くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

台湾目線に見る、国同士深めたい親しみと関係作り

今現在、国際化の波を渡ろうとする日本にとって、周辺の国との友好的な関係に神経を使うのは当たり前なのですが、現実的に北西方面の隣国との関係は良好とはとても言えるものではない中で、私たちは改めて良質なお隣付きあいの見直しを迫られているのでしょう。

 3月ごろまでは米中・北朝鮮会談の成果がわかるまで様子見、その後米日会談も予定されているようで、日本はアメリカとの関係維持はよりシビアになりつつあるようですが、もう一つ忘れてはならないのは比較的堅調なアジア南部諸国との連携の強化でしょう。 

 

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なぜ台湾人には日本好きが多いのか?世代で微妙に違う事情と理由 - ページ 4 / 4 - まぐまぐニュース!

 

その最も有効性の高い関係は、台湾との協業をより具体的に高めるのがもっとも現実的で効率も高い選択肢ですが、親国の中国との関係もあって今ひとつ微妙な協力関係に止まっています。

上の紹介記事にあるように、日本と最も親和性が高いとされる台湾は、中国との独立性を保ちつつアジア諸国でも進化している優良国家だと思うのですが、日本国内で在日比率の高い中国・韓国の人々の影響力ゆえに、政府も関係維持にこだわりすぎる傾向が無くなりません。

 

私たちが今後世界と、より独立性を保ったうえで柔軟な国際関係を築く上で、地域性はあるにしろ各国とよりフランクな国際関係を作る上で、少なからず自分の身の回りの人付き合いや、外国人見方や受け入れの姿勢を見直す時期を迎えている最中で、この身辺見直しは「モノの整理」のような単純なものではないですが、させて通れない課題です。

海外からの訪問希望者のなかで、最近特に親日の台湾の人々が日本に基盤を築く動きが目立っているそうで、かれらの関心や意欲はとても高いのですが、今のところ足踏みをする姿が目立っているように思えます。

 

その理由としては、日本人と同じように中国との関係悪化を懸念することもありますが、私たちにとって無視できない理由として「国内の経済成長の鈍化」「文化交流の消極性」にもあるようです。 

 台湾の人々の日本へのスタンスは、兄弟のような関係であり今のところは台湾にとって日本は教えを請うべき・慕うべき兄のようなものですが、その関係性を日本側の都合で絶ってはならないということです。

 

Youtubeなどの台湾を紹介する動画を見比べると、彼らの意識は高齢者層はもちろんその後継世代・若者たちの意識はとても親日なのですが、シャープの台湾企業買収などで日本のステイタスは低下したり、日台間の優位性は変化し出している中若者でも「日本をお手本に関係を深めたい」と前向きな意識がまだ高いのです。

近隣の他国が日本へのバッシングを強める中で、これほど心強い外国は無いという事実は、私たちはもっと関心を高めても良いのではないでしょうか。

 

しかし、私たちの台湾への目線は戦後から変わっておらず、未だ上から目線でしかないのは残念で、一部は評価しているように「災害時の協力関係」が示しているように、日本と台湾は今よりさらに協力関係を進化させ、日本は本来の小国である自覚とともに、より有効な国際関係を拡大していかなければならないなかでの、一つの強力な選択肢なのは間違いありません。

筆者は台湾だけを推すつもりはありませんし、従来通り中韓国との関係改善も避けて通れない道だと心得てはいますが、合理的に考えてまずはやりやすいところから手を付け、国際関係構築のノウハウを作る積極性はアリだと考えますので、さまざまなご意見はあるのを承知で、直球を投げた次第です。

 

筆者は、10年以上まえにも近年でも韓国・台湾・香港(中国本土はありません)観光へ行った体験から、過去と今では安全面や商業の進化は雲泥の変化を実感できましたし、その貴重な感覚は国内に生活していても多様な見方や発想につながっていて、体験どの量でなくそれに気づくきっかけをどう作るか、をより自分の生活に活かす気持ちに育てるのに役立っています。

