くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

地域との関わりを混濁するとわかりにくくなる諸問題

都市部に住むことで、地方に住むそれよりも多くの利便性や恩恵を受けられるメリットを、地方の活用や価値を上げる取り組みに費やす動きも見受けられるようになりました。

実は、都市部に感じられるメリットの多くは都市部内だけで実現しているわけでなく、地域との関わり合いによって発生する金や物の流れの結果であることを、私たちは忘れてはならないと感じています。 

 

www.tv-tokyo.co.jp

日本を知る、地域を考える〜特別...|テレビ東京の読んで見て感じるメディア テレ東プラス

 

都市部に住まうメリットを勝ち組だと誤解している風潮も問題がありますが、たしかに人が集積するメリットだけを先食いすればそうなるかもしれませんし、高い地価や物価などそれなりの対価を払って住むリスクを負っているのですから、当然かもしれません。

しかし今若年世代を中心に、その価値観は少しずつ見直されているようにも感じていて、国際化のなかで日本のその経済圏としての相対的な小ささをようやく認識し、狭い日本の中では、メリットもデメリットも大して差がないことに気づきだしているのではないでしょうか。

 

今後、日本は大きく経済成長しないことが証明されていますので、今ある資源をいかに効率よく回して、国際的な地位を維持していくかを真剣に考えていく時期にはいっていますので、それに対応するには俯瞰的な思考は当然出てきてしかるべきでしょう。

今後の課題は、語学力と移民への対応をどれだけ効率よく国内に馴染ませるかがキモになるでしょうが、政府の動きは対処的な国際対応に始終し、未だ総括的な国際対応への方針を打ち出せていないのは、心もとないところです。

 

国内には未だ都心部に住まうこと=ステータスだと、信じて疑わない風潮があって国際対応に向けて今すぐ動かなければなからい改善を阻んでいます。

日本人は場の空気感に忖度する文化があって、良いことも悪いこともいっしょに受けるのが潔いとされているなかで、変えようとする動きでも良いことと悪いことを分別なく蔑視する傾向が、国際化の課題ではもっとも難問なのかもしれません。

 

その風潮の原因の一つには、これだけ情報化社会にあって情報を得られやすい環境でも、大手メディアは世界に起こる重要なニュースに偏ったフィルターをかけて、見えにくくする傾向が大きいのは気にかかるところです。

全体を掌握しやすい唯一の政府さえ、その流れに同調してそれを前提に国の方針を決定する傾向にあるようですから、国内の事情だけ注視する余裕の無い生活をする人々には、その先の狭い選択肢が当たり前になるのも当然でしょう。

 

地方の事業や施策の成功には、都市部に無い情報収集が不可欠となる一方で、ネットやその他のメディアからでは、その身になる成果は容易に見込めないのは実感されているでしょうが、今も昔もリアルな現場調査を下地に、ネット情報で測る世相や傾向観測を地道に行う姿勢を徹底するしかありません。

 AIの多様で情報処理が加速する今後の社会で、情報収集力の合理化すべき面と、人との触れ合いや実感を重視すべき面の、上手な使い分けが成功の鍵を握っており、前者はすでに都市部中心に先食いが始まっており、地方活性化の成功には広告代理店のマーケティング手法で差別化はほぼ困難と言えるでしょう。

 

地域でしか無いものや地元民ならではの情報発掘にとどまらない、大人子供関係なく参加する仕組み作りと共同作業によって、地域住民の問題意識や地元愛を呼び起こす環境づくりが大切で、地方ならではの尖ったネタをネットでどう評価されるかのトライアンドエラーを繰り返すのが、結果を出すな早道になりそうです。

 

 

 

 

 

 

島国根性だけでは決して実現しなかった国際的な絆と未来

地方のまちおこしには欠かせなくなったNHKの連続朝ドラの新シリーズが始まりましたが、筆者はこのドラマの主人公の出身である台湾がお気に入りで、日本人と台湾人はとても相性のいいパートナーだとさえ思っている親台派ですが、一般に日本人の多くが外国人との接し方に慣れないせいで、必要以上に不信感を募らせている現上に、このドラマも忖度は避けられなかったようです。

