くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

天然アユを巡っての、官民認識の齟齬

 

  21日、岐阜市(岐阜県)が鮎を自然で生まれたものを絶滅危惧種と示した判断に、河川漁業組合がかみついた話題です。(タイトルのみカタカナ表記)



 

f:id:kromaryu:20150721205120j:plain

清流をカヤックでエコを身体で感じて学ぶ体験はちょっと世界観変わりますよ

 

 

和歌山であったイルカの伝統漁業のように、この地方では長良川での鮎漁が伝統漁業なのですが、漁場である長良川が、清流と言われなくなった原因として何時も挙げられる問題を抱えています。

 

放流稚魚はなんで天然ではないのか?

 

 と言う論点に、天然鮎と言うブランドへの生存をかけて、地元漁協があからさまな物言いをしたのです。

 

 これは、唯でさえ過去から引き摺る長良川の環境変化問題に決着がついていないうちで、加えて漁場環境悪化後の鮎というセンシティブな問題に、火を付けちゃったわけです。

 地域観光でも多大な貢献をする鮎にも関わらず、その配慮も無く岐阜市は、なぜ安易な宣言をしたのか?

 

 同市は、漁協抗議に対しては即座に謝罪したものの、「天然鮎」という定義認識の相違が有ったことに対してだけで、積極的な認識改善に歩み寄る態度では見せて無いことから、早急な意識統一を計ることは、地域商業的な見方からすれば急務。

 

……なのですが、そもそも、清流長良川のシンボルでもあった鮎を生物指標の目でみれば、一見岐阜市の判断は正当なワケですよ。

 しかしこのままでは、あの和歌山で起こったシー・ナントカとの争いのように、立場の相違からくる問題に発展しかねない問題。

 

 また、鮎減少の間接的原因とも言われる河口堰問題も再燃しかねない状況には、名古屋市はどう解釈するのか?

 

 ちょっと長良川自然保護に古くから関心のあった筆者としては、清流復活へのリベンジも絡んで、目が離せないのでした。

 

 


東京新聞:長良川河口堰20年 着工前の生態記録 発見:暮らし(TOKYO Web)
 かつて長良川は微笑んでいたー生態記録発
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2015070802000178.html

www.tokyo-np.co.jp

 

高知にある「奇跡の清流」を守る。荒廃した流域を蘇らせた市民たち どうやって? | AQUA SOCIAL FES!!
http://www.huffingtonpost.jp/aqua-social-fes/asf_kochi_b_7742008.html

www.huffingtonpost.jp