くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

 次の世代が地方に根付く条件と、これからの可能性にエールを

 

 人口比率の高い高齢者層を対象とした事件や、問題が多き掲げられていますが、その一方で比率の低いはずの低年齢層が被害を受ける問題も、それに負けずニュースに上がる昨今は、これからの社会にとってとても気になります。

  

 地方創生をうたう上で目が離せないのは、次代首脳として注目される小泉進次郎氏の存在ですが、ここ数年の小泉氏の参院選遊説を見るに連れ、次の時代を見据えた新有権者達の心を政治から離さないように、知恵を絞っているのが良く解リます。

 

 今の若者世代(定義が曖昧ですが)からは、今までの政治や自治に期待していないムードがはっきりと感じられ、年金受給資格年齢の変更や、少子化対策の進みがままならない事への憤りから、政治への関心が急下降しています。

 

 一方で景気回復とばかりに、企業側の利益追求の効率化が何かと優先されるアベノミクス政策からは、本来誰もが抱いた地方創生が、肩書だけのものに変わって、消費者の動向がつかめないまま失速しています。

 今回の参院選の結果を見ても、相変わらずの投票率の低さと、何となく野党が盛り返した空気はあっても与党が3分の2議席をとって、結局バランスは崩れること無く終わりました。

 

 多数決に屈して、放棄する中間の若者が厄介です、多数決が都合悪ければ変える行動を続けていけばいい、改善しようという発想すらしないのに口だけ出すのは、は反則でしかない。

 高齢者世代が居なくなるのを待つような無策をするのは、すでに自分のみじめな未来を受け入れているのと同じだと、感じないのだろうか?

 

 現状の地方政治は旧来の保守型の高齢者向けの体制を維持することになりそうですが、次世代の住民は当面苦しい状況に置かれてもやむ無しの結果を生みそうです。

 

その中でも、若い官僚が小泉進次郎氏のように次の時代を見据えて、根回しする姿は、少しホッとする光景でもあります。

 ぜひとも彼らが思い描く政治が、戦後の思想を引き継がないもっと世界を見据えたものであると期待したいものですが、まだまだ目先は見えていません。

 

 既存世代の既得権益網のない日本は期待できないものなんでしょうか。

 

 

  地道な市民活動への布石は、市民の地道な自主性に委ねられる事が往々にしてあると思われますが、政府の経済成長優先のやり方が間に合う前に、市民生活の成長はままならなくなっていく可能性がある事を私たちは考えなくてはならないのです。

  かつての社会は、経済成長と政府の公共事業政策で攻勢を極める事ができましたが、1990年代辺りからその勢いは影を潜め、2010年代前後では若者には希望さえも持てない状況です。

 

 その中でも、若者は地道にではありますが、社会参加の準備を続けているようですが、こう言った姿を見るに私達の役割を考えた時に、若者の柔軟な考え方に触発されてしまいます。

 先行きが手探り状態の今にあって何とかなるのではなく、何とかしようと模索する姿は大人にも勝るものがあり、期待も持てそうです。

 

 高度成長時代の大人が築き上げた福祉や社会貢献の成果は、その子世代に多くの「当たり前の中流生活」を残してきたかもしれません、ただその一方で「ゆとり」などに象徴される、貪欲さやチャレンジ精神のような向上心への関心を削いできた反面もあって、この意識の欠落が私達の成長を鈍化させたのも事実です。

 

 

 その結果、政治でも大企業からの恩恵を優先し、中長期的な零細・中小企業の成長戦略を怠った結果、大企業の経営不振のツケは下請けへ転嫁され、市場拡大に失敗した大企業は疲弊していきました。

 不景気で内部留保に走った為に金の流れが滞った結果、景気は輪をかけて落ち込んで、企業は人材教育から目を背けた結果、その補填に有限の人材の浪費、若い人材の使い捨てを初めています。

 

 その中でも、今の若者はひたむきに向上しようと努め、アウェイな風潮に抗おうと闘っています。

 今の社会は、その若者の足を引っ張る事をしても、エールを送ってあげられてないのは、教育すると言う感覚が希薄で、自分さえコントロールできずにいる人が増えているからかもしれません。

 

 そんな大人の一人である筆者が言えることではないかもしれませんが、若者へのエールとして、まず一つでいいので現実に持てる夢を創って、つどうしてもかなえたいことだけ念頭に行動してほしいと言うこと。

 言い訳や愚痴を言うのは、じじばばになってからでもできるから、今は文句を言わずに若いうち体力も気力もあるうちに、現実的にできると思える踏み台を築くのに集中してほしいと思う。

 

 そのために例えば選挙は、道具として利用すれば良いだけの事で、よしんば政治を変えられなくても、自分の街や暮らしを少しづつ便利にすることはできるという実感が、大きなモチベーションとなる。

 今、冒険的でなく実に堅実的な若者像が珍しくなくなったと言いますが、それならそれでまずは堅実に、身近なところから行動して、変えていけばいいだけの事です。

 

 目的を叶えるためなら、変に器用に立ち回らなくてもスマートじゃなくても、若い内ならがむしゃらで良いと、最近つとに見るオリンピック選手の、ひたむきな姿につくづく頷いてしまいます。

 若者を騙す技術も巧みになっているのも事実で、超えるべき壁を克服する技術も学んでいかなければならない現状には、同情するしかないのですが、負けないでほしいと思う。

 

 成熟した国家では、勢いと言うかモチベーションが保ちにくい現状は、途上国とのそれと比較すれば嫌でも実感できますが、今は海外へも出やすい時代でもあって、海外の空気を体験するのも良いと思います。

 海外の友人をネットで得るのも良いかもしれませんが、基本は内向きになっている自分の心に気づくこと、そして外の世界を見ようと試みること。

 

 当たり前に思える基本行動は、意識してするのとしないとでは、雲泥の差があるもの。

 大きな野望を抱いて成り上がった時代は、これから身の丈にあったコツコツ成長する時代にあった、努力を続けられるサポートを大人はしてあげなくてはなりません。

 後継者無くしては、国は成り立たないのですから。

 

 

レゴランドと堅実文化のタッグ、イベント化する地方創生③

 

 この夏はリオ・オリンピックなども含め、例年にない多くのイベントが開催され、それらを楽しむ時間が足らないほどでしたし、とてもいろんなことでアツくなれる、夏らしい夏ですね。

 この季節終わりを告げるのには先はありますが、熱中症や水辺の事故など十分気を付けて、この季節を心置きなく満喫しましょう。

 

 

 さて、夏休み企画最終第3回はレゴランド・ジャパン」に見る創生についてですが、この地域は前回からも書いているように、住民のや生活や福祉教育に関する改善については、高い関心があってその結果、全国でも住むには大変都合のいい地域とは言われているようです。

 その反面、観光などの外から来る人にとって、違和感や物足りなさが目についているようで、「見どころがない」とか「面白くない」という地元の人には不本意な評価が立っているようです。

 

 また、名古屋とばしと呼ばれる有名人のコンサートや娯楽などが名古屋で開園されないと言った現象も、話題になったのも不人気の伝説化に一役買っているかもしれませんが、どうしてそうなっているのか(未だ進行形なのが頭の痛いところ)が、河村名古屋市長のコメントにもあるように、ピンときていないようです。

