くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

「民主主義」根幹が揺らぎかねないのか、「新自由主義」思惑が合致の結果か

大方の予想通り安倍氏の弔い票も手伝ってか、自民圧勝と与党連立で3分の2過半数獲得の結果になった参院選の結果を踏まえ、政権バランスに大きな変化がないように見えます、野党は議席を減らしたことで、参院での議論も圧倒的に自民の政策が通り安くなっていきますが、多くの国民は憲法9条改正や安保法・スパイ防止法による日本の治安強化を期待する意味では、安堵のため息を付く人が大半でしょう。

ただ一方で、与野党のバランスがさらに大きく崩れる結果によって、私たちの法案可決に関する監視の目はさらに多岐に細部に及ばざるを得なくなっていますし、たとえばしれっと可決していく国民不在の法案が、どさくさにまぎれる事例が増える懸念やリスクは大きくなってしまいました、その中で起きた安倍元総理という、日本の先行きにとって極めて重要な存在が亡くなったことが、それらの思惑と関係がない訳がないでしょう。

 

個人的に、岸田首相のインタビューでの彼の動揺ぶりに、すこし違和感があと前回書いたのですが、その真偽を確めるには時間を待たなければなりません、ただ改憲推進で自民党を推す国民からすれば、何度もチャンスがあった改憲案を、立民党に配慮するかのよう何度も潰してきた岸田政権である以上、改憲都合が悪い勢力の圧力を明るみにすべきだし、G7など岸田総理が海外での遊説や会合で、約束事を取り決めてしまっている以上、参院選の結果はその信用を失う悪材料になり得ただけに、想定通りの結果は体制派を安堵させたことでしょう。

当時の安倍氏の演説動画を何種類か見れば分かりますが、氏は1発目で誰も気付かずにいる中で唯一振り向いた人です、その周りはSP含めだれも無反応で、2発目の後怯むSPさえいました、しかもいざ事が起きた直後は抵抗すらしない容疑者を全員で抑えにかかり、二次攻撃には全く動こうとはしていません、むしろ氏の救急措置をした人達は冷静に動いたにも関わらず、結果は報われませんでしたが、これまでの岸田総理同様にSPだけが何も仕事をしなかったわけで、AEDが使えなかったこともあわせて国民が、自治体や警護体制を責めるのは当然です。

 

自殺と他殺とは、根っこは同じであることが多いと指摘されています、自分を責めれば自殺になるし他人を責めれば他殺になりますが、何れにしても人の命を犠牲にしてまで晴らしたい何かが在ることは共通しているのですから、先日安倍元総理を殺害した犯人が、射殺に使用した手製の銃の試射に、宗教私設を使ったとの自供がありましたが、建物を撃って殺傷能力は確められるわけでもなく、国内に巣食う宗教関連団体の悪い噂は絶え無い中で、安倍氏の死が宗教団体と関わるかのような情報は、私たちを大きく混乱させるだけで、犯人の真意やその裏側の思惑を不透明にさせる情報に過ぎません。

そのSPを責める書込みに「素人が責めるのはおかしい」と擁護するH(ひろゆき)氏は、安倍氏を弔う気持ちは同じであるのに、本人も素人なのになぜSPの動きに限っては擁護するのか、SP側は自ら非を認めているにも関わらずです、それともうひとつ自民党など国内政府要人のコメントは間伐入れず、押しなべて「民主主義の根幹をゆるがす…」の様なセリフを必ず吐いています、この事件と民主主義とは関係はごく一部でしかありません。

 

選挙活動のさ中での事件のために、選挙結果への影響を第一に優先する本音が出ただけかもしれません、結果は前回の選挙とは杞憂する必要なく、体勢の予想通り与党圧勝・野党敗訴になったわけですが、岸田総理は犯人個人に責任押し付けるわけでなく、宗教を責めるわけでもなく、自らが掲げる新自由主義と民主主義が同じものであるかのように、矛先を向けるねらいが事前に練られていた節があります。

中国でもそうでしたが、共産党による国内大手の宗教団体弾圧によって、多くの真っ当な信者が弾圧され、それがひいては新疆ウイグル人の弾圧に繋がっていきます、宗教よりも恐ろしいのは政治的・利権絡みの思惑であって、宗教がらみの事件や騒ぎの後には、絶対に姿をみせない周到な富裕資本層の利害と深く関係しているのは、陰謀論をあげるまでもありません、その意味で安倍氏の死に忖度抜きで言えば、明らかにこれは暗殺であり、個人が個人にできる範疇を超えた戦略的なものです、これは言い過ぎかもしれませんが、ケネディ家に起きた悲劇と似てる気がしなくもありません。

 

ついでに海外事情絡みで言えば、中国の政治や経済の情勢変化は、日本の現状を映す鏡の様な関係になっています、日本の動向よりもはるかに規模も極端ではありますが、中国の国民への扱いは10年ほど遅れながら日本の福利厚生をトレースしているのが現状です、規模の差からして10年は些細な差であり、ほぼ中国の今を見ていれば見えにくい日本の状況もほぼ同じと考えられますから、中国の情勢に注目することで早期にリスクに気付くことができるということです。

その一方で、中国情勢を見ているだけでは分からないのが政治経済の動きです、この分野は従来のアメリカに加え中国との癒着も大きいため、双方の圧力に深く関連してきます、前々から申し上げているように、日本はグローバル社会にとっての事象実験の国だという半面がありますので、両国に資本的に関わる富裕層の利害に大きく左右されています。

 

7月初旬にアメリカのジョージア州に建てられた、グローバリズムを匂わす謎の記念碑、ジョージアガイドストーンが何者かによって破壊されたそうです、日本では殆どニュースにもなりませんが、あの記念碑にはこれから起きるべき富裕層の理想の未来が記されていました、その記念碑が破壊されたというのは意外ですが、あちらの世界でもなにかおき始めているのかもしれません。

こうした過激な言い方をすれば支配層と被支配層の双方に、大きな波が押し寄せ国単位では図りきれない大変革が今起きているということは間違いありません、その中で日本人のアイデンティティが、この先どれ程の価値を及ぼすのか、日本にとって平和や安全神話が世界にとって説得力を持つのか、私たちは全体像を見落とすこと無いように見渡した上で、軌道修正をしなければならないのかもしれません。

 

選挙結果については、国内でもネット民の影響力を示した参政党1議席、それ以上に超短期で成り上がったNHK党ガーシー氏の当確、これらのトピックは野党らしい野党、国民の意を汲む野党の機能を期待させる結果でした、オールドメディアは一般的報道を除き消極的なのは当然で、政治にもいよいよネットの破壊力が無視できない時代に、日本も到達したということでしょう。

海外でもこの悲劇によってアメリカ銃規制法の行方などの影響力、与党優位で憲法9条改正と安全神話の前進を高める動きに、海外特に親中勢力への影響が期待され、金融では世界と異なる日銀の金融政策が、旧体制の巣窟財務省の動きや黒田総裁以降どの様に金融政策の変化を見せるか、目が離せません。