くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

日本通貨・企業が過小評価されている?格付け企業評価の実際

日本の企業も含め、世界に存在する名立たる企業から無名な企業まで、全ての企業の株価を評価する”格付け企業”の存在は、聞いたことくらいはあると思いますが、私たちが学校の学業成績をABCとプラスマイナスなどで評価されるのと同様に、企業も経済ニュースなどで企業の株価を決めるための指標として、目にすることがあると思います。

この格付け企業には、アメリカを中心にムーディーズやスタンダードプアーズ等の企業が有名ですが、マイクロソフト社がAAA(トリプルエー)とか、主にアメリカ在籍の企業がほぼ高い基準で評価されることが多いようですが、果たしてそれらの評価は、企業によって多少の評価誤差はあるとしても、正当性や平等性はあるのでしょうか。

 

一見これら企業評価は株式売買をしている人くらいしか関係なさそうですが、私たちの多くは企業に働くサラリーマンであり、格付け会社によって比較対象の参考にされる事は、企業の実質的なランクを決めている、しかもその評価責任は全く持たない無責任な者だ知ったら、どう思いますか?

不等に格付けを下げられれば、株価は買いたたかれ周り周って社員の給料や査定にも大きく影響してくるだけに、決して他人事では無いことを理解して注目している人は、どのくらいいるのでしょうか、しかもそれだけでなく、この評価基準を決めている人の能力や、強化方法が未公開なことはもちろん、その資格すら疑われるようなものだとしたら、もう耐えられないのではないでしょうか、しかし残念ながらそれは現実なものなのです。

 

全く別の国の債券を同じ基準で格付けしたり、自国通貨付け債券を格付けするなど、本来国によって通貨や債券の条件は全く違うものなのに、米国格付け企業の悪質な画一基準評価は、一方的で様々な障害になっているのにもかかわらず、世界の企業が借入する際の基準として世界評価の様な評価を受けている現状、これは明らかに国際金融資本のマネーグローバル戦略の一端を、示していると言っても言い過ぎではありません。

例えばムーディーズインベスターズサービスのシニアバイスプレジデントのクリスチャンドグズマン氏は9日、国と地方を合わせた基礎的財政収支(PBプライマリーバランス)を25年度に黒字化するという日本政府の目標について、より信頼できるターゲットが必要だと主張、新型コロナ感染症が拡大する以前から、この目標は非現実的だと指摘してきたと語った…(中略)…グズマン氏は、コロナ禍の中でも家計や企業の多額な貯蓄が、日本の債権を支えていると指摘する一方で、高齢化が進み良好な調達状況がこの先も持続可能なのか疑問を呈した、同氏は重要な局面に到達する前に、日本政府は財政再建と積みあがる債務のコントロールに取り掛かる事が重要だと語った。(以下略)

 

PB黒字化目標の無意味さを指摘するのはともかく、「家計や企業の多額な貯蓄が、日本の債権を支えている」、つまり国の債権が返却すべきローンと同じだと、彼は言い切っているのです、前回も書いたように、国の債権は日本では未だ殆どが国民が購入し、海外依存をしていない債権国家であり、全く債務を負うような財政状況では無く、日銀が政府・銀行に貸し出す貨幣は、常にBSバランスシート上で見ても、国内完結しているために借金にはなり得ないものです。

この例からも分かる通り、格付け企業の評価は基準はこれら企業の極めて不正確で独特の基準でしか評価されていない、この現実をまず理解しておく必要がありませんか?いわゆる新自由主義経済化といった、グローバリズム経済の一環に置くための経済偏重化であり、巨大資本の利益に根を持つブランド効果で、信用性を釣り上げた上に権威に弱い日本国民性を、巧みに利用していく戦略が見え見えです。

 

格付け企業が推し進める戦略は、自社の信頼性をゆるぎないものにするのに、それ以外の評価を異端化し貶め、無力化して行くだけでなく、国の貨幣価値をあくまでも一般に流通するお金のように信じ込ませ、貨幣価値のランク付けで市場操作することで、意図的にある国の貨幣を格下げしたり、紙くず同然だから借金すべきと煽ったり、カネの流れをコントロールできるように、動いているのでしょう。

この企業評価は、より極論化しつつあるようでなりません、数多ある貨幣は次第に無視されながらまるで、貨幣は1種類しかな以下のような格付けを繰り返し、最近の専門家討論やニュース開設などで、聞くになった財政の破綻を煽る人達も、格下げされたらどうするんだ!といかにも正当な根拠のように口にする場合も便利な、決まり文句にも使われてしまいます、日本の通貨は一時期途上国の通貨よりも下に格付けされた事もありましたし、日本は世界でも1・2を争う債権国通貨円を持っているがために、何かにつけて評価印象を下げる動きも出ており、こうしたシグナルは見逃してはなりません。

 

挙げ出したらきりがありませんが、日本人は特に学校教育でもカネの仕組みについて、殆ど学ばされていないせいか、小難しい経済の話やローンや借金の話に専門用語を出されると、それだけで引いてしまって、相手の話を鵜呑みにしてしまいがちです、その状態はそれはそれでさらに、悪徳業者や金融企業の詐欺行為を助長しているのです。

私たちは、せめて日本の円や債券が世界でも優秀である事実を、認識しながらもこれ以上評価を下げられるような物言いに対し、目を光らせ物言いするべきなのです、筆者もえらそうなことは言えませんが、本来苦手な金融について、独学でコツコツと学んでいる途上ですが、苦手意識を極力振り払っておカネについて前向きになる姿勢から、巨大資本の波に呑まれようとする危機から、少しづつでも脱する大きな切っ掛けに繋がっていくのだと思っています。