 蒲郡市の「ラグーナテンボス」が旅行会社HISのノウハウで立て直しされて、少しづつ人気が出てきたり、刈谷パークウエイなどの高速道路SA・PAの来場者が増加したことで、そのきっかけをつか網としており、加えて来年4月開園の世界メジャーランドであるレゴランド・ジャパン」の日本初導入や、IKEA長久手着工などの動きが、不人気払拭の後押しになると、期待もされます。

 

 東海地域外への、こうしたアピールも進む中、名古屋駅を起点に観光客やビジネスパーソンへの受け入れ態勢を、スムース化・拡大しつつあるのは歓迎なのですが、一方でこの地域の倹約化気質は、内需拡大や参入企業の販路拡大にはマイナスに働くネックとなっています。

 地元住民にとって「倹約の何が悪いがね」と言う空気は、その保守的な印象とともにその他地域の人々にとって違和感のあるものであり、この地域こそいかにお金の流れをスムースにさせるかが大きな課題になると思われます。

 

 「お値打ち」という言葉が大好きと言われる名古屋周辺の人々にとって、見る目が肥えているという自負が、かえって東西の価値基準を限定してしまっているのが、いわゆる「名古屋とばし」現象に例えられる、特殊な商業圏のイメージに直結するようになっています。

 

 それでもこの地域周辺には、全国でも名だたる製品や文化がある以上、筆者はもっとたくさんの人に使ってもらったり、見てもらいたいと思っていて、それは住民の多くが望んでいることです。

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 来年4月にはレゴランド・ジャパン」が完成しますが、施設自体はとても素晴らしいところで、レゴファンでなくても、ワクワクできるレジャーランドになることでしょう。

 

 レゴランドは、皆さんご存知の教育玩具のブロックを使った世界的な娯楽施設で、娯楽だけでなくお子さんなどの知育や情操教育という独自要素が評価されている、レゴ社が世界で得たテーマパークのノウハウを、凝縮した施設です。

 この学んで遊ぶテーマパーク感性を前に、名古屋は多くの方にきてもらうためには何をすべきなんでしょうか。 

 

 メインの交通網になると思われる、あおなみ線の強化でしょうか? それとも市バスや名鉄バスの増便でしょうか? 確かに大事なことだとは思いますが、その前にまずは地元の住民にも愛してもらえる施設であることが重要です。

 単に交通機関の増便だけでは、人の流れは増やせても周辺の受け入れ態勢がd着ていなければ、人が増えたことで問題の方がクローズアップされかねないからです。

 

 大型のテーマパーク周辺では、こういった地域住民への理解と、地域の活性化が得られないと、本来のメリットがなくなりすし、長続きしないでしょう。

 施設の直接近隣には住宅地は無さそうなので、騒音や治安の問題は少ないかもしれませんが、玄関口の名古屋駅は確実に今以上の混雑をきたしますし、今でさえ駐車場や公共機関の不足が問題になっています。

 

 オープンするからには、園内はレゴ社が最高のおもてなしをいてくれるでしょうが、あと1年で、そこまでに至る経路・同線の円滑化には、周到なおぜん立てと多くの人を運び込む役割を名古屋市が担っています。

 この両輪がうまくかみ合って、初めてレゴランドの名古屋への貢献度が最大限にはたせるわけですので、それを地域住民をも今から巻き込んで育て上げる準備ができていればよいのですが、その集権情報はあまり耳に届いていません。

 

 ようやくこの地域に舞い込んだ、地域メジャーかへのチャンスをどう生かすかを、愛知県を含む周辺地域の観光・商業にどう連携していくかを、周到に話し合って、膨らませていくべきでしょう。

 その部分では、一市民の不安要素として市長と県知事の不仲説もささやかれ、名古屋城木造化実現以前の課題であるような、気もしなくはないのです。

 

 それはさておき、堅実な県民性・教育の熱心さも定評のあるこの地域には、この新しいテーマパークによって、住民の評価も、そして周辺の地元で名だたる既存施設も、連携すれば、全国にも類を見ない、いい意味で独自性のあるレジャー地域として認知される可能性を、多いに秘めています。

 それだけに、この地域の独自性を地域との話し合いで共有し、それをどれだけうまく国内外に投げかけていくのかを、多いい楽しみにしています。

 

 そのためには、点を線で結ぶインフラの見直しと、地域観光の連携は不可欠で、それが逆に、周りからの偏見を払しょくするきっかけにもなる事を、学んでいかなければならないでしょう。

 もう一つのきっかけはUターンや海外在住経験者の招集によって、国内・海外から求められているものを、もっともっと吸収しながら、地域の独自性と照らし合わせて、残すものと変えるものの取捨選択を繰り返して、この地域の特徴をより際立たせる取り組みも大きな効果をもたらすでしょう。

 

 最後に、3回にわたる「イベント化する地方創生」について、まとめたいと思いますが、本来お祭り好きな私たち日本の人々は、みんなで楽しむことがとても大好きな人々だと言えるでしょう。

 なので、地方創生と聞いて古くからある祭りごとを連想して、モチベーションが上がった人たちも多いことと思います。

 

 その思いはとても大切なことで、自分たちが住む地域を盛り上げる「まつり」のように、皆で企画し手作り感覚で成し得た成果と言うのは、全国に花咲く盛大な祭りとなったときに、つまりイベント化されてより地域の理解を得られるものになっていきます。

 むしろ創生とは、市役所の会議室で作られるものではなくて、私たちの普段の生活するうえでの問題や、希望・願望を寄せ集めたところに、初めて浮かび上がってくるとても地域の特色に根差した変化と言えるでしょう。

 

 これからは、少子化で日本の絶対人口数は減っていく一方で、少なくなった分問題が明確になり、まとまりも早くなるかもしれません。

 私たちは、この変化を早くとらえて、今まで諦めかけていた課題解決をもっと積極的に身の周りから見つけ出して、解決に結びつけやすくなると思われるのです。

 

 人が減ることで、多数決と言ういびつな決定に異存ぜざるを得なかった時代は終わる間も知れないのです、その好機に私たちは生きていますから、今後、話し合いもしやすくなれば、より多くの人たちの希望がかなえられるチャンスともとらえられるということです。

 これからは特に、既存のルールに固執する必要はなくなります、これは世代の交代の変化からも言えますので、新しい話し合いの方法を積極的に出し合って、よりコンパクトな小回りの利く日本に変えていくのが、もっとも合理的な方向性でしょう。

 

 そのためにも、次の日本の姿を描きながら自由な発想で、新しい骨組みを創りあげる機会でありイベントとしての地域創生を、生活の一部として考えるのはとても有意義なことと思えてなりません。

 

 今オモシロイ円頓寺に続け。イベント化する地域の挑戦②

 

 先ごろ名古屋市長の河村さんの、東京に関するライバル心むき出しのインタビュー記事を拝見しましたが、気持ちは解らなくは無いですが、市議との確執もありますしここは長として、この地方全体の発展と言うビジョンで活躍していただければと、せつに願う今日この頃でございます。
 

 さてさて本題。夏休み企画第二弾は、海外や国内からの観光習慣が習慣化されつつある空気の中で、名古屋の円頓寺商店街のように、注目されている地元商店街の話題や、商業再開発地域のニュースが散見されるいい時期です。

 そこで、それに乗っかってこのムーブメントを逃すことの無いように、筆者が最近思うことを提案したいと思います。

 

