くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

TGVと新幹線のブランド力を斬る

 リニア中央新幹線が大きく話題になった昨年で、新しいインフラでのビジネス効果を、大きくアピールしたJR東海や日本政府ですが、フランスではドル箱のTGVのリブランドを計画実行を始めたようです。

 地理的条件が日本とは異なる条件の差はあるにしろ、これから観光産業を国内に標準化させようとしている日本にとって、今後国内でも大きな課題を投げかけるニュースでもあります。

 

フランス国鉄が「TGV」ブランドを捨てる事情 | 鉄道ビジネス | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

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 さて、今回のフランスの提言の骨子は、TGVの認知を根本から変える(リブランド)するというもので、それによって利用者へ選択肢を提案する試みです。

 時間の価値とコストの価値の選択肢を、リブランドによって理解してもらう政策と言うことですが、これを日本に置き換えて当てはめられるでしょうか。

 

 政府が推し進める新幹線ブランドの海外売り込みは、順調とは言えなくて、ネックは当にコスト高という一言に尽きています。

 まずはリニア中央新幹線開通に伴って、既存の新幹線との住み分けを明確にブランド化して、海外へアピールする準備をすぐ始めるべき格好のタイミングと言えるでしょう。

 

 政府は、高度成長時代の新規インフラ事業という、今後機能しそうにないビジネスモデルを引きずらず、既存インフラの最大限活用を前提としたビジネスモデル開発へと、組織の改造も含めて大きくカイゼンを図っていかなくてはなりません。

 そうした意味で、民間大手起業と政府が後押しできる体制のブランド化は、良くも悪くも中国が推し進め6る政策が、大きなヒントになりそうです。

 

 国際化の荒波の中で、日本のしたたかさを海外に示すためにも、国内事情から一歩俯瞰視できる政府の体制づくりは、好調を維持する現政府の次の安泰を、約束するための大きな布石になるでしょう。