国内のその中で高度医療精度の構造的課題見直しや外国人受け入れで騒然とする、日本人の国際化時代に向けての意識改革はとてもタイムリーであり、この機会に日本人と外国人との関係を見直してみたいと思います。

 

gendai.ismedia.jp

なぜNHK「まんぷく」は、安藤百福の“台湾ルーツ”を隠したのか(野嶋 剛) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)

 

そもそも私たちが抱く「外語・外人」への過剰な反応は、「日本民族」という生物学的には存在しないはずの概念があって、日本人としての意識の基には皇學思想や誇りを持つ歴史観によって、日本人は優生であるという特殊な信念を形成する教育が長年続いたことが大きいと思っています。 

近代になってその観念の客観性が疑問視され見直されますが、高年齢の世代ほど未だ根強く残っています。

 

ただでさえ控えめで奥ゆかしい日本人には、ささやかながらも誇りを持つことは赦されて然るべきとも言えますが、事実を反映させず観念を優先する習慣は、今後国際化時代を生きる人々には、芳しくない意識として見直さねばなりません。

 今のような平和で豊かになった時代では、海外旅行や仕事においても外国人と気軽に接する時間は増えつつありますが、その中で世界における日本人の在り方や、外国人から感じる日本人のリアルな評価が、毎日のように実感されるようになっており、今まで避けてきた外国人と関わる問題は、目の前に差し迫っています。

 

話は冒頭に述べたように、筆者が台湾推しになった理由には、下の有名な日本人の行いに対する評価の証が現在の台湾国内に、生活の基になる施設などに多く残っていて、今でもその恩を彼らが決して忘れないという事を知っているからです。

その日本古来の忠誠にも似た思いは、私たちにも馴染み易いものであり時には胸をアツくする思いを、国は違えど共感できることにあるし、その一方で私たちは貴重な国際感情を驕ることなく引き継いで生きたいと思うからです。

 

人によっては、様々な国際関係があって中には、韓国やなどのアジア人と、またポピュラーなアメリカ人やブラジル人、レアな欧州・アフリカ系の人々とのっぴきならない人間関係を持つ方も多いでしょう。

このリアルな交流を持たない人でも、外人と交流する番組を見てリアルな国際社会を実感したり、SNSで交流できるとても良い時代でもありますので、もし触れ合う機会がもてた時には、積極的に相手の国の歴史や習慣、問題や事情に積極的に関わってみてください。

 

戦争でそうせざるを得なかった時代とは異なって、戦争の無い幸いな時代に感謝とおもてなしの機会を、ローリスクで持てるんですから。

私たちの偉業を成した先祖に感謝をして、その恩恵を無駄にする事なく彼らが当時願った願いを、探りながら新しい国際関係を創る次へのステップに、参加出来る稀有なチャンスを逃しては、

それこそ”MOTTAINAI“でしょう。 

 

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千畝氏らの功績描いた映画製作者「夢かなった」(岐阜新聞Web) - Yahoo!ニュース

 

ご近所づきあいの発想で、いっけん遠い国際化問題はとっても近くなる

 国際化が加速する中で、今回は国と国とのお付き合いをテーマに考えてみますが、日本からすれば、国際的な目線でのお隣さんは「中国」「韓国」「台湾」がありますが、アジア貿易の緊密化やアジア経済の景気向上で文化交流が盛んになったことで、まるでお隣さんのような人間関係が深まり、私たちの外国人への感情は単純に損得だけで割り切れなくなってきましたね。

そんなリアルな実感と他人事では無い人もたくさんいらっしゃると思いますが、先日可決した移民法で再燃する、ご近所付き合いののっぴきならない事情を真剣に考えないとならなくなりました。 

 

