国際使命の動機、国民がブレているのか?
元国連事務官の 緒方さんが、在任中病院を増やす事で尽力されたように、平和に前向きに貢献する日本のスタンスは、戦争を是とする国際社会のスキームの中では通用しないのか? 日本はやり残したことは、もう無いのでしょうか? 日本の国際問題参加の有り様について記事ります。
安倍首相の祖父岸信介元首相と、元米国防長官アレン・ダレス氏
安倍首相の説明は有権者を説得できないまま、自民党は某討論番組の出演を口を揃えたように拒否している中で、突然の可決をされても先延ばしした意味はない、迷走する自民は「法案を通す」ことのみで結束する抽象的なもので、それが国民に透けて見えている事にお気づきでしょうか?
国民は、その点で不安なのだと思う。
「まるで理由も言わずに結論を押し付けられる」ほど相手の不信感を募らせる事は無い、首相の是をフォローする識者は多い、しかし私達は首相から整合性の有る説明を聞きたいと誰もが感じているのに
、彼は一途に一つのことしか言わず、自民党議員の言動に任せている部分もブレが出ている。だから混乱し、誤解される。
今回取り上げた記事では、首相はなき祖父の意思を意識していると指摘していますが確かに、何かに突き動かされている挙動は、感じ取れそうですが、果たして首相の「美しい国思想」とはどのようなものなのでしょうか。
それは、私達の希望に沿ったものだったのでしょうか?
安保法に関わった元アメリカ要人は、
「アメリカの意志では無くて、日本が決めることです」
と口を揃えるようにアドバイスを求めるインタビューに答えます。
一見当たり前の回答に、国際問題に対する日本の自主性の弱さと、アメリカとの関係性が、透けて見えるようです。
日本は、戦後世界に負けて以来、自主性を封印してきたきらいがあります、それが美しい国と呼ばれたいがための方便としか取られていないとしたら?
私達は今本来の「美しい国」としての誇りと覚悟を決めなければ、世界での立場を失っていくでしょう。
『新しい国へ 美しい国へ 完全版』(文春新書・'13年刊)に、その入口が書かれていた。
そのうえで〈連合軍の最初の意図は、日本が二度と列強として台頭することのないよう、その手足を縛ることにあった。/国の骨格は、日本国民自らの手で、白地からつくりださなければならない。そうしてこそはじめて、真の独立が回復できる〉