 ここ数年のトピックであり、商店街などの注目株は何と言っても大須円頓寺ですが、目指すは二匹目ドジョウならぬ円頓寺商店街・アンチ円頓寺商店街がキーワードです。

 加えて筆者の生活圏内で気になっているのが、JR中央線の名駅ー金山間と同金山ー鶴舞間の路線下敷地の商業開発です。

 

 あくまでも私見ですが、前者はナゴヤ球場があって、ナゴヤドームができるまで人の行き来は盛んでした。

 後者はかつて路線下に食堂や飲み屋街があって、賑わっていた名残があって、最近でもちらほらオシャレな店を出しています。

 

 特に金山ー鶴舞間は線路沿い北側は道も開けて、照明次第で夜間も明るい雰囲気です、商業導線も分かり易いと思ってます。

 乗っかり過ぎは禁物ですが、ポケモンの聖地で一躍知名度の上がった鶴舞公園からも、線路沿いに歩いて2、30分で連絡の便利な金山総合駅に行けますので、名古屋市や愛知県と組んで総合的に商業開発しやすい一帯です。

 

 加えて、既に開発計画が発表されている、名駅納屋橋の含まれる堀川沿いは、河村名古屋市長も提案されいた気がしますが、かつても何度か観光化を検討している堀川があります。

 名古屋城とも縁の深い堀川の観光商業化も併せることで、名古屋の玄関口である名駅と近接していることもあって、開発との相乗効果を期待しやすくならないでしょうか。

 

 さらに相乗効果を拡大解釈すれば、愛知県との観光連携とリンクさせて、JRや名鉄路線を軸に郊外への観光導線を創る構想も可能かもしれません。

 例えば東方面なら長久手方面のIKEAなどの商業施設へ展開したり、南ならレゴランドを起爆剤に刈谷常滑など中部国際空港との連携を拡大できます。

 

  人の流れを上手く作れていないのが、この地域の課題であると、筆者は常々思っていましたが、公共機関の整備開発も期待しやすくならないでしょうか。

 例えば東京新宿のように現状外からの利便性の良い中心地に、広域の総合バスターミナルを造り、愛知県内の観光施設への定期専用シャトルバスを設けるのも、面白いですよね。

 

 これは現状で散在している観光施設の利便性を高める効果がありますし、オススメツアーなどの誘導もしやすくなり、内需観光も期待できますが、課題は今まで必要以上に自家用車依存の影響で、外からの人の流れを阻んでいた可能性を再検討の必要があります。

 その点でも考えを正せば、バス運行システムなど、そもそも名古屋市はBRTのような、専用バスレーンを事象実験してきたノウハウがあるはずですから、もっと積極的な公共バスでの観光客移動の構築に真剣に取り組める、いいきっかけでもあります。

 

 今までは、これらの利便性は、質実剛健名古屋市民の為に実現化したようなものですが、これからは積極的な人の取り込みを観光面や産業面で役立てる時代であっても遅くはありません。

 愛知や名古屋は他地域と比べても、アピールポイントはひけを取らないにもかかわらず、全国で人気が無いのは、人の呼び込みの積極性の不足と考えられます。

 

 ようやく、円頓寺などから小規模であっても、人を積極手に集めようと、真剣に働きかけている企業や団体が注目されるのは、とても前向きな話です。

 愛知県や名古屋市は、上手くこの動きを捉えて、地域連携という相乗効果として、伸ばしていけるでしょうか。

 

 先の円頓寺にしても、愛知県含む東海三県の各自治体商店街や、個人店でも、とっても魅力的でユニークなアピールするニュースがとても増えています。

 

円頓寺商店街でトマトテーマに祭り「トマトマ」開催へ トマト料理や収穫体験も | 名駅経済新聞
http://meieki.keizai.biz/phone/headline.php?id=2290

円頓寺商店街&四間道が真っ赤に染まる真夏の人気イベント! 8月21日(日)開催「とまとまつり」とは【名古屋】 - ネタりか
http://netallica.yahoo.co.jp/news/20160808-47549566-meshitsu

 

名古屋テレビ塔で「ハイパータワー夏祭り」 デジタル花火ショーなど /愛知(みんなの経済新聞ネットワーク) - Y!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160719-00000016-minkei-l23

 

 あとは、自治体が領地争いをするのではなくて、連携と相乗効果をどのように高めればいいか、地域全体の人気度向上に反映できるかをたくさん話し合う機会を多く取って、共感してもらいたいものです。

 どのみちこのまま人口は確実に減って散財する施設や史跡が、このあとも頻出するでしょうから、今から話し合いでいかのに合理的に観光資産や公共機関の「断捨離」をするかで、限られた予算の生きた使いみちが決まってくるでしょう。

 

 東海三県の自治体は、おらが街おこしの前に、10年後の東海三県の在るべき姿を、ビジョンとしてもって地域創生ができるかが、私達の住まう東海地方、いや今後の道州制への移行も睨んだ、中部地方の広域の未来を決めると言う視点で、取り組まなければならないでしょう。

  話が大きくはなりましたが、そんな大胆な妄想をしたくなるほど、少しづつではありますが、わくわくするようなアイデアが見られるようになってきているのは、前兆としても明るい予感を感じさせないですかね?

 

 その意味でも、これからもっと子供や若者には、積極的な県政や市政への関心を持ったり、素直な意見を出していく準備をしてもらいたいです。

 

 

コスプレサミット2016回顧録、イベント化する地域の挑戦①

 

 今年の猛暑いかがお過ごしですか? お盆休みに突入した方々も出だして、子どもも夏休み中盤のこの時期、地方創生記事も夏休み「イベント特集」として、数回にわたって記事っていきます。

 

 まず第1弾は「世界コスプレサミット」ですが、先週7日大フィナーレを飾って無事終了しました。

 

 世代的にも「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」、「ガンダム」の走りから現役で育った、当にアニメブーム世代の筆者ですが、ちょうど同人誌ブーム黎明期に関わって、今のようなものすごいことになるころには、すっかり優等生な大人になり下がってしまい、しばらく遠のいていました。

 アニメ界の重鎮宮崎駿さんの日本アニメーション社の作画設計担当の時代や、当時から「DAICON III・IV」などのマニアックなイベントを仕掛けていた、今やアニメ界に知らない人のいない庵野秀明さんの黎明期に、熱狂した世代だったりもします。

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 そのアニメブームのけん引する、魅力として同人即売会などのイベントで、参加者のモチベーションとなったのが「アニメ・コスプレ」でしたが、会場が東京ビッグサイトの常連になって久しくも、コスプレは世間から「オタク・ワールド」な位置づけだったにも関わらず、意外なことにそのメジャー化は海外から始ました。 

 一時期は痛車という、迷宮に入りそうだった日本でも、アニメブームの国際化で、ガラパゴス化を逃れたわけです(あくまで私見です(*´▽`*) )が、今回紹介する「世界コスプレサミット」なるイベント、何と今年名古屋で14回を迎えたんですね。

「ムネアツです!!!」(某ブロガー談)

 

 かつてアニメ世代を誇っていた筆者ですが、いつの間にか遠い過去の思い出になっていて、今更感が半端なくて毎年イベントがあるのを横目でみながら、余裕ブッこいてたのですが(要は他人のフリ)、偶然にも事あるごとにイベントに出くわすことここ数年、その大騒ぎに無視できなくなってきていました。

 で、今年から本腰を上げて調べてみると……(; ・`д・´) トンデモないイベントと漸く認識しまして、何と今年、外務省へ初参加国のコスプレイヤーが、開催前に表敬訪問もし、中央のお偉いさんにもお墨付きイタダキの開催ぢゃないですかぁ!

