くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

そもそも、防げたのか? 来たる新時代の事故死

 宇宙産業が好調な米テスラモータース社ですが、母体にもなっている電気自動車の側でも好調だと言われる中、同社製品初の死亡事故が発生したことで、電気自動車がわたし達社会に浸透する上で、いよいよリアルな課題が突きつけられたことになるでしょう。

 

紹介記事のように、自動車大手トヨタ自動車の専門家による未来の問題に分析がはいりました。

newswitch.jp

テスラ自動運転の死亡事故調査報告、トヨタの専門家はどう見たか

 

今回の事故で懸念されるのは、完全自動化を売り文句に注目を集める電気自動車の良い面が過信された結果の想定内の事故だった、と言ってしまえばそれまでなのですが、暫くの期間は自動運転技術の進歩と併せて同時進行して、人の感覚の同期化の難しさが浮き彫りになっているという事ではないでしょうか。

いくら技術は進化させることはできても、人がその進化に付いて行くほうが難儀なのは意外と認知されていないように思います。

 

これは、当ブログでもシリーズ化するほど書いているAIとの付き合い方にも通ずるのですが、新しい未知のテクノロジーに対するアレルギー反応のような現象が、人に現れることで、進化速度を押しとどめようとしてしまうと考えられます。

また自動運転が未熟なはずなのに、広報の仕方がどうしても企業の利潤優先に傾くため、安全性のような利用者方面のリスクが認知されにくい現状が、今回の惨事を生んだ原因なのでしょう。

 

また今回は、アメリカという個人リスクが比較的自由な国での事例だったこともありますが、比較的日本でも大きく取り上げられなかったのですが、日本で起きていたら相当な大ごとになった筈ですし、今後近い将来日本でも起きうる事件だけに、特に最近事故が多い高齢者は今から心の準備を始めないと、甚大な問題になりそうなことが容易に想定できます。

今後想定される新技術がらみの事故は、想像以上に人の特質からくる原因によって様々なものが起こるでしょうが、その度に「想定外」という言い訳が続くような体制では、せっかくの人に優しい未来の技術が台なしになってしまうでしょう。

 

人生100年時代といわれる長寿社会化の中で、想定外の平均寿命延長に戸惑いながらも、高齢者のライフスタイルはある意味では難易度の高い未来になる傾向にありそうです。

特に交通手段の分野においては、資産に比較的余裕がある高齢者は、高級な自動運転車を所有する可能性が高いだけに、未来を生きる新ルールの変化への自覚は必須ですし、前もって十分な対処や心の準備は今後公共のマナーとも言えるほど、常識化されると思われます。

 

今後、新しいルールに柔軟に対応できる人とできない人の差は深刻になるかもしれませんが、高齢者も若者と同じ便利な未来を享受するためにも、近い将来高齢者の仲間入りをする筆者も含めですが、上から目線や物見遊山の姿勢はやめて積極的に歩み寄る姿勢は進めたいですね。