くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

グローバルトップ企業トヨタが、企業改革を止めないワケ

   世界の自動車市場は次のステップへ移ろうという動きが水面下で始まっている中、業界トップメーカーだからこそ身に染みる自動車業界の危機感を、トヨタ自動車の動きで私たちは知ることができます。

 

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  トヨタ自動車は、言わずと知れた日本が誇る自動車技術開発の頂点を極め、有名なトヨタ方式で生産管理も世界のトップに登り詰めるのに貢献しました。

 海外企業のほうが必死に学んでいる「トヨタ」の強さの秘密 日本人が知らない日本最大のグローバル企業
日本産業構造の現実

 同社は、愛知県に本拠地を構える誰もが知る大企業ですが、もちろん地元にあいかわらず貢献はしているものの、すでにその範疇を超え日本の代表的なグローバル自動車企業でもあります。

「ミライ」先導、MRJも展示へ : 中部発 : (YOMIURI ONLINE

 

 レシプロエンジンを搭載した自動車、かつて米フォード社が大量生産に成功し拡大した自動車市場を、トヨタ自動車が世界一の座を維持するがために、日本の大手が直面する大企業病に陥らないたゆまない企業改革や努力を怠ることはありませんでした。

 株主総会トヨタ自の子会社化承認 J1名古屋:スポーツ:中日新聞(CHUNICHI Web)

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016041390215302.html

トヨタ、テレマティクス自動車保険サービス会社を共同設立…米国
http://response.jp/article/2016/04/13/273437.html

トヨタ、次世代向けコンセプトを発表 - 【自動車業界ニュース】 - carview! - 自動車
http://carview.yahoo.co.jp/news/market/20160413-10242786-carview/

トヨタマイクロソフトがアメリカに新会社を設立

http://autoc-one.jp/news/2648304/

トヨタマイクロソフトと提携拡大 ネット接続車サービス強化へ
http://jp.reuters.com/article/toyota-connectivity-microsoft-idJPKCN0X11Y7

トヨタ、7カンパニー体制に 来月移行、製品軸に効率化
http://www.sankeibiz.jp/business/news/160303/bsa1603030500003-n1.htm

トヨタなど6社、自動運転で共同研究 欧米に対抗  :日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDF22H0U_S6A320C1MM8000/

トヨタ 86 次期型はマツダ ロードスター がベースに!?
http://response.jp/article/2016/03/02/270849.html

ダイハツトヨタの完全子会社化で組織改正を実施…緊密な連携体制を実現
http://autoc-one.jp/news/2625370/

 ダイハツ組織変更、完全子会社化に向けトヨタとの連携強化
http://response.jp/article/2016/03/16/271663.html

 

 その先見の明は目を見張るものはありますが、その差は国内他社メーカーの苦戦する中、国内人口減少による販売数減少のあおりを受けながらも、善戦している状態です。

 三菱自の1次仕入れ先、愛知に全国最多278社 民間調べ : 日本経済新

 

 国内がそんな状態の上に、さらに世界の動きはさらに過酷さを増しています。

 世界の自動車市場は、すでに次の市場獲得への熾烈な戦いが始まっているといわれていますが、それは自動運転車開発と次世代交通網システム構築で、事実上の標準を勝ち取る戦いは、既に佳境に入っていています。

 その戦いは、頂点を極めるこのモンスター企業トヨタでさえ、いえグローバルな視点で市場が見えているトヨタだからこそ、国内メーカーが地味な戦いをしている中で、日本を代表するメーカーだからこそ、次世代の自動車の未来には異常なほど神経質になっているともいえます。

「次世代車開発競争」このままではニッポン敗北の予感… 30兆円規模の市場を作るというけれど

 

 自動車産業発祥の地アメリカが仕掛ける次世代自動車戦争は、自動運転自動車をきっかけとする、次世代交通システム市場であり、アメリカのIT企業・自動車大手5社は、次世代の市場においてもデファクトスタンダードをもくろんで、提携の動きを見せています。

自動運転車で5社連携=グーグルやフォードなど-米

 

  次世代交通システムの戦いは、すでに始まっています。

 最初のトヨタ自動車の国内交通システムの計画は津語に様なものです。

 都市内交通システムを名古屋市豊田市などと提携しながら、この分野ではもう何年も前から小型移動ムーバーを核としたシェアカーの普及を計画しています。

 これはこれで、国内の特定地域の交通網の合理化には貢献できる、現実的な提案ですが、世界の戦略はこれでは通用しない可能性が高まっています。

 

 日本が、リニア新幹線とトヨタが先導する次世代交通網を準備する中で、アメリカはハイパーループなる新鉄道システムと、最先端ICT技術を使った自動運転システムの普及に舵を切っています。

 日本の自動交通システムのベースは、愛・地球博覧会で発表されたIMTSで、昔から未来を舞台にした映画などで、整然とチューブや道路を整列して走る未来カーのイメージが、最もわかりやすいイメージです。

次世代交通システムIMTSの概要

 一方で、アメリカが提唱する自動運転車は、交通システム自体を受難性を持たせ、不特定の道路や、交通網に依存しない、移動体自体が独立性を持った汎用性の高さが特徴のシステムです。

 アメリカのそれは、ICT技術の次世代標準規格にのっとった、ビッグデータを最大活用することが前提の情報共有型のシステムを目指しており、この点はドイツを中心とする欧州連合体も同様の考えを持っています。

 

 日本を含む、最近市場拡大する中国をはじめとする、アジア市場においては米・欧州とはまた違った交通網発展をする可能性はありますが、過去の歴史からして欧米の標準規格を核とする、アジア市場進出が行われるのは必至で、この時にほぼ独自に交通網が確立される目途が立ていなければ、過去の歴史通り欧米企業体に巻き取られる可能性が高くなるでしょう。

 

 日本国内では、2014年に環境省が音頭をとって、低炭素交通システム構築事業. ・ 自動車単体対策. ・ 自動車NOx・PM法による対策. ・ 次世代自動車の普及促進. ・ 自動車利用の低炭素化 など. 環境省の取組. 日本政府の目標. 大気環境対策及び地球温暖化対策を実施提唱をしてはいます。

 その大筋に乗っ取って、トヨタ自動車をはじめ国内自動車メーカーの共同開発の動きも始まろうとする中で、国内の労働環境の改善問題に苦慮し、グローバル市場への準備と国内協力体制におぼつかない状態です。

 

