くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

WHOが認めるべき台湾の誠意と魅力

マスク1千万枚を配給できる体制を表明し防疫外交を展開し始めた台湾ですが、世界で先がけて積極的対策を始め、実害を最小限にとどめている台湾に対して、この災難が去った後で、世界はどういう評価を下すのでしょう。

それには中国の世界に対しての影響力で大きく左右するでしょうが、今回の中国由来ウイルスの克服において、皮肉にも国と認められない台湾が結果を出していることは、あまりにも皮肉でしかありません。

 

www.itmedia.co.jp

台湾の天才IT大臣、医療用マスクを家庭で消毒する方法を日本向けに紹介(要約) - ITmedia NEWS

 これらの記事から見ても、これまでアジア諸国の努力や取り組みをさんざん評価しなかった先進国が、観戦爆発の被害に国家の危機にさらされている一方で、台湾の実績はさらに光っています。

 国内でのメディアの煽りがひどいため実感が薄いかもしれませんが、日本も検査をした感染者数でなく、医者が診断し入院した患者数の伸び率で言えば、異常なほど世界でダントツの1位であることは、なぜか知られていません。

 

news.yahoo.co.jp

新型コロナ収束後を見据える SARSを乗り越えた台湾での取り組み(田中美帆) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

この結果を示した折れ線グラフなど、世界各国の統計グラフには、あくまで国単位であるために優秀な台湾は記載されません。

むしろ中国の一部として本国の結果をよくする方に貢献しているかもしれませんが、世の中の不平等な仕組みによって、世間に表せない評価が発生してしまうのは、残念なはなしです。

 

しかし今後明らかに台湾の実績は、コロナウイルス対処時の規範となるでしょうし、日本も優秀と言っていられず、現実の今をどう乗り切るかを更に官民ともにブラッシュアップしていかなければならないでしょう。

その中で、台湾と日本では国民がしていることで最も大きな差は、おそらくポジティブ・ネガティブの差というか気性の違いはあるかもしれません。

 

台湾へ観光に行った人は多くが感じたでしょうが、日本人が憧れる人懐っこさや、ポジティブさが、現地の人達との交流の中で往々にして見られます。

日本は緻密さにおいて長けていますが、その分センシティブであり台湾のような骨太さに難がありそうです。

 

日本との交流が盛んな国はほかにもありますが、意外にこれほど近くに相性のいい国が存在するのは、知らないと勿体ないかもしれませんが、最近の観光ブームで幸いにも日本に無い台湾の長所が、見直されつつあるのは良いことでしょう。

それでも日本にとって、台湾はかつて実効支配していた歴史での上下関係の意識はありましたが、中華民国としての他民族国家としての顔と、日本の影響を受けたインフラや技術の改良進化によって、アメリカでさえ市場として国としての価値を評価するに至った実績は、対等に評価すべきでしょう。

 

現状は、国連常任理事国の中国の一自治区としてしか認識されていませんが、実質上国家的な体を持ち始めた台湾は、その行動力で国としての実力をアピールしています。

アメリカが、韓国が実質機能しないと判断され、日本以外のアジア防衛圏の候補国として台湾を選んだのは極めて合理的であり、日本とあわせてその存在価値は高まるでしょう。

 

そうした近未来にたいして、日本は政治や経済を含めた総合的な台湾外交を見直していかければならなくなるでしょうし、政府が柱としたインバウンド政策においても、中国だけに依存しないアジア諸国全体の関係強化においても台湾は重要な拠点になり得ます。

ウイルス被害が招いた、中国政府の失策の評価は下げられていくことが予想されますし、大国依存の悪癖をこの機会にリスク分散のため一掃し、選択の一部にするためにもひとつのきっかけに台湾の存在を見直すことは、日本の次へのステップの弾みにしやすいのではないでしょうか。