どの隣国も、近いが上に完全に関係を絶つことは困難ですが、ただでさえ宗教・文化・慣習の異なる国同士の関係づくりに、自分を押し通す方法は得策ではありませんが、そうした場に実際遭遇した場合は既存の関係を柔軟に見直し、はっきりとした新しい関係をつくる姿勢を一人一人が少しでも多く体験することで、多くの垣根を乗り越えて対等に付き合える力を養える、そのことに積極的に関わることが日本の魅力を結果的に知ってもらう唯一の手段なのではないでしょうか。

 

枠にこだわらない「世界にひとつの花」への道

もうだいぶん前になるのですね、2003年に発売されたSMAPのこの曲は、今でも多くのコミュニティで合唱され、日本の「絆」意識とともに平成の時代を乗り越える合言葉のように繰り返されてきましたし、今東京オリンピックに向けスポーツによる絆の話題や才能への関心が高まっていて、自然災害などの暗い空気を前向きに捉えるとても良い傾向です。

それを糧に、少子化で個々の人材価値が見直される時代を、個人の価値や可能性を今後一人一人がどのように考え答えを出していくのか、日本国内の本格的な就活解禁で、企業や就活を迎える人たちは優位性をどう発揮するのでしょうか?

 

 

日本の政府は、私たちの収穫とは別にして国の豊かさを担保しようと、国の裁量で資産運用を続けていますが、その成果が国民全体に行き渡る日がまだまだ先であることをこの記事は伝えています。

その資金は、国民の預けている預貯金も含まれますが、その報酬はプラスでもマイナスでもまず大得意様の企業に優先的に与えられるものですから、その末端の資金提供者は、後回しか回ってこないかもしれませんね。

 

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日本人は知らない…国民が働かなくても「豊かに暮らせる国」の正体(岡村 聡) | マネー現代 | 講談社(1/3)

 

 それでも、企業は成長のために多額の投資をし、会社を機能させるのに不可避な優秀な人材を求めリクルーティングに力を入れていますが、被雇用者側有利と言われる雇用市場では、その意図に反して企業としての合理化だけでは、その才能を確保できなくなっているのは、皮肉な現実です。

 

こうした現状の中で、就活で少しでも優位に立とうと策を錬る若者に、根本的な落とし穴があることを忘れてはならないとおもうのです。

先に説明した通り、企業に勤める前提で企業の一部としてその才能を発揮しようとするのは、それぞれの個性をベースにした成長では無くて、企業の方針に従う前提でのそれであるという事実をどう考えるかにかかっています。

 

その雇用の範疇では、花は花として成長することはほぼ絶望的であり、中には一旦入って実績を積んで独立を試みる人もいるでしょうが、それをやすやすと認める企業は圧倒的に少ないでしょう。

究極で言えば、企業が持つ市場を利用する時点で、独立していても企業の一要員でああり、世界に一つの花ではないということですが、この認識をわかっていて多くの人大人や人生の先輩は、それに甘んじる道を勧めてくるのです。

 

若者の将来を案じる者ほどそのバイアスは「良かれ」という理由によって、可能性を

摘みに出てくることが当たり前のようにおきます。

少ないとは言え、子供に旅をさせようとする立派な親もいますが、その経験を踏んでいない多くの親なら致し方ないしれませんが、そのリスクと選択は例え未熟な雛鳥であっても自己責任で選択するしか無いでしょう。

 

「青年よ、大志を抱け」

 

という掛け替えのない可能性は、すでに形だけのものになって久しいですが、親離れ出来無い子供だけでなく、子離れでき無い親や大人がリスクを避けて今の日本を作ってしまった以上、ここであえて言うまでもなく「世界に一つだけの花」が、そう遠く無いうちに形だけのものになら無いことを願って止みません。

 

世界では、日本に住んでいただけでは想像すらでき無い事が次から次へと起きていて、その事実は国内でごく一部しか知られていないのが、どうやら本当のようです。

 