 もう「オタクまつり」の姿はそこにはありませんね。(キッパリ)

コスプレサミットを前に、世界のコスプレイヤーが外務省を表敬(フジテレビ系(FNN))

 世界のコスプレイヤーが、外務省を表敬訪問した。
 スウェーデン代表のミランダさんは、「わたしはミランダです。美しい人々、そして、文化を持つ国に来られてうれしいです。お招き、ありがとうございます」と話した。
 コスプレ姿で外務省を訪れたのは、愛知・名古屋市で開かれる「世界コスプレサミット」に2016年に初出場する、カナダ、インド、スウェーデン、スイスの4カ国の代表。
 ポップカルチャーを積極的に文化外交に活用する方針のもと、コスプレサミットの実行委員でもある、外務省を表敬訪問した。
6日から名古屋で開催されるコスプレサミットは、2016年で14回目で、世界30カ国から60人が参加し、コスプレ世界一を決めることになっている。 

 

 名古屋市の河村市長や愛知県の大村知事もまあ、戦国武将コスプレは見慣れていて、珍しくもないんですが気をよくして、自ら参加するコスプレはエスカレートする一方のようですね、両名とも結構お好きなのは公私ともに認めるところでしょう。(^v^)

名古屋市長の今年の衣装は?愛知で「世界コスプレサミット」が開催中 

名古屋市長が今年もコスプレ姿を披露した。

世界規模の「コスプレ」イベント

 愛知県名古屋市で世界的な「コスプレサミット」が行われている。 名古屋市は世界中で増え続けるコスプレ人口に注目し、2003年から「世界コスプレサミット」を開催。 参加者は年々増え続け、2015年は26の国と地域から過去最大となる24万8千人が来場。2016年サミットには世界30ヶ国・地域が参加している。

1週間以上に渡って盛大に

 2016年世界コスプレサミットは7月30日に開幕。 歴史的建造物が集まる「明治村」貸切やパレードなどを実施し、8月6日と7日には世界各国・地域の予選を勝ち抜いたコスプレイヤーによるコスプレ世界一決定戦を開催。 1週間以上にわたる盛大なサミットだ。

市長のコスプレが話題

 そんな世界的なコスプレの祭典で、名古屋市長の河村たかし氏と愛知県知事の大村秀章氏がコスプレ姿を披露し毎年話題となっている。 河村たかし市長は今年、「終わりのセラフ」の「第十三位始祖クローリー・ユースフォード」にコスプレ。
 ちなみに、河村市長の昨年のコスプレは「セーラームーンのタキシード仮面」。他にも、これまでに「銀魂坂田銀時」「サイボーグ009の島村ジョー」「ドラゴンボールのピッコロ」などさまざまなコスプレを披露している。

 

コスプレサミット代表が「鬼太郎」知事訪問(CBCテレビ

愛知県知事は「鬼太郎」に

 大村秀章愛知県知事は、今年は「鬼太郎」に。

 鬼太郎のトレードマークのちゃんちゃんこを羽織り、頭には目玉おやじも一緒です。ちなみに、大村知事は2014年サミットでは「名探偵コナン」のコスプレ姿で世界のコスプレイヤーを歓迎した。

 

 さすがに14回も続く今や定番イベントだけに、愛知県のサイトには、しっかり大村県知事の表敬訪問などの詳細スケジュールが公開されていました。 

 7月30日(土)から8月7日(日)に開催される「世界コスプレサミット2016」に出場する各国代表コスプレイヤーが、同イベントのPRのため、下記のとおり大村愛知県知事を表敬訪問します。

1 知事表敬訪問

(1)日時:平成28年8月3日(水) 午前11時25分から午前11時40分まで

(2)場所:愛知県公館

(3)来訪者「世界コスプレサミット2016」に出場する各国代表コスプレイヤー(※)のうち、10か国20名(予定)

 ※オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、デンマークフィンランド、フランス、ドイツ、香港、インド、

  インドネシア、イタリア、日本、韓国、クウェート、マレーシア、メキシコ、オランダ、フィリピン、ポルトガル

  ロシア、シンガポール、スペイン、スウェーデン、スイス、台湾、タイ、イギリス、アメリカ、ベトナム

  の30か国・地域から、各2名ずつ計60名が参加。


2 「世界コスプレサミット2016」関連の知事参加行事

(1) オープニングセレモニーinラグーナテンボス

(ア)日時:平成28年7月30(土) 午後1時から午後1時15分まで

(イ)場所:ラグーナテンボス蒲郡市海陽町2-3-1)

(ウ)その他の出席者(予定):名古屋市長、株式会社ラグーナテンボス代表取締役社長 ほか


(2) 徳川宗春道中&世界コスプレサミット錦通りレッドカーペットパレード

(ア)日時:平成28年8月6日(土) 午前11時20分から午後1時40分まで

(イ)場所:錦通り(名古屋国際ホテル前~サンシャインサカエ前)

(ウ)主催者:徳川宗春道中実行委員会(徳川宗春ロマン隊、世界コスプレサミット実行委員会)

(エ)その他の主な出席者:名古屋市長(徳川宗春役)

 

 本イベント開催前だけでも綿密な予定が、そして本イベントがいよいよ始まり、その予定はこう発表されました。

 

(3) 「世界コスプレサミット2016」開催概要

<開催概要>

 世界コスプレサミットは、新しい国際交流の創造を目的に、日本のアニメ・マンガを愛する世界中のコスプレイヤーが集まる国際的コスプレイベントです。平成15年から始まり、今年で14回目を迎えます。メインイベントの「世界コスプレチャンピオンシップ」では、各国の代表者がステージでパフォーマンスを行い、グランドチャンピオンを決定します。

<開催日程>※主要イベントのみ掲載

・平成28年7月30日(土)

 世界コスプレサミット2016オープニングセレモニー
ラグーナテンボス

・平成28年8月6日(土)

 徳川宗春道中&世界コスプレサミット錦通りレッドカーペットパレード(錦通り)

 世界コスプレチャンピオンシップ2016 1st stage
愛知芸術文化センター コンサートホール)

・平成28年8月7日(日)

 大須コスプレパレード(大須商店街

 世界コスプレチャンピオンシップ2016 2nd stage
愛知芸術文化センター コンサートホール)

 チャンピオンシップ ライブビューイング&トークショー
オアシス21 特設ステージ)

 

 名古屋市だけにとどまらず、愛知県の主要イベントにまで昇格したと言っても過言でない一大イベントだけに、主催者は、がっつり地元有名どころが抑えています。

 ちょっとだけ、利権とお金の匂いが香しく感じるのは筆者だけならいいのですが、ここは純粋に楽しんでもらいたいところ。

<主催者>

世界コスプレサミット実行委員会

(外務省、愛知県、名古屋市、公益財団法人名古屋観光コンベンションビューロー中部国際空港株式会社、大須商店街連盟、中日新聞社テレビ愛知株式会社、株式会社WCS)

 

 2016年の今年は、ネットメディアも相当数のニュースや記事を寄稿していましたが、その一部を紹介しておきます。

 