 日本の自動車連合がまとまりきらない中で、欧米の過去の自動車販売実績を覆さんとするほどの次世代市場改革を武器に、遅くない将来に進出してくるでしょう。 

 そのうえ、アジア市場だけを見てみると、日本が標準化を達成しそうなものですが、経済帝に不安定要素はあるものの、巨大市場を自前で抱える中国の急激な自動車市場の成熟化は、アジア自動車市場予測を複雑にしています。

  

  日本の産業人口が減少し企業体力の低下が見られる中で、過去の栄光にぶら下がるのは土台無理があるのかもしれませんが、一時期は世界経済の頂点を極めた実績は消えるかもしれませんが、その経験とノウハウは残るものです。

 再び日本が世界を席巻する時代がくるかどうか、考えは人それぞれかもしれませんが、トヨタ自動車が未だ世界の第一級自動車メーカーである限り、自動車市場においてはまだまだ、国内の結束次第で十分世界一を狙える位置に居ると考えられます。

 

 そのためには、世界標準を狙えるマーケット調査とたぐいまれな技術力を結束できる企業協調をどのように進めるか、早急に結論を出さなければなりません。

 

 

梅雨はらいと伊勢志摩あやかり三河ざんまい「なも研6」

 

  5月末は23日から軒並み30度超えの猛暑日が続いていますね、熱中症ご注意を。

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 さて伊勢志摩サミットまもなくを迎えるわけですが、だから伊勢志摩ではなく一緒に楽しめる、いやいや伊勢志摩断念した方が楽しめる?話題です。

【view 写】三重県・賢島 海の迷路にサミット会場 - 産経ニュース

メ~テレ、サミットで注目の伊勢志摩などを8K撮影。名古屋のイベントで上映 (Impress Watch)

 

 

 以前愛知県知多の観光スポットをc紹介しましたが、今回「なも研6」はさらにパワーアップで、三河を中心にした観光スポット紹介です。

 三河と言いながら、名古屋から(笑)熱田まつりが今年も開催されますね、筆者の自宅は南方面が開けていて、ちょうど熱田まつりの花火がよく見えますが、これからの季節は様々なところで、花火の演舞を楽しめますので、ぜひ皮切りにどうでしょう?

 

 さて、いよいよ三河地方の観光スポットのピックアップです。今年は新東名高速開通に沸いて、下道よりも高速道路観光がすごいことになりましたね。

 GWでも便利さも手伝って、刈谷ハイウェイオアシスは基より、既に新東名の名物にならんとする勢いの長篠設楽原パーキングエリア・NEOPASA岡崎の、新SAも様々な話題を振りまいて訪問者も好調です。

 この高速三本柱ですが、見事に愛知県三河地方にあるんですね。いつの間にか気づいたら、三河の高速がすごいことになっている……これは三河平野部の広い敷地を確保できるメリットを最大限生かせてるんですね。

 愛知県は、知事が公言されている通り、戦国武将・忍者関連で三河観光に相当力を入れており、その結実ともいえるでしょう。

 

 刈谷市東境町「刈谷ハイウェイオアシス」でのホットな話題は、5月23日熊本地震被災した観光地の物品販売「九州やるばい!」がスタート。6月5日まで。

 日本テーマパーク来場者数日本3位を唄う巨大観覧車など娯楽施設や、2億円トイレで息の長いロングヒットを維持。 

 健康遊具や幼児用の遊具、フィールドアスレチックなどの無料で使える公園設備、夏は水遊びができる広場、無料スポットが充実してますし、天然温泉ではサウナやヨガも楽しめたり、じゅうたん張りでフラワーアレンジメントきれいなトイレ。ソファー完備だし清潔感受けて女性に人気だそう。

 

 新城市富永「長篠設楽原パーキングエリア」は、長篠の合戦場跡地付近にあって、当に戦国武将テーマパークになるでしょう。戦国グッズの展示販売があったり、グルメもご当地色が濃いメニューづくりが特徴です。

 新城市周辺の地域活性にも貢献していて、このPAをはじめとして、もっくる新城、長篠城址史跡保存館などと合わせての観光活動が特徴ですが、地元飲食店経営者、ネクスコ中日本などを巻き込んでのグルメイベントで盛り上げています。

 

 岡崎市宮石町「NEOPASA岡崎」は、上下集約型の駐車場だけ方向別に分け、食事・売店施設は共有するスタイルで、上り下り同じサービスが受けられます。静岡県の浜名湖サービスエリアなどと同じですね。

 ただ集約型でも、同じ建物でも入口にテーマがあって、上りは東海道五十三次の宿場町「岡崎宿」、下りは緑豊かな岡崎をイメージした「森のエントランス」と工夫がされていて、行きと帰りで違った雰囲気を感じられる工夫があります。
 愛知県の味噌といえば「石製品」「八丁味噌」でその起源と言われる岡崎にあって、入口には石製の八丁味噌樽モニュメント、ショッピングコーナーやフードコートでも八丁味噌推しのメニューでこれでも感満載です。 
 店内フードコートなどは初物づくしで高速初出店が6店舗はじめ、地元の有名店が出店していて、わざわざ名古屋こなくても……いけません! 名古屋もぜひ
 また2階に「ルーフガーデン」もあって、開放的なスペースが広がり、みそかつの「矢場とん」や、新ブランドのカフェテリア「岡崎農場」、名古屋コーチンの「伊藤和四五郎商店」、岡崎で行列のできる老舗のうどん屋「大正庵釜春」と充実。
 外は今時のドッグランもあり、小型犬、中・大型犬用でエリア分けてトラブルも起きにくくなっているようです。

 

 あと、高速豊橋IC下車、国道1号線、鉄道東海道線豊橋駅からとなかなか便利な、愛知エリアの東のエリア豊橋市

 今年もおいしいメロンの季節ですね、地元ニュースでも話題になってました、豊橋メロン茶屋開店しました、新鮮なメロンを堪能してください。

 

 地味ではありますが、地元人気番組「ぐっさん家」でも紹介されました、加賀しょうぶ園のハナショウブが見頃です、300品種もの圧巻の花々が楽しめます、お花好きならご存知の方も多いのでは?

