ビーコンで館内の人の流れを掴む、名古屋パルコ
本家東京でなくとも、「パルコ」は名古屋でも最先端をいくファッション・ステータスですが、そのパルコがIoTの先端技術の「ビーコン」で何か始めたようです。
三つの建物からなる、名古屋パルコに3月末に新規ビル 「PARCO midi(ミディ)」も加わって、相変わらずの賑わいを見せているようですが、昨年からも建物を繋ぐ地下連絡通路の利便化。魅力をアップすると当時に、スマホを配布し連絡通路各所にビーコンを設置して、顧客の流れを調査する試みをしている、と紹介記事では上げています。
ビーコン(電波信号)による一定の経路調査や、東京ではタクシーに導入し、クーポン発行で顧客誘導を促す試みにも利用されていますが、GPSなどでも端末の位置情報などで、人の移動・経路をダイナミックに掴んで、先の東北震災の行動調査にいかされました。
ビーコンによる行動調査は、GPSのそれに比べて小規模・限定エリアでの調査にむいており、比較的コストも抑えられることから、今ioT(モノのインターネット)の叫ばれるなかで、もっとも手軽なシステムとして導入が期待されています。
パルコは、このシステムを使ってパルコ全館と通路を巡る、顧客の動作を記録し、より効率のいい店舗配置や通路の活用に、また効率のいい建物間の移動を誘引する施策に生かす計画のようです。
こういった流れが、今後名古屋の他店舗や、公共施設でも実験施策好きな名古屋市でも、活用されていく可能性が高いと思われますが、まだまだビッグデータの解析方法や、生かし方やノウハウが未熟なために「これから感」が否めません。
それゆえに、パルコの様に先んじてマーケット構想に生かすことは、優位な立場に立てる有効な手段になるかもしれません。
いずれにしても、名古屋のマーケットが活発になる期待が持てる、需要な試みだと期待しています。
パルコ 350個のビーコンで顧客を“追跡”
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/052000126/052000003/