 上の 、

”現実と非現実が交錯して名古屋が2.5次元と化す「世界コスプレサミット」に行ってきたよレポート”

 のレポでも紹介されている「オアシス21」のイベント、

チャンピオンシップ ライブビューイング&トークショー

 は、仕事があって本イベントを見たわけではないですが、筆者はたまたま当日朝オアシス21に居合わせまして、前準備するところを見たわけなんですが、始まる前からすごい人の熱気が伝わってきて、ステージ出演者の準備や、リハーサルをあわただしくしている姿を見るだけで、ワクワクそわそわしてしまいました。

 

 それに、もう何人か有名なコスプレイヤーが既に会場を回っていて、あちこちでファンと撮影会が始まってたりと……もう朝からテンションの高さに、隔世の感が否めませんでした。

 筆者コスプレイヤーは、久しぶりに生で見たのですが、あの非現実感ったらなかったです、ちょっとしたアイドルで、キャラなりきり度の半端ないその姿は、当に「萌える」という感覚がよく解ります。

 

 さすがに恥ずかしくて、写メ撮れせんでした……(´Д`)モエー ハマる人が増えているのも、実感できますねぇ。

 男性も女性も、関係なく非現実の世界にどっぷり浸かりこんで、わが身をひと時のヒーローヒロインになりきりたい思いが、久しぶりに味わえたのは、予想外でしたが幸いでした。

 

 成り切るには、相当の努力とそれなりの資金が必要だとは思いますが、筆者はそれをバカ騒ぎの話題とだけで、終わらせられなくなっています。

 これは明らかに日本が大好きな「新しいお祭り」ですから、慣れないと恥ずかしさが先に立って引きそうになりますが、参加することに抵抗を示さなくなった日本人が増えているのは、とても楽しいことですね。

 

 本大会の各国の演技も一通り拝見しましたが、その工夫と熱意と思いは想像した以上の説得力とワクワク感が伝わる、素晴らしいイベントでした。

 筆者はどこが勝ってもいいと思っていますが、当に変なバイアスも無く、全くの平等な戦いに、国の文化とプライドがぶつかっていて、今開催されているリオ・オリンピックに規模で負けても、その国同士の熱意は負けずとも劣らない、稀有な国際イベントだと実感できました。

 
 最後に、こうした地方創生に一環として始まった文化イベントは、巨大化する際にはイベント・まつり化して急激な化学反応を起こしたように、大きく化ける姿をこの目で見れたのは、偶然でした。

 しかしまちおこしの主催者は、普段から何が「大化け」するのかを多くのアンテナを張って、施策創生化へのおおきなきっかけにするネタを、見逃さないようにしないといけないでしょう。

 

 そこにあるのは、綿密な計画より先にある「実行力」と「創造性」だと実感できるのです、まず「これは!」と直感したら実行して、様々な考えを集めて想像する機会を、一つでも多く持つことが、何かの突破口になると信じれる、可能性がこの「イベント化」現象が、化学反応する瞬間に潜んでいるのかもしれません。

 

熊本城復興400年の歴史、25年かかっても威光を取り戻す

  熊本城は400年の歴史があるそうです、その城への思いは震災によってますます堅固なものとなっていますが、城への思いは名古屋でも城のエンターテインメントとして表現されています。

 

 日本の歴史観光を取り扱っている地域の、観光客へのアプローチはさまざまな方法を取っていますが、名古屋で始めた「おもてなし武将隊」と言う新しい試みは、今や10か所以上の地域に広まり、役者の演武によって地域の人々に愛着心を強くしてくれました。

 その中でも創始者の名古屋と、熊本は加藤清正と言う共通の名将によって大きくつながっています。

 

 実際にも「名古屋城おもてなし武将隊」と「熊本城おもてなし武将隊」は双方の地で交流していますが、筆者前者しかライブを見たことは無いですが、後者もYoutubeで拝見して、優劣つけがたいほどのパフォーマンスを見せてくれています。

 むしろ熊本の県民性でしょうか、一見無骨ですがじわじわと湧いてくる力を強さや男気が感じられ、好感が持てる程です。この点では元祖もうかうかしていられませんね。

  

 さて、震災での注目を集めたことで、熊本県民の実直さやアツさがクローズアップされてきましたが、彼らの思いとはどのようなものでしょうか。

 

「城は熊本の宝じゃ。」

 と言ってはばからない県民性は、日本人が本来持っている思いと相容れるところがあって、幾度となく共感を誘います。 

 城は400年の間に幾度のピンチを潜り抜けてきました、その時地元の人々の知られざる思いとは何だったのでしょうか。

 

 熊本市内のいたるところから見える、熊本のシンボルは漆黒な勇壮さを楽しめます、昨年では160万人が訪れた、国内随一の観光人気スポットでもあったのです。

  行幸橋(みゆきばし)加藤清正、名古屋でも有名な槍の名士が立てた城づくりの名士でもあって、彼の功績が大きかったと言われます。

 

 加藤清正は幼くから秀吉に仕え、父のように慕って育ったこともあり、清正の忠義は信用され、その功績をたたえられたました。

 慶長三年1593年秀吉の死後、豊臣の天下を脅かそうとしたときに清正は自分の領地に築いた熊本城を根城に息子を移させ、豊富復帰の準備もしていた、最後まで秀吉に傾倒した将君でした。

 

 さて、熊本城の最高で20メートルという石垣が立派な敷地は、大阪城のそれを想像させるスケールの大きさ、筆者大阪城の石垣は見ましたが、それに違わないとはさぞ立派なのでしょうね。

 扇の勾配と呼ばれる安定感と美しさを兼ね備えた実用性の高い石垣は武者返しの石垣とも例えられるように、迷路のような通路の構築は、防御の城として機能する機能美も有する興味深い城だそうです。

 

 昭和35年に再建された天守は美しく、高さ30mを超える勇壮さは、今更筆者が言うまでもありません。

 他にもこの城見せ場が多く、今でも小天守が幾つか残ってますが、かつてその他にも60もの小天守級の櫓が立ち並ぶ、難攻不落ともいえる規模だったそうで、宇土櫓(うとやぐら19メートル)は立派で、彦根城松山城と同じ規模の大産の天主とも呼ばれるそうです。

 

 東京ドーム21個分敷地の中に、何十もの石垣、大小2つの天守と、60もの櫓が攻めるものを萎えさせる程の鉄壁な造りは、城の在るべき雄姿を今も残していますが、遂にはその機能や威力を発揮される事無かったと言います……。

 熊本城への市民の思いは、今震災に遇ってなお強く、復興にその地震のモチベーションを重ねる姿に、思わずムネアツになリます。

 

 この地は大きな活火山を二つも有していて、かつて何度も震災に遭っていますが、寛永2(1625)年、江戸時代のはじめの熊本城築20年後に大地震が襲いました。

 記録では、一日中続いた揺れは強固な城や石垣さえも砕き、崩れ、誘爆も手伝って壊滅的な被害を受け、寛永9年(1632)新しい殿様、細川忠利が訪れた際に、立派さを江戸城のほかで見たことがないと言わせしめるも、その被害を受けたまま放置された城の有様に愕然とし、ようやく修復が実現しています。

 