先日「虎ノ門ニュース」で平氏が紹介した公式地図には閉口することも……。

中国公式地図画像

それはさておき、その人によって様々でしょうが、筆者の印象では日本人と外国人の関係への認識は、

東日本では客観的に。

西日本では主観的に。

という主観を抱いていてその根拠は、

西日本が地政学的に隣国と近く、歴史的に古くより移住者・定住者が多く、帰化人などとの親密性が濃い。

東日本は、比較的近年の訪問者・観光客による関わりが主流で、西日本のそれと比較してビジネスライクで、仕事付き合い・社交的な関わりが濃い。

 

もちろん単純に東西エリアのその境界線を明確にできるものではないでしょうが、地政学的にはこうした傾向はあるのではと考えていますし、統計を取ったわけでなく主観で異論はあるでしょうが、ご承諾の上続きをご覧ください。

ここで主題にしたいのは狭国の日本であっても、地域によって外国人と関わる頻度や親密度差が大きく多様性がとても濃く一律にすみ分けできないという事実があって、一足飛びに外国人対応の様式化という課題は簡単でないこと。

 

さらに日本人における外国人・移民への認識は「おもてなし精神」が強調された分、本音での外国人の対応がよりセンシティブにならざるを得ず、この政府スローガン前提の大義は、少なからずネックとなります。

それが国際化対応を迫られる企業ケースでは、ニュースでも話題になる通り人材導入の際に影響していて、本来国民優先すべき雇用条件が歪められたり、個人的交流の面でも建前が先行した結果、その善意を極解する訪日外国人が横行する問題や、来日した後の建前と現実のギャップにお互いが混乱するシーンが、地味に前向きな取り組みを妨げる要因になる悪循環もあったり。

 

日本人と外国人、そのどちらに責を求めるかという問題でなく、どちらも逃れられないのが現実ですが、まずは仕掛け人の私たちに求められるのは、

 

マニュアル化・おざなりの意識や対応ではない「同じ人間として共感する意識」と、

日本人として筋を通すべき分別と覚悟への意識と行動の、

 

バランス感覚とその両立する行動が求められるわけですが、まずは、私たちの国際的な「お付き合い苦手意識」の壁をクリアしたいものです。

 

日本が長い間鎖国(今の強化しでは使われていないそうで)の期間が長かったせいで、歴史的に見て本来持っていたはずの、優れた国際感覚を見失っていて、今まだ多くのひとが、語学力も加えて引け目と強く感じています。

そのために、国民の幸せを優先できずに外国人への取り繕い方に始終する、本末転倒な行動に繋がっていること、ひいては様々起こる国際化対応への課題解決をより複雑化しているように映っていますが、私たちは「ガラパゴス外交」を過大意識するクセが付いているに過ぎなのではないでしょうか。

 

ひところと比べて豊かになった私たちは、その恩恵で海外のあらゆる関係に触れる機会が多くなって戸惑うケースが増えたことで、国際的な人付き合いとは「謙譲」と「忖度」にあるかのような幻想を持ってしまったし、その一方で愛国心や自国主体の主張が様々なディスカッションのシーンで、日本側を責める材料に使われている事実は、まず大いに反省し即行動を改めるべきでしょう。

また国内での、未だに短絡的な右的・左的思考を根拠にした日本人同士での足のひっぱりあいの姿は自嘲も含め他眼にしても滑稽でしかなく、私たちの国際感覚と人付き合いの幼さを自覚するためにも、積極的な海外情報ねの関心の意識向上やささやかでも異文化への接触体験を、生活に取り入れる意識と行動が大事です。

 

toyokeizai.net

台湾で「名古屋めし」が人気化した根本理由 | 外食 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

筆者の好みで申し訳ないのですが、今若い子などに話題の「台湾」由来のスイーツはおススメで、モッチモチなタピオカミルクティや、原宿で人気のレインボー綿アメはとってもタイムリーな話題で、相性の良い台湾の国際文化を楽しむキッカケになっています。

 上記事の例は、普段他人事に感じてしまう国際問題を身近に感じるヒントとしてあげてみましたが、基本的には国際問題は奥深く単純ではありませんが、国内に居ても見方・感じ方で様々な触れ方が、考え方ひとつで幾らでもあるということを示すのには十分なものです。

 

