くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

地方創生ムーブメント渦中にある航空・自動車産業と観光産業の連携

 

 愛知・岐阜・三重の東海3県は、地方創生のムーブメントに乗じて航空・自動車と歴史観光の地域産業を核にまとまろうとしています。独自の技術を武器に特化した産業と人の動きを活発にさせる観光は地域の雇用増加を図るのには効果的なものです。

 

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 前回、名古屋城本丸の木造化について触れましたが、今のところタウンミーティングでも、市側の説明が未だ要領を得ていないためか、市民が混乱するといった逆効果になっている傾向があるようです。

 また、来る来年春に開催される伊勢志摩サミットでも、地場産業である真珠の種付け時期と重なるため、その対策が悩まれており、いくら国策とはいえ地元の生業を阻害している現状に悩む住民もいるのも事実。

 この城本丸木造化イベントや伊勢志摩サミットなどそれにかかわる動きは、その単体だけでなく観光産業化の核になる司令塔の役割が期待されているためとても観光都市化の課題を論議する上で重要です。

 ただ地場への思いの強い人たちの自信と誇りの象徴ともなるものでもあり、今後起こる観光はもとより航空機産業での企業同士の活性化・連体にも、相乗効果として重要だと見る事も出来ます。

 

 東海地方の話が中心で申し訳ないのですが、名古屋市のある愛知県が隣県の産業を牽引していくとすれば、多少なりともご理解していただけるかと思います。

 他地域や、海外の人から見れば日本の都市と言えば、東京・大阪と暗に答えられるのが一般的ですが、日本のどこにあるのかという点を覚えてもらうためには、突出した特徴が必要であり、その点で名古屋のイメージを定着していただくのが合理的だと思われるのですが、いよいよ2つの産業の柱をもってまとめる機会が訪れました。

 

 企業固有のイメージは、それなりに地場産業のイメージ繫がりますが、一企業が突出しすぎても、地域のイメージに繫がりませんので、自治体が主導で雇用を中心にまとめることが出来ないと地域創生は生きません。

愛知トヨタ自動車社長に聞く、「顧客起点の発想で」 きょう創業80年 
日本経済新聞
http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLZO94873810X01C15A2L91000/

「今年の社長」に豊田章男氏=MRJの森本氏は3位—産能大調査 - WSJ

http://m.jp.wsj.com/articles/JJ10807545102605993705919129487161854876043?mobile=y


 地域の代表企業であり地場にも影響力ある企業、トヨタ自動車は原点に戻ってお客様目線での商品開発を決意しています、今後航空産業の三菱航空機もその様な決意のもとで地域の主幹産業発展に貢献してもらいたいです。 

 

工科高専攻科、民営を承認 特区会議

愛知 中日新聞(CHUNICHI Web)
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20151127/CK2015112702000054.html

育て、飛行機作りの即戦力 愛知県立高に「航空コース」

井上亮 2015年11月29日
http://www.asahi.com/articles/ASHCV5166HCVOIPE01V.html


 その地場産業を育てようとする幾つかの準備も進んでいるようで、決してこの地方への風向きを上げるムーブメントを逃さないようにと、意気込みが感じられます。

 こう言った動きには必ず負の動きも付きまといますが、目先の利益だけに囚われず、何十年、何百年先を見据える俯瞰的な目論見を忘れてはならないので、こうした動きに乗じても、利用しても産業雇用を盛り上げる流れが出来ている今を、逃さないように官民の連携・協力している現状は大変評価できるものです。

 予算が足らなくなるのは、生産する側より消費する側が多くなるからで、不景気になると気持ちの部分から後者に寄りがちですが、何をしてくれるかではなくて、何をできるかを一人一人が考える良い時期であり、大げさでなくてもその姿勢を変えていくだけでも効果は小さくないかと思います。