イモトアヤコさんと地方創生が求める人材に共通項はある?
昨日、飛騨地方に来年夏に初お目見えにあたって、スターバックス号が来て、スタバのコーヒーイベントで、1000人集まり盛り上がるというニュースを見ました。
今年5月にも、鳥取スタバ初出店で話題にもなったのですが「わが街にスタバがやって来た」って、サンタみたいな歓迎ぶりを見せつつも、住民インタビューでは冷めた見方もあったり、若者は憧れがあるようで期待感をにじませていたのは、複雑で微笑ましい地方の姿を見たな、と感じます。
理想的な最強の人材とは……猫??? だけに任せていい訳ない。
さて今回は地方活性を支える、最強の人材について触れてみようと思いますが、地方創生の活動はより具体性を見せつつあるのですが、これは単なるイベントで終わらせるわけにはいかない、シビアな側面を持っているのも事実。
今までは政府指導に頼り切っていた地域の自治体の意識を、本来の個性ある姿を自ら表現していく時代へ、移っていきますよと言う宣言だという事で、「今までは東京で事象実験した事柄を、こうしなさいよ」と指導していたものを、「まずはアナタの地方で何ができるかを示してください」に、変えていくために政府が指針・方針を示し出したわけですね。
その雛型(ネット世界で悪く言えば人柱とも)なのが「行政特区」であり、少しお金は出すけど責任はそっち取ってね、で試されてる状態。
こう考えれば、私達と同じ個人レベルに置き換えて考えやすいのではないでしょうか。それで見えてくるのは、今まで見えにくかった自分に降りかかる「リスク」の量で、少しは判り易くなってくるでしょうか。
そこで更に「リスク」について、こんな記事を見つけたので紹介します。
なぜグローバル企業の人事部は「イモトアヤコ」を欲しがるのか? 人事の目で読み解く企業ニュース【34】
人気TV番組「イッテQ!」で一躍名が広まった芸人さん。あらゆる危険も顧みず果敢に挑戦するイモトアヤコさん、はじめは新人芸人にありがちな、あらゆる汚れを買って出る流れで注目されましたが、彼女が流れ星の様に出ては消えていく、数ある他の新人芸人さんと違っていたのは何なのかを、見てみましょう。
今や、推しも推されぬ冒険家芸人? に自分の居場所を獲得し一定のジャンルをきづいてしまっているのは、業界の厳しさを生き抜いてきた生存者たる迫力を感じます。
記事は海外異動に抵抗を示す新人社員とイモトさんを対比していますが、せんじ詰めれば若いうちにしか取れない「リスク」をいつ取るのか? という投げかけに置き換えられます。
彼女の立ち位置は、決して安定したものでは無いのでしょうが、この追いつめられた緊迫感は、私達を含むサラリーマンなどの世界でも、共感できるリアリティが実感されて、様々な業界で自分の立ち位置のベンチマークになっていて、彼女が醸し出すガッツとモチベーションを超えられるか、フェードアウトするのかが見えてきそうで、その緊迫感は目がななせません。
社員教育の困難さを抱える企業が多いとお察ししますが、既に大企業でさえどのようにリスクを教え込むのかを試行錯誤する姿と言えるでしょう。
さて、地方創生においても各地方都市は、かつては首都にぶら下がる伴星みたいな位置づけだったのですが、お互いの腹の中を伺っていれば、それで済んでいた分が、イモトさんの様に腹をくくってリスクを積極的にとり、自分で判断していく時代に入っているという事なんでしょう。
そういう意味で、イモトアヤコさんの芸能界における自分の実力と推し量って取れるリスクを取りながら、攻めに転じる姿は私達にも求められる重要な資質だと言えると思います。
こういった話題からも、自分の裁量とうまくマネジメントできる人材は、紹介記事の様に当然ながら必要な人材として重宝されます。
例え人の上に立つ必要のない立場だったとしても、この能力は不可欠で、できる事と出来ない事をきちんと自分の覚悟において、正しく判断できる自己管理能力は、既に上司がすることではなくて、自分で行ってもらわないと、会社組織が成り立っていかなくなってきているようです。
さて話を戻すと、地方都市はかつて取ってこなかった「リスク」を、積極的に取ってくというチャレンジをしようとしていますが、その主たる人材に当たる住民は何をしていけばいいのでしょうか。
私たち一人一人ができることはたかが知れていますので、大げさなことはできませんが、自分が住んでいる足元であるわが街や、近所をゆっくり見まわしていくと見えてくるかもしれませんし、今起こっている問題があれば、まずはそれを解決する活動に参加するのもいいかもしれません。
こう言っている筆者も、今の場所に移転してきてまだ数年なので、正直溶け込めなかったり、一体感に不十分なところは多々あります。
でも常に、自分はどのようなリスクが取れるのか、何ができるのかを考えるように心がけていますので、こんなところからでもまずは始めて、来るチャンスに備えるのも方法ではないかと思います。