 当時の計画図面には石垣27か所、櫓28か所、門壁合わせると80か所という大工事と察せられますが、地方小国で余裕のない中でも、資金を捻出して立て直しています。

 しかし同時期に幕府からは、外様に対し江戸城造営の全負担を熊本藩に勅命が下り、巨額の資金ねん出を前に、熊本城の修復はとん挫するかにみえましたが、藩主の思いはそれをゆるさず、藩の貯金・不足分は借金で賄い、10年もの工期を擁しましたが、同藩は見事粘り腰で見事両方を実現させました。

 

 江戸時代だけでも8回の震災に遭っており、安政の大地震、元年1854年が最大だそうですが、その苦難にもあきらめず代々の藩主にその復興の精神は受け継がれたと言います。

 江戸太平の世以後も、細川藩はすでに城の本来役目はなくなったものの、その思いを失うことなく熊本のシンボルとしてあり続けました。

 

 一般道からもうかがえる石垣・櫓の崩落に見るに耐えませんが、各地の城郭を持つ観光地などから、多くの支援金が送られるなど、雨降って地固まるでは無いですが、その共感ぶりはそういった歴史を持った熊本城へのリスペクトなのでしょうか。

 

 しかし熊本は、明治維新の10年の西南戦争で、ついに戦いの舞台になりました。

 立てこもる西郷軍の攻めに対し、ろう城する藩士にとっては、難攻不落とも言える本来の性能をいかんなく発揮し、西郷にして。

「官軍に負けたのではない、清正公に負けたのだ」

と言わせしめた堅牢ぶりは、皮肉にもその時証明されたと言います。

 

 その後は、度重なる地震においてその国力を失った熊本は、城を放置せざるを得ませんでした。昭和2年には漸く宇土櫓は修理を敢行、それを一目見ようと市民が目にした光景は、哀れな天守閣の姿だったそうですが、

 一念発起した市民は、いつの日か天守を再建したいと誓った。

 現実となったのは、戦後昭和30年代全国では、岐阜城和歌山城広島城名古屋城など再建する地域があったものの、一人の名士が5千万円もの寄付をしたことで、その名士金融業を営む松崎吉次郎氏の熱い地域への思いに、漸く再建のめどがたったのです。

 

 その報道に、瓦募金など募金活動が、再建に一役買いたいと市民も参加へと運動が始まり、昭和34(1959)年ついに起工されます。

 この城も、明治に撮影された写真を基に、鉄筋ではあったが外観は忠実に再現され、35年9月熊本城天守が落成、83年ぶりにその雄姿をよみがえらせたます。

 

 訪れた市民は、その力強い姿にその偉業をたたえあったと言いますが、戦後の名古屋城でも同じようなことがあっただけに、とても熊本の人々の当時の思いは共感できるものです。

 こうして、今に続く熊本城の雄姿は400年経った今も、継承されていたのですね。

 

 また昭和36年、平御ひらおん櫓は41年馬具櫓などの店主を取り巻く櫓も順次再建され、平成17(2005)年には飯田丸五階櫓再建されました。

 そしてその集大成が、平成20(2008)年の本丸御殿再建であったと言いますから、名古屋城の復元ととても共通した点が多いように思えて、ますます共感できます。

 

 熊本城の本丸御殿は加藤清正の執務生活の場、一番奥には贅をつくした金箔を施した絢爛豪華な部屋には、秀頼をかくまうつもりだったとも言われているそうです。

 本丸御殿は、今回の地震の犠牲にもなりましたが、被災復興もままならない今でさえ、市民の思いは熊本城に向けられていると聞くと、その思いの深さに感銘します。

 

 今、天守閣を再建しようとする名古屋市には、同朋とも言える熊本からの、木造再建を望む熱いエールさえ届いています。

 熊本県民の、その面々と続く城を思い続ける精神に、恥ずかしくないような街のシンボルにしようと、河村名古屋市長は、不退転の覚悟で臨むとますます息を荒げているようですが、さてさて名古屋市民へ熊本市民の城への思いは、どこまで届くのでしょうか。

 

 これからが、楽しみです。

 

甲府が裏路地からまちおこしと東西・南北の地域動線ブレイクスルー

 

 さまざまなきっかけによって、地域起こしの工夫はされていますが、都市部近郊地域の町おこしは、どのようにすすめられているのでしょうか。

 

  街おこしはどこから始めたらいいのかを考える上で、得意分野を伸ばすといった発想や、災害に遇って多くのインフラを再構築しなければならなくなったっり、話題性や社会ニーズを満たす試みを進めたり、いろんなアプローチが考えられます。

 

 一例では、映画でも洋画・邦画どちらでもロケ地に使われた地域は、観光客の注目度が高まることからも、ロケ地として積極的に映画関連会社に働きかける自治体も出てきていると聞きます。

 売上が下がっている商店街が心機一転観光ツアーと組んでイベントを組む取り組みも見られましたし、地元の中高生達が休有テナントを借りて、彼らが考案したオリジナル商品で注目を浴びた例もありました。

 

 名古屋では終戦後の空襲で焼けた市内を一から整備して根本的な再区画をしたり、最近では円頓寺商店街の積極的な取り組みは、何度もブログでも紹介しています。

 自治体が企画した例では、河村市長肝いりでかつての広小路露天街復興を試みた限定の経緯もあって、それぞれ狙いは悪くないものの、何れも思いと景気や世相にどうマッチさせていくかが課題となっているようです。

 

 そういった例で、微妙な地理的な条件下に置かれる甲府市の記事を目のしました。この地方はので知る人ぞ知る伊香保温泉が一世を風靡した名勝地ですが、昨今はあまり話題になりにくくなっているようで、取り上げて見ます。

 

産経ニュース20160725
sankei.com

30分で甲府中心街の路地、横丁を巡るガイドツアー(こうふ元気エージェンシー提供)
 人口約19万人。全国の県庁所在地で最少の都市は…。戦後生まれの「鳥もつ煮」がご当地グルメと知られるが、中心街はかつてのにぎわいを失っている。そこで、地元NPO法人が、街の魅力あふれる「路地、横丁」を武器に町起こしに乗り出した。

 「人口が減り、郊外に大型店も出店し、甲府の中心街が元気を失っていた。昔の活気を取り戻したい」。NPO法人「こうふ元気エージェンシー」を立ち上げた市職員、土橋克己さん(43)まちの衰退に危機感を抱く。

 甲府市の人口は、平成28年6月現在で19万1799人。昨年の国勢調査では、全国の県庁所在地の中で、人口が最も少なかった。

 NPOが最初に取り組んだのは、昭和25年ごろに甲府で生まれた名物「鳥もつ煮」を活用した地域活性化策。NPO個人会員で市職員の10人が中心となり、平成22年9月、B級グルメによる国内最大級の町起こしイベントといわれる第5回「B-1グランプリ」に参加し、ゴールドグランプリ(金賞)を受賞した。

 直後には、市内で鳥もつ煮を扱う十数店舗に行列ができたという。日本ハム系の食肉加工メーカーが数年前に行った郷土料理の全国調査でも、鳥もつ煮の認知度は40%近くに達した。

 「もしB-1で金賞を取っていなければ、認知度は5%にも満たなかった」(土橋さん)というほど、受賞は大きな成果をあげた。

 26年5月、土橋さんは活性化策の第2弾として、甲府市中心街の路地、横丁の良さをアピールするグループをNPO内に立ち上げた。その名も「甲府!ん(こうふん=興奮)路地横丁楽会」。