 

 ちょっと遠出ですけど、暑くなれば「海」ですね。篠島へ足を延ばして「釣り天国」へ行かれては? 愛知県唯一の海上釣堀で釣りマニアでは有名スポットだそうです。

篠島釣り天国 | 海上釣堀ポータル - 海上釣り堀・海釣り公園情報

  今年度入館者、過去最高の30万人超えの隠れたスポット、竹島水族館も入れとこ。

http://www.asahi.com/articles/ASJ2N5DRLJ2NOBJB005.html

 

 あと、初夏のこの季節、もう6月初旬まで可? 愛知県は知多もいいですが、三河も潮干狩りのメッカ。市場でで有名なアサリを堪能するも良し。

 

 三河ではないですが、名古屋南部伊勢湾岸道路周辺の家族で楽しめる穴場で、隙間時間を埋めるのもよろいいのでは?

 

 

 

 季節外れなも含みますが、三河と言えば田原市の風景は独特ですね。春の菜の花と、風力発電の光景や、初凧・けんか凧が風物詩です。

 横長なのが特徴、糸も2本だけで括り付けられ、わざと不安定にして機動力を上げる

腕のいいものでないとコントロールできなかったり、けんか凧の音がスターウォーズの効果音みたいで以外に面白い。

 籠持ち3年凧揚げ10年、菊の生産量日本一を誇る電照菊の照明を割って作るケンカ凧の糸に練り込む技はまさに「ザ、三河」です。

 

 田原の新観光では、サンテパルクたはらの野菜市が有名らしい。田原市芦ヶ池農業公園、田原市などでとれた野菜を使用した料理をバイキング形式で提供する自然豊かな観光スポット。

 

 生産者、三竹 久生さんのつくられる「あまっ娘野菜」TVで見ました! 野菜ギライな子どもたちが、あんなに美味しそうに野菜を生で食べる姿に感動。

 育てる野菜みんなが、甘くてフルーツのような野菜(糖度)でだそうです。
「フルーツのような甘い野菜を作りたい・・・。」
「野菜嫌いの人でも食べれる野菜を作りたい・・・。」

 三竹三の育てる野菜はすでに三河の名物です。

 

三竹さんちの「あまっ娘」野菜のホームページをオープンしました。 - あまっ娘

 

 他にも三河名物の記事をあげておきます。こうして改めて見てみると、豊かな自然と食材と、新しい観光スポットに恵まれた素晴らしいところだったんですね。

 筆者も定番のスポットへ行くことはあっても、ここまで充実してるとは、目から鱗でした。

 それでは、よい週末計画を。

 

幸せ呼ぶ四つ葉でまちおこしイベント 田原

http://www.asahi.com/sp/articles/ASJ4Q4GN0J4QOBJB006.html

フラワーラグーン:立体的に観賞 愛知の施設でオープン - 毎日新聞

http://mainichi.jp/articles/20160320/k00/00m/040/079000c

新施設も登場!ラグーナテンボス「ラグナシア」で一日遊ぶ!【愛知】 

http://netallica.yahoo.co.jp/news/20160519-36279883-jarannews

<やな開き>アユつかみ取りに歓声 愛知・岡崎の男川(毎日新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160507-00000080-mai-soci

潮干狩り客2千人でにぎわう、愛知・蒲郡竹島海岸:朝日新聞デジタル

http://www.asahi.com/sp/articles/ASJ574WF2J57OQIP002.html

仮設トイレ、熊本・益城に設置 豊川の会社開発:愛知:中日新聞

http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20160507/CK2016050702000066.html

菜の花:ポカポカ陽気、見ごろも迎え 愛知・伊良湖 - 毎日新聞

http://mainichi.jp/articles/20160212/k00/00m/040/054000c

名古屋めしや三河産食材、多彩に 新東名の岡崎SA公開

http://www.asahi.com/articles/ASJ294R7RJ29OIPE00Y.html

三遠南信の特産品店、ネットに開設 魅力の16品:朝日新聞デジタル

http://www.asahi.com/sp/articles/ASJ2J556DJ2JOBJB00M.html

愛知)消波ブロック+アミノ酸、その効果は?

http://www.asahi.com/articles/ASJ2H5DVDJ2HOBJB00H.html

地方創生へ自治体連携 愛知の町村、チョウザメ養殖挑む:朝日新聞デジタル

http://www.asahi.com/sp/articles/ASHD33V5YHD3OBJB005.html

<匠地技>路面電車 愛知・豊橋(1):一面:中日新聞(CHUNICHI Web)

http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2016022202000212.html

Jazztronik桶狭間の戦いで知られる愛知県豊明市の観光PR映像に曲提供 

http://natalie.mu/music/news/180442 

赤トンボ舞う田園再び 豊田で取り組み

http://www.asahi.com/sp/articles/ASJ4Q43DWJ4QOBJB003.html

田原の初凧作りが最終盤に

http://www.asahi.com/sp/articles/ASJ5C3JXLJ5COBJB002.html

芸術を通し鎖国再考 愛知・岡崎市美術博物館:朝日新聞デジタル

http://www.asahi.com/sp/articles/DA3S12349642.html

第38回作手古城まつりが開催されました - 愛知県

http://www.pref.aichi.jp/soshiki/shinshiroshitara/kojomatsuri38.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter

茶臼山高原 芝桜まつり ライトアップが始まります - 愛知県

http://www.pref.aichi.jp/soshiki/shinshiroshitara/shibazakura2016.html

なばなの里のバラ園が見頃

http://www.asahi.com/sp/articles/ASJ5F4S0BJ5FONFB00J.html 

 生活に潜む落とし穴、減らない風評被害を拡散しない配慮。

 

 東北震災の際に福島原発から流れた放射能による農作物や魚介類の汚染について、忘れてはならないキーワード「風評被害」。 生活に潜む落とし穴、減らない風評被害について考えます。

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  福島にしても熊本にしても、地震被害で一番のダメージを受けているにも関わらず、あらぬ根拠のない謂れ「風評被害」をこうむることの恐ろしさが露呈し、本来助けるはずが、かえって負担を加えるという悲劇は、見るに堪えません。

 

 私たちの社会生活のなかに、事実無根であるはずなのに印象や、妄言から火がついて、 もっともらしいうそがまかり通るのには、いくつかの原因があるとは思いますが、流すほうも流される方も、大なり小なり事実や客観的情報をうまく整理できていないところがおおきいにかもしれません。

 こうした結果的に「風評被害」につながる事象がニュースのなかに散見されていますが、私たちはこれらとどのように接したらいいのでしょうか。

 

 ひとつの方法としては、自分で直接見聞きしたこと以外は真に受けないのがよさそうですが、目まぐるしく変化する現代において、目先のことだけではとても正しい世渡りは困難なのが現実であり、その不足分を何かで埋めなければなりません。