今の生活にこれらと関わりが無いからと自ら断ち切って生活するのは、一見合理的ですがこれから是正されていくであろう行政面での国際対応の流れは、遠からず私たちの生活に影響していくわけですから、あまりにも後ろ向きで閉鎖的な思考・行動は、少なからずしあわせな生活にはマイナスになります。

例えば韓流ドラマが好きな人は韓国と、日本と相性のいい台湾に旅行する人は台湾と、ビジネスで生産関係を持つ人は中国、といったように仕事や興味の対象によってなんらかの関わりを深めることで、遠かった国際関係や関心を近しくしていくことはいくらでもで、実生活の豊かさを増すためにも有効な方ほうだし、これからさらに山積していく国際関連の課題も理解しやすくなるキッカケになります。

 

自分の生活をより豊かにさせる意味でも、国同士の関わりを身近なな行動から生活に取り入れていくほうが、より合理的で自分の身になるという体験は大きく、大義であっても国際問題を解決する「はじめの一歩」になると筆者は思います。

頭で考えるだけでは目に見えない情報だけでは、不安は募りるばかりで悪影響の方が多くなるでしょうし、会ったこともない外国人へは負の印象しか持てなくなるのは当然、まず自宅ご近所付合いの気薄化になる課題の延長線上として見直すと同時に、国際問題ニュースで見聞を深める意味でも、シミュレーションを楽しむのも身になる良い訓練だし、時代をよりよく生きるメリットとしての国際化時代を体感していきましょう。

 

地方創生のみ旗が降りおろされた後にも、消えない不安

地方創生のカンフル剤として期待される東京オリンピックと、追加された大阪万博によって、さらに5年の猶予期間が与えられて国内での目標・ロードマップの目処が出来上がったものの、景気向上の実感や不透明感がこのトピックで解消されるかは、結局私たちの頑張り次第であることの変わりありません。 

 

https://s.kyoto-np.jp/top/article/20180923000048

地方創生、未来像見えず 京都、期待と不安交錯 : 京都新聞

 観光地として不動の地位を掲げる京都でさえ、長期的な視野で見ればおぼつかないと感じており、決して国内観光業界を先導する立場でなく、一地域観光のケースとしての事例でしかなく、各地域での独自の問題毎の課題と可能性を、観光客の増加に向けてどう活かせるかは、観光ノウハウの共有しか足がかりがないことへの不安がましているのでしょう。

 

mainichi.jp

シュガーロード号:平筑鉄道特別列車 フレンチ堪能、上質車窓旅 福智町とJAL共同企画 /福岡 - 毎日新聞

 

成功を見込める案件の形骸化が、その不安の中心にあるのは否めませんが、その不安が具体的に整理・問題化できている自治体・企業さえ明確にされておらず、その取りまとめを民間企業の拙い規模の範疇で賄わねばならないのは、国を挙げての地域活性をうたうには、あまりにも頼りない気がします。

その提案者である国そのものが、企業の売り上げを優先に終始する今の政策で、その解決は見込めるものではなく、そもそも地震津波災害から始まる救済措置が、東電などの企業救済さらに大元には、株式や為替の原資となる国債を頼みとする資金調達の構造の不透明化で、正常な運用がなされているかが明らかでなく、国民に理解されていない程、複雑にされた国の家計簿が、ルノー日産や、先日NHKでスクープされた資金管理の責任押し付け合いの姿が未だ注目されるのは、暗黙的に問題の元凶がどこにあるのか? を示しています。

 

このNHKスクープの数々の当時やり取りされた金融機関と官僚のやり取りから、雇用者の責任範疇の曖昧さと権限の限定の間で、経営者は幻想的な決断をし、雇用者は責任転化を繰り返す無法地帯の実像が、はっきりと浮かび上がっていました。

日本人経営者なら曖昧にして逃げることができるが、外国人経営者は徹底糾弾しその公平を欠いた弱いものいじめの図式がある限り、お金に関わる責任所在とそれに関わる責任の重みを理解するまでには到底及ばないだろうと悟りました。

 

