、熾烈な道路幅員の奪い合いとなるだけで、むしろストレスが増える分事故は増えそうな気もします。

 自転車専用レーンの創出で、道路の仁義なき三者の闘いによって、交通違反の抑止効果が生まれていくと良いのですが、社会福祉より経済効果を優先する関連省庁・機関のスタンスを少しでも変えていただかないと変わらない気もします。

 

 一旦自動車優先に作られている道路がある以上、小手先の変更だけでは話を複雑にするだけのような気がしますし、人口減少を機会にせっかくなら公共機関の整理見直しや、自動車が排出するCO2排出削減施策とでも銘打って、自転車(電動含む)と歩行者優先のインフラ施策を前面に打ち出した方が、今っぽくないですか?

 都市部に住んでいればより自転車のメリットが活きますし、郊外に住んでいれば自動車は生活に必須になりますので、災害時の水没・崩落対策を兼ねて郊外中心に道路整備を優先し、都市部は自動車以外の利便性を優先できるといいかもしれません。

 

 例えば名古屋市で言えば、既に道路については基本的に拡張はほぼ必要無い分、自転車優先の意識を徹底することで、スピード優先意識の抑止とするとか、郊外の湾岸・山村地域は、護岸・崩落工事を兼ねた、サイクリングロード・遊歩道併設の擁壁や堤防を増やすなど、観光と実益を兼ねたアイデアを期待したいです。

 人が減っていく分、今までのような公共インフラ工事のスタンスでは、税金の無駄使いですから、市町村単位のインフラ予算割り当てでなく最低でも都道府県、地方単位での予算割り振りによって、広い範囲でのインフラ利便性の見直しは必要ではないでしょうか。

九州説か近畿説か。真実はひとつ……???

 

 今回は、週末ということも会ってお遊び的な話題にして、地方を未だに二分する勢いの劣らない、日本最大の歴史ミステリーである「邪馬台国の所在地」をめぐる壮大な地域論争から、地域の在り方を探ってみましょう。

 と言いますか、筆者この謎解きが大好物でして、今回は一晩寝ずの論議を戦わしても飽きないこの地域論争を取り上げるにあたって、予め真正面からのアプローチは今回いたしません。

 

 ここは、地域の創生に絞ったテーマで通すのが、テーマですので。

 さて、未だにそれぞれの地元の言い分を曲げない両者のアツい立場を買いたいところではありますが、未だ科学的・歴史的事実を証明できる事実が、あまりにも足らないため、補完するにも困難を極めていますので、それを埋められるのは良くも悪くもが地域を想う人々のモチベーションに頼っています。

 

 それは筆者のような地方自治に偏るものには好都合ですが、あまりにも度が過ぎると本末転倒になりかねないだけに、そのメリットは程よく共有するのが懸命でしょうか。

 一方で、こうした地域や歴史にかかわる話題は、私たちのルーツを考えるきっかけになったり、住んでいる土地の良さや問題に関心をもてる、とてもよい機会になります。

 

卑弥呼はどこに存在したか? というテーマについても人物像や影響力の面では、男女の力関係にまでも及ぶ、奥深い一面を持っています。

 いつかは真実が判る日が来るのでしょうが、専門家出ない限りあまり固執しすぎないように、過大評価も過小評価もないバランスを保つことは、地域同士の共感度や役割分担を含む「協業」のための良い訓練になるでしょう。

 

 その意味での「邪馬台国」や「卑弥呼伝説」は、日本人の原型を見ることができる祭りごとに、考えが近いものです。

 古代日本が地理的歴史的経緯から、仏教でも儒教でもない自然崇拝を選んだ背景は、脈々と引き継がれるこの地域で生き延びるための、日本人としての自負と覚悟の象徴でもあるわけです。

 

 私たちは、恵まれた奇跡的な環境と季節の中で、単に日本に生まれ育っただけで、世界でも稀有な多様な経験を体現でしてこられたことに感謝してもバチは当たらないでしょう。

 ここに生まれてきた意味という哲学的な思いを馳せるのもいいでしょうし、単にこの国の恵みに感動するだけでもいいでしょうが、それを自覚した上で日本の良さを課題を見つめ直せば、私たちは日本人としてのアイデンティティを再発見できる気がしてきませんか。