その事実をどれだけ受け入れる覚悟と好奇心があるかは人それぞれでしょうが、私たち大人を含めてこの世界の波の先に、どれ程の可能性を見いだせるかと言う観点で、就活を楽しんでほしいと思うのです。

 

日本に一つの花になることも、とても有意義なものです。

しかし、若いうちからリスクを取った分、世界に一つの花を咲かせられることも、忘れ無いでください。

名古屋ウィメンズマラソン2019、今年もキター。

10km超えたあたりから雨足が強まったものの、今年も盛況の下終わったことで、多くの女性たちのチャレンジのドラマがありました。

筆者も応援しに行きましたよ、往復路コースが何箇所かありましたので、その一つでスタート名古屋ドームから南下、阿由知通から新瑞橋への間にある「桜山」交差点で先頭集団とその後に続く一般女性たちにエールを送ってきました。

今年は、桜の開花も早まる中でそれにふさわしい名前の交差点で、多くの人応援者にまざって雨も降りだす中、雨具を腰に巻き走る一般参加者を見送りつつ先頭集団の戻ってくるのを待って、会場の雰囲気を堪能できました。

 

同時にパラレースも名古屋ドームからパロマ瑞穂スタジアムまでで開催されたようですが、雨が強くそちらは断念しましたが、障害者と一般者の競技同時開催は、一般化されてきていて良い傾向ですね、今後もこの普通のことが普通に認知され、楽しまれるといいですね。 

 同じ人間なのに同じ土俵で争えない矛盾は、パラリンピックなどの併催が当たり前になってきたことで、多くの人の注目が集まったことは、この課題を乗り越える大きな成果なのでしょう。

もちろん、名古屋ウィメンズマラソンでも開催されていて、市民マラソンには分け隔てなく走る姿と、そこに生まれるお互いが気遣い労る姿を目にすることができたのです。

 

toyokeizai.net

「パラ駅伝」障がい者と健常者がつなぐ襷の魅力 | スポーツ | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

 今年行なわれる各地の大型マラソン大会では、来年開催される東京オリンピックの出場権獲得の行方も合わせて盛り上げられていますが、筆者は純粋に名古屋で強豪外国選手が上位になる中で、5名の日本選手が上位入賞という話題の方が価値があると思っています。

一般女性の方も、久しぶりの雨天決行の中でベストには遠かったものの、悪天候の中でのマラソンのリスクと上手く付き合いながらの経験は、貴重な体験としてそれぞれのマラソンキャリアになることでしょう。

 

好天に恵まれるのに越したことはありませんが、マラソンが人生と重ね合わされるように、雨天で走るマラソンも大きな意味をもっていると思いますし、走る姿を見ていると、一番自分らしい姿で走る彼女らが羨ましくもあります。

翌日から新しい日が始まる中で、仕事に家事に新しい気持ちで挑む彼女たちに、雨で体調管理も大変でしょうが、その中で体験したことを生かせる明日であって欲しいと願うばかりです。

参加された方、それをサポートされた方、応援された方々、お疲れ様でした。

 

ネット決済サービスの乱立

 ネットペイメント・ネット決済サービスと呼ばれる非現金支払いサービスが急激に増えていて、まるでお祭り騒ぎの様子を呈していますが、皆さん利用されていますか? 筆者は、少々出遅れた感が否めずに未だクレジットカード決済に始終していますが、有効に活用すればとてもお得感の高いサービスだけに、筆者もこれから前向きに検討していきたいです。

 

さて本題ですが、企業がいよいよ本格的にのりだした、決済サービス市場もメガバンクみずほ銀行もはじめ、提携地銀も追って参入することがわかっているだけに、いよいよ国際的にも乗り遅れていた国内の「お金の存在」は、いよいよ現金よさようなら!という時代に、本格的にかわっていくのでしょうか?