たやすく言えば、高度成長期の亡霊が未だ世にはばかり、安定雇用者の保護がゆきすぎた時代のしわ寄せが、実体化させにくい実感として出ているのであり、稀有なビジネスチャンスに大きく影響を与えてしまっているのでしょう。

そもそも担当部署でない限りお金の心配の要らない仕事は、存在するはずがないのですが、実際に存在できてしまう状況に異常さを感じられない世相では、その危機が倒産に直結する個人経営者の立場はますます過小評価され、地域活性化の中心として活躍すべき大事なチャンスを、ほぞを噛む思いでみすもす見すごさねばならない時代に憤りを禁じ得ません。

 

子供時代から私たちは、雇用者・従業員としてのスキルや教養を学んできた経緯が、お金の扱い方を軽視する姿勢を持つに至りました。

この境遇を、他人事にしたり責任転嫁することは簡単ですが、その行為が輪をかけるように自分にブーメランのように悪天に繋がっている事実を、真剣に考え実行していかなければなりませんし、いまさらその原因が「教育」や「行政」のせいにする時間はない程、切迫している現実を忘れてはなりません。

 

混乱の時代に私志を貫いた「杉原千畝」今こそ省みる意味。

筆者は歴史が大好きですが、思い返せばその歴史上で実在した特定人物について語ったことは、ほとんどありませんでした。

その理由を普段まじまじと反芻したことは無かったのですが、こうした機会に考えてみると、歴史は人が作るものではあるものの、歴史は過半数の無名な人々が作ってきた軌跡だと考えているフシがあって、特定の人物のフォーカスを重要視していなかったことに気づきました。

そんな筆者が今回あえて「杉原千畝」氏について書くきっかけは、自宅近くの高校に彼のメモリアル展示施設ができたのを知ったからでしたが、知人の協力もあってこの施設訪問を通して、今更ながらではありますが、氏と彼が生きた時代を記事ります。

 

www.newshonyaku.com

【命のビザ:オピニオン】杉原千畝広場記念式典:ニューヨークタイムスで米国で最も影響力のあるとしたラビの手記 | 海外ニュース翻訳情報局海外ニュース翻訳情報局

 

まず歴史とは、人が歩んだ時代の軌跡を編んだ記録ですが、現在教科書や一般に語られる歴史でも例外なく、あくまで編纂した者の都合が少なからず含まれる宿命があるため、その記録の一遍一遍にある隙間に思わぬ事実が見え隠れしています。

 

杉原千畝氏が生きた時代は現代から見ても時代が近く、太古の歴史に比べ事実の記録が残っているだけに、より時代背景や登場人物らの経緯がいろんな角度で楽しめるので、太古の歴史もロマンがありますが、近代日本の時代はより身近でリアリティが感じられるだけに、珍しい屋外展示場ということもあって、パネルでの展示資料を気軽に楽しめて、一般公開初日の秋ならではの快晴だったのは幸運でした。

 

一般に言われている基本的な話題はあえてここでは書きませんが、おそらく多くの方のように筆者の氏の初見・イメージは、地元(岐阜県出身)の有名人であり、同盟国ドイツが弾圧する多くのユダヤ人捕虜を、組織の枠に囚われない人道の立場を貫いて、難民援助を実施した人物だったと理解していました。

 

当然ながら、氏の行動は多くの人の未来をつないだ点で、大きな意味を持っています。

【海外の反応】 パンドラの憂鬱 海外「こんな凄い人がいたとは…」 杉原千畝の偉大な功績がアメリカで再び脚光

 

この施設ができて、意外に名古屋市に縁ある人物とも知って見学に至ったのですが、こうした歴史的有名人が身近に感じられる機会に出会えたことはラッキーでした。

 

展示物は語るより写真をご覧いただくとして、規模は小さいですが屋外展示型で、高校敷地の校門すぐ横なので、初日も散歩がてら来場されている方が多く見受けられましたし、この気軽さはとても大事だなと思います。

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会場(常設)は名古屋市瑞穂区北原町2、地下鉄「瑞穂区役所」下車西へ10分程にある瑞陵高校敷地内の、校門右手にあって、いつでも入れるようです。

