進化するブランド力、銀座からGINZAへ
あの高級のイメージが印象強い東京「銀座」が、次世代への街づくり・新規顧客の対応に挑戦し続けている姿を、私たちは注意深く追わなければなりません。
東京、銀座は全国にある「ギンザ」商店街の総本山のような場所になるんでしょうか、一言「銀座」と言えば東京都中央区銀座1丁目から6丁目までの大通りに囲まれた銀座4丁目交差点を中心としたおよそ1km四方程の中心街を差します。
さすが、総本山なわけですから、その商店街としてのステイタスも、格調も、人気、そして何よりの実績は他の銀座の追随を許さないのも頷けます。
やはり銀座の凄さは、ニューヨークの5番街や、パリのシャンゼリゼ通りの様な、圧倒的なブランド力です、街自体がステイタスであり、一つの基準になっているのが強みです。
その強みは、「銀座フィルター」が存在すると説明するのは、銀座、壱番館洋服店、渡辺新社長。
渡辺氏は、そのフィルターの基準は「銀座側」のフィルターではなく、銀座の価値を「客側」がフィルタリングするものと語っています。
この自然に発生した慣習によって、常に銀座はお客様の「銀座フィルター」で磨かれ選別されているから、常に世界基準のブランド力・価値を維持できていると言えるのです。
銀座って、高級でお客を選んでいる印象が強かったんですが、商圏淘汰の原理は一級の銀座でも存在していて、常に試されているのは同じのようです。
また、銀座は歴史が古く、最も伝統や格式を重んじるところというイメージが強いですが、少なくとも戦後から見れば、焼け野原から復興した当時から、実にアグレッシブに、挑戦的に発展してきたようです。
そして意外に世代継承もリベラルで、新しい空気を取り入れる柔軟性・若者へ権限移譲する風習もあり、実際30代から40代の店長、社長が多いのは意外でした。
銀座は、常に最先端を走りながら、高度に鍛え上げれた目で、独自の銀座ルールに基づいた柔軟な経営戦略をしてきたしたたかさは、さすがと言えるでしょう。
しかし、そんな銀座も常に周囲にアンテナをはり、危機感を保つ中でこれからの銀座像を描いていると言います、それは。
「日本の銀座から、海外に求められる銀座」への展開が課題だと言います。
今東京は、国内の客を上回る海外観光客の想定外の急増に、あらゆる面で試されています。
海外顧客は、都の政策方針から増加の一途を辿るといわれていて、その新規顧客の取り込みを、街づくりから真剣に取り組んでいます。
これは他人事ではなく、保守的と言われる「名古屋ルール」が抱える、国際商業都市を目指す名古屋市へも試金石と考えると、東京銀座の戦後からの開いた商業都市の未来として大いに学べるものではないでしょうか。
銀座を追う日本橋、丸の内~ ――銀座に危機感広がる?
http://nobuhiko-shima.hatenablog.com/entry/20141003