くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

日本の商いの原点を見直す動き、新ビジネスモデルの模索

 今は、丸紅などの大手商社が世界を舞台に貿易を行う事で、様々な商品が私たちに提供されているのですが、国内での流通は一般的に卸が行うのはご存知だと思いますが、昨今の埋もれた逸品を取次するビジネスが、町おこしに一役買っています。

 

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 日本の小売りは卸が仲買いをして全国末端へ商品をいきわたらせるのが通例だったわけですが、その流通にさえも乗せられない地元・零細産業では卸の中間マージンで製造コストを圧迫したり、コスト削減に材料の質を落としています。

 また、売る手段を得てして持っていない事もネックで、せっかくいい技術や商品を残そうとしても、それが出来なくて経営が先細りする企業が少なからず存在します。

 

 その中で、旧来からある卸の仕組みを飛ばして商品を低価格で流通させる試みは、いくつか行われていたようですが、商社が自社の商品として製造者と直接開発に携わる手法がここ何件か、紹介されています。

 

 例えば、衰退しようとしていた老舗商店は、国内マーケットを新たな視点で仲立ちしながら、町おこしに展開する試みをしているそうです。

 1716年創業、奈良県の古くからある名産、ならざらしを売ってきた老舗の中川政七商店は、今後の100年を見据えてあらたな売り方を模索して注目されているようです。

 老舗ベンチャーの挑戦は、多くは若い世代の経営者に引き継がれる際に、ネットビジネスのメリットである、売り手と買い手の直接売買ができることが挙げられますが、それすら難しいメーカーは沢山存在しています。

 これらのネット販売ではできない問題をあらなたな、一線を画した方法で、新ビジネスモデルにつなげるのは、いままで誰もが避けてきた方法でした。

 

 300年の老舗がは、日本の商いの原点を見直し、単に流通されるだけでなく、リスクをとって商社が商品開発から関わり、その販路までも提供すして、全国の同じ伝統産業とタッグを組んで、伝統の良さをお土産店を運営してお客の目に触れさせる方法です。

 商品は、奈良の老舗メーカーが作る、締め付けない靴下や、北海道の旗店が作る、大漁旗の技術を生かした、バッグなどの生活商品の開発に生かす提案を基に、より今の消費者の生活に歩み寄った商品の販売で、目を惹きつけています。

 

 販路そのものもプロデュースし、函館空港で開店したパイロット店はその名も、仲間見世(なかまみせ)命名される出店で、安全旗の柄を使ったバッグを地元では古くからある、缶詰製造のノウハウ生かして、缶詰バッグにしプレゼントように販売したりも可能だそうです。

 

 また、地産地消のモデルを一緒に作り上げる試みは、小規模企業の伝統工芸と共存できる、珍味メーカとしても紹介されています。
 自ら商品は持たず、地方業者をバックアップ・ジャッキアップして、本来ある全国の珍味をより洗練させて、手間暇かけてもしっかりと利益のとれるものへと、しっかり売り込んでくれる手法で、2025年までに100店舗目指す勢いの、地方の、土産物店の支援・プロデュース企業もあります。

 

 かつて日本では、無印良品が始めた、製造から販売までを一貫して行うビジネスモデルは、様々な業態へすそ野を広げているようです。

 売り方を模索できず、卸商社に丸投げしていた売り方は、末端の製造メーカーにはメリットがないばかりか、自らを窮地に立たす結果となりました。

 しかし、本来リスクも高いと言われ、商品企画と小売りを自分でやる手法をそれ専門で行う新たな仲介手法は、製造販売一貫することで、垂直統合で売れ戦を把握できたり、ブランドの世界観を統一していく効果が期待できる、新しいビジネスモデルとして、今後も日本のモノづくりを発展させる起爆剤になる事を期待してます。