ビッグサイトは創生事案の宝箱

 東京オリンピック開催期間は、報道ブースに提供されてせっかくのチャンスを生かせないと、話題になったビッグサイト

 言うまでもなくこの巨大な催事場は、毎日のようにあらゆるテーマで、ガッチリ儲かるヒントアイテムを提供されるまさに宝箱。

 

 名港ガーデン埠頭再開発起動

http://www.port-of-nagoya.jp/garden_rd/index.html

 

 昨今、ネット通販ビジネスが盛んになっていて、お手軽簡単に物が買える時代になっったことで、物流インフラ網の整備の遅れが目立っており、そこに従事する人材不足が深刻になっていますが、海外から物を入れれば「ひあり」のような外来生物の脅威もあったりで、簡単にいかないものですね。 

 

 さて、伊勢湾を取り囲む名港や四日市桑名などの湾岸開発は、今後東海地域観光のキートップと言っても過言ではないのではないでしょうか。

http://www.nagoya-rj.com/pages/user/m/article?article_id=449794808

 

 レジャー観光面で酷評されている現状で、相変わらず東海地区ではナガシマリゾートが気をはいているようですが、陸内で名駅や栄、名城の観光開発が本格化する中で、次の開発トレンドとして、注目したいです。

 

東海3県主要施設の集客数、「ナガシマリゾート」が11年連続トップに | マネー | マイナビニュース

http://s.news.mynavi.jp/news/2017/05/18/248/

名古屋ランニングジャーナル

 

 くわえて、2020年問題として東京オリンピック開催の障害として心配される、東京ビッグサイトのメディア貸し切りで、物流業界のイベントができなくなることでの経済損失の先行きを考えると、イベントの経済効果と産業面での影響を同時に考えていくのは、不可欠な課題になっています。 

 そのイベント問題でも、名古屋市と愛知県はガーデン埠頭の再開発を始め、東西大都市の狭間でスルーされていた、物流や文化の名古屋飛ばしの解決に一役買ってくれるかもしれません。

 

17年度中に市場調査/ガーデンふ頭23ha再開発/名港管理組合検討委 | 建設通信新聞Digital

 

 意外と見逃しているのは、一般人でも入場が可能である場合が多いらしいと言うこと。

 某経済評論家の便によれば断られても三回出直しすればスルーできるとかできないとか、実行する際は自己責任で行ってほしいですが、それはさておき一般の人でもメリットが高いビッグサイトのイベント群を、見過ごすのはもったいない。

 

 筆者も地元の産業に関係していた時分に、何度かメーカー側の立場で参加したことがありますが、その場の勢いや賑わいは、便利なネットでは決して味わえない魅力がある。

 ペット産業などのイベントは大手を振って一般の方が遠方の地方からでも集まるほどの注目度で、下手なテーマパークよりも感動がいっぱい。

 今後、産業側の態度もこうした一般入場者は無視できないでしょう。

今日びの一般入場者の情報拡散力、企業の宣伝能力を凌駕してお、よほどの機密事項出ない限りあえて業者限定にするメリットはありません。

 

 更に、オリンピックへの準備で会場スケジュールが押していて、その分濃厚な情報を期待できるイベントが目白押しの予感。

 漏れたイベントは、ガッツリ名古屋の新設イベント施設で受け止めるとしても、一般者を巻き込んだ業界イベントというビジネスモデルは、地方にとっても方策を練っておいたほうが得策でしょう。

 

 そのためにも、今からでも本場東京ビッグサイト横綱級のイベント力と、威力を体感していくのは、地域創生に欠かせない課題でしょう。

 

見直すべき、働き手の国際感覚を引き出す工夫

  これからの日本の立ち位置として、人材スキルの国際化が課題となっているにも関わらず、国内のゴシップ的情報と海外の重要情報の、メディア報道の扱いのバランスの悪さは、最近看過し難く見えます。

 たまたま偏ったのかも知れませんが、単に危険を煽る国内メディアの報道の姿勢は、国外リスクへの対応知識やスキルが不足する私たちにとって、不安ばかりが募る悪循環となっている気がしてなりません。

 

 この危機感が、海外への富裕層の資産や優秀な人材の流出を誘導したり、それに乗じて海外資本が国内進出したりする、本来バランスの取れた判断に必要な情報話題が不足する事態は、国内メディア企業の国際感覚や情報の質を疑うものです。

 また政治面ではアジア地域の勢力を、中国とアメリカで争う動きについて、北朝鮮の核による海外制裁圧力からの抵抗は、日本を大きく巻き込んで海外全体の情勢を、見えにくくしており、政府人材の海外対応力の不足を、浮き彫りにさせています。