 あと、風評被害はある意味経過心を持とうとする自己防衛本能の結果、過剰防衛する心理の表れでもあると言えますので、風評被害を完全否定するのもまた問題になりそうです。

 

 では、風評被害放射能や街の機能低下以外のケースも見てみると、何か見えてくるかもしれません。

 例えばあの事件です。

 

 

  はい「STAP細胞はあります!」は今でもご記憶になっている方は多いでしょう。

 提唱者の小保方氏の説明手順が適切でなかったことや、理研のゆがんだ組織運営が原因で、結果国内では「ほぼ存在しない」と太鼓判押されてていましたが、なんのなんの、海外で証明されてしまいました。

 これで、せっかくの世界的な発見を日本の名誉にすることを放棄してしまったのはイタイはなしでした。

 日本の理研が証明できなかったのは、能力がなかったから仕方ないとしても、さんざん小保方氏を個人攻撃した理研や、同業界は今何を考えているのでしょうか。

 幸いなことに、小保方氏はこれだけのバッシングを受けたにも関わらず、奇跡的に研究者生命を絶たれずに済んだのは、奇跡でした。

 

 このケースでは、医学的な実績を失ったことと、自由な研究する風土を見直すきっかけを私たちに思いしらせてくれました。

 

 次に、「食育はだれのため?」「子育ては何のため?」という身近なケースについてみてみましょう。

 食育の重要性は、核家族化したことで親の責任負担が格段に高まった現代で、親御さん特にシングルマザーの子育ての悩みがクローズアップされだしたのと一緒に話題にされることが多くなりましたね。

 自治体の提供する福祉サービスの遅れと、反比例するように親への負担が増加した時代で、情報だけが氾濫して知れば知ったで自動的に常識化し、あたかもそれを守らないと全うに子育てできていない目で見られる親御さん。

 

 相談する先も見いだせず、ひとり子育ての常識という怪物にさいなまれる毎日は先の風評被害に酷似した問題が潜んでいます。

 

 

 これらのケースを見てみると、私たちを取り巻く社会は息苦しい凝り固まった風評に自らを投影して、自分の首を絞めている図式がそこに見え隠れしているようです。

 これは、本来人間は個別のものなのに群れ社会を作らないと生きていけない人間の性なのかもしれませんが、日本は特に歴史的にも慣習的にもその傾向が強いのもげんいんなのでしょう。

 しかし、この慣習は昨今叫ばれるグローバル化の流れにおいては、あまり良いように機能していないようでもあります。

 

 国内の風評でさえ自己解決できないまま、国際関係を強化していくのはとても危険なことですし、この問題の危機意識を持てているかにかかっています。

 ただ一方で日本人は、一旦うまく受け入れられると、それをうまく自分のものにしてしまう特技もあるのです。

 いかに、うまく受け入れ溶け込めるか? これは習うより慣れろというに尽きるような気がします。

 

 英語がしゃべれない、どうしよう。と心配する人が多いと聞きますが、日本人は几帳面なので、正しく答えるのが礼儀と思ってしまうようですが、海外の文化や慣習を無条件に受け入れる必要はありません。英語や専門用語で表面上で仮装したサービスをあげつらって、わざわざ消費者が歩み寄る必要もないと思っています。

 私たちが何をしていようと、海外が日本を評価してさえいれば、歩み寄ってくれるので、言葉が分からなくても、どっかと構えて使える言葉で、誠意ある説明を全うしたり、交渉すれば良いのではないでしょうか。

 


  風評被害は、日本人の几帳面さからくる「こうでなければいけない」という必要以上のプレッシャーが生む幻影がもとになっているのかもしれません。

 いつの間にか「オシャレ」だとか「高級」だからとか曖昧なイメージを世の中は、たくさん発信してきます。それを生真面目に受け止めてしまわず、受け流す知恵も子供のころから培っていくのはいいこだと思っています。

 私たちはいつの間にか、企業やメディアなどのプロのマジックで、その気にさせられる場合が往々にしてありますが、ここで迷ったときは受け流す能力は大いに役立ってくれます。

 受け流して、一歩退いて冷静になって、正しいか正確か? 商品なら買わない、不要なサービスなら利用しない、政治・自治体なら公約してくれる人を見極めて、投票を流せばいいだけです。

 こうした時に一歩上がれる冷静な自分が居ないと、自ら選択肢を狭め風評に流されるし、選択肢を持っていなければそれはとても不幸な事です。

  

 現代は、あまりにも情報が氾濫しすぎて、間違った情報が政府広報でも流れ得る時代であり、専門家コメントは難解で、少なくとも複数のソースから比較する手だてを持つ準備は必要なのでしょう。

 生身の人間に相談できればそれが最も上等ですが、それができなければネットや電話で相談すべきで、新聞でもTVでも客観的な情報は、可能なものはなんでも見聞きしておくべきです。それが例え今役立たなくてもです。
 最終的には他人は責任をとれません、泣いても笑っても自己判断しなければならないのですから、それでも広がるのが風評の恐ろしさだと承知しています。

 

 少し政治的なジャンルにはなりますが、こういった誤解も恐ろしいことです。


 

 今一度、身の回りにある常識や定説を疑ってみるのもいいかもしれません。

 風評被害を乗り越えて、それに備えるための新しい自信の判断基準を、培えるきっかけになる可能性は多いにありますし、重要なのはその結果得られた責任ある結論がでないまま、不用意に伝搬・拡散しないようにする配慮も忘れたくないものです。

 

 最後に最も気を付けなければならない大事なこと。

 それはこうした配慮や気遣いは、日本人がもっとも得意とする、世界に誇るべき得意技であるのも、忘れずに守っていきたいことですね。

 

 

レゴ・ブランドのインパクト、名古屋で来年4月1日開園発表

 

 伊勢志摩サミットの警備強化で地域観光自粛ムードの中、今週末東海の明るい話題と言えばテーマパークネタ、名古屋レゴランドの話題でしょう。

 

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 中国でも、上海ディズニーランド開園と大きな話題の出る中で、レゴランドジャパンが来年4月1日開園決定と、記念すべき日まで一年を切りました。

 筆者もレゴランドの話題はずーっと追っているのですが、川村市長が満面の笑みで、レゴランドジャパン着工報道から1年経っての報道です。 

 

