くろま流 × NAGOYA式 ブログ

地域産業・観光を広い目線から、東海・名古屋あるあるをリサーチ。

日本が「優秀」なだけでは生き残れない未来を、乗り越える

私たちの住む日本の、道路・上下水道などの強度をはじめ治水・耐震の完成度や保全体制は、世界に類を見ないほどの抵当徹尾なまでの万全ぶりで、国内は基より海外でも高い評価を得ていて「ジャパンブランド」なる冠としても表現されます。 

これは、日本で生活する者にとって安心や満足に繋がるもので、日本に住んで良かったと思える大きなメリットですが、その万全ぶりを支えているのは公共事業の需給バランスが良かった事と、予算配分する行政と工事業者の利害が一致していたためとも取れます。 

 

 さて、そのインフラ整備の完成度の話題になると、他国のそれとの比較の話題が往々にして見られることがありますが、基本その多くは発展途上国との比較としてあげられるケースが目立つように思います。

 

news.nifty.com

台湾で頻発する「道路陥没」、台湾ネットユーザー「日本ならこんなこと起きない」=台湾メディア|ニフティニュース

 

例えば、道路などの交通インフラの完成度の高さやトラブルの少なさは群を抜いていて、過去に他国で日本の協力で実現した公共工事の優秀さは、現地国の完成度と比較されています。

ここまでに至ったのは日本国土が、お手本とした西洋諸国の設備条件より劣悪だったハンディを乗り越え、それ以上のクオリティを実現しようとした強い勢いと思いによる成果であり、その結果が他国を上回ったということでしょう。

 

その強い勢いと思いが、人口減少で近年弱まることがわかっており、政府も予算削減傾向にあって、インフラの安全神話やジャパンブランドの信頼性に影を落としつつある、というのが今の現実のようです。

この傾向は、基本的に国が担う保全管理と民間企業が行う公共事業による、経済効果に将来性を求めなくなっていることの現れで、それ自体は世界的傾向も考えれば自然の成り行きとも思えますが、海外のそれと日本の地政学的な「お家事情」を考慮しない前提での話です。

 

人口減少の中で、今まで以上に国の経済効果を上げていくためには、「売れ筋の強化」はテッパンなのですが、一方で公共設備関連の強化は後回しにされた結果、すでに近い将来を見ても安全神話は風前のともし火になりつつあります。

私たちの生活水準が世界でも最高レベルに達している現在、さらに高みを目指そうとする中で、改めて公共インフラ投資の見直し課題が再燃する段階に入っていて、売れ線を伸ばすだけでは、国内の経済効果をプラス化できない公算が高くなっているように見えます。

 

国家予算からみても大きな比率となるだけに、経済成長効果を狙った公共インフラの拡張・改善と、既存インフラの保全対策の両立をさせるという、ウルトラC級の予算管理が要求される時代に、改めて私たちはかつての「アジアの弱小国家」としての意識とその反発する強い思いを、改めて思い起こす時期に来ている気がします。

皇紀で言えば2千年以上の長きにおいて一貫した歴史と国家を維持し続けたこの国が、これからも一つの独立した国として継続できるかどうかは、今の豊かさから一歩目線を離し、新しい未来に進むための貪欲さを思い起こせるかにかかっていて、今に満足せず日本人の良き伝統「結束」する強い思いが、試されていると思っています。

 

最近「日本国紀」などの、いろんな視点で日本を見直す書籍や意見が注目されているようですが、その背景には日本人の生活環境は西洋諸国のそれをお手本にして追いつき、その豊かさに並んだことで絶頂期を謳歌する一方で、アジア周辺諸国に追われ・ライバル視される立場でもあり、その両立を迫られる危機感が募るからでしょう。

その解決に大事なのは現実的な予算管理もあるにしても、同等に大事なのは世界の中の日本としてどう考え行動するかという、注目される「ジャパンスピリット」在り方が本筋であり、教科書問題で「混乱を極めた過去の歴史・経済力」の学び直しと、国内外からの「邪な意見や撹乱」を見極めながら、日本らしさのブラッシュアップする前向さがブームとなっている今、未知の難問に挑む私たちにとって、励みと助けになるのではないでしょうか。