 

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速報:「メルペイ」がAndroid対応、コード決済も - Engadget 日本版

 

 飽和するほど普及したスマホ端末を活用する、関連サービスは「お店」のバーチャル化を促し、「お金」もいよいよ仮想化される流れが、日本ではまだまだ現金の引き出しが便利なためになかなか進んでいないようです。

 筆者も、ほぼ現金引き出しとクレカの併用で十分満足していましたが、あえて消極的な見方をすれば、ネット決済サービスはセキュリティの安全性や、取り扱い店の数と提供サービスのシェア争奪の点でまだ不安定なために、今後の展開待ちという人も少なくないかもしれません。

 

www.itmedia.co.jp

Edyと楽天ポイントを統合した新「楽天ペイ」アプリ、2019年3月に提供 - ITmedia Mobile

 

 筆者の情報公開スタンスとして、あまり特定企業を評価しすぎるのはどうかとは思いながらも、その中で楽天の事業展開はとても斬新で興味深いものでした。

ご存知の通り、昨年同社は久しぶりに出た第4の通信インフラ業者として新規参入を発表していましたが、大方の駄目押しを裏切って汎用サーバーによる世界にも類を見ない新技術プラットフォームを掲げて、一気に現実性をアピールしてきました。

 

その注目度は、兼ねてから懸念されるリスクを上回るメリットを生み出し、同社が展開する独自サービスをさらに拡張する可能性が出てきたという点で、画期的です。

この動きは、発想の転換が的確であれば新参者でも国内の飽和市場を出し抜くことができるという、動かしがたい事実を証明したことになり、この実績は今後地域創生に取り組む団体・企業にとって、海外ブレーンとの協業による課題克服への優良な道筋となり得るものです。

クラスメイトは外国人、その時親はどうしますか

 数年前から積極的に始まった、国内の観光事業強化と職業人材育成によって、私たちの生活環境に外国人を見ない日はほぼ無くなっていると感じるように、漠然とでも彼らとの関わり方をまじめに考える機会も増えていることと思います。

 すでにその境遇に立たされている人は今まさに、まだの人でもより具体的に心の準備はしていきたいと考えているかも知れませんが、地元でも下記のような大きな変化は現実になっています。

 

www.asahi.com

新入生49人のうち41人が外国籍 愛知の小学校:朝日新聞デジタル

 

少し前までは、漠然と「人種や宗教の壁を認める」は頭の中では当たり前だったですが、当事者になるとそう簡単で無いことに戸惑う人は結構多いそうです。

私たちのお国柄は、受け身型で短期訪問者には寛大なことが多いのですが、それが長期化するとその反応はガラッと反転する事実に驚くことになりますよね、歳をとればその傾向は増すし、人付き合いの経験量でも差が出ます。

 

だからこそ、その事実を認めながらその判断を集団で決めずに、個々に判断し行動するスキルが不可欠になるのですが、私たちの多くが集団の調和に重きを置く性格から、容易で無い事は今後益々深刻になる可能性があるわけです。

もしあなた達の子供が通う学校でこうした現実があったときに、単独で多様性を受け入れつつも子供の安全性や人脈を見極めなければなりません。

 

子供たちは経験も浅い分受容性が高いので、いとも簡単にコミュニティを作って馴染んでいくのですが、子供より親などの大人が冷静に対処できない場合は、その時点でそれぞれの柔軟性と価値観が問われるわけです。

 親御さん世代では経験ももてず大人から教えてもらえなかった、コミュニケーションスキルを、唐突におこる変化の中で子供にどう諭せば良いのか、社会の個人化が加速する中でストレスになる人も多いと思います。

 

それを解決する上で、上の実例は役立つ人とそうで無い人に別れますので、後者の人は個々に自分自身で判断するしか無いのですが、そのリスクを覚悟で判断してもその行動を許容するコミュニテイでないと、その英断は生かされません。

少し本題がずれますが今、幼児虐待を表面化させる試行錯誤をしているように、イジメなどの犯罪が面に出にくい集団性が大きな課題になっているように、より個人の追うべき責任とコミュニティが請け負うべき責任が、不明確な事で起こる障害は、外人受け入れにも良からぬ課題を残します。