  

  企業面でも殴り込みをかけるテスラモーターズ、飼い犬に手を噛まれるトヨタ自動車の反撃ののろしとも取れる、スピードのある判断力の行使劇は、自動車市場の国際対応力の差を感じずにはおれません。

 この両者企業と関わりが無い企業で、立場や事情の程度はそれぞれ違うにしても、企業や従業員は日本で生き残る以上に世界でどう生き残るか、が求められる時代であり、それに向けての企業体質改善や人材開発が課題となっています。

 

トヨタ、テスラ株すべて売却 昨年末で資本提携を解消 | ロイター

jp.reuters.com

 

 たとえ優秀な人材にこだわらないとしても、明らかに働き手は激減していく傾向にあって、増えることはありません。

 今後どの企業においても、今ある人材の育成や強化を工夫するしかなく、加えてその方面の投資は避けられないでしょうから、いかに他社と差別化する際に、社内人材育成に力を入れているか否かは、企業風土そのものを醸し出す重要なファクターであり、その空気は優秀な人材確保に有効です。

 

 つまり、今までやってきた企業方針によっては、根本的に流れを変えて時代にそぐわない体質は、根っこから改善しなければ達成できない企業も出てくると思われ、中小零細企業には負担が大きいですが、それでも避けて通れません。

 この人材品質確保の難しさを軽んじて利益確保にあからさまに走る企業は、ますますブラック企業のレッテルを貼られ、負のスパイラルに陥る危険度は格段に上がっているという危うさを、どう捉え活かすかは企業側にとどまらず、働く側にとっても自分の人材力を見直す、チャンスにもなります。

 

 こうした時代への対策は、雇用側と非雇用側双方にとっても、お互いの認識と能力の評価について、見直して初めてこの問題は改善されるものであり、旧来の慣習の小手先だけの改良で肩付ける性質のものではありません。

 そして避けて通れないことは国内の事情に加えて、いかに国際的な視野確保と海外市場参加の流れを、社内でスピーディに咀嚼・再構成し乗り切れるかにかかっていて、それには企業・個人どちらも今以上の学びを避けられないことなのでしょう。

 

 

愛知だけじゃない、気になる国内クルマ産業

  終戦の月にちなんで、戦後空襲で焼け野原になっている名古屋市内の復興当初から、道路幅の拡張や新しいモータリゼーションの幕開けを見据えたかのように、整備されてきました。

 その都市計画の遺伝子は今でも受け継がれていて、新交通システムを他の都市より積極的に先取りし、生活に活かしてきた努力はトヨタ自動車との競合で次のステップに進もうとしています。

 

リニア、BRT…名古屋市とトヨタ連携、バス自動運転・新交通めざす - 産経WEST

www.sankei.com

 

 しかしながら国内全体で見る移動の未来の進み具合は、芳しいとは言い難く加えて、市場の閉塞化と相まってかつてのビジネスモデルはあせています。

 自動車市場で言えば、日本の高度成長期の補助役だった軽自動車は、税制面の見直しなどで政府の方針からかいりして、そのメリットを徐々に無くそうとしているように伺えます。

 

 これによって、軽自動車を生産することで地域の雇用安定を担ってきた工場は、生産が不安定な上に、臨時雇用者の増加を余儀なくされており、その恩恵に預かっておた雇用者の間では、死活問題でもあります。 

 

三菱自 次期ekワゴン、デイズに搭載するエンジンが完成 : 頑張れ!三菱自動車応援ブログ

ganbaremmc.exblog.jp

 

 自動車は膨大な部品を必要とするように開発され、その生産はピラミッド型の広大な雇用形態をつくった立役者でありますが、自動車販売の低迷や電気自動車の台頭で、その構造が足かせになるという問題を抱えています。

 そこで、各自動車メーカーは本来の国内市場規模に合わせるべく、業態の協業をして供給体制の合理化を行いました。

 

 トヨタは、子会社化したダイハツ、日産は三菱を買収して小型車のノウハウを持てるようになった。 ホンダはあくまで自社開発で乗り切る構え、 スズキは小型車も泣かず飛ばずだが、グローバルで見てインドを中心に新興国市場に強みをもっていて、それぞれリスク分散を怠っていないのは救いですが。

 それでもデフレと最低金利で微妙な舵取りが出来ている間に、難問解決の糸口が見えてくることを願ってやみません。