 昨年7月には、飲み屋など16店を厳選した「甲府横丁マップ」(16ページ、300円)を創刊、第2号(別の16店)と併せ、約3千部を販売した。

 活動内容は月1回の会議「教授会」で決める。6月下旬の教授会では、今月立ち上げる楽会ホームページの内容などについて意見交換。メンバーで落語家の三枝亭二郎さん(46)が「最も見られるスマートフォンの対応をメーンとし、トップ画面は地図から入ろう」などと提案。方向性が固まった。

 土橋さんは路地、横丁の魅力について、「その懐かしさ、優しさ、猥雑(わいざつ)性こそが、来訪者や観光客が求めるもの」と力説する。中心市街地を南北に貫くエリアには、北からオリオンイースト通り、柳小路飲食店街、甲府グルメ横丁、春日横丁、オリンピック通り…と路地、横町が続き、人情味あふれる百数十の店が軒を連ねる。

 楽会はこれまでに、テレビやラジオ番組で「路地、横丁」を紹介し、PRイベントも開催。今後は、JTのNPO助成金を活用してマップを無料化し、2年前から試行中の楽会員による「路地横町ガイドツアー」も、本格的に展開したいという。土橋さんは「鳥もつ煮と路地横丁という他地域に勝る2つの原石に磨きをかけ、まちを光らせたい」と力を込めた。(甲府支局 松田宗弘)

 こうふ元気エージェンシー 甲府中心街の再生を目的に発足した。84人の個人会員が参加する。顔ぶれは会社経営者、会社員、公務員、落語家、学生、大学教授、県議など多士済々。「甲府鳥もつ煮」と「甲府路地横丁」を地域資源と位置づけ、車の両輪として活動している。

 

 この例にある懐古型まちおこしは、興味を引きやすいかもしれません。都市部でも昭和の色濃い飲み屋街などが注目されてきましたが、防災管理上の難易度は高いにしろ、従来からの独特な雰囲気をそのまま活用出来るメリットは大きいです。

 東京でも名古屋でも一時は盛り上がろうとしていましたが、、火災事故でニュースになって、管理の問題で下火になっていたものの、自治体との連携を十分にすれば、地域おこしの士気は高められそうです。

 

 甲府は地理的立地は関東圏に近いものの、名古屋のように今ひとつ観メジャーの光動線からズレていて、観光ツアーからスルーされ易い地域はホットスポットのように全国に点在します。

 こう言った地域は、様々な注目点を補う必要があって、甲府がその好事例になるかは注目です。


 さてこの中京圏では、相変わらずの東京ー大阪間のポイントTOポイント観光は、崩せていない訳ですが、今名古屋市河村市長は大阪府との政党合併を視野に入れているようですが、名古屋は関西圏に参入しなければ活路は見いだせないのでしょうか。

 甲府も東京圏からの人の流れを意識せざるを得ない立地条件だけに、関西への流れを一部でも変えていく工夫を求められています、これは「寄らば大樹の影」という黄金率とは少し違った意味合いかもしれませんが、東京ー大阪間のポイントTOポイント観光は1通りでは無い荷も関わらず、実際は東海道の1ルートだけがどうしてもクローズアップされています。

 

 今何かと注目されている、九州の産業・観光戦略に独立性とその戦略の片鱗を模索していく必要があると思うのですが、九州はこの東京ー大阪間ルートから外れている点で新たな流れをつくらなければならないと言う別の課題を持っています

 東京ー大阪間ルートは現在東海道以外に中央道(線)や、北陸道(新幹線)と少なくとも3ルート存在しますので、それぞれにかかわる都道府県が協働して流れを作りことになりますが、それに加えてローカル空港つまり、鉄道(車)と航空機との連携で人の流れを変えられるかもしれません。

 

  そのためにも、現在のような道府県と首都という縦割りの行政区制度では、動きにくいために、大阪府知事が提唱していた道州制自治権の再編成が必要なのかも知れませんが、この点はかつて橋本元大阪府知事時代から今に至って未だ進んでいません。

 そうなると、自治体はあくまで制度にこだわる向きもアrかもしれませんが、それを待たずに地域利害の共通する自治体から、できるところから協働作業を進めていく必要はあるでしょう。

 

 また少子化で人口減るとわかっている地域は、税収などの住民の生活地盤をいかに安定させるかに、何より頭を痛めているためか、地域の市場性を鑑みるゆとりもないこともあげられます。

 その解決を国に活路を求めて来ましたが、政府の打ち出す地方創生は、いかに地域問題に矛先が行かないように抑えるのが趣旨であって、本来の趣旨とはズレたところにあるような気がしてなりません。

 

 石破元地方創生大臣が、自ら矢面から退いた経緯には、思うように結果を出せない自責の念も大きかったのかもせれません。政府は、この施策には現場本位の創生では無く、中央本位の地方創生を進めた方が合理的と判断しているフシがあります。

 未だ沖縄問題が解決しないのは、政府側の歩み寄りの甘さに依る部分はあるでしょうし(もちろんそれだけで解決する事では無いです)、この事からも地方の問題は地方で解決するのは、自明の理でしょうか。

 

 あまり意味のないどんぐりの背比べ的な順位争いより、地域が世界的な目線で今の市場を知って、人の関心ごとや人の嗜好性とバランスの移り変わりを、しっかり見極めていく努力を自分に課していくことです。

 今では参勤交代で忠誠を誓って、お上から目をかけられるメリットがどれほどあるかを考えれば、一部の議員を除いて皆無に等しい時代である以上、ヨコのつながりは公然と必要なじだいであり、海外では当たり前のロビー活動の技術があまりにかけているのではと危惧されます。

 

 また、地域創生では今までのような人口増加は見込めない以上、活性に必要な人材確保は、もう一つの大きな課題になっています。

 人口減による雇用人材不足に、政府側で外国人材の雇用促進、環境向上協議会の発足がニュースになりましたが、長期的に避けて通れない問題ですが国内では、まだ移民労働への抵抗感はなお強く、門戸開放は基より海外人材の導入計画さえおぼつかない状態です。


 高等人材の取り込みや活用は、既に世界中で取り合いになっていて、来てくださいと言わなければいけないほど競争が激しい中で政府が門戸をあける施策を打ち出していて、留学生就職、日本版グリーンカードで条件を明示するなどの、制度整備を加速するジェットプログラムを深奥させるなど準備は進めています。

 特徴をだして争奪競争に有利な仕組みつくりを始めていますが、地域も今一つその積極的な参加と、必要人材のリストアップを真剣に進めていかないといけないでしょう。 

日本の人口、1920年以来初の減少 - 減少率トップ3は秋田・福島7・青森
順位より大事なのは、
直ぐにふやさなければいけないのか、
徐々にふやさなければいけないのか、
見極めて、地域ごとの問題と向き合う。

 

  人口統計は一般に公開されておりますし、ネットを漁れば専門家がさまざまな問題提起を促していますので、その中で身近な問題として該当する事例を参考にして、上手く巻き込んで官民学連携を利用して、それぞれの地域の問題を浮き彫りにして行けば、問題解決の手立てを得られるでしょう。