 

その解決には、まず単純に個人の判断を尊重できるか? ですが、この尊重とは関わらない事ではなく「かかわりながらも認める」ことで、そのためにはコミュニティが明確にすべき保護権利と、個人が背負うリスクを共有しやすい場を持てるかにかかっています。

この境界を曖昧にすることは、問題をうやむやにする姿勢と比例していて、健全なコミュニティかどうかの判断基準になる目安ですから、市民にメリットのわかりやすい「目安箱やSNS」導入など、行政も具体的に目的を明示した上で実行し、その是非はその後で討議する、言ったもん勝ちの仕組みを作れるかは大事です。

 

行政が積極的に明確な態度を示し、市民誰もが関われる仕組みはある意味連体制が高度に進歩している日本でしかできない事だと思いますし、今は個人化の普及で昔からあった連体制がうまく機能していないだけではないでしょうか。

筆者もどちらかといえば個人主義者なので過度な縛りは賛成できませんが、民主社会を目指す以上最低限の統制は避けられないもので、むしろ多くの日本人が望んでいるものでしょうから、自治体は市民のニーズをバランスよくまとめてコミュニティ単位でいつでも市民全てが参加できる仕組みに予算をつけることに、誰も反対はしないと思います。

 

この提案は冒頭に挙げた問題を解決する一案にすぎませんが、だれもが好きな時にこうして言いたいことを書き込む習慣は、有意義なことではないでしょうか。

それを集めてどう分析するかは、自治体の能力次第ですが始めて進める行動力を、色んな形で市民に示してほしいと願っています。

 

 

 

本末転倒なAIへの期待と依存度

AIの進化によって新しい仕事のカタチに関心が高まる中で、日本伝統の職人文化に大きな影響を与え、彼らの減少によって引き継ぎ手不在の中も、少しでもそのノウハウをAI活用で蓄積する試みは斬新です。 

 ただ筆者が心配なのは、この伝統の引き継ぎが進むに伴って、予期の日本の伝承文化が人によってされないことで、日本人の粘り強さや繊細さという独自の優位性が弱まっていかないようにしたいですし、職業選択や仕事そのものの在り方へのこだわりは今後も養って欲しいものです。

 

 さて、AIによる知財・技術の数値化された蓄積が、職人の減少問題に貢献していくとしても、そもそも継承すべき職人そのものが少なくなっている原因は、根本的な職業選択肢の偏りにあって、今でも技術伝承に憧れる若者は一定数いるようですが、職業の魅力の判断基準が、より収益や効率性に偏っていく傾向が強くなっているからです。

別の記事でも書きましたが、最近下火になりつつも「Youtuber」へのあこがれが子供達に浸透しているのは、子供でも参加できる職業の可能性を広げたこともありますが、すぐに結果を出したいという職業願望への現れ、と取れる点も無視できません。

 

www.sankeibiz.jp

AIが侵食、日本の労働人口49%代替予測 「熟練者の勘」必要性乏しく - SankeiBiz(サンケイビズ)

 

この職業が、現存の職業に危機感を与えるAI対策がほぼ皆無であり、むしろ既に盛り込まれた職種である点も伸び代が大きくなることかもしれませんが、この点でも新しい業態が「趣味」のこだわりや個性化の延長線上でできるにに対し、既存業態はむしろその逆で好きなことを排除しているケースが圧倒的に多いという、職業観の乖離があります。

大人なら経験則でそれを知っていますが、ネチズンといわれる子供たちは持ち前の感性で見抜いているようで、彼らの中から成功者が出るとすれば、経済的優位性を使って「好きなこと」にこだわり・伸ばせる子供たちということになるでしょう。

 

その成功には、才能や努力するスキルは私たち同様に求められますが、その過程で伝統技術や職人への憧れや魅力を持つ子供がふえる期待はあります。

その段階で、彼らの師匠が「人間」なのか「AI」なのかは知るすべはありませんが、こうした知恵の周知が順調にいけば、まだまだ日本独自の職業の伝承の可能性は明るいものになるでしょう。