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車はさすが無理ですが公共機関なら、地下鉄で最寄駅から徒歩10分程でしょうか、市バスなら停車徒歩数分です。

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筆者も市内で近所なこともあって、頑張って自転車でけましたし、学校なのである程度の駐輪場もあって、徒歩より気軽さがあります。

 

校門横にオープンスペースとして展示されています、ざっとこんな感じです。

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展示場は一般公開初日の土日は室内展示もありましたが、筆者は知らずに見おとししてしまい、知人が訪問した際の写真を借用しています。(室内:現在は見れません)

 

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小説家の江戸川乱歩氏と近しかったとは知りませんでした(室内)

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引き受けたユダヤ人の全リストが見れたり等身大の千畝氏像があったり(屋外)とコンパクトな場内な割に、内容が濃く凝縮されてるのも好感が持てました。

各展示コーナー風景

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杉原氏によって救われたうち著名人の説明です。これとは別に、その他の収容者で救われた方々のリストが全員分展示されていました。

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これが全リストですが、1P当たり80人程掲載されてるので、ざっとでも2000人御超え……ものすごい人数ですね!

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杉原氏と会場となっている瑞陵高校とのなれそめについて。

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 展示場の中央には、等身大のブロンズ像。

 

ご覧いただいた通り、それほど大きい規模ではありませんので、気軽に見れますしざっくり見て10分くらい、じっくり読み込むと1時間くらいでしょうか。

杉原千畝氏がお好きな方や、名古屋観光の機会があればぜひ一度覗いてみてはどうでしょうか、瑞穂区には「名古屋市博物館」(同地下鉄で一つ手前の「桜山」駅出口2分程)もありますので、併せて訪問されても良いでしょう。

 

杉原氏縁の展示施設は岐阜県八百津が有名ですが、名古屋も縁の地としてご記憶にとどめていただければ幸いです。

参考までに、パブリシティサイトをリンクしておきます、正確なアクセスや関連情報をご確認ください。

 

www.aichi-now.jp

センポ・スギハラ・メモリアル | 【公式】愛知・名古屋の公式観光ガイド AICHI NOW~旬のイベント・観光情報~

 

 

こうした戦時・戦後に多くの人を助けたり、国の発展に貢献した偉人は、杉原千畝氏にだけではなく近代にも身近な有志は多くいて、例えば台湾でダム工事に貢献した日本人、八田与一氏なども、台湾の治水事業に生涯をかけた人ですが、台湾の人々は未だ彼の恩義を忘れないそうです。

taiwanizm.com

台湾人が愛した日本人『八田与一(はった よいち)』の業績

 

地元で神的な信奉の厚い実在の人物が多いのは、私たち日本ん人にとってとても誇らしく、これからのグローバル化する未来に希望とモチベーションを与えてくれます。

機会があれば、積極的に折に触れていただければ、大きな気づきや人生の転換点になるのではないかと、実感できるイベント体験でした。

 

 

headlines.yahoo.co.jp

”もう一人の杉原千畝” ユダヤ難民救う 樋口季一郎とは(上)(丹波新聞) - Yahoo!ニュース

headlines.yahoo.co.jp

高額医療制度などの福利厚生が、しあわせな国際化に繋がるために。

地方自治体が人口減により人材不足に外国人移民引き受けを匂わす動きが避けられなくなっている中、政府は入管難民法可決し、同法の課題積み残しのままで差し迫る企業からの要求に応える選択を優先しました。

 

私たちには切実な積み残し課題は多く、

概ね一時的受け入れとする移民扱いでは無いが、その具体的な定義は無く、曖昧。

国会の安倍たたきが主流になって、与野党とも国民不在の議論に始終。

この終わり方で、定義確定の議論無しの4月開始は、私たちに不安を残しました。

 

そもそも移民の是非を整理する必要もありますが、同法は移民は国民に不利とした前提で進められていて、実質移民を認めるとしないまでも一時入国有無に関係なく、所定の書類申告のみで長期滞在者と同等に保証が受けられるとされていて、地方自治体では、既存制度の改正はできないので、各自治体の担当者が当惑混乱しているように、今後少なからずトラブルの発生が起こるでしょう。