 東海地方では、ラグーナ蒲郡が日本の旅行会社肝入りで、また長嶋リゾートが某不動産開発大手によって、経営がV字回復して久しいです。これはこれでうれしいことなのですが、東西に君臨する外資系テーマパークの人気は凄まじいもので、しかしついに関東・関西に次いで、誰もが認める外資系大型テーマパークが中部の開園日。

 

 外資の商業施設は、市場としては人口も多く決して悪い地域ではないのですが、テーマパークや、エンターテインメント施設やコンサートでもそうですが、なぜかこの地域では根付かないというか、素通りされるというか。

 

 そもそも日本自体の商圏は、外資系にとって東京でも大阪でも名古屋でも、どこでも同じ扱いになるんでしょうねきっと。

 東京の次は関西なら大阪、この辺で成功しておけば良い的なざっくり感が、不幸にも東海を素通りすることになったのかもしれません。

 また、東海地方は他の地域と比べて保守的なところが根強いのも「よそ者企業」を受け入れられない結果につながったかなとも思います。

 

  それでも、レゴランドが東海地方にできるのは画期的です、前から保留案件だったIKEAも、長久手の住宅地の人気上昇や、交通網整備とリニア新幹線開通の話題で、一気に復活の期待も高まっていますよね。

 様々な地域開発の下積みが、ここにきて一気に形になってくる様は、日本の中央にある地方都市として、活性化に大きな貢献ができるのではと、期待しています。

 

 レゴランドは、搭愛の両横綱テーマーパークとは、コンセプトが一線を画しています。それは教育と娯楽が融合した楽しく学習するテーマパークというコンセプトは、教育に関心の高い東海の気質にもあっていて、名古屋独特のイメージアップが期待できるのが、特徴になっています。

 

レゴランド:名古屋に来年4月1日開園…屋外型、国内初 - 毎日新聞

http://mainichi.jp/articles/20160520/k00/00m/040/089000c

 

過去記事はこちら。

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  大阪には先行して、レゴブロック製のジオラマの展示スペースが公開されています。

 

 レゴファンはご存知だとは思いますが、実はすでにLEGOホテルの先行予約が始まってたりします。 

 準備は着々と、進んでいて抜かりはなさそうですね。

 

 LEGOはそもそも、教育玩具というプロダクツの人気がでて、プロダクツのバリエーションが巨大化したり、sの幅の広さからその延長でテーマパークになっているので、本来の楽しみながら学ぶという、基本はキープされているのがいいですね。

 その子どものころから培われる「創造性」を刺激する色と形、それ自体を自分で好きなようにできる無限の楽しみは、遊んだことのある人なら誰でも身近に実感できるだけに、期待を裏切らないのがレゴランドの強味なのではないかと思っています。

 

上に掲載した、テーマ別のエリアはざっくりとは決まっていますが、世界中に点在するレゴランドの展示物から、どんな創造的なものが現れるのか? 今から創造下だけでもワクワクするのは筆者だけではないでしょう。

 

 地位創生では、こういった既存ブランド力だけに依存した招致は、長い目で見て歓迎できるものではありませんが、うまく付き合うことで明らかに良い起爆剤になります。

 今後地域のオリジナリティをどう創出していくかは、よく考えて形にしていかなければなりませんが、数あるテーマパークのなかで、LEGOブランドと提携できたことは、幸いでもあり、とても有意義だと考えます。

 筆者も頑張って来年の今頃までブログを続けて、その朗報を待ち望みたいと思います。

 

名駅周辺の変わりようは、名古屋の次世代街づくり挑戦の姿

 

 メイエキ・名駅名古屋駅東(西)口が、どんどん進化しています、出かけていくたびに次々と変わっていくのには驚くばかりです。

 

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 こんなきれいな夜景が見える通称「名駅(メイエキ)」こと名古屋市中村区名駅1丁目周辺の、JR・名鉄名古屋駅東側(駅ひがし)周辺は、住みたいランキング急上昇の一等地でもあるそうすが、ここ数年リニア新幹線着工の話題からこっち、ビル開発が急増して、日に日に姿を変えている状態です。

 

 筆者としては、これだけでは心配なことがあります。それは名駅の利便性が高まることで、関東・関西方面から来訪するビジネスマンや観光客には、来やすくなって、それはそれで喜ぶべきことです。

 ただ、名古屋市の繁華街の双璧と言えば、「名駅」と「栄」なのは有名ですが、その 名駅」と「栄」実は戦後復興以来から、ものすごいライバル意識が強くて、事あるごとに仁義なき発展競争を繰り返しているのです。

  ここで名駅ばかりが注目されて一歩的に発展するのは、栄としては耐え難い屈辱です。と言いますか、栄派の筆者としてはと申し上げたほうが正しかったりしますが、今は圧倒的に栄は地味ーな変化しかしていないわけですね。

 

 名古屋に詳しい方は大方ご存知だと思うのですが、筆者のようにお気に入り・行きつけの繁華街が、名駅派と栄派に分かれるという話がよく出ます。

 もちろん、極論の部分はあって、本山・星丘、最近は自由が丘と、人気な繁華街はあるので、今なら必ず名駅・栄に分派されるわけではありませんが、東京なら渋谷か池袋、大阪なら難波か梅田みたいな、おしゃれな所は沢山あるのに、ご当地の避けては通れない象徴的な繁華街のポジションを争う場合に、お約束で出てきたりします。

 

  しかし現実は非情です、栄派の熱い思いを踏みにじるかのように、一方的に名駅地区だけが、どんどん発展していきます。このままではいままで栄が名古屋市内地価ナンバーワンの座が……と葛藤が後を絶たないのですが、不毛な私事はこの辺りにしておきます。

 

 さて、名駅の魅力について、仕事がら長年名駅について見つめ続けた方が書いた記事を紹介します。

名古屋駅130年の歩み、一冊に 交通ライター・徳田さん:愛知:中日新聞(CHUNICHI Web)

 

 下の名古屋都市の開発計画は、名駅はもちろん、その東側納谷橋・御園座周辺にまで広がっていて、栄は市バスと地下鉄(名駅から歩いてもそんな距離無いですが)と、金山などのJR路線から離れていることもあって、大規模開発は停滞しているようです。

 少し前には、ナディアパークとかオアシス21などの大規模開発がありましたが、いまは落ち着いているようです。

 

市街地計画

http://www.arpak-cdc.co.jp/gyoumu/city.htm

  栄周辺は、その北に構える「名古屋城」や名城公園開発が進むことで、改めてその存在を他地域のひとにアピールできることでしょう。

 