背景:人口分布の偏り

人口が減少局面に入るかなり前から、我が国の人口分布は戦後の高度経済成長期を経て空間的(地理的)にかなり偏ってきたといえよう。

下の表1は、各都道府県庁所在都市のその都道府県における人口割合を1970年と2015年について示したものである。各年において人口構成比の大きい都市順に並べている。表を見ると、この45年間で、東京特別区横浜市京都市大阪市名古屋市といった三大都市圏の大都市では対都府県人口割合が減少したのに対して、高松市高知市金沢市大分市など、甲府市岐阜市静岡市那覇市を除く全ての地方都市では県内での人口集中度が高まっていることがわかる。なかでも大分市は25.1%から40.0%、高知市は33.7%から46.3%とそれぞれ10ポイント大きく上回る県内での集中度となっている。

 

 今回は、地域の街おこしの前に考えるべき大雑把な問題提供としましたが、筆者も軽い気持ちで始めた街おこしサポートは、幅が広くて奥が深いことを実感しています。

 その中でも、素人目線でも一つづつ問題提起を地道に続けて行ければと考えています。

 街おこしに関心のある方は、自分なりの目線での前向きなご意見をお寄せいただければ幸いです。

 

世界コスプレサミット・愛知トリエンナーレ、地域を外堀から変える姿勢

 

  名古屋を含む愛知県でこの夏始まった二つのイベントは、開かれた愛知を印象付けるもっとも分かり易い試みですが、特に注目すべきは海外からの参加者と協調して地域をアピールできている点かもしれません。

 

世界コスプレサミット」は、今年で14回目を迎えるコスプレの祭典。代表コスプレーヤーのほか、一般コスプレーヤー、コスプレファンが参加し、現在は、名古屋・栄を中心に愛知県内の各所でイベントが開催されている。

 とある様に世界各国から日本のアニメ、マンガ、ゲーム、特撮のキャラクターにふんしたコスプレーヤーが集結する夏の恒例イベントとして定着しましたが、その特徴はあくまでもコスプレーヤーが、自分たちで演出する当にコスプレーヤーのファッションイベントと言う位置づけでしょう。

 世界中に、定着するアニメやコスプレ文化は、アジアで東洋人に拡散、フランスでコアな認識から欧州の気質にも認められ、同時にアメリカや南米やオーストラリアにまで拡散、日本の手を離れた感さえ感じられます。

 

 先月30日、愛知県蒲郡市のテーマパーク「ラグーナテンボス」でオープニングセレモニーが行われた事は、例年の名古屋限定でなく愛知県全体で盛り上げる規模になっていて、今後東海三県に拡散されていく期待も持てる期待度です。

 コスプレーヤー達が会場で「コスプレを至るところで」という意味の「コスプレ、エブリウエア-!」と言い放った合言葉は、当にそれを暗示しているのかもしれませんし、コスプレーヤーに「聖地」としての期待度も伺える言葉かもしれません。

 

 過去最多30カ国もの代表コスプレーヤーが、本気で世界一を競う姿に応えるには、単なる場所提供するバックヤードとしての役割から、イベントを受け入れ参加する夏祭りとしての意識が、求められていくでしょう。

 

 

 

  もう一つが、名古屋の真骨頂芸術の街の祭典の開催ですが、こちらも質の良い芸術文化を根付かせるには、時間がかかるので毎年とはいきませんが、世界中から最新のアートに増資の深いアーティストを招き、手間暇かけて育てるように進めているイベントです。

 作品の展示会場は、毎回特定されておらず、積極的に地元縁のアーティストや姉妹都市のアーティストの参加は基より、あくまで街中の風景との調和を基本とすることがあげられますし、展示が終了すると撤去されることが前提になっています。

 

 彫刻や、絵画などは常設的に他の都市と同じように街中いたるところで、目にすることができるのですが、殊にトリエンナーレの作品は、展示場所選定時に終了後に場所(建物)自体が解体されるところを見込んで選定しているらしく、過去展示されていた場所は、無くなっている箇所が殆どです。

 敢えて後に残さない夏・秋期間限定の条件が、アーティストとしてもある意味特異な条件で作品を展示することになり、短期的なだけに緊張感のある、冒険やチャレンジができる独自の創作環境の提供ができている、と言うことなのでしょう。

 

 この空間と言うのは、日本の伝統芸術で例えれば、ちょうど各地での行われる祭りの神輿や山車などと全く同じものと言えるでしょう。

 ねぶた祭りの勇壮な山車は、芸術性に富んでいて壊すのは本来もったいないほどのクオリティですが、毎年終われば解体し、また次に向けてデザインから製作までやり直していますね。

 

 残念ながら、この地方にはそんな勇壮な明かりの祭典は有名ではありませんが、こと祭りに関して他の地域に勝るとも劣らない山車が練り歩く祭りはあります。

 トリエンナーレは、愛知県に夏秋の新しい限られた条件で花開く、日本の古典芸術の手法と新しい表現手法を掛け合わせた、稀有な芸術活動・表現と言えるでしょう。

 

 愛知県は、歴史文化が大切に保存されてきた土地柄だけに、伝統芸能には増資が深いのもですが、新しい試みには消極的だったのかもしれません。

 そのアンチテーゼとしてのイベントであり、ど真ん中祭りと併せて新しい文芸に積極的に参加する空気を創り上げて来た結果だと思いますが、上のコスプレサミット然りで新しい空気を根付かせる闘いなのかも知れません。

 

 地域に根付いた文化は継承しなければ、その土地の特色は色あせてしまいますが、時代に即した参加する意識はいつの世にも空気として流れているもので、特にこの地にはmなかなか根付かなかったものかもしれません。

 手堅く生きるのは大事ですが、周りから浮いてしまってもどうかと思います。

 

 

 

 愛知県のある中部地方は、東の東京、西の大阪のはざまであるがためか、また地域の気質のためか手堅い生活しやすい街づくりを特徴としていますが、文化・芸術活動においては、その歴史も古く沢山の経験を持っています。

 この点では積極的に、コスプレサミットや、トリエンナーレ、祭りでもど真ん中祭りなどを開催していますので決して保守的ではなさそうですが、先ごろ名古屋が魅力のない街ランキングで魅力に欠けると言われるのは、残念なことです。

 

 そのからこの地域を見る人たちは、正直外からの人には厳しいと思われるようですが、当に国際社会を目指すこの地域としては、課題は多いのかもしれません。

 手堅く身の回りを整える事に始終した尾張三河の人たちが、今後本気で考えなければならない課題は、自分たちの良さを理解してもらう為に、歩み寄りする姿勢なのかも知れません。

 

 正直、魅力がないと言われるとショックでしたし、その結果の原因に思い当たるところも正直あって、否定できないところが悲しいですが、そう思えてしまうのは、いままで仕方ないと目をつむってきたからにほかなりませんね。

 定評のある、住みやすい地域としての誇りはそのままに、いかに魅力の底上げをしていくかが今後の課題と分かって、かえってさばさばした思いでしたが、筆者だけが思うだけでは進みません。

 

 華やかさが、元来ことのほか好きなこの地域の文化性は、海外の人には受け入れられやすいもののはずですので、これらをさらにアピールしていくとともに、目を向ける人々に手を振って迎え入れる積極性上げること。

 そして、国内の人々にも楽しんでもらえる街づくりで「ええがね」と言ってもらえる努力は今後も素直に精進すべきだと、魅力度ランキングをみて思いを新たにしてくれることをせつに願います。