この法案可決によって大きな影響を与えると思われる福利厚生では、高度医療制度の納税者へのメリットとデメリットで、後者のツメが課題になりそうです。

 

かねてから、高度医療制度は世界でも類を見ない良質な福利厚生で、その突出した恩恵は海外でも注目されました。

アメリカでは、前大統領オバマ氏時代に同様の制度を導入させましたし、米企業も医療ビジネスに利用しようとしたこともありますし、現在でも中国人を主とした一時的な受給資格の偽装による、格安医療ツアー利用者が後を絶たないそうです。

blogos.com

 

アメリカやアジアの一部の国のような国民寄りの行政に繋がった一方で、良質なサービスを悪用する動きも招いたことは、想定外の新たな課題を突きつけていて、社会保障の穴を利用した悪用が次々と明るみに出ていることは、こうした恩恵が広まる上で足かせになっているのは残念ですが、今こそ日本の行政の方向性や精度の根本見直しを断行すべき時期なのかもしれません。

本来海外人材の宛てがほぼ必要なかった日本の医療・人材制度は、日本人独自の性善説で構築されており、不正対策はノーマークといって良い状態で、ただでさえ何回な仕組みで問題が見えにくい上に、仕組み上想定外の課題をうわ増した結果となっており、行政組織の管轄内外とかの責任転嫁の常習化は、皆さんもニュースでご覧の通りです。

 

元来、国内には帰化した外国人、特に中国韓国人由来の人が当たり前のように居るのですが、彼らとの差別意識がさらに「保障が受けられない」という実害を伴ってさらに複雑なものになりますし、少なくとも今後移住する外国人への個別の福利厚生案だけでも示した上で実施すべきではなかったでしょうか。

 

海外からの不正事例としてあげただけでも。

 

10年以上納付で年金が貰える、在留資格が得られる。 

利用した5割が日本人じゃない例も。

中国では法の抜け穴を利用した旅行ツアーが存在する。

在留資格カードはローマ字表記マイナンバーカードは漢字表記で、本人確認に支障が出る場合ある。

比較的簡易な証明書偽造で受けられてしまう。

出生一時金制度でも、現場裁量が大きく判断の統一性に問題。

 

ざっとあげても、わけがわからなくなるほど見つかっているのです。

ここで、私たち国民を含めて外国人に対する認識を、改めておく必要があるのではないでしょうか。

例えばざっくりと観光者など訪問外国人には「おもてなし」が常であったのですが、全ての訪問外国人に当てはまらない事例が増える中で、法律や条例上の訪問・在住外国人の定義の再整理をし、新たな在来外国人受入れ・対応に最適な仕組みづくりを、優先させるべきです。

 

今回の見切り発車の最大の問題は、直接外国人と接する当事者の事情を鑑みずに、対外的印象向上優先した「優しいおもてなし行政」とされたことで、恩恵と弊害のどちらに分があるのか自明の理でしょうし、与党が見込む時と慣れが解決するほど甘いものではない事を自覚できていない、一部の官僚の甘い意識に大きな罪があるのかもしれません。

 支持率5割を前後する安定政権のメリットが影を見せつつある微妙な時期、政府の舵取りがより巧みになるなかで、まずは私たちの意識から「行政の性善説の恩恵」から決別し、すでに入っている国際化時代に見合った行政や福利厚生実現に向けて、痛みを恐れずメスを入れる責任と自覚の姿勢は不可欠でしょう。

 

この改革で大切なことは、どの国でも当たり前の国民優先の福利厚生をはっきりさせることで、まず国民主体の前提があって、加えて外国人へのメリット・デメリットも明確にする、ちゃんと内外へも曖昧で無なく明確な根拠をしめした上で、対外的にバランスをとった「国際対応型の国民に手厚い福利厚生」がキモになります。

性善説を前提にして日本的に曖昧な精度との決別は、私たちの国際化への姿勢を示す大きなターンニング・ポイントになると同時に、世界で誇るべき日本流の国民優先の福利厚生の実例として、世界における日本の評価を上げる絶好のチャンスになり得るわけで、そう捉えれば、対外的にも政府側は大手を振ってアピールできるかもしれないですね。

あとは国内企業の負担をどう下げていけるかが課題になりますが、こうした「大義」はその課題上回ってでも実行しうる原動力になるんじゃないでしょうか?