 さて、名古屋駅周辺は地域に住んでいる地元民にとっても、思い入れの店や場所が多いところなのは間違いないですが、一方出張で名古屋に来たビジネスマンを中心に、この地方の玄関口であるこの駅には、多くの他の地域や海外からの訪問者が、出入りする玄関口でもあるため、それぞれの人に思い入れの店や場所があると思います。

 そういう人にとってこの駅街は、短時間で名古屋の印象を決めてしまう、まさしく玄関口の宿命を抱えているのも事実です。

 良い印象が残るか否か、シビアさも要求される街なのかもしれません。

 

 その意味で、訪れる人々に最高のおもてなしができる街として、常に洗練されて行かなければならないのでしょう。

 この点が以来の人から見て、街の位置づけとして栄などとは、役割が異なるのかもしれません。その意味で栄は、どちらかと言えば「ディープな名古屋」「一歩踏み込んだ名古屋」という表現ができるかと思います。

 

 ここぞと一気に開発が進む名駅の最近の話題でも、ちょっと集めただけでこんなに見つかってますので、飛ぶ鳥を落とす勢いを感じますし、名古屋の顔である以上、まだまだ様々な入れ替わりが起こってもいいと思います。

名古屋市名駅周辺の総合デザインで民間提案募集へ : 日本経済新聞

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLZO02126780Q6A510C1L91000/

 名古屋駅前開発、人も自転車ものみ込む|日経アーキテクチュア

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/bldnews/15/041100554/?ST=smartbuilding

タッチパネル案内板が稼働 名古屋・栄、多言語で店など紹介:愛知:中日新聞(CHUNICHI Web)

http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20160419/CK2016041902000051.html

名古屋市:観光施設等における公衆無線LAN(観光・イベント情報)

http://www.city.nagoya.jp/kankou/category/390-0-0-0-0-0-0-0-0-0.html

「NAGOYA Free Wi-Fi」、名古屋市内のサークルK、サンクス約280店に(Impress Watch) - Y!ニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160421-00000035-impress-sci

三菱地所が先陣、高層ビルが変える名古屋:日経ビジネスオンライン

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/110879/031500282/

 愛知の商業地、地価上昇に弾み 名駅に職住が集積 : 日本経済新聞

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLZO98730100S6A320C1L91000/

大名古屋ビルを岐阜の味が席巻 岐阜市の2店舗が出店 岐阜新聞 Web

http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20160326/201603260911_26977.shtml

ジェイアール名古屋高島屋、1階に免税手続きカウンター : 日本経済新聞

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLZO99516410R10C16A4L91000/

JR東海、リニア非常口で大林組JVと契約(時事通信) - Y!ニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160406-00000033-jijc-biz

<ビアガーデン>早くも名古屋の百貨店に…寒さ対策に鍋(毎日新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160405-00000088-mai-soci

モーニング喫茶リヨン(名古屋市中村区)=大竹敏之 /愛知 - 毎日新聞

http://mainichi.jp/articles/20160402/ddl/k23/070/157000c

 コメ兵、名古屋駅前に大型店 来年5月高級店客に照準:朝日新聞デジタル

http://www.asahi.com/sp/articles/ASJ424K9NJ42OIPE00F.html

「KITTE名古屋」飲食や物販36店が入居  :日本経済新聞

http://www.nikkei.com/article/DGXLASFD16H24_W6A310C1L91000/

 名駅にアジアンビストロ タイ、中国、ベトナムインドネシアの料理を提供 /愛知(みんなの経済新聞ネットワーク) - Y!ニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160412-00000008-minkei-l23

 

 さらに、新しいものがどんどん入って刺激しあうのはいい意味での新陳代謝になりますが、もう一つの名駅の役割として、古き良き名古屋を残すことは大切ですね。

 逆に街の新鮮さを保つのには、欠かせず避けては通れませんので、こうした都市開発で、名古屋のイメージを外向きにも向上して、新しい名古屋感のようなものが形成されれば、名駅周辺への刺激にもなるでしょう。 

 名駅周辺のいいところは、昔ながらの商店街や、飲み屋街、町なみも残していこうと地元の人は努力しているところも魅力でもあります。

 

ユニークな店次々、「ネオ下町」に 名古屋・円頓寺朝日新聞デジタル

http://www.asahi.com/sp/articles/ASJ3J6QZFJ3JOIPE02G.html

リニア中央新幹線名古屋駅周辺の開発: 三日画師のかすかだり

  リニア新幹線路工事で昔ながらの商店街のある土地買収が騒がれていますが、買収を断念したところもあって、これは単に未来の鉄道がスムースに開通すれば、その地域は幸せになるというものではないということでしょう。

 栄派の筆者でも名駅界隈で大好きなのは、「円頓寺」や「駅西」などの商店街です。

 そこにはまだまだ戦後復興してきた名古屋の雰囲気が色濃く残っている、東京で言えばゴールデン街のような、ノスタルジックワールドなんですね。

 

 古い文化というのは、後でそれらしく作ることはできますが、それでは味わえない空気感は、昔のままの建物や文化が維持されてこそ味わえるもので、壊すのは簡単でも残すのはとてもむつかしいことが、この買収の困難さを物語っています。

 そこに生活する人の時間の流れと、その間近にある速い時間の流れが、一つの街に混在できてこそ、人間らしい街になるのではないかと、思うのです。

 

 今回は、心ならずも勝手に対抗心むき出しにしている名駅の開発について書きましたが、近いうちに栄の話題てんこ盛りな時代が来ることを願っております。

 そのためには、まず名古屋城納屋橋開発が、そのきっかけになることを願っている昨今です。

 

 

緊急避難の虎の巻を手に入れたい

 仕事をしている人、学校で勉強している子どもにとって、せっかくの休みくらい好きなことしたいのはやまやまですが、地域内で災害が起こった時の避難経路もうチェック済ですか?