 

こうした可能性を今後成熟させるために、単にIT企業が「商品サービス」の一環として提供するのではなく、かけがえのない伝統を持つ地域行政こそが、地域の福利厚生の武器として一般化する流れを作れれば、むしろ地方の優位性は高まるでしょう。

昨今はネットインフラ普及の恩恵で、発想さえあれば都市部との優位性の差は縮まることがわかってきていますから、今後はそれを補う物流施設や交通システムの向上をさらに高め、東京一極集中による効率悪化を見直し、生産性の日本全体で分散・分業に資源集中させる必然に備えて、仕事に関する行政の機能性アップや、ネットワーク化で課題解決の共有に、AIを進化させる動きは重要でしょう、期待したいですね。

 

雇用側と非雇用側のWin-Winの解を求めよ

日本の人口減少で人の流れによる経済効果の低下のなかで、その利用者に対しサービス提供側の人材不足が、ついに及び腰だった海外人材登用にまで及んでいて、それにかかるコストについて検討が始まっているようです。

その提供側の人材確保に、障害者人材の活用を見直す動きが出てきたのは、とても良い傾向ですが、そもそも経済的に豊かになった国内で、多くの雇用人材は職の意義・ニーズよりも、3Kなど雇用条件の悪い職業を選択しなくなって久しく、後追いで職業人材不足を始めた経緯には、今後も余計な課題を抱えていきそうです。 

 

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福岡発・障害者が「のびのび働く職場」に潜入 | ワークスタイル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

さて、紹介記事のように物流や、生産業など3Kにあげられる業態から、徐々に国内人材登用の見直しや、職場環境の改善で生産性を高める実例が見られるようになったことで、特に大手企業のそれは今後抽象企業にボトムダウンされる期待が出ています。

そもそも、障害者人材の登用が零細を中心とした中小企業から、行政の優遇制度などの指導によって始まっていましたが、規模も小さく思うように結果を出せていませんでした。

 

その成果については、行政の関わり方にも課題はあると考えられるのですが、今回はそこで無く人材活用の新しい動きがせいかをあげている点が注目されていて、大手企業の3K職場を工程や人材配置の見直しで、全体として効率化を図って生産性を上げるやりかたが、ようやく成果を上げてきたということです。

零細企業ではじまったそれの問題は、現場の問題を見通せない行政側目線での制度で、効果が上がらない企業側はそれを悪用・偏用してしまったことにありますが、大企業の採用事例は、大規模な職場の優位性を生かして致命的にならない範囲で実行されていて、行政指導に頼らず企業自力で結果を出しやすい事例として評価されます。

 

もともと日本は資本主義経済のもとで生産性を上げてきた国であり、 行政指導に頼るような社会主義的な方法は適切ではないことが、これらの事例で見えてきたといえるでしょうし、この方法は各企業の裁量に依存しますが逆に企業の姿勢がマルチな人材活用に動けば、むしろ規模からして行政特区のそれを超えることはいうまでもありません。

昨今の大企業から始まる企業倫理の透明化と明確化によって、大企業であるほどムチャがしにくくなっていて、未だ規模ゆえの管理不備や課題解決の不透明性はあるにしろ、いままで人材確保が企業優位だった時代からの逆転が、企業側が多様な人材への柔軟な活用に積極的になったことが大事だと考えます。

 

この人材見直しのムーブメントは、適材適所を真剣に見直すことで、企業の組織・体制の見直しを余儀なくされ、消極的だった企業全体の仕組み・商品開発方法。生産行程のブラッシュアップに積極的と取り組む社風に生かされているようです。

特に今後AI進化による知財人材の合理化も巻き込んで、人の労働力そのものの活かし方が根本的に見直されなければ、企業の成長が期待できなくなるだけに、こうした大手企業の生まれ変わりを目指す動きによって、中傷零細企業の柔軟性と併せて今までと目線の異なる「人の活かし方」が出てくるのではないでしょうか。