くろま流 × NAGOYA式 ブログ

東海・名古屋からまちおこしヒント探し始めて、結局国際経済のしくみに行きついた

自立しようとすると、横やりが入る。それだけ日本が警戒されるのはなぜ?

台湾TSMC社が、今後3年間で11兆円の自己投資をして自己設備強化へ動くと発表がニュースされたのをご存知の方もいらっしゃるでしょうが、その前にアメリカはトランプ氏の置き土産と言いますか、ファーウエイ製品ボイコットの目的で、米国工場誘致が決まっていて、バイデン政権でも引き継がれます。

そして日本も足並みを揃える姿勢を見せるためと、国内の汎用チップ不足をサポートしてもらう意図で、TSMC菅総理が資金援助を決定しているのですが、アメリカにしても日本にしても、潤沢な自己投資ができる企業に設備や資金援助をするなら、TSMCの製品独占で疲弊する自国の同業産業を、支援すべきだと思うのですが、いかがでしょう。

 

前回紹介した深田氏の話では、同社は中国本土系資本が母体とする企業で、中国共産党とも当然つながりがあって不思議の無い企業だとわかってきていますが、この事実が日米政府双方に知られていないか、知っていても妨害工作親中派によるロビー活動で、アンタッチャブルにされていることになります。

深田氏個人が、この事実を表面化させようとする度に、妨害や情報混乱を起こされている現状は、本来個人で対処できる範囲を超えていますが、政府の行動は鈍く正面から取り組もうとさえしないようにも伺えます。

 

ここでも日本のアメリカ方針依存体質が、国内のIT産業を衰退させ、不用意なままSDGsのような、国連の曖昧模糊な利権産業にしか目を向けない、おきまりの方向に動こうとするのは、いくらシロウトから見ても、国益のために仕事をしているように見えません。

菅政権は、自民の他の派閥のような支持母体がほぼなく、菅総理の掲げる独自法案を通すのに苦労をしているようで、その間に支持率も低下していますが、その一因には親中派親米派ロビー工作の圧力に、耐えられない限界が見えているのかもしれませんし、TSMC資金援助に食いついてしまったのも、菅派閥構築の餌をどこからか撒かれて食いついてしまったのかも知れませんね。

 

国内の政治沼の深さ以上に、海外国の影響力も未だ日本は晒されて、明治以降は英国、世界大戦以降は米国に、そして世界覇権を目指す中国の暴挙に巻き込まれる、地政学的リスクが、特に行動力に乏しい日本のウイークポイントで、国際的には海外国から様々に利用されてしまうわけです。

目の前に餌をぶら下げられると、後先見返る事なく食いつく習性は、何も菅総理に限ったことでなく、国際情勢に疎く視野の狭い判断実力に加え、国内の閉鎖的利権体質に振り回される悪しきループを断ち切れない、集団心理の壁を越えられない限り、日本は救われないのかもしれません。

 

平和を金で買ってきたことで、平和の価値観を履き違えたツケは、ここにきて大きすぎますが、何より未来をひき類でもらう若い世代への投資が、あまりにも不十分にした分、未来の選択肢が極端に狭められました。

日本の国際的な不幸は、アメリカの世界戦略上の盾として利用されることを条件に無力化を余儀なくされたこと、そして米国と思惑を同じくする中国に国内から無能化する工作に甘んじてしまったことが、全てと言って良いでしょう。

 

結果、いくら日本のポテンシャルが高くとも生かす機会をことごとく削がれ、米国依存する企業だけが成長を許された見返りに、莫大な利益を貢いでしのぐしかしてこなかったし、その恩恵を一部が全て吸い取ってきたことで、その流れを阻害する情報や多くの技術は、抹殺されてしまいました。

この情報統制と国民意識のコントロールは、平和という名の下に中流意識に満足する社会を作り、それを超える豊かさを求める自由は、自ら断つように教育されるなかで、爪を剥ぎ取られ借りてきた猫のような小動物に成り下がった日本人を、自分に重ね合わせなければならなくなりました。

 

江戸時代には世界でも最大の都市を持ち、武士道精神と神道という優秀な精神思想を、300年もの繁栄をさせた叡智の国は、明治以降瞬く間に解体され世界のグローバル戦略の確立のため、アジア戦略のために利用されるための国として、残された運命は、はかるに耐えられないものです。

明治以降でも、まだ日本は国際的にもその優秀な戦略を駆使し、欧米列強とも対等にわたりあえていましたが、第一次大戦の特需と満州建国によるアジア共栄圏の構築に出たことで、欧米グローバリストの逆鱗に触れたと同時に、脅威と変貌してしまったのです。

 

今は亡き筆者の父に、何度も何度も敗戦に追い込まれた屈辱の思いと、日本人の勇敢さと優秀さを何度も何度も聞かされてきたことで、学校で教えられる日本の罪や欧米に搾取される続ける姿とのギャップに、悩まされて続けてきました。

父は嘘をついていたのか?日本は道を踏み誤り、世界に迷惑をかけた国なのにと何度も苦しんでいました。

しかし自分で歴史を拾いなおし、同様の人も声を上げてきたことで、日本とそこに住んでいた先人が、濡れ衣を着せられた上に、本懐を遂げられないままに戦争の犠牲に、自らを捧げて後陣に未来を託したことを知れば、全ての矛盾の壁は脆くも崩れ去ってくれたのです。

 

私たち日本人の多くが、本来の優秀さと自然信仰からくる健全さを、情報統制と日本らしさの規制によって、ただの従順な僕に成り切っていた、その間本来多くの先祖の意思を見捨てて、日本人の誇りと主張を劣等感で覆い尽くしてきたのです。

私たちは、世界を都合よくデザインしようとする者たちの、思惑に忖度し続けてきた時間だけ、美徳と疑わずに日本人としての正当な主張を抑え込んできましたが、それがどれほどのアジアの発展を遅らせたか、今からでも列強の思惑からノーを突きつけ、日本がアジアで果たすべき役割を、もう一度目指すこれが本懐を遂げるという日本の美徳復活を示すと、信じたいです。

 

私たちは、表立って事を荒げるような無粋さは好みませんが、本懐を遂げるには相手の刃をかわす間合いと、威圧する気迫に値する刃を鍛えて置かなければなりませんが、この刃を武器と取るか手刀と取るかは大きく意味が変わります。

武器と持たずに争いを諌めるのが武士道の真髄ではあるものの、私たしはわすれさられて久しい日本の精神と技術を、どこまで復活できるようになるでしょうか、その鍵を握るのは、破壊され尽くした教育を立て直し、先人の知恵をどれ程伝えきれるか、その一点にかかっていないでしょうか。

 

勝つと思うな、思えば負けよ。

 

日本の柔術は、精神面を平常心に置けるよう心技体をバランス良く鍛えるものですが、国技の相撲と併せて先人が極めてきた奥義を体現し、今に伝える智慧の結晶と言えます、本来の姿を取り戻しましょう、そして本懐を遂げるために行動しましょう。

これまでは、製造技術や生産で世界に上り詰めたこの国は、手先が器用だった以上に、知恵と工夫を怠らない堅実な精神性が、結果としてモノづくりで抜きん出ただけのことです、世界はハードからソフトの時代に向かう中、日本が不得手といわれますが、緻密な論理性と探究心はその気になれば日本人の得意分野にできるはずです、本来日本はやればできる子なのですから。