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 ここ、10年来には地震津波などの自然災害や、火災・放射能漏れなど人災にかかわる心配事が、私たちの周りに山積して悩ましい限り、これもひと昔にくらべて情報が容易に出回る時代だからこその新たな悩みですね。

 ネットやTVが普及してない頃なら、知らないことで必要以上に心配することすらできなかったんですから、望んだにしろどちらが幸せかわかりません。

 

 さて、昨今のように災害のニュースが毎日のように流れていると、なんか準備しなきゃあ、と強迫観念さえ感じてしまいますので、たとえ自分の身の回りが平和であっても、精神衛生上健全でいるためにも何か備えておきたいものです。

 

 ただ、冒頭で書いた通り、いくら準備が必要とはいえ普段の生活が忙しいことには変わりがなく、あえて時間を割いて対策を準備するというのが一般的ですが、ずぼらな性格の筆者は何とか効率よく工夫できないか、考えてしまします。

 いざ、事が起こったらその時に慌てて、後悔するタイプですね。そうならないためにも、あれこれ考えてはみました。

 

 今あるデーター・資料(マニュアル)をかき集めて、参考にする。

 これ、実際やってみました。例えば「サバイバルマニュアル」とかさきぼど紹介した「東京防災」といった優秀なマニュアルです。

 

 大真面目に読みましたよ、読書は好きなほうなので、隙間時間を見つけて読んだり、寝る前に読んだりしましたし、確かに勉強になりましたたが、なんか違うんですよね。

 何だろうと考えると、本当に自分の周りで実践できるか? 役立つか? の点で不安があるんですよ。

 

 また、よしんば自分がマスターして家族に教えれば、大丈夫などと自己満足もしてみますが、先の熊本・大分地震の話題を見るにつれ、ますます違和感が募ります。

 思うに、同様の災害が起こった場合でも、地域ごとで事情や細かいルールみたいなのがあるがために、むしろ邪魔になるんじゃないかという結論です。

 日本のような狭い地域に、過疎地といえども地域住民の横のつながりは、それぞれあって、この辺りはこういう決まりだからとか、近所の係が見回りに来るからとかいった事前の決まり事があると、それに従おうとしてしまうが日本人です。

 

 最悪は個人でも、最小単位でも家族単位で協調して結果無事なのが理想なのですが、いざという時に、こういった機転が利くかどうか、それがマニュアルで学べるかどうかというと、筆者少し自信が無くなったんです。

 

 それで、地域連携と独自判断の兼ね合いについては、すこし間をあけて後回しにしておいて、じゃあ自分の住んでいる地域の最寄りの避難所・避難区域をまず確認してみます。

 避難場所は緊急時に一時的に害から逃れる場所で、まずはここに逃げるのが基本になるようです。多くは広場・公園・高台空き地などがそれに当たりますが、基本的に住まう地域によって割り当てがしてあります。

 次に、少し落ち着いたら移動して寝食を賄う場所が避難所になりますが、ここもさらに備蓄品の量の準備があるためか、地域で指定してあることが多いようです。

 

 ここで、考えたいのは、予測もできない緊急時にこのルールが守れるか?という現実ですが、今回の熊本でも実証された通り、当たり前なのですが避難する人はその時の自己判断都合で、最も近くて安全と判断した場所に避難しています。

 このため、想定以上に人が集まった避難所(または避難場所、全く区分けの意味をなしていませんでした)では備蓄品はすぐ底をつき、想定外の理解のまま支給物資も計画に含まれなかったために、なかなか配給されることがなかったそうです。

 

 ちなみに名古屋市では、さすが神戸・東北・九州と、自治体役員を送って現場を学ぶことができたためか、こういったイレギュラーが起こっても、その都度避難者リストを作り直し、そのリストによって支給物資の調達を、柔軟に調整できる心構えは持っているそうです。

 これも、単にマニュアルだけで対策をとらず、現場で学んだ不便や問題に沿って、より現実に即した準備をしているからこそだと思われます。

 こうしたノウハウは自治体だけでなく、全国で共有すべき事案です。地域によっては、予算・人材の不足から、何十年も前に作成した防災対策方法をそのままにしては、いざという時に役に立たなくなります。

 

 さて、こういった共通認識であるべき防災仕様書でさえ、このありさまなのが現実だと理解したほうがよさそうです。

 これも地域ごとの事情によると思いますが、この出来・不出来を確かめたうえで、短期的には自分の身は自分で守ることに重点を置くべき地域もあれば、まずは指定通りに動けば、当面は身の確保ができる地域もるということであり、これが分かれば……ようやく話が戻せますが、個人が準備すべきボリュームも見積もり易くなりますね。

 

 次に、逃げる際の判断に欠かせないのが、緊急速報情報の入手ですが、これはおおむね地域で決まっていて周知されていてご存知の方も多いと思います。

 それでも細かい話をすれば、どこまでその精度を信頼できるかですが、ここは他人任せにせず、どこでボーダーラインを引くかは自己責任で基準を決めて、そのアラートを受けた場合、迷わず避難するほうがよさそうです。

 ご近所や家族の心配も大事なことですが、原則はまず避難所・避難場所へ移動した後、そこに集まった人と情報を共有してから、どうするかを判断したほうがより利益のある判断がしやすいのではないでしょうか。

 ただ、現実に目の前に助けを求める人を見れば、そうはいかないようなイレギュラーもあり得るでしょうが、どの場合でも自分がどこまで冷静かを自覚してからでないと、結局周りに心配をかけることになりかねないと思っています。

 

 避難所・避難場所の範囲に関連しますが、その場所を確認するのも生まれながらに住んでいるところなら、目をつむっていてもいけるかもしれません。もちろん有事には危険があちこち隠れていますから、逆に意識して注意が必要になるかもしれません。

 不慣れな場所は基より、最近は長く住んでいる地域ても、意外と通ったこともないような道が多いなとか、しばらく通らない場所がかなり変わってたり、などの実感をする人もいるんではないかと思います。

 

 ちなみに名古屋市では、現在地から避難所などへ誘導するスマホアプリがあるのですが、こういうツールがあるなら、即動作確認を兼ねて実際に案内されてみましょう。

スマホアプリで避難誘導 山県市が情報提供開始 − 岐阜新聞 Web

 

 行ってみないとわからない問題が結構見つかったりしますよね、アプリがなくても避難マップを提供する自治体は多いでしょうから、これで十分です。

名古屋市:あなたの街の地震ハザードマップ(暮らしの情報)

 

 実際に回ってみるのと地図上だけで判断するのでは、雲泥の差があるのが実感できますので、まだやってないという方は是非。

 

 その避難所までの行程を、地域の現状を再確認する目的や、場所によっては自然を楽しんだり「おっ、こんなところに」などといった発見もあったりするかもしれませんので、単に場所確認だけでなく、自分なりに家族なりに、いろんな楽しみを合わせて実施すると、結構充実した時間が楽しめそうです。

 

