くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

観光立国・人口減少対策に欠かせない外国人への期待

 

 地方創生に関わる様々な課題について、ここのところ少しづつ踏み込んで記事にしていますが、今回は海外からの入国者の増加が見込まれている現状に触れてみたいと思います。

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 地方創生の観光立国を目指す政府が海外旅行者の増加を見込んだ統計を発表していますが、一重に観光化・国際社会化と言っても、いったい私たちにどのような影響や、準備が求められるのか、いくつかの記事から考えます。 

 

 海外観光者の増加によって、観光地や店舗の売上げ増加に拍車がかかっている事は、最近の爆買いにあるようなニュースなどでも報道されるように、最も判り易い効果を見せつつあります。

 それはそれで喜ばしい事ですが、観光者の多くは豪華な観光旅行をしているわけでは無く、宿泊費用も切り詰めるのが一般的のようです。

高騰するホテル代、増える「民泊」、強まる不満
PRESIDENT Online - プレジデント

http://president.jp/articles/-/16101

 観光客数増加によって、宿泊客数も増加はしているのですが、人気のある価格帯の宿泊施設に偏りがあり、日本国内で想定して増やすホテルなどの宿泊施設とのかい離が起こって、現在で宿泊施設が既に不足しているという現実です。

 これは、提供する側と利用者側のニーズがあっていないため、ニーズを見直してオリンピックまでには改善しなければなりませんし、爆買いは例外と承知した方が良佐宗ですね。

 

 人口減少と人材不足を補う対策の一つには、海外留学生の人材活用が挙げられますが、当初のきっかけは高齢者介護私設の人材不足から始まって、民間企業の人材不足を補うところまで進んでいます。

外国人留学生がもたらす多様性という宝物。
(若松千枝加 留学ジャーナリスト) | シェアーズカフェ・オンライン

http://www.huffingtonpost.jp/sharescafe-online/foreign-students_b_8155362.html

  紹介記事は、日本での事例ではありませんが、多様な人材を受け入れる準備には、日本はあらゆる部分で準備や、受け入れ態勢が不十分なのも事実で、この点は2020年に関係なくその後も真剣に考えなくてはならない部分です。

 現在、東南アジアの優秀な人材を受け入れられるよう、様々なシーンで実際に準備が進んでいるようですが、多くの海外人材がどっと入ってくる場合に、迎える側の心の準備が最も大切なのかもしれません。

 

 それに伴って、国内の住民との文化・宗教的な生活そのものの違いによる調和の問題も出てくると考えられます。

 既に事例はありますが、例えばトヨタ自動車の関連会社を抱える三河地方などは、海外労働者・期間工が大変多く、生活の基盤を地元地域に落ち着かせる海外労働者も少なくないため、一種の特区のような地域にまとめてはどうか、と言った意見も出ているようです。

愛知県、「外国人雇用特区」提案へ 製造業の人手不足に対応

 日本経済新聞

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLZO94360910U5A121C1L91000/   

 こう言った制度は、一見差別の様に感じる向きもあるかもしれませんが、短期的に見て早急に受け入れを行わなければならない場合、文化の習慣の違いが埋まる暫くは、少なくともお互いの緩衝地帯をもうけるのは、良い事の様に思います。

  特区在住のその間に、長期在住を目指す方は私達と同じエリアへ、そうでなく力を付けて、自分の国に貢献したい人はそこを離れて帰国するなどの、目的に合わせて仕分けがしやすくはなる様に思います。

 

  まだまだ海外入国される人材の受け入れ態勢は、各自治体で試行錯誤の繰り返しの状態で、ひとくくりに国が何とかすると言った簡単な話しではなく、今まで誰も経験のない新しい試みだらけです。

 あとは、私たちが真に彼らに期待し信頼できるように、良き方向へ導けるかが結果の分かれ道になるでしょう。