くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

焦りと不安、人やモノが東京へ流れていく…

 これは名古屋でも他人事ではありませんね。
関東圏は東海のリニア構想に先んじて東北新幹線で東日本圏の 取り込みを、そして今度の北陸新幹線開通で、中部圏の北陸まで商圏として取り込もうと先手を打ってきました。
 リニア高層は、確かに素晴らしいものです、完成さえすれば中部圏が東西商圏を取り込むチャンスは格段に高まるでしょう、しかしいかんせん工期があまりに長く完成を待っていては、実現までに東京や大阪に商圏を持っていかれかねません。

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焦りと不安、北陸新幹線に悩む関西経済界 人やモノが東京へ流れていく…
2015.3.22 07:00更新 SankeiBiz
 北陸新幹線を見るためホームに集まった大勢の人たち=14日午後4時5分、石川県金沢市のJR金沢駅(頼光和弘撮影)  北陸をつなぎ留めろ-。14日に延伸開業した北陸新幹線が、関西経済界の悩みの種となっている。「関西経済圏」の一角とされた北陸だが、新幹線と共に人やモノが東京へ流れ「首都圏経済に組み込まれるのでは」との不安が高まっているからだ。新幹線の大阪延伸が見通せないなか、関西の焦りは募る一方。北陸経由での外国人観光客の呼び込みなど、つなぎ留めへ必死にネジを巻く。
「金沢が東京圏に」 
 もともと関西と北陸は製造業を中心に結び付きが強く、繊維産業などが北陸に主要製造拠点を構える。人口移動でも北陸から関西へは千人近い流入超だ。
  だが、北陸新幹線の開業で、金沢までの所要時間は東京、大阪ともほぼ同じ。富山までは東京からの方が約1時間早くなる。「金沢市東京圏に入る」。大阪商工会議所佐藤茂雄会頭は不安を隠さない。関西財界には「北陸の学生が東京に進学、就職するケースが増えるのでは」(関西経済同友会・村尾和俊代表幹事)と気をもむ声が強い。
  北陸の自治体関係者の視線も東京に向いている。「子供のころ、関西と首都圏の影響力は6対4だったが、今は首都圏の方が大きい」。2月上旬、富山市で開かれた「関西・北陸交流会」で石井隆一富山県知事は述べた。石川県は関東からの観光客を今年に倍増させる目標を設け、関東でのPRを強化する。関東との企業間取引も活発化させる考えで、同県の担当者は「肥沃な市場がある首都圏が重点ターゲット。関西はあまり意識していない」とつれない態度だ。
 観光資源を活用
 関西も手をこまねいていたわけではない。JR西日本は平成25年から北陸、関西の経済団体や自治体関係者などを招いて同交流会を開き、両地域の連携強化に取り組んできた。だが、北陸新幹線という「強敵」が出現した今、ただ連携強化を唱えてもじり貧は免れない。りそな総合研究所の荒木秀之主席研究員は「地域間で人や物の交流がしぼむと、経済圏としての一体感がなくなってしまう。観光促進など何らかの仕掛けが必要」と話す。
 関西が局面打開の一手と期するのが、増え続ける訪日外国人に人気の京都・奈良や大阪といった観光資源の活用だ。関西経済連合会は北陸経済連合会と共同で、中国からの観光客誘致を本格化させる。富山から入国して北陸を回り、その後京都、大阪を訪れ関西国際空港から帰国する、などのモデルルートづくりに取り組み、訪日客にアピールするのだ。大和総研の米川誠主任コンサルタントは「魅力的な観光ルートを確立できれば好影響が出る」と指摘している。
 北陸の関西離れを看過すれば、ただでさえ地盤沈下気味の関西経済には大きな痛手となるだけに、関係者も巻き返しに懸命だ。
 
 関東と関西の中間に位置する愛知県は、どちらにも都合のいい地の利ですが、一歩誤れば中途な位置関係でもあります。
 東の雄と、西の雄の動きを見極め、うまく両者のいいところを生かし、かつ北陸や三重、静岡とも産業連携する”ハブ”として機能する柔軟な街づくりが中部地方を生かす道ではないかと思うのです。