 緊急時の準備を、果たして楽しんでやるなんて不謹慎だと感じたり、危機意識をもって行うことが重要だと、お考えの方も多いかと思いますが、筆者はまずは目的・手段はどうであれ必要だと思うことは、体全体・五感で体感するのが一番だと感じています。

 今回の話は、あくまで一市民の提案に過ぎず、何ら強制するものではありませんが、より緊急時の現実を、避難する時の人それぞれの実感を、掴める方法が一番早道だと思って提案してみました。

 必要な物を備蓄するのは大切ですが、それ以上にこころの準備をどうしておくかが大事だと思いました、同時に身の回りをよく知っておくこともです。

 自分なりに解釈するきっかけになればと思います。

 

 

東海も人ごとでない、日産の三菱買収発表とグローバルな業界の動き

 最近緊急の話題が、多くてなかなか得意なテーマで記事れないですが、またまた今回は、ご当地自慢の自動車産業での大騒ぎと地域の影響について触れずにはおけません。
 

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 自動車業界で、トヨタ自動車日産自動車が決算下方修正をを発表して、自動車業界の暗雲を予想する話題が出たと同じ時期に、日産自動車の蜜月関係の三菱自動車ついに買収が成立しました。

 

 

 これでルノー・日産が、世界の自動車業界で一気に4位の位置にたったことは、低迷自動車業界の大きなトピックとなったようです。

 この話題は、岐阜県坂祝と、愛知県岡崎に三菱の主要工場がある東海地方にとって、かなりの数の住民の雇用を左右する大事件です。

 

 ルノー日産自動車CEOゴーン氏は、三菱グループに離れないよう担保を取ったし、三菱側益子CEOと十分に社内の事情を十分聴取したうえで、買収を決めたと答えていますし、三菱からも、技術要請をすでに受けているとのことです。

 再生請負人で日産を回復させた、ゴーン氏の真骨頂でもある同業者の立て直しは、彼にとっての新たなアピールポイントを得た形。

 

 12日の三菱株のストップ高を受けて、あくまで株主の信認を得られたことは最高の好材料と評価され、逆に三菱株を空売りしていた投機筋には、晴天のへきれきだったようです。

 ここにきて日本企業株の、久しぶりのポジティブなトピックは、今後の株の動きにどう影響をするのか、家電メーカーの赤字決算報告のシーンを見るにつれ、注目度は高いし、スバルは国内社名変更、自社株買いで6%の上昇、トヨタ自動車日産自動車は4%・2%の下落と、強い反応があって話題という点では大きな変化があったようです。

 

 この機を狙ってか?たまたまの偶然か、米で訴訟を受けた独VWを含めたドイツ自動車連合とでも言いましょうか、PHV(プラグインハイブリッド)車の2021年の販売に向けた開発を共同で発表してきました。

 これは、この分野では先行しているBMW社が中心になって提案するもので、現在発表済のラインアップを一堂に揃えてお披露目しています。

 

 PHVの仕様(プラグ・電極や、ステーション)については、今後の世界標準をめぐって激しい市場競争が予想されていて、日本ではすでにトヨタ自動車プリウスで先行しているなど、仕様をかなり固めていますし、概ね日本メーカーはトヨタ指導の仕様で進めることになっています。

 その他でも、米国でも最近つとに台頭してきた、テスラモータースも販売数を増やしていたり、遅ればせながら中国も国を挙げて標準化を目指して急ピッチの開発を進めている中で今回、ついにEU連合としての独自動車大手が連携して、これに対抗する動きを見せてきています。

 これはCO2排出自主規制の目標を各国が達成するのには、非常に重要なことでその達成に向けてPHVなどの超低燃費車の開発は、今後各メーカーの生命線になるものだけに、自動運転車開発などと合わせて、次世代インフラ構築に向けて不可避の戦いになりそうです。

 

 さて、その新たな市場確保に向けて戦わなければいけない時期に、三菱ブランドを失墜に追い込もうとする今回の燃費詐称問題は、日産のミラクルな買収劇に株式市場もプラスに反応はするなど、前向きな展開を見せたかのように思えます。

 しかし、一旦失った信用の回復がいかに難しいことか、当事者の三菱もっとも自覚しているはずですが、もとよりどん底だった日産をV字回復させたゴーン氏の、さらなるミラクルを見せてくれるのか、大いに気になるところです。

 

 この機に、ゴーン氏が三菱買収に出たのは、突然の話でないのは、ご存知の方も多いと思いますが、もともと日産は、三菱と軽自動車開発で共同出資会社を作っていて、その流れの中で、販売力のある日産のほうが三菱より力関係は高かったわけです。

 さらに、かなり前から日産は軽自動車開発の主導権を三菱から移そうとしていたようなので、いろいろと調べていたのかもしれません。

 

 今回の三菱サイドの不祥事は、日産自動車の調査で判明したわけですが、これは日産にとっては渡りに船だったでしょうし、もともと日産は軽自動車で培った小型自動車のノウハウや、三菱が持っていた電気自動車アイミーブ)の技術はぜひほしかったもので、この機に2000億というめちゃめちゃ好条件で、買収できたのはむしろラッキーだったはずです。

 さらに、先にも書いたように合わさることで、売上販売で世界第4位に自動的にランクアップできる尾ひれまでついています。

 いったん経営権を取ってしまえば、三菱側工場に日産方式を導入しやすくなるし、実際に介入して問題になっている部分を日産方式に変えることが、市場に伝われば、意外と早く三菱ブランドはどうなるかわかりませんが、日産のイメージはさらに上がることになるし、雇用も維持されれば地域自治体にの歓迎されるでしょう。

 

 ともかく、坂祝や岡崎、そして軽自動車の主工場のある岡山県の水島工場のある自治体は、その地にある三菱工場の雇用のウエイトが大きかったために、このままではあの夕張市のように、自治体運営そのものの崩壊してしまいかねません。

 すでにまな板の鯉の状態で、日産の差し伸べた話に乗らないわけにいかなくなっていますので、この点でも地元産業の先行きをめぐって、非常に心配されるところです。

 

  ゴーン氏も、ルノーの株主から、年収が問題視されていることからも、ここで失敗するわけにも行きませんし、それなりの計算はあるはずです。

 なかなか腰が重く面に出てこなかった、三菱自動車CEO益子氏をすんなり引き出した時点で、ゴーン氏の采配は見事だともいえますが、果たして三菱自動車のリビルドは簡単にはいかないだろうとの、有識者の見立てです。

 果たしてこの改革はどこまで「やっちゃえ」るのでしょうか。