地域にのこる文化・習慣のフラット化

国際化がすすみ海外との文化・産業の連携を模索する努力が求められる時代にあって、乗り越えるべき課題の一つに地域の競争力向上がありますが、地域自治の弱体化が顕著に現れ、その耐力や持久力が弱まっているようです。

以前から筆者は、隣国との協業を深める話をしていますが、その中でも台湾が最も相性が良いのではとも書いてきました。

 

お隣台湾では、みなさんもご存知の通り台鉄(台湾鉄道)の大規模脱線事故が起きたばかりで、日本製の管理システムを利用していたことから、国内で緊張が走りましたが、台湾側は国内にその責任を求め逆に緩みだした体制引き締めを強化しようとしていますが、同じお隣でも他責を強いる国とは大違いですね。

www.excite.co.jp

蔡総統、台湾鉄道の抜本的改革誓う=脱線事故受け (2018年10月28日) - エキサイトニュース

 

一部政治家や企業トップを覗いて、こうした問題の責任自覚の考え方で、日本と台湾はよく似ている点からも国同士の相性がとても良いのではと考えていますが、今安倍総理が交渉しているインドも、日本と相性の良い国のひとつではないでしょうか。

 

国際における協業の難しさには、ところ変われば文化も違う事がネックになることは知られていますが、例え文化習慣や宗教観の相違はあっても、国同士の相性が良い国は探せば結構見つかるようですね。

この相性については別の機会にするとして、ローカルの自治体がまちおこしに欠かせない競争力を失う背景として、ローカル独自の文化習慣のフラット化が大きいのではないかという点に絞って書きます。

 

地域全体で競争力の差が弱まり、いわゆる地域文化がフラット化が進む中で、意外と軽視されがちな要素として、地域独自文化習慣が逆に足かせになっていると考える風潮があるようです。

ざっくりとですが例として、海外ではお隣中国人ではレアにしても猿の脳みそ、まだ多くの人々が昆虫を素揚げで食べるの食習慣があったり、国内地元では、愛知県西部(三河)などでは黒スズメバチ(ヘボ)を佃煮にして食す習慣や、すぐ北の岐阜県東濃地方でつぐみという鳥を食べる習慣がかつて在りました。

 

スズメバチ激減 愛知などで : 中部発 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

 

 フラット化する文化の認識では、これらの昆虫や希少動物を食する文化は「野蛮」「非文化人」的な評価に即決するものですが、これらのわかりやすい例だけでなく、もっとグレーな部分でも、地域習慣がそれとなく否定されないがしろにされる傾向は、メディア環境の発達による障害の一つとおもわれます。

この価値基準の均一化は、社会が近代化する上で避けられない過程であり、否定できないものですが、否定する必要のない良い文化まで根こそぎ否定する勢いを持っていて、せっかく地域の長い歴史によって培われた独自性を全面否定する原因になっているのは、とても悲しい話ではないでしょうか。

 

まとめると、一見ローカルに面々と受け継がれる独自性が、地域活性化の原動力になっている以上、人の移動によってその独自性が薄まる避けられない事態があるにしても、大手店舗の地方マーケットの参入や大都市集中化を促す交通インフラの強化の傾向は、あまり喜ばしくはありません。

ただ、地方に住もうとする理由には少なからずその地域にしかないメリットの存在は否定できませんし、フラット化による地域独自性の偏見をもっと地に足をつけて見直す必要は無いでしょうか。

ネットワークの普及で、メディアや大手企業は市場優位性を拡大するべく、この文化習慣を含む「価値」のフラット化を進めるのに対し、その選択肢だけに頼らない、地域ならではの価値を過小評価しない姿勢を、忘れないでほしいと思います。